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始まり〜シイ村
ソーマが来たよ
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ソーマと共に村へ行く。
まず馬車で驚いてくれた。
でも日本の自動車に乗ったことあるので驚きの後には、久しぶりに車の快適さを体験できて嬉しいと喜んでいた。
ちなみに、馬車一台は厨房班の子が御者をしていて、もう一台はエンにこっそり普通の青年に擬態してもらって御者をしてもらっている。
森に着いたら私とソーマだけおりて、電車に乗る。
馬車を村に戻さないとダメだからね。
御者を頼むよ、おふたりさん。
「ソーマ、私が作った電車だよ!
好きなところに座ってね」
「すごいな、電車まで作っちゃったのかい?」
「街から村への行き来の時間短縮をしたくてね、作っちゃったよ」
「実はこの電車に乗るの、私も初めてなんだ!」
「え!?」
ソーマは不安になった。
「村人に試乗してもらって改良して、この形になったの。
今は村人なら誰でも動かせる電車だよ。
みんな使ってるよ」
なぜ作った本人が試乗しなかったのかソーマには不思議でしょうがなかったけど、村人みんなが普通に使っているというのを聞いて少しは安心した。
私が魔力を入れると静かに動き出し、加速していく。
揺れも音も全くない。
「リニアカーみたいだね」
「でしょでしょ?前後に動くのは魔力だけど、浮いてる原理は同じなの」
「え、浮いてるの!?」
ソーマはまたまたびっくり。
窓の外は木しかない。
木がものすごい速さで横に流れていく。
馬車はいつの間にか見えなくなっていた。
「あ、電車と言ったらこれだよね」
忘れていた吊り革を車内の天井にぶら下げた。
「やっぱ試乗してみないと足りないところがわからないね」
今日はソーマと乗ることができて良かった!
電車が止まる時もゆっくり良い感じにスピードダウンしたから快適で良い気分で下車した。
吊り革もできたし、文句なしの電車だね!
そういえばさ!
アホな冒険者が強いモンスター倒せなくて逃げたら追いかけられてっていうのをトレインとかって表現するじゃない?
でもその世界には電車なんてものがないんだよねー。
どこからトレインだなんて言葉が発生したんだろ?
って思うじゃん。
トレインって言葉の意味がさ、電車だけじゃなくて、「つながり」っていう意味もあるんだって!
電車を思い浮かべていたけど、違ったんだよ。
「つながり」だったんだ。
つながって街に引き寄せてんじゃねー!っていうことだったんだねー。
さっと村の入り口でソーマを振り返り両手を広げた。
「ようこそ、シイ村へ!」
ジャジャーン!っと手を村へ向けた。
見てください!
どーですか!
公園と化した我が村は!
「・・・・・・」
ソーマは日本で見たことのある公園の遊具に郷愁を覚えた。
配置や形が微妙に違うけれど赤や黄色などのはっきりした色でできている遊具は今でもよく覚えている。
なんで公園?
なんで遊具?
という疑問はあったけど、孫を公園に連れて行って遊んでやったなぁなんて、懐かしさで胸が一杯になっていた。
「ソーマ。
遊ぶ?うどんにする?」
ソーマの感動をしばらく眺めてから声をかけた。
「・・・・・・、遊んでから、うどんをたくさん欲しい!
旅先でも時々食べたい。
いいかな?」
「オッケー!
汁と麺と別々に容器に入れるようにするね。
でさ、私が用意している間、あの子達と遊んでもらえるかな?
つい最近この村の一員になった孤児だよ」
「おお、任せろ!」
ソーマは走って子どもたちの輪に入っていった。
私はというと厨房へ直行しながら、魔法のお手紙で子ども以外の村人全員に連絡した。
『シイの大事な友人ソーマが来た。失礼のないように。最大限のおもてなしをするように。手が空いてる人は厨房へ!』
厨房班のみんなには急で申し訳ないが、最大限のおもてなしをしたいんだ。
ごめんよ。
ありったけの小麦粉を出して厨房班の半分はうどんを打つ!
半分は汁を寸胴鍋で大量に作る!
うどんの方は時間短縮で、魔法で塩水を加えて丁度良い耳たぶの柔らかさにした。
手伝いに来た村人みんなでそれをコネコネ。
私も魔法でコネコネ。
正直魔法じゃ加減がわからない。
屈強な男どもの力でコネコネしたうどんは絶対美味しいだろうね!
