運命の女~麗奈~

モモ

文字の大きさ
上 下
19 / 63

作戦(19話)

しおりを挟む
○朝・水界・運命塔
作戦を練っている水神王と天神王と麗奈達。
水神王「誰かいい案がある人は?」
麗奈が手をあげた。
天神王「他にいるか?」
天神王が聞いたが誰も手をあげなかった。
天神王「誰もいないな!それじゃあ麗奈言ってみなさい。」
麗奈「はい、父上!今から皆に言う作戦はみらいの考えた作戦です。
作戦内容は二人一組になって詩を探すということ。」
天神王「ダメだ!そんな事して一組迷子になったら探す事になるだろう?
仕事が増えるだけだ!」
皆もウンウンとうなずいた。
かいき「ですが何も方法が浮かばない。」
幸太「それなら、作戦は考えずその時その時に考えて動けばいいのでは?」
皆「え?」
幸太「作戦は失敗や成功がありますが、作戦を考えなければ失敗も成功もない。」
水神王「なるほど!でかしたな、幸太!」
みらい「よし、後は探しに行く界の順番を決めましょうぅ!」
麗奈「せっかく水界にいるんだから水界から探せばいいんじゃない?
後は天界に行く順番で森界、花界、魔界の順に探しに行きましょう?」
皆が首を縦に振った。
幸太「あ、そうだ!天界で見つけた詩を紙に書かなければ!
見つけた詩も紙に書けば詩の順番が分かるのでは?」
かいき「ですが、紙と筆と墨を持って行ったら時間が延びてしまうのでは?」
幸太「あ、そうだな。」
麗奈「それなら、大丈夫よ?
天界の魔法で紙筆文透(しっぴつもす)というのがあるの。
その魔法を使うと紙以外のどこかに書いている文字を紙に写せるの!」
みらい「なるほどぉ!その魔法を使えば書く時間が省けるということですねぇ!
さすがですね、麗奈王女様!」
麗奈は照れながら
麗奈「さすがは言い過ぎよ、みらい!」
と言った。
天神王「よし、そうと決まれば麗奈達は行ってきなさい!
私は天界に戻る!水神王も国事で忙しい。
何か問題があったら魔法の鏡で連絡をよこしなさい!」
麗奈達が首を縦に振りながら
皆「はい、分かりました!」
と言った。
水神王が行きなさいと麗奈達に合図した。
麗奈達は合図を見ると、天神王と水神王にお辞儀して部屋から出て行った。
麗奈達が出て行くと
水神王「やはり麗奈は気づいていないようだな。
私は麗奈のためにあの者と縁を切ったのに。」
と暗い声で水神王が言った。
しおりを挟む

処理中です...