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2/14 バレンタインデー編
苦しい言い逃れ
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――コ、コンコン……
なぜか緊張のあまりノックしてしまった自分に……
(きゃっ! ばかばかっ!! なんで自分の部屋に入るのにノックなんてっ……!!)
頭を抱えてジタバタしていると、案の定内側から声が返ってきた。
『入りなさい』
普段のキュリオよりも低い声にアオイは飛び上がった。
「……っ!!」
(怒ってるっっお父様絶対怒ってるっっ!!)
目の前に広がる"男子禁制!!"の文字はもはや意味をなさない。そしてそれすらもキュリオの怒りを煽るものになっていようとはアオイは気づかない。
「し、失礼します……っ……」
恐る恐る扉を開くと……
一瞬暗くなった視界に首を傾げたアオイは顔を上げる。
「……?」
するとそこには無表情のままこちらを見下ろしているキュリオの顔があった。
「……っっ!!」
まさかすぐそこにいるとは思わず、飛び上がったアオイの言動がどんどんおかしくなっていく。
「ご、ご機嫌麗しゅうございます、お父様……こちらにいらっしゃったんです……ね?」
「……私がいると知っていたからノックしたのだろう?」
「……え゙っ!? い、いいえ!? 私はいつも自分の部屋に入るときノックをするのが癖で……」
「私はお前よりよほどお前のことを知っているつもりだが……そのような癖は一度も見たことがない」
「……っい、いま初めて出た癖なもので……!」
「それは癖ではない。もっとまともな嘘が用意出来ないのなら……」
「しばらく部屋から出ることを禁止しなくてはいけないね」
なぜか緊張のあまりノックしてしまった自分に……
(きゃっ! ばかばかっ!! なんで自分の部屋に入るのにノックなんてっ……!!)
頭を抱えてジタバタしていると、案の定内側から声が返ってきた。
『入りなさい』
普段のキュリオよりも低い声にアオイは飛び上がった。
「……っ!!」
(怒ってるっっお父様絶対怒ってるっっ!!)
目の前に広がる"男子禁制!!"の文字はもはや意味をなさない。そしてそれすらもキュリオの怒りを煽るものになっていようとはアオイは気づかない。
「し、失礼します……っ……」
恐る恐る扉を開くと……
一瞬暗くなった視界に首を傾げたアオイは顔を上げる。
「……?」
するとそこには無表情のままこちらを見下ろしているキュリオの顔があった。
「……っっ!!」
まさかすぐそこにいるとは思わず、飛び上がったアオイの言動がどんどんおかしくなっていく。
「ご、ご機嫌麗しゅうございます、お父様……こちらにいらっしゃったんです……ね?」
「……私がいると知っていたからノックしたのだろう?」
「……え゙っ!? い、いいえ!? 私はいつも自分の部屋に入るときノックをするのが癖で……」
「私はお前よりよほどお前のことを知っているつもりだが……そのような癖は一度も見たことがない」
「……っい、いま初めて出た癖なもので……!」
「それは癖ではない。もっとまともな嘘が用意出来ないのなら……」
「しばらく部屋から出ることを禁止しなくてはいけないね」
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