あの日、答えはもらえなかったー納得できなかった記憶達へー

撫子

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学校編「溜息一つに咎を受けて」

共感できなかった日

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父が家に泊まりに来ると、ほぼ必ず母と喧嘩になった。
眠れぬ夜。割れる皿の音。怒鳴り声。
それがあまりにも当たり前になっていたから、
翌朝「今日は父が休み」と聞くと、学校に行くのが怖かった。学校に行っている間に喧嘩をして両親のどちらかが死んでいるのではないかと考えていた。


教室で、ある子が「パパがまた出張でいなくなった」と泣いていた。
でも私はその涙に何一つ共感できなかった。
むしろ、どちらかが家にいない日の方が、私にとっては平和だったから。

人の感情に共感できない自分を、昔からよく感じていた。
誰かの「嬉しい」も「悲しい」も、どこか遠くにある感じ。
私自身の「嬉しい」も、顔に出ていないらしくて、
「本当に嬉しいの?」と聞かれることさえある。

私が壊れているのか。
それとも壊れないために、そうなったのか。
まだ、答えは分からないままだ。
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