まず馬車で驚いてくれた。
でも日本の自動車に乗ったことあるので驚きの後には、久しぶりに車の快適さを体験できて嬉しいと喜んでいた。
ちなみに、馬車一台は厨房班の子が御者をしていて、もう一台はエンにこっそり普通の青年に擬態してもらって御者をしてもらっている。
森に着いたら私とソーマだけおりて、電車に乗る。
馬車を村に戻さないとダメだからね。
御者を頼むよ、おふたりさん。
「ソーマ、私が作った電車だよ!
好きなところに座ってね」
「すごいな、電車まで作っちゃったのかい?」
「街から村への行き来の時間短縮をしたくてね、作っちゃったよ」
「実はこの電車に乗るの、私も初めてなんだ!」
「え!?」
ソーマは不安になった。
「村人に試乗してもらって改良して、この形になったの。
今は村人なら誰でも動かせる電車だよ。
みんな使ってるよ」
なぜ作った本人が試乗しなかったのかソーマには不思議でしょうがなかったけど、村人みんなが普通に使っているというのを聞いて少しは安心した。
私が魔力を入れると静かに動き出し、加速していく。
揺れも音も全くない。
「リニアカーみたいだね」
「でしょでしょ?前後に動くのは魔力だけど、浮いてる原理は同じなの」
「え、浮いてるの!?」
ソーマはまたまたびっくり。
窓の外は木しかない。
木がものすごい速さで横に流れていく。
馬車はいつの間にか見えなくなっていた。
「あ、電車と言ったらこれだよね」
忘れていた吊り革を車内の天井にぶら下げた。
「やっぱ試乗してみないと足りないところがわからないね」
今日はソーマと乗ることができて良かった!
電車が止まる時もゆっくり良い感じにスピードダウンしたから快適で良い気分で下車した。
吊り革もできたし、文句なしの電車だね!
そういえばさ!
アホな冒険者が強いモンスター倒せなくて逃げたら追いかけられてっていうのをトレインとかって表現するじゃない?
でもその世界には電車なんてものがないんだよねー。
どこからトレインだなんて言葉が発生したんだろ?
って思うじゃん。
トレインって言葉の意味がさ、電車だけじゃなくて、「つながり」っていう意味もあるんだって!
電車を思い浮かべていたけど、違ったんだよ。
「つながり」だったんだ。
つながって街に引き寄せてんじゃねー!っていうことだったんだねー。
さっと村の入り口でソーマを振り返り両手を広げた。
「ようこそ、シイ村へ!」
ジャジャーン!っと手を村へ向けた。
見てください!
どーですか!
公園と化した我が村は!
「・・・・・・」
ソーマは日本で見たことのある公園の遊具に郷愁を覚えた。
配置や形が微妙に違うけれど赤や黄色などのはっきりした色でできている遊具は今でもよく覚えている。
なんで公園?
なんで遊具?
という疑問はあったけど、孫を公園に連れて行って遊んでやったなぁなんて、懐かしさで胸が一杯になっていた。
「ソーマ。
遊ぶ?うどんにする?」
ソーマの感動をしばらく眺めてから声をかけた。
「・・・・・・、遊んでから、うどんをたくさん欲しい!
旅先でも時々食べたい。
いいかな?」
「オッケー!
汁と麺と別々に容器に入れるようにするね。
でさ、私が用意している間、あの子達と遊んでもらえるかな?
つい最近この村の一員になった孤児だよ」
「おお、任せろ!」
ソーマは走って子どもたちの輪に入っていった。
私はというと厨房へ直行しながら、魔法のお手紙で子ども以外の村人全員に連絡した。
『シイの大事な友人ソーマが来た。失礼のないように。最大限のおもてなしをするように。手が空いてる人は厨房へ!』
厨房班のみんなには急で申し訳ないが、最大限のおもてなしをしたいんだ。
ごめんよ。
ありったけの小麦粉を出して厨房班の半分はうどんを打つ!
半分は汁を寸胴鍋で大量に作る!
うどんの方は時間短縮で、魔法で塩水を加えて丁度良い耳たぶの柔らかさにした。
手伝いに来た村人みんなでそれをコネコネ。
私も魔法でコネコネ。
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