33 / 78
始まり〜シイ村
うどん作ります
しおりを挟む
マルコ達が護衛ではなくて、私がよその街へ行ってしまわないように見張るお目付け役だったなんて!!!
街で迷子になる自信があっただけに、ちょっと複雑な気分。
私が妖精だからって、黙ってどっかに行ったりはしない・・・・・・と思うけど、基本自由だからね!
自由な妖精さんは、そういう事ももしかしたらあるかもしれないよね。
まぁいいや。
それほど私を手放したくないという村人みんなの愛をいただいたってことで。
私もシイ村を愛しているよ。私が初めて作った村だしね!
もう少し村として軌道に乗るまでは居るつもりだから!
さ、また彼らを餌付けしますか。
「屋台でたくさん食べ物買ってきたの!
夕飯のおかずに追加してね!」
帰宅したらすでに夕飯の時間で、ちゃんと食事が完成していたので、厨房班のみんなにごめんねって言いながら渡した。
食後にお酒を出しておつまみにすれば大丈夫って、お土産ありがとうって言ってもらた。
なんだこいつら、ちょー優しいじゃんか!
君達を最後まで見守るから!
自由を求めてふらっとどっかに行ったりしないから!
前世の私からしてみれば孫と同じくらいの年齢ばかりの彼らは、私が無事に帰還したこと、冒険者登録してSランクになったこと、お土産を買ってきてくれたことを私に感謝して、そして私を祝ってお酒飲んでどんちゃん騒ぎしている。
かわいいねぇ
そしておばかだねぇ
一発芸大会が始まって、服を脱ぎ始めた集団が出てきたので、私はそろそろ寝るってマルコに伝えて退散してきた。
実際には寝る必要はないんだけどね、エンは寝るし、お布団の暖かさが大っ好きな人間だったので、ニャンコと寝るよ。
さって、うどん作りのお時間でっす!!!
厨房班には、昨日のうちにうどん作りを伝授することを伝えといたよ。
うどんという料理は聞いたことも見たこともないということで、謎の料理が襲ってくる夢をみてちょっと寝不足なヤツが居るとか居ないとか。
うどんはまた小麦粉をこねこねするからね、そのしつこさにまた今夜も悪夢を見ることでしょう。
「はーい、厨房班のみなさーん。
今日はうどんを教えます。しっかり覚えてくださいね!
うどんは、小麦粉で作った太麺のことですよー。
筋肉ムキムキのみなさんなら簡単に作れます。
ひとり200gで作ります。
28人分なんだけど、キリのいい数字30人前を作りましょう!
6人居るからひとり5人前を作ろうか。
ひとり1キロね!
頑張れ!」
私の指示でお料理得意メンバーが大きいボールと小麦粉を用意していく。
私が昔作ったうどんのレシピは・・・・・・
1人前100gに塩水を少しずつ加えながら、耳たぶくらいの弾力にして良くこねる。その後少し寝かす。それから麺棒で平たく延ばして、麺の細さに切る。
前世ではジップロックなどの頑丈な袋にいれて1人分ずつ捏ねてたな。
穴が空いちゃったこともあったけど、これでもかとコネコネしたらとても美味しいうどんが出来たっけ。
だから彼らにもしっかりこねこね頑張ってもらうんだ!
耳たぶ耳たぶ・・・・・・
と呟きが聞こえる。
またアレを想像してるのかな?
「もう耳たぶの弾力は覚えたよね?
今回は丸くしないからね。いい?
とにかく捏ねろ。力一杯捏ねろ。
捏ねれば捏ねるほど美味しくなる」
こねこねこーねる!
そんな知育菓子はない。
1キロ捏ねるのは本当に大変そう。
でも筋肉ある人ばっかりだからなんとかなりそうだね。
汗という塩水は小麦粉に加えて欲しくないから時々クリーン魔法かけちゃって、冷風も吹かせてやった。
私が居ない時はどうしよう。
一応マスクとバンダナはしてるけどね。
流れる汗は袖でもいいからいちいち拭いてくれ。
リーダーっぽい人はビルという名前だった。
ビルは手際が良くて一番最初に捏ねが終わって丸くして寝かせてる。
みんなが終わってないけど、うどんの汁を教えることにした。
ヒガシマルも美味しいけど、私はやっぱりめんつゆ派。
この世界にめんつゆがないので私の魔法でだしたよ。
お肉と野菜をたっぷりいれて汁が完成。
うどん楽しみ!
・・・・・・・・・・
お気に入り&しおり、ありがとうございます!
励みになります!!!
街で迷子になる自信があっただけに、ちょっと複雑な気分。
私が妖精だからって、黙ってどっかに行ったりはしない・・・・・・と思うけど、基本自由だからね!
自由な妖精さんは、そういう事ももしかしたらあるかもしれないよね。
まぁいいや。
それほど私を手放したくないという村人みんなの愛をいただいたってことで。
私もシイ村を愛しているよ。私が初めて作った村だしね!
もう少し村として軌道に乗るまでは居るつもりだから!
さ、また彼らを餌付けしますか。
「屋台でたくさん食べ物買ってきたの!
夕飯のおかずに追加してね!」
帰宅したらすでに夕飯の時間で、ちゃんと食事が完成していたので、厨房班のみんなにごめんねって言いながら渡した。
食後にお酒を出しておつまみにすれば大丈夫って、お土産ありがとうって言ってもらた。
なんだこいつら、ちょー優しいじゃんか!
君達を最後まで見守るから!
自由を求めてふらっとどっかに行ったりしないから!
前世の私からしてみれば孫と同じくらいの年齢ばかりの彼らは、私が無事に帰還したこと、冒険者登録してSランクになったこと、お土産を買ってきてくれたことを私に感謝して、そして私を祝ってお酒飲んでどんちゃん騒ぎしている。
かわいいねぇ
そしておばかだねぇ
一発芸大会が始まって、服を脱ぎ始めた集団が出てきたので、私はそろそろ寝るってマルコに伝えて退散してきた。
実際には寝る必要はないんだけどね、エンは寝るし、お布団の暖かさが大っ好きな人間だったので、ニャンコと寝るよ。
さって、うどん作りのお時間でっす!!!
厨房班には、昨日のうちにうどん作りを伝授することを伝えといたよ。
うどんという料理は聞いたことも見たこともないということで、謎の料理が襲ってくる夢をみてちょっと寝不足なヤツが居るとか居ないとか。
うどんはまた小麦粉をこねこねするからね、そのしつこさにまた今夜も悪夢を見ることでしょう。
「はーい、厨房班のみなさーん。
今日はうどんを教えます。しっかり覚えてくださいね!
うどんは、小麦粉で作った太麺のことですよー。
筋肉ムキムキのみなさんなら簡単に作れます。
ひとり200gで作ります。
28人分なんだけど、キリのいい数字30人前を作りましょう!
6人居るからひとり5人前を作ろうか。
ひとり1キロね!
頑張れ!」
私の指示でお料理得意メンバーが大きいボールと小麦粉を用意していく。
私が昔作ったうどんのレシピは・・・・・・
1人前100gに塩水を少しずつ加えながら、耳たぶくらいの弾力にして良くこねる。その後少し寝かす。それから麺棒で平たく延ばして、麺の細さに切る。
前世ではジップロックなどの頑丈な袋にいれて1人分ずつ捏ねてたな。
穴が空いちゃったこともあったけど、これでもかとコネコネしたらとても美味しいうどんが出来たっけ。
だから彼らにもしっかりこねこね頑張ってもらうんだ!
耳たぶ耳たぶ・・・・・・
と呟きが聞こえる。
またアレを想像してるのかな?
「もう耳たぶの弾力は覚えたよね?
今回は丸くしないからね。いい?
とにかく捏ねろ。力一杯捏ねろ。
捏ねれば捏ねるほど美味しくなる」
こねこねこーねる!
そんな知育菓子はない。
1キロ捏ねるのは本当に大変そう。
でも筋肉ある人ばっかりだからなんとかなりそうだね。
汗という塩水は小麦粉に加えて欲しくないから時々クリーン魔法かけちゃって、冷風も吹かせてやった。
私が居ない時はどうしよう。
一応マスクとバンダナはしてるけどね。
流れる汗は袖でもいいからいちいち拭いてくれ。
リーダーっぽい人はビルという名前だった。
ビルは手際が良くて一番最初に捏ねが終わって丸くして寝かせてる。
みんなが終わってないけど、うどんの汁を教えることにした。
ヒガシマルも美味しいけど、私はやっぱりめんつゆ派。
この世界にめんつゆがないので私の魔法でだしたよ。
お肉と野菜をたっぷりいれて汁が完成。
うどん楽しみ!
・・・・・・・・・・
お気に入り&しおり、ありがとうございます!
励みになります!!!
13
あなたにおすすめの小説
おばさんは、ひっそり暮らしたい
波間柏
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。
たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。
さて、生きるには働かなければならない。
「仕方がない、ご飯屋にするか」
栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。
「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」
意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。
騎士サイド追加しました。2023/05/23
番外編を不定期ですが始めました。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
私のアレに値が付いた!?
ネコヅキ
ファンタジー
もしも、金のタマゴを産み落としたなら――
鮎沢佳奈は二十歳の大学生。ある日突然死んでしまった彼女は、神様の代行者を名乗る青年に異世界へと転生。という形で異世界への移住を提案され、移住を快諾した佳奈は喫茶店の看板娘である人物に助けてもらって新たな生活を始めた。
しかしその一週間後。借りたアパートの一室で、白磁の器を揺るがす事件が勃発する。振り返って見てみれば器の中で灰色の物体が鎮座し、その物体の正体を知るべく質屋に持ち込んだ事から彼女の順風満帆の歯車が狂い始める。
自身を金のタマゴを産むガチョウになぞらえ、絶対に知られてはならない秘密を一人抱え込む佳奈の運命はいかに――
・産むのはタマゴではありません! お食事中の方はご注意下さいませ。
・小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
・小説家になろう様にて三十七万PVを突破。
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
生贄にされた少年。故郷を離れてゆるりと暮らす。
水定ゆう
ファンタジー
村の仕来りで生贄にされた少年、天月・オボロナ。魔物が蠢く危険な森で死を覚悟した天月は、三人の異形の者たちに命を救われる。
異形の者たちの弟子となった天月は、数年後故郷を離れ、魔物による被害と魔法の溢れる町でバイトをしながら冒険者活動を続けていた。
そこで待ち受けるのは数々の陰謀や危険な魔物たち。
生贄として魔物に捧げられた少年は、冒険者活動を続けながらゆるりと日常を満喫する!
※とりあえず、一時完結いたしました。
今後は、短編や別タイトルで続けていくと思いますが、今回はここまで。
その際は、ぜひ読んでいただけると幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる