ストーリー・イン・ザ・ゲーム～ゲームの世界でイケメン三人に好意を寄せられて困ってます～

亡くなった人が生き返った・・・？(８話)

◯天空界・都・市場
朱美<歩美>がどこへ行ったのか探し回っている健汰。
すると、どこからか朱美<歩美>の声が聞こえてきた。
朱美<歩美>「兄上ー！」
健汰が辺りを見回すと、走って健汰の方へ向かって来る朱美<歩美>の姿が見えた。
健汰「あ、朱美ー！」
健汰が朱美<歩美>の元へ走った。
健汰が朱美<歩美>を抱き締めた。
朱美<歩美>「あ、兄上？私は大丈夫ですよ？」
朱美<歩美>がそう言うと健汰が泣きながら
健汰「俺は平気ではなかったぞ！
一秒経つたびに胸に棘が刺さったみたいに痛かった。」
と言った。
朱美<歩美>「兄上、私はどこもケガしてませんよ？
それに無事に戻って来れました！
だから、泣かないで！」
健汰が涙を拭きながら
健汰「あ、あぁ、朱美が無事に戻ってくれたから安心した。
だが、朱美を連れ去ったのは誰なんだ？
それに、今までどこで何をしていたんだ？」
と聞いた。
朱美<歩美>は健汰に事の経緯を全て説明した。
健汰はそれを聞くと
健汰「爽太が！？
爽太ってあの都一の美男子と呼ばれてるあの爽太だろ？」
朱美<歩美>「え、えぇ、そうだよ？
なんで知ってるの？」
健汰が険しい顔をした。
健汰「爽太は俺の幼なじみで親友だったんだ。
だが、三年前に殺されたから生きてるはずがないんだ。」
朱美<歩美>は驚いた。
朱美<歩美>「じゃ、じゃあ、人違いなんじゃない？
亡くなった人が生き返るわけないし。」
健汰が頷きながら
健汰「ま、まぁ、そうだよな。
そんなことあるわけないよな！
まっ、無事に戻ってきてくれたんだ！
それだけで、兄は嬉しいよ！」
と言った。
朱美<歩美>(健汰さんは本当に妹思いの人なんだな。
でも、どうして煌太さんは自分が助けたことを健汰さんに言うなって言ったんだろ？
まぁ、いっか。
事情がありそうだったし、面倒ごとに巻き込まれちゃうかもしれないから口出さないでいよ。)
そして、二人は沙汰達の元へ向かった。