26 / 36
26話 覚醒
しおりを挟む
ポタッ……ポタッ……
水晶のような輝く氷が深紅に染まり、
床は赤い絨毯に変わり果てる。
「そんな……ベネッタ……ベネッタぁぁぁ!」
ヒロの目には涙が滲み、
怒号のような叫び声が会場を包んだ。
「どうだい? これが僕の紋章の力”絶対零度《アブソリュートゼロ》”だよ。氷を自在に操れるし、なんだって作れる。それにその名に冠する通り僕の氷は絶対に溶けない。僕は氷で、氷は僕その者だ」
「”絶対零度《アブソリュートゼロ》”……」
ついにベルゼルの紋章の力が明かされた。
氷の魔法を扱うとかではなく、
氷そのものを支配しているということなのか……
そんな、
どうやって戦えばいいんだ?
ヒロは強い敗北感に襲われていた。
「な、なんと、ベルゼル選手によって作られた氷の牢獄がベネッタ選手を閉じ込め、巨大な氷の塊がベネッタ選手の体を押しつぶしました! ヒロ選手の声は虚しく響くだけとなっています、このまま勝負は決まってしまうのでしょうか!」
ラブの解説は誰の耳にも届いていなかった。
あまりに凄惨な光景に、
観客は思わず息を飲み込む。
『そこまでするのか……?』
ベルゼルの応援する声は誰一人いなかった。
「ベルゼル……お前ぇ!」
精神的に敗北を味わったとしても、
このまま黙ってみているわけにはいかない。
ヒロが立ち上がり、
身動きができない足の氷を力強く殴って砕くと、
ベルゼルに猛スピードで攻撃を仕掛けた。
今までを遥かに凌ぐ速さで動き、
握る拳は血が滲むほど力強く握られている。
しかし、
それでもベルゼルに攻撃は届かない。
ベルゼルの防御力は異様に高く、
周囲には氷でできた無数の鋭い刃が、
空中を漂っている。
それらは一つ一つがベルゼルの意思で自在に操れるようだ。
ベルゼルはヒロに向かって氷の刃を無数に放った。
ヒロの猛烈なスピードによってかえって威力を増した氷の刃は、
容赦なくヒロをズタズタに切り刻んでしまう。
「ぐあぁ!」
ヒロは血を流しながら、
勢い余って前のめりに倒れこむ―――
―――「決まりましたな……」
グルーディアは椅子に座りなおしながら、
鋭い目つきでヒロ達を眺めていた。
昔の血が騒ぐのか、
指で杖をトントンと音を鳴らして、
感情を抑えているようだ。
「まぁ、順当でしょう。ベルゼルの紋章は強力ですから、紋章を扱えないヒロにはどうしても分が悪いと言わざるを得ないでしょうね」
ゼゼルは軽く息を吐きながら、
腰を掛けなおす。
試合に熱中していたのだろう、
前のめりになったことで椅子のひじ掛けの部分が、
汗でビショビショになっている。
「いや、まだ勝負は終わっていない……」
ロゼの目は静かに、
そして力強くヒロを見つめていた。
(ヒロ……お前の力はそんなものじゃないだろう)
ロゼは机に置かれたグラスを手に取り、
口にゆっくりと運んだ―――
―――ガラガラガラッ
瓦礫をどかして誰かが立ち上がった。
「あぁっと! 試合はまだ終わっていない! 瓦礫に埋もれていた体に鞭を打って立ち上がったのは、ベルゼル選手に吹き飛ばされたダンテ選手だ!」
イヴの解説で、
その場にいた全員がダンテの埋もれていた瓦礫の方を向いた。
「うっ……ぐぅぅおぉぉ!」
ダンテは傷ついた体から血が滴り落ちる。
「ダンテ! お前、無事なのか!」
「見たらわかんだろ、無事なわけねえだろうが、はぁ……はぁ……」
ダンテはフラフラとよろめきながら剣を拾い、
ベルゼルに向かって剣を構える。
限界はとっくにきているだろうが、
ダンテの目はまだ闘志を失っていない。
「ダンテ! もういいお前体ボロボロだろ! 動かなくていい」
「バカか、そんなのできないことぐらいわかってるだろう……」
ダンテは肩で息をしている。
「君は全く懲りないやつだね、いいよ。面白いことを考えた」
ベルゼルが笑ってダンテに向かって手首をスナップさせた。
ベルゼルを取り巻く氷の刃は、
一斉にダンテに向かって放たれ、
ダンテの体を次々に切り刻む。
「ぐあぁ! ……ぐぅ、くそぉ!」
ダンテが氷の刃の渦に突進し、
被害を最小限に抑えながら、
ベルゼルに向かっていき、
攻撃を仕掛けるが、
いつもの動きじゃないダンテの攻撃はいとも簡単に避けられる。
「動きが遅いよ、少し遊んだらすぐに終わりそうだね」
ベルゼルはダンテの懐に入ると、
掌底を顎めがけて放った。
「ぐあぁ!」
空高く打ち上げられたダンテの体は、
周囲を氷の刃がグルグルと巡回し始める。
ダンテの体が地面に落下しようとすれば、
下から氷が体を浮かせ、
上下左右からダンテの体を切り刻んだ。
まるで氷の球体に閉じ込められたかのように、
ダンテを決して逃がさず、
徐々に体を裂いていく。
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
ダンテの悲痛な叫びが会場を包み込む。
「ダンテぇ! ベルゼル! やめろー!」
ヒロが体を使ってベルゼルに掴みかかるが、
ベルゼルの膝がヒロの顔に直撃する。
「ぐふぅ」
「はぁ、もうお遊びは終わりか、まぁ、割と楽しめたよ」
続けてベルゼルは氷の魔法で両手を強化して、
ヒロに連打を浴びせる。
ドガガガッ
殴られるたびに体が徐々に凍っていく。
(くそっ、俺のスキルはなんで発動しないんだ……!)
ヒロは自分に腹を立てていた。
仲間が傷つけられているのに、
何もできない自分に対する無力感がヒロを苛み、
心の中に絶望の雲が垂れ込めていた。
どれだけ体を痛めつけられようが、
スキルが発動する気配はなく、
ヒロは絶望の淵に置かれた。
身体は凍傷の影響で痛みすら感じなくなりつつあり、
仲間たちへの無力感と共に、
ヒロの心は冷たい氷に包まれていくようだった。
(助けたい……ダンテ、ベネッタ……俺が、俺がぁ!)
ヒロは仲間を救いたいと強く願った。
それは今までにない感情であり、
ベルゼルを倒すという強い私情によってヒロは動いていた。
ダンテやベネッタと特訓を積む中での努力も、
最初はベルゼルへの復讐心に駆られていたが、
今は仲間を救いたいという気持ちに変わっていたのだ。
そう願った瞬間、
ヒロの中で何かが変わった。
「うおぉぉぉぉぉ!」
「な、なんだ、急に紋章が……!?」
ベルゼルがヒロの額を力強く殴るが、
その時、
額の紋章が力強く光った―――
水晶のような輝く氷が深紅に染まり、
床は赤い絨毯に変わり果てる。
「そんな……ベネッタ……ベネッタぁぁぁ!」
ヒロの目には涙が滲み、
怒号のような叫び声が会場を包んだ。
「どうだい? これが僕の紋章の力”絶対零度《アブソリュートゼロ》”だよ。氷を自在に操れるし、なんだって作れる。それにその名に冠する通り僕の氷は絶対に溶けない。僕は氷で、氷は僕その者だ」
「”絶対零度《アブソリュートゼロ》”……」
ついにベルゼルの紋章の力が明かされた。
氷の魔法を扱うとかではなく、
氷そのものを支配しているということなのか……
そんな、
どうやって戦えばいいんだ?
ヒロは強い敗北感に襲われていた。
「な、なんと、ベルゼル選手によって作られた氷の牢獄がベネッタ選手を閉じ込め、巨大な氷の塊がベネッタ選手の体を押しつぶしました! ヒロ選手の声は虚しく響くだけとなっています、このまま勝負は決まってしまうのでしょうか!」
ラブの解説は誰の耳にも届いていなかった。
あまりに凄惨な光景に、
観客は思わず息を飲み込む。
『そこまでするのか……?』
ベルゼルの応援する声は誰一人いなかった。
「ベルゼル……お前ぇ!」
精神的に敗北を味わったとしても、
このまま黙ってみているわけにはいかない。
ヒロが立ち上がり、
身動きができない足の氷を力強く殴って砕くと、
ベルゼルに猛スピードで攻撃を仕掛けた。
今までを遥かに凌ぐ速さで動き、
握る拳は血が滲むほど力強く握られている。
しかし、
それでもベルゼルに攻撃は届かない。
ベルゼルの防御力は異様に高く、
周囲には氷でできた無数の鋭い刃が、
空中を漂っている。
それらは一つ一つがベルゼルの意思で自在に操れるようだ。
ベルゼルはヒロに向かって氷の刃を無数に放った。
ヒロの猛烈なスピードによってかえって威力を増した氷の刃は、
容赦なくヒロをズタズタに切り刻んでしまう。
「ぐあぁ!」
ヒロは血を流しながら、
勢い余って前のめりに倒れこむ―――
―――「決まりましたな……」
グルーディアは椅子に座りなおしながら、
鋭い目つきでヒロ達を眺めていた。
昔の血が騒ぐのか、
指で杖をトントンと音を鳴らして、
感情を抑えているようだ。
「まぁ、順当でしょう。ベルゼルの紋章は強力ですから、紋章を扱えないヒロにはどうしても分が悪いと言わざるを得ないでしょうね」
ゼゼルは軽く息を吐きながら、
腰を掛けなおす。
試合に熱中していたのだろう、
前のめりになったことで椅子のひじ掛けの部分が、
汗でビショビショになっている。
「いや、まだ勝負は終わっていない……」
ロゼの目は静かに、
そして力強くヒロを見つめていた。
(ヒロ……お前の力はそんなものじゃないだろう)
ロゼは机に置かれたグラスを手に取り、
口にゆっくりと運んだ―――
―――ガラガラガラッ
瓦礫をどかして誰かが立ち上がった。
「あぁっと! 試合はまだ終わっていない! 瓦礫に埋もれていた体に鞭を打って立ち上がったのは、ベルゼル選手に吹き飛ばされたダンテ選手だ!」
イヴの解説で、
その場にいた全員がダンテの埋もれていた瓦礫の方を向いた。
「うっ……ぐぅぅおぉぉ!」
ダンテは傷ついた体から血が滴り落ちる。
「ダンテ! お前、無事なのか!」
「見たらわかんだろ、無事なわけねえだろうが、はぁ……はぁ……」
ダンテはフラフラとよろめきながら剣を拾い、
ベルゼルに向かって剣を構える。
限界はとっくにきているだろうが、
ダンテの目はまだ闘志を失っていない。
「ダンテ! もういいお前体ボロボロだろ! 動かなくていい」
「バカか、そんなのできないことぐらいわかってるだろう……」
ダンテは肩で息をしている。
「君は全く懲りないやつだね、いいよ。面白いことを考えた」
ベルゼルが笑ってダンテに向かって手首をスナップさせた。
ベルゼルを取り巻く氷の刃は、
一斉にダンテに向かって放たれ、
ダンテの体を次々に切り刻む。
「ぐあぁ! ……ぐぅ、くそぉ!」
ダンテが氷の刃の渦に突進し、
被害を最小限に抑えながら、
ベルゼルに向かっていき、
攻撃を仕掛けるが、
いつもの動きじゃないダンテの攻撃はいとも簡単に避けられる。
「動きが遅いよ、少し遊んだらすぐに終わりそうだね」
ベルゼルはダンテの懐に入ると、
掌底を顎めがけて放った。
「ぐあぁ!」
空高く打ち上げられたダンテの体は、
周囲を氷の刃がグルグルと巡回し始める。
ダンテの体が地面に落下しようとすれば、
下から氷が体を浮かせ、
上下左右からダンテの体を切り刻んだ。
まるで氷の球体に閉じ込められたかのように、
ダンテを決して逃がさず、
徐々に体を裂いていく。
「ぐわぁぁぁぁぁ!」
ダンテの悲痛な叫びが会場を包み込む。
「ダンテぇ! ベルゼル! やめろー!」
ヒロが体を使ってベルゼルに掴みかかるが、
ベルゼルの膝がヒロの顔に直撃する。
「ぐふぅ」
「はぁ、もうお遊びは終わりか、まぁ、割と楽しめたよ」
続けてベルゼルは氷の魔法で両手を強化して、
ヒロに連打を浴びせる。
ドガガガッ
殴られるたびに体が徐々に凍っていく。
(くそっ、俺のスキルはなんで発動しないんだ……!)
ヒロは自分に腹を立てていた。
仲間が傷つけられているのに、
何もできない自分に対する無力感がヒロを苛み、
心の中に絶望の雲が垂れ込めていた。
どれだけ体を痛めつけられようが、
スキルが発動する気配はなく、
ヒロは絶望の淵に置かれた。
身体は凍傷の影響で痛みすら感じなくなりつつあり、
仲間たちへの無力感と共に、
ヒロの心は冷たい氷に包まれていくようだった。
(助けたい……ダンテ、ベネッタ……俺が、俺がぁ!)
ヒロは仲間を救いたいと強く願った。
それは今までにない感情であり、
ベルゼルを倒すという強い私情によってヒロは動いていた。
ダンテやベネッタと特訓を積む中での努力も、
最初はベルゼルへの復讐心に駆られていたが、
今は仲間を救いたいという気持ちに変わっていたのだ。
そう願った瞬間、
ヒロの中で何かが変わった。
「うおぉぉぉぉぉ!」
「な、なんだ、急に紋章が……!?」
ベルゼルがヒロの額を力強く殴るが、
その時、
額の紋章が力強く光った―――
0
あなたにおすすめの小説
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる