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サプライズは念入りに2
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オルガンの音が鳴り響く。
入り口から部屋の奥に儲けた祭壇まで、真っ赤な赤絨毯が続いている。
両脇に並べられた椅子には私達イシカワ邸のみんなと、バート村からカラフル四人組に、村長、フィーネさん、イザークさん。それから役所のクライブさん、医者のマインラート先生、画家のヒューベルさん。金平糖の夫婦に、市場で顔見知りの人達が数人。
みんなそれぞれお洒落している。
みんなの視線は、祭壇の前に注がれていた。
そこには少し緊張した表情の神父と、青白い顔で震えているフーゴがいる。
オルガンを演奏していたシスター・ローゼリアが立ち上がった。
「これより、新婦入場です」
みんなが一斉に扉を見る。
ララララ~~ララララ~~。
教会の子供達が歌うのは、披露宴定番のあの入場曲……のはずが、一度私が歌ったメロディを子供達がうろ覚えで練習した為に、原曲とは全く違うメロディになった。
扉が開いて、シスター・マーガレットに手を引かれた新婦が……。
「ちょっと、押さないでって!」
「ちゃんと歩いて下さいってば!」
シスター・マーガレットに全力で背中を押されたヴェロニカが入場して来た。
シンプルな白いワンピースには、胸元に銀糸の刺繍が施されている。
バート村のティモとフィーネさんが仕上げたワンピースは、ヴェロニカの長身に映えるマーメイドライン。刺繍は手芸雑貨店のオバさんお手製のだ。
ドレスと呼ぶには華やかさが足りないけれど、赤みの強い髪に白がよく似合っていて、会場は女子の甘い吐息が響いた。
「ん? 何これ。みんな何して…………あれ? フーゴ?」
赤絨毯の先に、さっきまで青白い顔をしていたフーゴが、一瞬にして顔を赤らめる。
ヴェロニカはツカツカと早足で赤絨毯を歩いて、一気にフーゴに詰め寄った。
「本当にフーゴ?」
「は、はい?」
「いや、何て言うか、いつもと雰囲気が違いすぎてさぁ」
焦げ茶色の髪を後ろに撫で付けて、いつも隠れているオデコが全開になっている。服はシルバーがかったタキシード。
これで堂々とした態度なら、女子から黄色い声援が飛び交いそうだ。
「ヴ、ヴェロニカさんこそ、すごく綺麗です! いえ、いつも綺麗ですけど、いつも以上に綺麗すぎて……」
「そう? ありがと。あんたも似合ってるよ。
それより、これは何なの?」
「ええと、け、け結婚式ですよ! お嬢様の国では平民も結婚式をするそうなんです。
それで僕達のためにみんな集まってくれて」
「フーゴは知ってたの?」
「い、いえ。さっき聞きました。
バート村で突然、袋に詰め込まれて……あれよあれよっていう間に、マルファンの教会にいました」
「…………そっか。結婚式ね」
貴族なら、婚姻式と結婚パーティーを行う物だけれど、平民が行うなんて聞いた事がない。せいぜい親族が集まって食卓を囲むくらいだ。
ヴェロニカは集まったみんなの顔を見た。
よく見知ったみんなが、とびきりのお洒落をしていた。
お洒落に興味がなさそうな市場のオジさんさえ、真新しい白いシャツに蝶ネクタイをつけて、いつもボサボサの髪を整えている。
マイカは……不思議な格好をしていた。透け感のある生地を何枚も重ねたスカートは、前側は膝が見えるほど短いのに、後ろは長い。膝を見せるだなんて、小さな子供のスカートならあり得るけれど、大人が着る服ではないと思っていた。
ヴェロニカには理解出来ないデザインだ。
メイド達はおもしろいと騒いでいたから、これはこれで有りなんだろう。
化粧も、いつもとかなり違う。かなり目が大きく見えるのは、目尻に引かれた黒いラインの効果だろうか。唇が艶々テカテカなのは、どんな紅なんだ。
(派手って聞いてたけど……本当だね)
みんなが着飾っているのは、すべてフーゴとヴェロニカを祝う為だ。
結婚式に憧れがなかったわけではない。綺麗なドレスを着て、みんなに祝福されるなんて、子供の頃はみんな憧れるものだ。
