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勇者は魔王が羨ましい
しおりを挟むパチパチパチ…パチパチパチ…
暗く広い部屋に松明が置かれ、4つの歪な十字架に屈強な男達が吊り下げられている。
「うっ…ここは?」
「俺達魔王城に入って罠にかかって…」
「まさか三階の宿屋のおっさんが!」
「くっ、不覚だった」
「馬鹿馬鹿しい、自業自得ではないか」
「誰だ!」
「!!!お前は!魔王!!」
少し階段が昇った所に座る長髪のイケメンがいた。
顔面偏差値は勇者より45高いようだ。
「くっ、膝の魔法使いをどうするつもりだ!彼を開放しろ!」
「ふん、何をほざく、人はこれだから嫌いだ」
「なにっ!」
2人の会話に意識を取り戻した魔法使い。
自らの現状を確認するようにキョロキョロと見回す。
どうやら自分は誰かに抱っこされているらしい。
手をニギニギと確認した、杖は所持してい無い。
「ようやく目が冷めたようだな」
「!!!!」
バッ
上を見るとそこにいたのは
「おししょう様っ!!!」
「ええっ!」
「はぁ!!」
「なんじゃそりゃ!」
「いや、魔王だろ?」
冷静に状況を分析していそうで1番混乱している勇者は魔法使いの発言を認めたくないらしい。
「師匠ってそいつは魔王じゃないのか?」
「師匠は魔王では、ありません、よね?」
「いや、私は、今は魔王を務めているよ」
問いかける魔法使いにやさし~くあま~い声と表情で返す。
そして、テンパっている魔法使いのからだを魔王はやらしく触る。
勇者達はそれを見逃さなかった。
「ちょっ、おま、何してんだよ!」
「セクハラだ!セクハラ!」
「立場を利用しての行為は犯罪ですよ」
「くっ…羨ましい、俺も触りたい」
勇者はひとり違う感性を発揮しながら悔しそうにしていた。
勇者の剣は先程から呼んているが来る気配が無い。
強力な結界が張られているようだ。
(聖剣さえあればこんな鎖!)
「お、お師匠様…そのあの…」
「ああ、私が魔王に就任している理由が知りたいんだね」
「あっ!やっ、ちがっ、あ!も、やめっ」
「んー、どうかしたのかなー」
段々と激しくなるお触りに魔法使いは次第に集中をかき乱されていく。
そして、その攻撃を腰をくねらせて反撃したのが不味かった。
全体攻撃、魔法使いの腰くねり
注視していた、盗賊、あれの角度が上がった
注視していた、剣士、鼻息が荒く体温が上がった
注視していた、賢者、じっと魔法使い(の腰)を凝視していながら何やら呟いている
注視していた、勇者、魔法使いを脳内で剥き初めた。聖剣を呼ぶどころではない
直に接していた、魔王、表面上は変わりなさそうだが、あれのボルテージは上々。いつでも満足させる気満々。勇者らに見せつけようかと思うが、可愛い弟子の痴態を見せるのも勿体無いし、嫌われるのも嫌だなー、と悩み中。
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