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非日常
10-2
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部屋を出ると、南雲がそばに立っていた。
目をまん丸にして私を見ている。
「……なに」
「いや、みゆ様のそのようなお姿、久しぶりに見たなと思って」
まあ、普段からすっぴんしか見せてないからな
今日は、白のフリルがついたドレス。
この前の青のドレスとは違って、清楚感が強く、メイクもそれに合ったナチュラルなメイクにしてくれた。
「お綺麗です、みゆ様。」
「ふっ、ありがと」
普段そんなことを言わない南雲からの言葉に嬉しくなる。
早く、主人に見せたい。
会場に入ると、もう人は集まっていた。
この前の主人のように、笑顔を作り会釈をする。
その瞬間、周りが一瞬にして静かになり、一点に注目が集まった。
'"コツコツコツ"
足音が鮮明に響く。
遠くからでもわかる長い足。
グレーのスーツに身を包んだ、その人。
間違いない、主人だ。
高校生とは思えないほどスーツを着こなして、髪を綺麗にセットしてる。
…うわ、かっこいい…。
まるでモデルのようなその佇まいに、会場中が息を呑んだ。
「本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。東雲財閥、次期当主東雲蓮と申します。」
主人が、頭を下げた瞬間、会場中が拍手に包まれる。
「本日は、皆様に大事な発表があり、この場を設けさせていただきました。」
え、大事な発表…?
なんだろう、何も聞いてない。
その発言に周りもざわついている。
「まず一つ目、今日をもちまして私東雲蓮が財閥が保有する東雲カンパニーの代表取締役社長に就任させて頂くことになりました。」
…え、主人が、社長?
…うそ、すごい。
これでハッキリした。
"ケリをつけたい。"
主人が、急に仕事に打ち込むようになったのは、
"社長"になるためだったのか。
周りに合わせて、私は負けないくらいの拍手を送る。
その瞬間、ステージに立っている主人と目が合うと、主人はニコ、と意味深に微笑んだ。
「そして、二つ目。僕には、愛する人がいます。」
「……え、…」
周りのざわつきなんて、私には聞こえない。
私から目線を逸らすことなく、大勢の人の前で言われたその言葉が、頭から離れない。
「月宮みゆさん、ステージに。」
「……ッ、」
一気に私に集まる視線。
「みゆ様、大丈夫です、行ってらっしゃいませ。」
混乱する私に、手を差し伸べるように南雲が私の背中を押す。
「う、うん…」
何これ…こんなの聞いてない。
……私なんかでいいの?
こんなときにも臆病になってしまう自分が嫌だ。
平然を装って、ステージまで歩きながらも、私の身体は震えていた。
ステージに上がると、主人が手を差し伸べる。
今日の蓮は、私が知ってる蓮じゃないみたいだ。
すごく眩しくて、美しい。
蓮は、私の震える手をぎゅっと握る。
「彼女は、僕にこの世界で一番大切なものをくれました。」
ああ、涙が出そう。
「そして、いつも未熟な僕を支えてくれた彼女と、僕はこの先の人生をすべて、彼女に捧げる覚悟です。」
「…え?」
…それって
………うそ、今…なんて…?
すぐ上の主人を見ると、目を合わせて微笑んだ。
ああ、夢じゃないんだ。
「私東雲蓮は、この月宮みゆさんと婚約することをここに発表いたします。」
目をまん丸にして私を見ている。
「……なに」
「いや、みゆ様のそのようなお姿、久しぶりに見たなと思って」
まあ、普段からすっぴんしか見せてないからな
今日は、白のフリルがついたドレス。
この前の青のドレスとは違って、清楚感が強く、メイクもそれに合ったナチュラルなメイクにしてくれた。
「お綺麗です、みゆ様。」
「ふっ、ありがと」
普段そんなことを言わない南雲からの言葉に嬉しくなる。
早く、主人に見せたい。
会場に入ると、もう人は集まっていた。
この前の主人のように、笑顔を作り会釈をする。
その瞬間、周りが一瞬にして静かになり、一点に注目が集まった。
'"コツコツコツ"
足音が鮮明に響く。
遠くからでもわかる長い足。
グレーのスーツに身を包んだ、その人。
間違いない、主人だ。
高校生とは思えないほどスーツを着こなして、髪を綺麗にセットしてる。
…うわ、かっこいい…。
まるでモデルのようなその佇まいに、会場中が息を呑んだ。
「本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。東雲財閥、次期当主東雲蓮と申します。」
主人が、頭を下げた瞬間、会場中が拍手に包まれる。
「本日は、皆様に大事な発表があり、この場を設けさせていただきました。」
え、大事な発表…?
なんだろう、何も聞いてない。
その発言に周りもざわついている。
「まず一つ目、今日をもちまして私東雲蓮が財閥が保有する東雲カンパニーの代表取締役社長に就任させて頂くことになりました。」
…え、主人が、社長?
…うそ、すごい。
これでハッキリした。
"ケリをつけたい。"
主人が、急に仕事に打ち込むようになったのは、
"社長"になるためだったのか。
周りに合わせて、私は負けないくらいの拍手を送る。
その瞬間、ステージに立っている主人と目が合うと、主人はニコ、と意味深に微笑んだ。
「そして、二つ目。僕には、愛する人がいます。」
「……え、…」
周りのざわつきなんて、私には聞こえない。
私から目線を逸らすことなく、大勢の人の前で言われたその言葉が、頭から離れない。
「月宮みゆさん、ステージに。」
「……ッ、」
一気に私に集まる視線。
「みゆ様、大丈夫です、行ってらっしゃいませ。」
混乱する私に、手を差し伸べるように南雲が私の背中を押す。
「う、うん…」
何これ…こんなの聞いてない。
……私なんかでいいの?
こんなときにも臆病になってしまう自分が嫌だ。
平然を装って、ステージまで歩きながらも、私の身体は震えていた。
ステージに上がると、主人が手を差し伸べる。
今日の蓮は、私が知ってる蓮じゃないみたいだ。
すごく眩しくて、美しい。
蓮は、私の震える手をぎゅっと握る。
「彼女は、僕にこの世界で一番大切なものをくれました。」
ああ、涙が出そう。
「そして、いつも未熟な僕を支えてくれた彼女と、僕はこの先の人生をすべて、彼女に捧げる覚悟です。」
「…え?」
…それって
………うそ、今…なんて…?
すぐ上の主人を見ると、目を合わせて微笑んだ。
ああ、夢じゃないんだ。
「私東雲蓮は、この月宮みゆさんと婚約することをここに発表いたします。」
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