あの日、答えはもらえなかったー納得できなかった記憶達へー

撫子

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学校編「溜息一つに咎を受けて」

途絶えていい血

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私は、人の行動をよく見ていた。
両親のやり取り、兄姉の仕草、母の電話の使い方――
それらを見て、すぐに真似ができた。

番号案内で母のよく行くパチンコ店の電話番号を調べ、母を呼び出すことも覚えた。
祖父が入院した病院の階も、一緒に行っただけで覚えていて、祖父に電話をかけて「宿題をさせてください」と言って見舞いに行った。
祖父の笑顔を最後に見たのは、私だった。
喉のポリープを取るだけの入院だったはずなのに、どうしてあんなに突然だったのか、今でも答えは出ていない。

母はよく、私を知人に預けた。姉は荒れて家にいなかったし、兄も部活、母は遅くまでパチンコか仕事で帰らない。
夜が怖くて、覚えていた電話番号にかけ、預かってくれた家に「遊びに行っていいですか」と聞いた。
そういうときだけ、母は迎えに来た。世間体のためか、それとも罪悪感か、今となってはわからない。

私は、姉や母、姉の友達の真似をして、幼い頃からタバコを吸った。
何度か試したけれど、良さは分からなかった。
それでも私は、小さい頃から火遊びが好きだった。何かを壊したい衝動が心の奥にあった。
怒りが爆発すると、叫びながら、手当たり次第に物に当たる。
それは、母の姿とまるで同じだった。

忌み嫌う人と、自分が重なったときの絶望は、言葉では言い表せない。
蛙の子は蛙。
その言葉に、私は負けた。

だから私は、結婚も子供も望まない。
誰かを不幸にする気がしてならないし、母と同じように感情をぶつけてしまう自分が、子供を育てられるとは思えない。

私の中の“親”は、常に怒鳴っていた。
だから私は、親にはならない。
兄と姉が新しい家庭を築き、子供を育てている。
我が家の血は彼らが繋いでくれた。
ならば私は、私のところで――この血を終わらせたい。
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