けれど、騎士を目指した時に諦めた。結婚なんて一生しないと決めた。
奴隷になったと同時に平民となり、結婚式なんて夢のまた夢。
自然体の自分をさらけ出せる相手に出会って、愛を知って、愛される喜びを知って、それだけで奇跡みたいに思っていた。
まさか奇跡に続きがあるなんて。
自分達の結婚を祝ってくれる人が、こんなにいる。
隣にいる彼は、奴隷にならなかったら絶対に出会わなかった人だろう。
「あははっ。悪くないね!」
二人がにこやかに笑い合う姿を、子供達の歌声が包む。
「これより、新郎フーゴ、新婦ヴェロニカの結婚式を開催いたします」
神父の声が会場に響いた。
「新郎フーゴ」
「ははははいっ」
「あなたは新婦、ヴェロニカを病めるときも、健やかなる時も、富めるときも、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」
「え? え? えっと……もちろんです! 誓います!」
戸惑うのは仕方ない。平民には結婚式がないから、地球式の結婚式を採用した。
それでも、神父の言葉をきちんと理解して、フーゴは誓う。
「新婦ヴェロニカ」
「はい?」
「あなたは新郎、フーゴを病めるときも、健やかなる時も、富めるときも、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」
「もちろん。誓います」
ヴェロニカも同じ。
「それでは結婚証明書にサインを」
役所のクライブさんが紙切れを持って二人に渡した。本来ならこの書類は役所で書いて、結婚が受理される。今回は特別にクライブさんが役所から出張してくれた形になった。
二人のサインが終わると、クライブさんはにこやかに「おめでとうございます」と言って席に戻った。
「今ここに、二人が夫婦となったことを宣言します!」
参列者がワッと湧いた。
自然と拍手がおこり、「おめでとう」の声がいくつもかかる。
「新郎新婦、退場します」
二人が退場して式が終わる流れを止めたのは、フーゴだった。
「ま、待って下さい!」
ゴソゴソとポケットを探って、取り出したのは二つの指輪だ。
ケースも何もない、むき出しの指輪は、シルバーのシンプルなデザインだった。
指輪なんていつの間に用意したんだろう。既婚者は指輪をするという、地球でお馴染みの考えはないらしいのに。
ちなみに、クライブさんはじめ、街の人がしている指輪は、御守りの意味があるらしい。
ヴィムがこっそり私に耳元に顔を寄せた。
「王都で買ったやつだ。マイカの国では結婚した二人が、揃いの指輪をつけるんだろ? フーゴが一人で店に行けないって言って、店まで付き合ったんだ」
おお! このばっちりなタイミングで指輪を出すなんて、フーゴってばやるな。
「あの……お嬢様の国では、夫婦になった二人は左手の薬指に、揃いの指輪をするそうです。
ヴェロニカさん。僕と揃いの指輪をつけてくれませんか?」
いつになくピシッとした姿は新鮮で、ヴェロニカも目を丸くしている。
一瞬の沈黙を不安に思ったのか、フーゴの眉が下がった。
「フーゴ」
ヴェロニカが手を差し出す。
ポカンと口が開いたままになっているフーゴは、ヴェロニカと差し出された手をキョロキョロと見る。
「ぷっ。なんて顔してるのさ」
ヴェロニカは笑いながら、フーゴの手から指輪を一つ取って、そのままフーゴの指に指輪をはめた。
「ほら」
再び自分の手を差し出す。
「は、はいっ!」
頬を真っ赤に、新婦を見つめる瞳はキラキラ。まるで乙女のようだ。
「では、失礼しますっ」
僅かに震える手でヴェロニカの指に揃いの指輪をはめる。
うん。説明しなくても指輪交換が成立しちゃったね。
すかさずシスター・ローゼリアがオルガンを演奏すると、合わせて子供達が歌いだした。
「新郎新婦退場!」
二人の後ろからシスター・マーガレットが早く退場しろと背中を押す。
足が震えてうまく歩けない新郎を、新婦が手を引いて退場するという不思議な退場になったけれど、誰もからかうことはない。飛び交うのは「おめでとう」「綺麗だ」の言葉だけ。
こうして、平民による平民の為の結婚式が終了した。
