8 / 24
休息の街にて4
しおりを挟む
「あぁ、はぁ…ふぅ」
室内から淫靡な気配が薄くなって行く。
盗賊はその事に安堵すると同時に残念にも感じた。
こんな機会滅多にない。
やるならいまだ!
「…落着いたか…?」
「うん、なんとか」
しょげっ…、となっている魔法使いを襲うには余りにも大人気なさ過ぎる。
小さくため息をついて盗賊は近くの椅子に腰掛けた。
未だぼんやりしている魔法使いに問いかける。
「媚薬、心当たりないのか?」
「無いよ、そんなの……あるわけ無いよ」
魔法使いはため息をついて足を崩した。
うん、魔法使いよ!
そのポーズは止めてくれ!
モロ見えごちそう様でございます!
「魔法使い」
「何、盗賊」
「寒くないか、履かなくて」
「あっ!!!はわわ」
魔法使いは慌てて衣類を身に着けた。
大変ゴチになりました、合唱。
今日はいい夢見れそうだなと内心ニマニマしていると魔法使いが近寄ってきた。
「盗賊、その、今日の事は、内緒にしてくれないか?」
「………………」(ニマニマ夢を妄想中)
「だ、駄目?やっぱり盗賊だから何か…いるのか?お金?魔石?まさか、」
「ああ?何が?」
「だから、黙っておく見返りだよ、何が良い?まさか勇者のようなものではないよね?」
「まさか!ははは」
「それとさ、盗賊」
「ん?なんだ?魔法使い」
「うん、その……鼻血、出てるよ、さっきから」
「…そうか」
「うん、はいタオル」
「…ありがとう」
部屋に入った時からクールに決めていたはずだったのに…
タオルを受けて鼻血を拭く。
「じゃあ、明日な」
部屋を出て、自室に駆け込み一度抜いた。
魔法使いの生白い足をおかずに。
それから簡単に身繕いをして酒場へ。
酒場に戻ると勇者が魔法使いの食べかけを狙っていた。
それを防ごうと応戦する賢者。
笑いながら観戦する剣士。
ああ、今日も1日平和だった。
「あ、見返り聞き忘れた…」
室内から淫靡な気配が薄くなって行く。
盗賊はその事に安堵すると同時に残念にも感じた。
こんな機会滅多にない。
やるならいまだ!
「…落着いたか…?」
「うん、なんとか」
しょげっ…、となっている魔法使いを襲うには余りにも大人気なさ過ぎる。
小さくため息をついて盗賊は近くの椅子に腰掛けた。
未だぼんやりしている魔法使いに問いかける。
「媚薬、心当たりないのか?」
「無いよ、そんなの……あるわけ無いよ」
魔法使いはため息をついて足を崩した。
うん、魔法使いよ!
そのポーズは止めてくれ!
モロ見えごちそう様でございます!
「魔法使い」
「何、盗賊」
「寒くないか、履かなくて」
「あっ!!!はわわ」
魔法使いは慌てて衣類を身に着けた。
大変ゴチになりました、合唱。
今日はいい夢見れそうだなと内心ニマニマしていると魔法使いが近寄ってきた。
「盗賊、その、今日の事は、内緒にしてくれないか?」
「………………」(ニマニマ夢を妄想中)
「だ、駄目?やっぱり盗賊だから何か…いるのか?お金?魔石?まさか、」
「ああ?何が?」
「だから、黙っておく見返りだよ、何が良い?まさか勇者のようなものではないよね?」
「まさか!ははは」
「それとさ、盗賊」
「ん?なんだ?魔法使い」
「うん、その……鼻血、出てるよ、さっきから」
「…そうか」
「うん、はいタオル」
「…ありがとう」
部屋に入った時からクールに決めていたはずだったのに…
タオルを受けて鼻血を拭く。
「じゃあ、明日な」
部屋を出て、自室に駆け込み一度抜いた。
魔法使いの生白い足をおかずに。
それから簡単に身繕いをして酒場へ。
酒場に戻ると勇者が魔法使いの食べかけを狙っていた。
それを防ごうと応戦する賢者。
笑いながら観戦する剣士。
ああ、今日も1日平和だった。
「あ、見返り聞き忘れた…」
10
あなたにおすすめの小説
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。初夜で抱かれたら身代わりがばれてしまいます💦
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
逃げた弟の身代わりとなり、
隣国の国王である溺愛アルファに嫁いだオメガ。
しかし実は、我儘で結婚から逃げ出した双子の弟の身代わりなのです…
オメガだからと王宮で冷遇されていたので、身代わり結婚にも拒否権が
なかたのでした。
本当の花嫁じゃない。
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだん王様に惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
届かない「ただいま」
AzureHaru
BL
いつも通りの変わらない日常のはずだった。
「行ってきます。」と言って出て行った貴方。1日が終わる頃に「ただいま。」と「おかえり。」を笑顔で交わすはずだった。でも、その言葉はもう貴方には届かない。
これは「優しさが奪った日常」の物語。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる