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白い人形
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これは先輩Aと同期のBと飲みに行っていた時の話
ジュ~
「美味!やっぱり焼肉は美味いわ」
ゴクゴクッ
「キンキンのビールも最高!」
「おう!どんどん飲んでどんどん食べろよ!」
俺達はある焼肉店でビールを飲みながら
談笑していた
「〇〇〇〇〇円です。」
「ゴチになりました。A先輩!」
A先輩は飲まないが楽しそうだった
店を出て先輩Aの車に乗った
「先輩!コンビニで酒とつまみを買って
先輩の家で二次会をしましょうよ!」
「いいけど 俺も飲むから 家に送らんから
終電までには帰れよ」
「ウィス!」
同期のBはお調子者だった
コンビニで先輩Aが酒とつまみを買いに行ってくれた
同期のBも車で2人になった時
「なぁなぁ先輩の車の後ろになんか大きい箱あるんだが なんだろうな?」
「知らないよ 人のなんだから勝手に開けるなよ」
「開けるなと言われると開けたくなるんだよなぁ~」
そう言い
箱を開けようとするB
「やめろよ 先輩に怒られるだろ」
「いいじゃん少しぐらい」
そう言い箱を開けるB
大きな箱を開けるとその箱より少し小さい箱が入っていた
その箱を開けるとまた小さい箱が
「なんだこれ?箱ばっかじゃん」
「マトリョーシカみたいだな」
箱はどんどん小さくなっていったが
最後の小さい箱には白い人形が2体入っていた
「なんだ?これ?髪の毛も無いし
男か女かもわからないじゃん」
「おい 先輩が戻ってくるぞ
早く戻せよ」
「つまんない人形だな~」
そう言いBは1体の人形の片腕(左)を持って振り回しはじめた
プチっ
人形の片腕(左)が取れたのだ
「ヤバッ! バレたら怒られる」
「言わんこっちゃない 早く戻せよ」
「くっつかないよ」
焦るB
「とりあえず人形を箱に戻せよ」
取れた片腕をポケットに入れ
人形を箱に入れ
箱を元に戻すB
「お~い 待たせたな」
先輩Aが戻ってきた
「遅いすよ 先輩」
調子のいいBはあたかも何も無かった様だった
先輩の家に着き
二次会を始めた
「先輩の家に初めてきましたけど
えらい ぬいぐるみとか人形とか多いですね?」
「もしかして先輩オタクですか~?」
「いや 実はな 実家が霊媒師しててな
俺も霊感とかあって
ぬいぐるとか人形とか処分するのに困った人から預かって実家にまとめて渡すんだ」
「そうなんですか」
俺は少しビビった
周りのぬいぐるみや人形に近づかない様にした
Bは平気な顔でぬいぐるみを触っていた
「ぬいぐるみや人形にも魂があってな
大切にされてきた人形もいれば
雑に扱われてきた人形もいて
それぞれ愛を持った人形もいれば
悪意を持った人形もいるんだ
お前達は小さい頃 大切にしてたか?
大切にしていたらいいが
雑に扱っていたら大変だぞ
恨みが残ってお前達に降りかかってくるぞ」
俺とBは話を聞いてさっきの事を思っていた
Bと目が合い
ヤバイなとお互い思っていた
「まぁ 冗談さ 人形達が直接人間に手を出す訳ないしな
まぁ物は大切にしろって事さ
さぁ酒を飲もう」
その後 終電の時間まで飲んだ俺たち3人
「先輩 そろそろ終電の時間なんで
帰ります ありがとうございました」
「おう気をつけてな」
Bと共に出て駅へ向かう
その最中にBが思い出したかの様にポケットに手を入れ
人形の片腕を取り出した
「そういや 人形の片腕取れたんだった
なんか気色悪いな」
「お前 大丈夫か?先輩の話聞いた後だからなんか怖いな」
「ビビりだな~ でも邪魔だし 気色悪いから捨てるわ」
そう言うとBは川に片腕を投げ捨てた
駅で俺とBは別れた
そして俺が駅から家へ帰る最中の事だ
ポヨーン
スマホが鳴った
Bからだ
「ヤバい」
とそれだけのLINEが着た
「どうしたん?」
と返事を送る俺
しばらくすると
Bから電話が鳴った
「ヤバいって何?どうしたん?」
呼吸があれていて何やら走ってる様だった
「助けてくれ!」
「ヤバいのに追われてる!!」
「ヤバいの?」
「白くて 無表情で…」
走っていてテンパっていて
声が乱れて聞こえずらかった
「白い?無表情?」
「助けてくれ!!追いつかれる」
「落ち着けよ 周りに人は居ないのか?」
「居な…い…あっ捕まっ…」
そう言うと電話が途切れた
Bの視点
白い無表情の人形が2体Bを追いかけていた
追い詰められたB
「お前達はなんだ!?」
「腕を返してよ」
「腕!?」
「僕の腕を返してよ」
そういうと1体の人形はを後ろからBが
動けない様に抑え
もう1体の人形がBの左腕を引っ張り始めた
引っ張ってる人形の左腕は無かった
「痛い 痛い! 痛い!!やめろ やめろよ!」
何を言わず左腕を引っ張る人形
「悪かった 俺が悪かった!
あの人形だよな ゴメンな!
だから 許してくれ」
それでも引っ張るのをやめない人形
次第にBの左腕はみしみしと異音が鳴り始め血が浮き出てきた
「うあぁぁぁ~~~」
場面が変わり
Bの葬式
「通り魔に襲われたそうですよ」
「怖いわね」
Bは亡くなり
俺と先輩AはBの葬式に来ていた
「俺 最後 Bの奴と電話したんですよ
助けてくれ ヤバいのに追われてるって
言ってて 警察に話したんですが
通り魔だろうけど犯人の手掛かりが全く無いって」
「そうか お前も辛かっただろうな
後は警察に任せよう」
「はい」
数日後
俺は先輩Aの手伝いをしていた
「先輩 荷物は全部 車に乗せました」
「おう ありがとうな」
俺は後ろに乗せてたこの前の箱が気になった
「先輩 この箱って」
「おい 開けるなよ その箱の中に
人形が入ってるんだが 悪霊が宿っているんだ」
「えっ!?」
「実家に持って帰って お祓いするまで開けちゃダメなんだ」
「そうなんですか」
俺は前にBと開けた事を思いだし
ぞっとした
なんでそんな物を車に乗せてるんだよと
思いつつ荷物の人形やぬいぐるみを車の
後部座席に乗せ
先輩の実家へ向かった
そしてお祓いをして
「箱に入っている 人形を取ってくれ」
「えっ 開けていいんですか?」
「お祓いしてるからもう大丈夫だよ」
「わかりました」
そう言い 俺は 例の箱を開けていった
どんどん小さくなっていく箱を開けていくと
人形が2体入っていた
ん?
この人形の手
確か片腕取れたよな?
腕がある
それに白色じゃなくて
人間と同じ肌色で
ジュ~
「美味!やっぱり焼肉は美味いわ」
ゴクゴクッ
「キンキンのビールも最高!」
「おう!どんどん飲んでどんどん食べろよ!」
俺達はある焼肉店でビールを飲みながら
談笑していた
「〇〇〇〇〇円です。」
「ゴチになりました。A先輩!」
A先輩は飲まないが楽しそうだった
店を出て先輩Aの車に乗った
「先輩!コンビニで酒とつまみを買って
先輩の家で二次会をしましょうよ!」
「いいけど 俺も飲むから 家に送らんから
終電までには帰れよ」
「ウィス!」
同期のBはお調子者だった
コンビニで先輩Aが酒とつまみを買いに行ってくれた
同期のBも車で2人になった時
「なぁなぁ先輩の車の後ろになんか大きい箱あるんだが なんだろうな?」
「知らないよ 人のなんだから勝手に開けるなよ」
「開けるなと言われると開けたくなるんだよなぁ~」
そう言い
箱を開けようとするB
「やめろよ 先輩に怒られるだろ」
「いいじゃん少しぐらい」
そう言い箱を開けるB
大きな箱を開けるとその箱より少し小さい箱が入っていた
その箱を開けるとまた小さい箱が
「なんだこれ?箱ばっかじゃん」
「マトリョーシカみたいだな」
箱はどんどん小さくなっていったが
最後の小さい箱には白い人形が2体入っていた
「なんだ?これ?髪の毛も無いし
男か女かもわからないじゃん」
「おい 先輩が戻ってくるぞ
早く戻せよ」
「つまんない人形だな~」
そう言いBは1体の人形の片腕(左)を持って振り回しはじめた
プチっ
人形の片腕(左)が取れたのだ
「ヤバッ! バレたら怒られる」
「言わんこっちゃない 早く戻せよ」
「くっつかないよ」
焦るB
「とりあえず人形を箱に戻せよ」
取れた片腕をポケットに入れ
人形を箱に入れ
箱を元に戻すB
「お~い 待たせたな」
先輩Aが戻ってきた
「遅いすよ 先輩」
調子のいいBはあたかも何も無かった様だった
先輩の家に着き
二次会を始めた
「先輩の家に初めてきましたけど
えらい ぬいぐるみとか人形とか多いですね?」
「もしかして先輩オタクですか~?」
「いや 実はな 実家が霊媒師しててな
俺も霊感とかあって
ぬいぐるとか人形とか処分するのに困った人から預かって実家にまとめて渡すんだ」
「そうなんですか」
俺は少しビビった
周りのぬいぐるみや人形に近づかない様にした
Bは平気な顔でぬいぐるみを触っていた
「ぬいぐるみや人形にも魂があってな
大切にされてきた人形もいれば
雑に扱われてきた人形もいて
それぞれ愛を持った人形もいれば
悪意を持った人形もいるんだ
お前達は小さい頃 大切にしてたか?
大切にしていたらいいが
雑に扱っていたら大変だぞ
恨みが残ってお前達に降りかかってくるぞ」
俺とBは話を聞いてさっきの事を思っていた
Bと目が合い
ヤバイなとお互い思っていた
「まぁ 冗談さ 人形達が直接人間に手を出す訳ないしな
まぁ物は大切にしろって事さ
さぁ酒を飲もう」
その後 終電の時間まで飲んだ俺たち3人
「先輩 そろそろ終電の時間なんで
帰ります ありがとうございました」
「おう気をつけてな」
Bと共に出て駅へ向かう
その最中にBが思い出したかの様にポケットに手を入れ
人形の片腕を取り出した
「そういや 人形の片腕取れたんだった
なんか気色悪いな」
「お前 大丈夫か?先輩の話聞いた後だからなんか怖いな」
「ビビりだな~ でも邪魔だし 気色悪いから捨てるわ」
そう言うとBは川に片腕を投げ捨てた
駅で俺とBは別れた
そして俺が駅から家へ帰る最中の事だ
ポヨーン
スマホが鳴った
Bからだ
「ヤバい」
とそれだけのLINEが着た
「どうしたん?」
と返事を送る俺
しばらくすると
Bから電話が鳴った
「ヤバいって何?どうしたん?」
呼吸があれていて何やら走ってる様だった
「助けてくれ!」
「ヤバいのに追われてる!!」
「ヤバいの?」
「白くて 無表情で…」
走っていてテンパっていて
声が乱れて聞こえずらかった
「白い?無表情?」
「助けてくれ!!追いつかれる」
「落ち着けよ 周りに人は居ないのか?」
「居な…い…あっ捕まっ…」
そう言うと電話が途切れた
Bの視点
白い無表情の人形が2体Bを追いかけていた
追い詰められたB
「お前達はなんだ!?」
「腕を返してよ」
「腕!?」
「僕の腕を返してよ」
そういうと1体の人形はを後ろからBが
動けない様に抑え
もう1体の人形がBの左腕を引っ張り始めた
引っ張ってる人形の左腕は無かった
「痛い 痛い! 痛い!!やめろ やめろよ!」
何を言わず左腕を引っ張る人形
「悪かった 俺が悪かった!
あの人形だよな ゴメンな!
だから 許してくれ」
それでも引っ張るのをやめない人形
次第にBの左腕はみしみしと異音が鳴り始め血が浮き出てきた
「うあぁぁぁ~~~」
場面が変わり
Bの葬式
「通り魔に襲われたそうですよ」
「怖いわね」
Bは亡くなり
俺と先輩AはBの葬式に来ていた
「俺 最後 Bの奴と電話したんですよ
助けてくれ ヤバいのに追われてるって
言ってて 警察に話したんですが
通り魔だろうけど犯人の手掛かりが全く無いって」
「そうか お前も辛かっただろうな
後は警察に任せよう」
「はい」
数日後
俺は先輩Aの手伝いをしていた
「先輩 荷物は全部 車に乗せました」
「おう ありがとうな」
俺は後ろに乗せてたこの前の箱が気になった
「先輩 この箱って」
「おい 開けるなよ その箱の中に
人形が入ってるんだが 悪霊が宿っているんだ」
「えっ!?」
「実家に持って帰って お祓いするまで開けちゃダメなんだ」
「そうなんですか」
俺は前にBと開けた事を思いだし
ぞっとした
なんでそんな物を車に乗せてるんだよと
思いつつ荷物の人形やぬいぐるみを車の
後部座席に乗せ
先輩の実家へ向かった
そしてお祓いをして
「箱に入っている 人形を取ってくれ」
「えっ 開けていいんですか?」
「お祓いしてるからもう大丈夫だよ」
「わかりました」
そう言い 俺は 例の箱を開けていった
どんどん小さくなっていく箱を開けていくと
人形が2体入っていた
ん?
この人形の手
確か片腕取れたよな?
腕がある
それに白色じゃなくて
人間と同じ肌色で
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