堅苦しいのはここまで。
次は裏庭にセッティングしたパーティー会場で、立食パーティーだ。
二人がどんな顔でやって来るのか、楽しみだな。
入り口から部屋の奥に儲けた祭壇まで、真っ赤な赤絨毯が続いている。
両脇に並べられた椅子には私達イシカワ邸のみんなと、バート村からカラフル四人組に、村長、フィーネさん、イザークさん。それから役所のクライブさん、医者のマインラート先生、画家のヒューベルさん。金平糖の夫婦に、市場で顔見知りの人達が数人。
みんなそれぞれお洒落している。
みんなの視線は、祭壇の前に注がれていた。
そこには少し緊張した表情の神父と、青白い顔で震えているフーゴがいる。
オルガンを演奏していたシスター・ローゼリアが立ち上がった。
「これより、新婦入場です」
みんなが一斉に扉を見る。
ララララ~~ララララ~~。
教会の子供達が歌うのは、披露宴定番のあの入場曲……のはずが、一度私が歌ったメロディを子供達がうろ覚えで練習した為に、原曲とは全く違うメロディになった。
扉が開いて、シスター・マーガレットに手を引かれた新婦が……。
「ちょっと、押さないでって!」
「ちゃんと歩いて下さいってば!」
シスター・マーガレットに全力で背中を押されたヴェロニカが入場して来た。
シンプルな白いワンピースには、胸元に銀糸の刺繍が施されている。
バート村のティモとフィーネさんが仕上げたワンピースは、ヴェロニカの長身に映えるマーメイドライン。刺繍は手芸雑貨店のオバさんお手製のだ。
ドレスと呼ぶには華やかさが足りないけれど、赤みの強い髪に白がよく似合っていて、会場は女子の甘い吐息が響いた。
「ん? 何これ。みんな何して…………あれ? フーゴ?」
赤絨毯の先に、さっきまで青白い顔をしていたフーゴが、一瞬にして顔を赤らめる。
ヴェロニカはツカツカと早足で赤絨毯を歩いて、一気にフーゴに詰め寄った。
「本当にフーゴ?」
「は、はい?」
「いや、何て言うか、いつもと雰囲気が違いすぎてさぁ」
焦げ茶色の髪を後ろに撫で付けて、いつも隠れているオデコが全開になっている。服はシルバーがかったタキシード。
これで堂々とした態度なら、女子から黄色い声援が飛び交いそうだ。
「ヴ、ヴェロニカさんこそ、すごく綺麗です! いえ、いつも綺麗ですけど、いつも以上に綺麗すぎて……」
「そう? ありがと。あんたも似合ってるよ。
それより、これは何なの?」
「ええと、け、け結婚式ですよ! お嬢様の国では平民も結婚式をするそうなんです。
それで僕達のためにみんな集まってくれて」
「フーゴは知ってたの?」
「い、いえ。さっき聞きました。
バート村で突然、袋に詰め込まれて……あれよあれよっていう間に、マルファンの教会にいました」
「…………そっか。結婚式ね」
貴族なら、婚姻式と結婚パーティーを行う物だけれど、平民が行うなんて聞いた事がない。せいぜい親族が集まって食卓を囲むくらいだ。
ヴェロニカは集まったみんなの顔を見た。
よく見知ったみんなが、とびきりのお洒落をしていた。
お洒落に興味がなさそうな市場のオジさんさえ、真新しい白いシャツに蝶ネクタイをつけて、いつもボサボサの髪を整えている。
マイカは……不思議な格好をしていた。透け感のある生地を何枚も重ねたスカートは、前側は膝が見えるほど短いのに、後ろは長い。膝を見せるだなんて、小さな子供のスカートならあり得るけれど、大人が着る服ではないと思っていた。
ヴェロニカには理解出来ないデザインだ。
メイド達はおもしろいと騒いでいたから、これはこれで有りなんだろう。
化粧も、いつもとかなり違う。かなり目が大きく見えるのは、目尻に引かれた黒いラインの効果だろうか。唇が艶々テカテカなのは、どんな紅なんだ。
(派手って聞いてたけど……本当だね)
みんなが着飾っているのは、すべてフーゴとヴェロニカを祝う為だ。
結婚式に憧れがなかったわけではない。綺麗なドレスを着て、みんなに祝福されるなんて、子供の頃はみんな憧れるものだ。
けれど、騎士を目指した時に諦めた。結婚なんて一生しないと決めた。
奴隷になったと同時に平民となり、結婚式なんて夢のまた夢。
自然体の自分をさらけ出せる相手に出会って、愛を知って、愛される喜びを知って、それだけで奇跡みたいに思っていた。
まさか奇跡に続きがあるなんて。
自分達の結婚を祝ってくれる人が、こんなにいる。
隣にいる彼は、奴隷にならなかったら絶対に出会わなかった人だろう。
「あははっ。悪くないね!」
二人がにこやかに笑い合う姿を、子供達の歌声が包む。
「これより、新郎フーゴ、新婦ヴェロニカの結婚式を開催いたします」
神父の声が会場に響いた。
「新郎フーゴ」
「ははははいっ」
「あなたは新婦、ヴェロニカを病めるときも、健やかなる時も、富めるときも、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」
「え? え? えっと……もちろんです! 誓います!」
戸惑うのは仕方ない。平民には結婚式がないから、地球式の結婚式を採用した。
それでも、神父の言葉をきちんと理解して、フーゴは誓う。
「新婦ヴェロニカ」
「はい?」
「あなたは新郎、フーゴを病めるときも、健やかなる時も、富めるときも、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむことを誓いますか?」
「もちろん。誓います」
ヴェロニカも同じ。
「それでは結婚証明書にサインを」
役所のクライブさんが紙切れを持って二人に渡した。本来ならこの書類は役所で書いて、結婚が受理される。今回は特別にクライブさんが役所から出張してくれた形になった。
二人のサインが終わると、クライブさんはにこやかに「おめでとうございます」と言って席に戻った。
「今ここに、二人が夫婦となったことを宣言します!」
参列者がワッと湧いた。
自然と拍手がおこり、「おめでとう」の声がいくつもかかる。
「新郎新婦、退場します」
二人が退場して式が終わる流れを止めたのは、フーゴだった。
「ま、待って下さい!」
ゴソゴソとポケットを探って、取り出したのは二つの指輪だ。
ケースも何もない、むき出しの指輪は、シルバーのシンプルなデザインだった。
指輪なんていつの間に用意したんだろう。既婚者は指輪をするという、地球でお馴染みの考えはないらしいのに。
ちなみに、クライブさんはじめ、街の人がしている指輪は、御守りの意味があるらしい。
ヴィムがこっそり私に耳元に顔を寄せた。
「王都で買ったやつだ。マイカの国では結婚した二人が、揃いの指輪をつけるんだろ? フーゴが一人で店に行けないって言って、店まで付き合ったんだ」
おお! このばっちりなタイミングで指輪を出すなんて、フーゴってばやるな。
「あの……お嬢様の国では、夫婦になった二人は左手の薬指に、揃いの指輪をするそうです。
ヴェロニカさん。僕と揃いの指輪をつけてくれませんか?」
いつになくピシッとした姿は新鮮で、ヴェロニカも目を丸くしている。
一瞬の沈黙を不安に思ったのか、フーゴの眉が下がった。
「フーゴ」
ヴェロニカが手を差し出す。
ポカンと口が開いたままになっているフーゴは、ヴェロニカと差し出された手をキョロキョロと見る。
「ぷっ。なんて顔してるのさ」
ヴェロニカは笑いながら、フーゴの手から指輪を一つ取って、そのままフーゴの指に指輪をはめた。
「ほら」
再び自分の手を差し出す。
「は、はいっ!」
頬を真っ赤に、新婦を見つめる瞳はキラキラ。まるで乙女のようだ。
「では、失礼しますっ」
僅かに震える手でヴェロニカの指に揃いの指輪をはめる。
うん。説明しなくても指輪交換が成立しちゃったね。
すかさずシスター・ローゼリアがオルガンを演奏すると、合わせて子供達が歌いだした。
「新郎新婦退場!」
二人の後ろからシスター・マーガレットが早く退場しろと背中を押す。
足が震えてうまく歩けない新郎を、新婦が手を引いて退場するという不思議な退場になったけれど、誰もからかうことはない。飛び交うのは「おめでとう」「綺麗だ」の言葉だけ。
こうして、平民による平民の為の結婚式が終了した。
堅苦しいのはここまで。
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