神々の娯楽に巻き込まれて強制異世界転生ー1番長生きした人にご褒美有ります

ぐるぐる

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始まり〜シイ村

うどん作ります

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マルコ達が護衛ではなくて、私がよその街へ行ってしまわないように見張るお目付け役だったなんて!!!

街で迷子になる自信があっただけに、ちょっと複雑な気分。

私が妖精だからって、黙ってどっかに行ったりはしない・・・・・・と思うけど、基本自由だからね!
自由な妖精さんは、そういう事ももしかしたらあるかもしれないよね。

まぁいいや。
それほど私を手放したくないという村人みんなの愛をいただいたってことで。
私もシイ村を愛しているよ。私が初めて作った村だしね!
もう少し村として軌道に乗るまでは居るつもりだから!

さ、また彼らを餌付けしますか。

「屋台でたくさん食べ物買ってきたの!
 夕飯のおかずに追加してね!」

帰宅したらすでに夕飯の時間で、ちゃんと食事が完成していたので、厨房班のみんなにごめんねって言いながら渡した。
食後にお酒を出しておつまみにすれば大丈夫って、お土産ありがとうって言ってもらた。

なんだこいつら、ちょー優しいじゃんか!

君達を最後まで見守るから!
自由を求めてふらっとどっかに行ったりしないから!

前世の私からしてみれば孫と同じくらいの年齢ばかりの彼らは、私が無事に帰還したこと、冒険者登録してSランクになったこと、お土産を買ってきてくれたことを私に感謝して、そして私を祝ってお酒飲んでどんちゃん騒ぎしている。

かわいいねぇ

そしておばかだねぇ

一発芸大会が始まって、服を脱ぎ始めた集団が出てきたので、私はそろそろ寝るってマルコに伝えて退散してきた。
実際には寝る必要はないんだけどね、エンは寝るし、お布団の暖かさが大っ好きな人間だったので、ニャンコと寝るよ。



さって、うどん作りのお時間でっす!!!

厨房班には、昨日のうちにうどん作りを伝授することを伝えといたよ。
うどんという料理は聞いたことも見たこともないということで、謎の料理が襲ってくる夢をみてちょっと寝不足なヤツが居るとか居ないとか。

うどんはまた小麦粉をこねこねするからね、そのしつこさにまた今夜も悪夢を見ることでしょう。

「はーい、厨房班のみなさーん。
 今日はうどんを教えます。しっかり覚えてくださいね!
 うどんは、小麦粉で作った太麺のことですよー。
 筋肉ムキムキのみなさんなら簡単に作れます。

 ひとり200gで作ります。
 28人分なんだけど、キリのいい数字30人前を作りましょう!
 6人居るからひとり5人前を作ろうか。
 ひとり1キロね!
 頑張れ!」

私の指示でお料理得意メンバーが大きいボールと小麦粉を用意していく。

私が昔作ったうどんのレシピは・・・・・・

1人前100gに塩水を少しずつ加えながら、耳たぶくらいの弾力にして良くこねる。その後少し寝かす。それから麺棒で平たく延ばして、麺の細さに切る。

前世ではジップロックなどの頑丈な袋にいれて1人分ずつ捏ねてたな。
穴が空いちゃったこともあったけど、これでもかとコネコネしたらとても美味しいうどんが出来たっけ。
だから彼らにもしっかりこねこね頑張ってもらうんだ!

耳たぶ耳たぶ・・・・・・
と呟きが聞こえる。
またアレを想像してるのかな?

「もう耳たぶの弾力は覚えたよね?
 今回は丸くしないからね。いい?
 とにかく捏ねろ。力一杯捏ねろ。
 捏ねれば捏ねるほど美味しくなる」

こねこねこーねる!
そんな知育菓子はない。

1キロ捏ねるのは本当に大変そう。
でも筋肉ある人ばっかりだからなんとかなりそうだね。
汗という塩水は小麦粉に加えて欲しくないから時々クリーン魔法かけちゃって、冷風も吹かせてやった。
私が居ない時はどうしよう。
一応マスクとバンダナはしてるけどね。
流れる汗は袖でもいいからいちいち拭いてくれ。

リーダーっぽい人はビルという名前だった。
ビルは手際が良くて一番最初に捏ねが終わって丸くして寝かせてる。
みんなが終わってないけど、うどんの汁を教えることにした。

ヒガシマルも美味しいけど、私はやっぱりめんつゆ派。
この世界にめんつゆがないので私の魔法でだしたよ。
お肉と野菜をたっぷりいれて汁が完成。

うどん楽しみ!


・・・・・・・・・・
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