堅物侯爵とじゃじゃ馬娘

ほのじー

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エレナ⑪

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(いやよ、まだ放したくない)


この瞬間が終われば、エレナの全てが終わってしまうのだと感じていた。アーネストを放さず、おねだりをしてしまった。馬小屋で後ろから突かれる自分はまるで家畜のようだ。身体は藁や泥が付いているのもお構い無しでアーネストを感じていた。


「そうだ、上下に動いて」
「はぁ、はぁ、はぁ」


エレナはアーネストの上で欲望のまま動く。牛のような胸が上下に揺れ動きアーネストが手の項で撫でるだけでもエレナの胸は敏感に感じた。アーネストはエレナの肉芽を弄ると、中と外の刺激でまたすぐにイッてしまいそうだ。


「アーネスト、また、いっちゃう」
「手伝ってあげよう」


アーネストはエレナの腰を大きな手で掴み、腕を上下に動かした。先ほどよりも奥を突か、エレナの足の指先がピンと張りつめる。


「はっ、はっ、中がまたすごい絞まってる・・・」
「すごいの、気持ちいの」



──グチャ、グチュッ──


「俺もイくぞっ」
「はぁあああああああイくぅ!!」


──ドピュッ──








『お姉ちゃん!!』
「お姉ちゃん、よかった!!」


エレナの妹たちがエレナに飛び付いた。「心配かけてごめんね」とエレナは妹たちを宥める。セインもエレナの無事に安心したようで、涙を浮かべていた。


「ウェイン伯爵に連れていかれたと聞いて、どれだけ心配したか・・・」
「ごめん、大丈夫よ。彼が、助けてくれたから」

エレナはアーネストにチラリと視線を向ける。セインはアーネストを見てどこか悔しそうな表情を浮かべた。


「すごく汚れていますよ、お風呂に入ったらいかがですか」
「ええ、そうね」


エレナは水に浸かり、さっぱりとしたところで重大なことに気がついた。


「今日はレースの日じゃない!!」


エレナは昼のレースに参加する予定であったのに、誘拐事件のせいで間に合わなかったようだ。いや、馬小屋であんな行為をしなければギリギリ間に合っていたかもしれない。


「レースは中止しようと領民たちは考えましたがエレナ様の無事を聞いて、きちんとレースを開催されたそうですよ」
「そう・・・よかったわ」
「午後のレースには間に合いそうですが、どうされますか」
「もちろん行くわ」


フェネルとキャサリンは昼のレースを見てきたそうで、興奮している様子だった。


「エレナさん、無事で良かったですわ!!」
「ああ、アーネストが飛び出したときはどうなるかと思ったが・・・」


キャサリンからの言葉がグサリと胸に突き刺さる。彼女の婚約者と今まで愛し合っていたとは露程にも思っていないだろう。


「心配かけて・・・すみませんでした」
「午前のレースは二人が心配で楽しめませんでしたから、午後は皆で行きましょうよ」


キャサリンの提案に皆頷く。これがコルケット領最後のレースになるかもしれないのだ。ぞろぞろとレース会場に向かった。会場は隣街や、コルケット領の馬のファンたちが各地から集まり、かつてない程盛大に賑わっていた。コルケット領の存続の危機と聞いて見納めかもしれないと、軍人や貴族たちも大勢集まっていた。


「エレナ様!!ご無事で良かったです!!」
「エレナ様だぞー!!」
「良かった」


出店のあたりを通っていると領民たちがエレナを見て安心の表情を浮かべた。


「皆・・・ありがとう」


エレナはこれだけの人たちが心配して探してくれたのだと思うと、胸がいっぱいになる。エレナの瞳からホロリと涙が伝った。エレナは決心してアーネストに向かう。


「ブロア侯爵・・・次のレース、賭けをしませんか」
「あなたはまったく・・・女性なのに、賭けですか?」
「やるの?やらないの?」
「いったいあなたが何を賭けると言うのですか」


エレナはアーネストにまっすぐ目を向けた。


「私が勝ったら・・・もしコルケットが赤字だったとしても、コルケット領の存続を・・・。あと妹たちが成人した時はきちんとした身分の方をあてがってほしいわ」
「それだけの賭けならそれなりの対価が必要ですが?」
「・・・無理なお願いだとは分かっています」
「いいでしょう、負けたら、そうですねぇ。あなたの人生をいただきましょうか」
「・・・わかったわ。私のことを島流しにするなり死刑にするなりすればいいわ」



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