神々の娯楽に巻き込まれて強制異世界転生ー1番長生きした人にご褒美有ります

ぐるぐる

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始まり〜シイ村

初めての街並み

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お食事注意!!

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


この世界の街は馬車が通れるように道幅が広い。
いつかみたハリウッド映画のホビット村のような建物も所々あり、その映画に入り込んだような不思議な感覚だった。
住人がお世話しているお花もたくさんある。
おしゃれで可愛い

家も大きかった。
っていうか、人物もみんな大きかった。
もちろんシイ村の村人も大きいんだけど、野生のように生きてきてデカくなったのかと思ってたんだ。
でも街の人たちをみるとそうではなかったみたい。
標準がデカい!
女性もデカい!
子どももデカい!

私は・・・・・・小さいけど、姿形なんて自由に変えられるから!
ち、小さい方が、きっとみんなに可愛がってもらえるんだから!



なんだろう?臭い・・・・・・
風景を台無しにするような臭いだ。

結界を張って匂いをシャットダウン。

あ、美味しい匂いもシャットダウンしちゃうじゃん。
でも臭いのは嫌だから仕方ない。

私はリヤカーにビーズクッションを出して揺れをものともせずに悠々と観光を楽しんでいた。

まずはマルコ達に何か食べさせようと思う。

「マルコ、何が美味しいのかわからないから、適当に屋台で食べたいのあったら買ってきてよ。
 飲み物もね。
 お腹いっぱい食べて」

「わかった」
「ありがとうございます!」

無愛想にお金を受け取るマルコの言葉に、トーマスがまた被せて礼を言ってきた。
トーマスは真面目ちゃんなんだね。

マルコが人数分の串焼きを買ってきた。
なんとかっていう魔物の肉でうまいって渡してきた肉はひと切れが大きかった!
これが異世界サイズか!
前世の私ならこのひと切れでお腹一杯になるよ。
今の私だって、体が小さいから普通に考えてこの串一本は完食できないと思うんだけど、普通に渡してきた。
誰も何も言わないし。

あ、エンと一緒に食べろってことかな?
それもまた失礼ではないか?
エンにも一本用意すべきでは?と思ったけど、みんな私のペットか何かだと思ってるだろうから私が言わないと用意しないか。

・・・・・・こいつらはただの考え無しだ。
うん。きっとそうだ。

でもまぁ、この体は満腹にならないからいくらでも入っちゃうんだけどね。




う、う、う、串が重い。

「エン、食べてみて」

小猫サイズになったエンに肉を向けると1番上の肉がスルッと食べられた。

「美味しい?」

これは毒味ではない。
重さ軽減するのだ!
先っちょの肉がなくなればもう片方の手でも支えられるからね。

「塩加減がちょうどいいぞ」

不味くはないらしい。
嗅覚ブロックした結界を少し解除して私も齧ってみた。
ちょっと繊維質で歯に挟まりそうで、ちょうど良い歯応えで悪くはなかったかな。
すこーし獣臭かったのがマイナスだ。

もういらないや。
残りはエンに食べてもらおう。

私とエンがのんびり食べてる間にみんなはもう串一本食べ終わったみたいで、マルコたちが次から次へと買ってくるものだから受け取りきれず、リヤカーにテーブルを出してお皿を並べたら、トーマスは上手にお皿に乗っけていった。
私の前がお料理で埋め尽くされたよ。

なんかちょっと人の目が気になるかも。

彼らは自分達の分もテーブルに乗せていって、リヤカーをちょっと人が少ない開けたところで止めた。
ここで食べようってことかな。

魔法でテーブルと人数分の椅子をだした。

「お買い物ありがとう!
 座って食べよう!」

一瞬でリヤカーの料理が移動して、1人分ずつ配膳されたのを見て、マルコ達も着席した。

「いただきまーす!」

謎のドリンクが2カップ。
鑑定したらトロピカルフルーツジュースと、甘い木の実のジュースだった。
スープは3つ。
ホロホロ鳥のスープ、野菜ゴロゴロスープ、コーンスープ。
あとは・・・・・・でっかいお肉サンド、でっかいウィンナー、ことりの丸焼き、角ウサギのステーキ、焼きそばっぽい麺料理、野菜スティック、ホットケーキ、ドーナツ、スコーン・・・・・・

これは1人分じゃないなぁ

でもみんなも同じくらい配膳されてるよね。
この量が標準なのか?
見てるだけでお腹いっぱいになってきたよ!?

あー、ことりの丸焼きは食べられないな。
形あるものは無理っす。

「シイ様、カエル食べますか?」

「はあ!?」

誰!?
お前誰!?
声の主へ目を向けると見たくないものが視界に入った!

「わーーーーー!」

異世界サイズのカエル串を手にしていたんだ、ヤツは!

「馬鹿野郎!シイ様にゲテモノを勧めるんじゃない!」
「いやでも、美味しいから女の子にも人気なんすよ?」
「シイ様はダメだ!早く口に入れてしまえ!」

トーマスが助けてくれた。
優しいなぁ

ヤツは急いでブツを食べて視界から消し去った。
ほんとびっくりした。
他にもきっと・・・・・・虫食とかありそうだよね・・・・・・
見た目虫じゃないけど原料が虫っていうのもありそうだよね・・・・・・
絶対に食べないように常に鑑定だな!

ああ、前世でも鑑定スキルがあったら、気づかずにエスカルゴを食べることがなかったのに涙

「みんなに言っておくね、私は虫食べないから。
 小さい虫なら触れるけど、大きい虫は触るのも見るのも無理だからね」

「カエルは虫ですか?」

空気を読めないヤツが言ったら、周りから頭をベシベシ叩かれてた。
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