神々の娯楽に巻き込まれて強制異世界転生ー1番長生きした人にご褒美有ります

ぐるぐる

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始まり〜シイ村

粉物ってなに?

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「昨日ぶり!今日も繁盛してるね!」

「やあ!今日も元気だね」

ソーマは昨日と同じ場所に居たけど、両隣に露店が出ていて挟まれていた。
ちょっと狭くなるけどソーマの隣に小さい椅子を出して、座らせてもらった。

「早速うどんを伝授してきたよ。
 料理のセンスのある村人が居てさ、もうバッチリよ。
 あー、試食のソーマの分、一杯もらってくれば良かったな。
 ごめん、食べにきてよ」

「さすが、やること早いね。
 うん、近いうちに、いや、早めにうどんを食べに行かなきゃな!」

今日もお仕事オフの日にしている冒険者達がたくさん来てソーマのインスタント商品をたくさんお買い上げしているようで、私も嬉しい。
ちょっと忙しそうだから早めに切り上げたほうがいいかな。

「今日はさ、お願いがあって来たんだ」

客がはけたところで会話を再開。
ボリュームを下げて話した。

「図書館の本をこれに写してもらえないかな?
 小麦粉を使ったいわゆる粉物レシピが欲しいんだ。
 村人の厨房班にレシピみて作れって投げたいんだ」

魔法で出した5mm方眼ノートと、羽ペンに見える偽装魔法を付与したシャーペンとシャー芯を渡した。

「ああ!これは!キュンパスのなめらか肌触りのノートじゃないか!うわぁ気持ちいいー!!!!」

ん?
ソーマはキュンパスのノートが好きなのか?
いくらでもノートあげるよー!
追加で10冊1セットを10セット渡した。
ソーマは遠慮なく受け取ってすぐさまバッグにしまったフリして収納していた。

「ノートありがとう!写本頑張るよ。
 粉物レシピ?」

「うん、粉物。
 うどんの汁の作り方も色々」

「こなもの・・・・・・あれ?こなもの?」

「一応言っておこっか。粉物の定義。
 小麦粉などの粉を材料に使った料理のことだよ。
 だから、お好み焼きもそうだし、うどんも粉から作ってるし、たこ焼きも!」

「おお!たこ焼きしたいね!」

「うんうん、したい!やろう!
 たこ焼きレシピも頼むよ。
 あとは、餃子もじゃん?皮が粉物だわ。
 そうすると、焼きそばとかパスタもそうだよね。
 マカロニもよろしく。保存食になるんじゃん?
 いいねー!
 あとは?」

「もんじゃ焼きもだね」

「もんじゃ焼きかー。
 あとは?」

「粉からってことはさ、パンもだよね。
 そうするとホットケーキとかクッキーもだね」

え、そうするとショートケーキもってことだよね。
本当にケーキも粉物に分類しちゃっていいのかな?
謎だ。
いや、奥が深い。
粉使ったらもう粉物。
え、本当に?なんだか頭が混乱してきたよ?
でも粉物定義でいうとそうなるし・・・・・・
ちょっと頭がパンクしそうなので考えるのやめやめ!

「ほーなるほど。その通りだね!
 小籠包とか、ナンもいいなぁ。
 あ、肉まん!あのふかふかな外側!
 食べたーい!」

「肉まんのふかふかはサイコーだよね!
 中華の極み!みたいな。
 え、でも待って!?
 この世界にそれ出して大丈夫?
 まだ柔らかパンが貴族でやっと浸透したくらいだよ」

そうだった、まだ市井では固いパンが主流。
そろそろ市井に降りてくるかな?みたいな状況だった。
しかも肉まんのふかふかは貴族でやっと浸透した柔らかパンよりもっと柔らかい。
大変な騒ぎになりそうだ。

「どうしよう。食べたいよ」

「肉まんだけは、シイの魔法で満足するしかないね。
 それか、先に貴族に出しちゃうかだね。
 そうなると王侯貴族と関わることになって、自由がなくなるかも」

「そうだねぇ・・・・・・どうしよ。
 やっぱり面倒かなぁ」

「すべての王侯貴族が面倒というわけではないと思うけど、下位貴族は間違いなく面倒が多いでしょうね」

「妖精だからってことでなんとかならんかな」

「どうだろうね。
 ま、しばらく村で静かに過ごしたいんだってことなら、今はまだ出さないほうがいいかもしれないよね」

「そっか。
 じゃ、今はやめておこう。
 ってことで、はい、肉まん」

かつてコンビニで食べた特撰肉まんあつあつを3個出してみんなで食べた。
本当に美味しいなぁ
肉まんのふかふかってどうやって作るんだろう?
そういえば、昔、中国人研修生が寮で中華まんを手作りしてた!
すごいよーほんと。

食べなくても生きていける体なのに最近は食べ物のことばっかりだなぁ

でもいくら食べても太らないのは良いね!
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