悪役令嬢は義弟にザマアされる?

ほのじー

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図書館編

(主人公・・・やっぱりレオナルドルートに向かってるわね)


レオナルドルートに進むには、図書館を何度か訪れなければならない。レオナルドは義姉や、娼婦の子と下げずむ貴族たちから逃げるために盾となってくれる従兄弟がいないときは図書館で隠れるように潜んでいるのだ。実際主人公が頻繁に訪れているとの情報がある。


(そうそう、ここの本棚だわ)


今日はフィーヌが図書館の本棚をわざと倒し、主人公に怪我をさそうとしてレオナルドが上に被さり助ける、胸キュンシーンである。助けたお礼にキスをちょうだいとレオナルドは頼み、主人公は恐る恐る口付けするというなんとも生唾もののシーンだ。


(きたわ、主人公!!レオ様もさっき奥に座ってたものね)


「んんん・・・」


(う~ん、本棚が意外と重いわぁ)


主人公が通っている際に本棚を倒そうとするも、なかなか倒れない。主人公もその本棚をうろちょろして本棚が倒れるのを待っているようだ。


「手伝いましょうか?」
「お、お願いしますわっ・・・」


動かない本棚に苦戦しているところ、優しい方に声をかけてもらい「助かった・・・」と思ったがフィーヌは冷静になる。


(ん・・・?この声って・・・)


ゆっくりとしたこの甘い声を出す男性は知っている中でも一人しかいない。本棚を押しながらそ~っと隣を見ると、案の定レオナルドがフィーヌと一緒に本棚を押しているではないか。


「あ、え、ちょ、どうして」


──ドサッ──


レオナルドが本棚を押すとすぐにその本棚は倒れた。


「きゃ、きゃー!」


主人公はわざとらしく本棚の横に倒れたのだが、レオナルドはフィーヌの横に立ち主人公に全く目がいっていない。本棚が倒れた衝撃で埃が舞い、フィーヌの体に埃が付きレオナルドはそれをパタパタとはたいている。



「い、痛いわ~!本棚を誰かに倒されちゃった~!!(棒読み)」
「ああ、先ほどからウロウロと姉上の周りに付きまとってわざと倒れてましたね」
「っ・・・」


主人公は「こんなはずじゃ・・・」と言いながら去っていった。気づくと図書館にはレオナルドと二人きりである。



「さあ、本棚片付けましょうか姉上」
「そうね」


レオナルドとフィーヌは倒した本棚を黙々と片づけた。


「はぁ、たまにする掃除は気持ちがいいわね」
「そうですね」


本の片づけをしてすっきりとした気持ちで図書館を出ると、フィーヌは我にかえった。


(あれ、どうしてこうなった!?)





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