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感謝祭
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「昨日はよく眠れたかな、フィル」
「はい父上。久々の家のベッドでよく寝れました」
「エリザベス、お前は寝不足そうだが?」
「・・・ええ、少し遅くまで本を読んでしまったんです」
じとっとフィルの方を見るエリザベスだが、フィルはいつも通り何も気にする様子なく黙々と朝食を食していく。
「お父様、今日は南地区の感謝祭の準備にお手伝いに行ってきますわね。とうとう明日ですから」
「ああ、気をつけて行ってくるんだよ」
南地区は伯爵家の領土で一番賑わっている地区である。この土地には商業の神様がいると言われており、年に一度感謝祭が行われる。戦争で数年このお祭りはお蔵入りとなっていたが、今年から再開することになったのだ。この感謝祭では街の店が出し物をしたり、マーシャル広場ではショーがあったり、ダンスタイムがあったりする。小さい頃はフィルと一緒に出店で食べたり踊ったりして遊んだものだ。
+
+
+
「感謝祭楽しみだわ~今年はブルーム伯爵のご子息ザック様も来るそうよ。年収一万ポンス・・・あ~ダンスでお声がかからないかしら~」
「ふふふ、アンったらがっつきすぎよ」
「何言ってんのよ、エリザベス!私たち早く伴侶見つけないと、アント・セイラみたいに孤独なガヴァナスになるかしかなくなっちゃうのよ」
アンは子爵令嬢でエリザベスの気の知れた友人である。少し夢物語が好きで、恋話が大好きな少女なのだ。エリザベスは彼女とマーシャル広場で感謝祭の準備をしながらお喋りに花を咲かせていた。
「あなたの弟も帰ってきたんですってね」
「ええ・・・」
ふとフィルとの昨日のことを思い出しエリザベスは苦い顔をした。
「なによ、その反応!あなただったら大喜びで弟が帰ってきたって報告するはずなのに」
「いやぁ、なんかね、性格が変わってしまったように冷たいし・・・ここだけの話・・・部屋にも使用人を連れ込んでたわ」
「まぁ!フィル様、寄宿学校でのプレイボーイっぷりは耳に入ってたけど、本当だったのね」
エリザベスもフィルの噂が入ってきていたが、ただの嫌がらせの噂だと信じて疑わなかった。エリザベスの中でフィルはあの頃の小さくて素直なフィルのままなのだ。
(でも昨日は顔をひっぱたいてしまったし、もう私のことなんて嫌いになってしまったわよね・・・)
ー感謝祭当日ー
「ここにいた、エリザベス!」
「どうしたの、アン?」
「ザック様が来られたわよ!ほら、あそこ」
広場の入り口から銀色の絹のような髪を靡かせてほっそりとした中性的な男性が入ってくるのが見えた。その美しい容姿に女性たちが黄色い声をあげている。もう三十歳を越えているのだが、まだ若さを保ったままで二十歳と言ってもバレないくらいだ。一瞬彼の目線がエリザベスを捕らえた気がする。
「今ザック様エリザベス見てたんじゃない?あなたの今日の黄色いドレス姿なんかタンポポの妖精みたいに可愛らしいもの」
「ふふふ、アンも今日はとっても素敵よ」
ーざわざわ
なんだか外が騒がしい。
「う、うそ!!あれシュバルツ殿下じゃない!!」
「第三王子の・・・?」
エリザベスが人混みを見つめると、エリザベスと同じゴールドの髪にパープルの瞳をした一際目立つ男性が広場に入ってくるのが見えた。その横にはフィルがシュバルツを守るように立っている。
(フィルも来たんだ・・・)
シュバルツはエリザベスの方に向かって歩いてくるようだ。
「すぐに分かったよ。君がザリル伯爵家の妖精だね。僕はフィルの友人のシュバルツだ」
「お初にお目にかかります、シュバルツ殿下」
エリザベスはスカートを摘まみ貴族の挨拶をする。
「君のことはよくフィルに聞いてるよ。噂通りとっても可愛らしい令嬢だ。食べてしまいたいくらいだよ」
シュバルツはエリザベスの手をとり、手の甲にキスをしようとする。
「いてっ・・・!!」
(??)
シュバルツは足を挫いたように脛をさすっている。
「そ、そんな睨むなよフィル、嫉妬深い弟は嫌われるぞ」
「・・・」
フィルは表情を変えることなくシュバルツとフィルはゲスト用の観客席に向かっていった。しばらくすると音楽が流れだし、ダンスタイムとなった。平民も貴族も楽しそうに踊っているようだ。ふとエリザベスは視線を感じた。誰かがエリザベスの前に止まる。
「レディ、次の曲で一曲お相手お願いしてもよろしいですか?」
(ザック様・・・?)
先ほど見かけたブルーム伯爵子息ザックがエリザベスにダンスの申し込みをしてきた。同じ伯爵と言ってもブルーム伯爵は先代王の姉の血が入っているので身分はあちらの方が上なのである。無論断ることはできないのでエリザベスはお受けした。
「エリザベス!ザック様からダンスのお声がかかるなんて、本当に羨ましいわ」
「アンもさっきポルタ様にダンスの申し込みされてたじゃない。よかったわね」
アンは恥ずかしそうにエリザベスに微笑む。ポルタは男爵だが、かなりの資産家である。何よりも彼は誠実そうで好感がもてるのだ。
「ふふふ、私はポルタ様にロックオンよ!エリザベスも頑張ってね」
「もう、私は結婚しないって言ってるじゃない」
「でもザック様よ!彼に満足しない女性なんていないわよきっと。考えてみなさいよ」
アンは「ポルタ様が迎えにきたから踊ってくるわね」と言って去っていった。二人の様子を眺めているととても幸せそうでエリザベスも安心した。賑やかなダンスが終わるとしっとりした音楽が始まった。ザックがエリザベスを迎えにきたので踊りはじめた。
「平民と貴族が一緒に楽しめるお祭りなんて、ここだけでしょうね。本当に素晴らしいお祭りだ」
「ふふふ、ありがとうございます。父もそれを聞いたら喜びますわ」
ザックのステップは美しく、エリザベスをしっかりとリードしてくれている。その様子を皆が羨ましそうに見ていた。
「それにしても、伯爵家がエリザベス嬢を手放したくない気持ちが分かるなぁ。こんなに小柄ですぐに折れてしまいそうな小さな手だ」
「十代であまり成長しなかったんです・・・いつまでも子供みたいですわね」
「いやいや、こんな小さな体に大人の色気も含まれていて、本当に危険な気持ちにさせられますよ」
曲が終わり、ザックとエリザベスはワインを飲んだ。彼は話も上手く、エリザベスは彼との会話を楽しめ、好印象が持てた。ザックが友人に呼ばれてしまったが、去り際に彼はエリザベスに耳元で囁いた。
「次の王城でのパーティー、あなたを僕にエスコートさせてください。無理強いはしません」
「・・・はい」
「よかった。じゃあドレスは僕に任せてくださいね」
エリザベスはなぜかザックにノーとは言えなかった。彼には自信と魅力が溢れていて、まるで好印象を受ける術やノーと言わせない術をすべて把握しているかのようだ。
「エリザベス!!ザック様といい感じだったじゃない!」
「ええ、とても良い人だったわ。次の王城のパーティーのエスコートしたいって」
「キャー!すごいじゃない!もしかしたらゴールインってことになるかもね」
「やだ!あんな大人な男性が私なんかと結婚するはずないわよ。でも友人としてとても良い関係が持てそうだわ」
エリザベスは平民のなかで流行っている陽気な音楽に、街の人たちと一緒に楽しく踊って笑うことができた。感謝祭は大成功をおさめ、史上最高の売上となった。その売上の一部は戦争で壊れた橋などの修理に当てられたりと有用に活用され、ダリル領は再び活気づいたのであった。
「はい父上。久々の家のベッドでよく寝れました」
「エリザベス、お前は寝不足そうだが?」
「・・・ええ、少し遅くまで本を読んでしまったんです」
じとっとフィルの方を見るエリザベスだが、フィルはいつも通り何も気にする様子なく黙々と朝食を食していく。
「お父様、今日は南地区の感謝祭の準備にお手伝いに行ってきますわね。とうとう明日ですから」
「ああ、気をつけて行ってくるんだよ」
南地区は伯爵家の領土で一番賑わっている地区である。この土地には商業の神様がいると言われており、年に一度感謝祭が行われる。戦争で数年このお祭りはお蔵入りとなっていたが、今年から再開することになったのだ。この感謝祭では街の店が出し物をしたり、マーシャル広場ではショーがあったり、ダンスタイムがあったりする。小さい頃はフィルと一緒に出店で食べたり踊ったりして遊んだものだ。
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「感謝祭楽しみだわ~今年はブルーム伯爵のご子息ザック様も来るそうよ。年収一万ポンス・・・あ~ダンスでお声がかからないかしら~」
「ふふふ、アンったらがっつきすぎよ」
「何言ってんのよ、エリザベス!私たち早く伴侶見つけないと、アント・セイラみたいに孤独なガヴァナスになるかしかなくなっちゃうのよ」
アンは子爵令嬢でエリザベスの気の知れた友人である。少し夢物語が好きで、恋話が大好きな少女なのだ。エリザベスは彼女とマーシャル広場で感謝祭の準備をしながらお喋りに花を咲かせていた。
「あなたの弟も帰ってきたんですってね」
「ええ・・・」
ふとフィルとの昨日のことを思い出しエリザベスは苦い顔をした。
「なによ、その反応!あなただったら大喜びで弟が帰ってきたって報告するはずなのに」
「いやぁ、なんかね、性格が変わってしまったように冷たいし・・・ここだけの話・・・部屋にも使用人を連れ込んでたわ」
「まぁ!フィル様、寄宿学校でのプレイボーイっぷりは耳に入ってたけど、本当だったのね」
エリザベスもフィルの噂が入ってきていたが、ただの嫌がらせの噂だと信じて疑わなかった。エリザベスの中でフィルはあの頃の小さくて素直なフィルのままなのだ。
(でも昨日は顔をひっぱたいてしまったし、もう私のことなんて嫌いになってしまったわよね・・・)
ー感謝祭当日ー
「ここにいた、エリザベス!」
「どうしたの、アン?」
「ザック様が来られたわよ!ほら、あそこ」
広場の入り口から銀色の絹のような髪を靡かせてほっそりとした中性的な男性が入ってくるのが見えた。その美しい容姿に女性たちが黄色い声をあげている。もう三十歳を越えているのだが、まだ若さを保ったままで二十歳と言ってもバレないくらいだ。一瞬彼の目線がエリザベスを捕らえた気がする。
「今ザック様エリザベス見てたんじゃない?あなたの今日の黄色いドレス姿なんかタンポポの妖精みたいに可愛らしいもの」
「ふふふ、アンも今日はとっても素敵よ」
ーざわざわ
なんだか外が騒がしい。
「う、うそ!!あれシュバルツ殿下じゃない!!」
「第三王子の・・・?」
エリザベスが人混みを見つめると、エリザベスと同じゴールドの髪にパープルの瞳をした一際目立つ男性が広場に入ってくるのが見えた。その横にはフィルがシュバルツを守るように立っている。
(フィルも来たんだ・・・)
シュバルツはエリザベスの方に向かって歩いてくるようだ。
「すぐに分かったよ。君がザリル伯爵家の妖精だね。僕はフィルの友人のシュバルツだ」
「お初にお目にかかります、シュバルツ殿下」
エリザベスはスカートを摘まみ貴族の挨拶をする。
「君のことはよくフィルに聞いてるよ。噂通りとっても可愛らしい令嬢だ。食べてしまいたいくらいだよ」
シュバルツはエリザベスの手をとり、手の甲にキスをしようとする。
「いてっ・・・!!」
(??)
シュバルツは足を挫いたように脛をさすっている。
「そ、そんな睨むなよフィル、嫉妬深い弟は嫌われるぞ」
「・・・」
フィルは表情を変えることなくシュバルツとフィルはゲスト用の観客席に向かっていった。しばらくすると音楽が流れだし、ダンスタイムとなった。平民も貴族も楽しそうに踊っているようだ。ふとエリザベスは視線を感じた。誰かがエリザベスの前に止まる。
「レディ、次の曲で一曲お相手お願いしてもよろしいですか?」
(ザック様・・・?)
先ほど見かけたブルーム伯爵子息ザックがエリザベスにダンスの申し込みをしてきた。同じ伯爵と言ってもブルーム伯爵は先代王の姉の血が入っているので身分はあちらの方が上なのである。無論断ることはできないのでエリザベスはお受けした。
「エリザベス!ザック様からダンスのお声がかかるなんて、本当に羨ましいわ」
「アンもさっきポルタ様にダンスの申し込みされてたじゃない。よかったわね」
アンは恥ずかしそうにエリザベスに微笑む。ポルタは男爵だが、かなりの資産家である。何よりも彼は誠実そうで好感がもてるのだ。
「ふふふ、私はポルタ様にロックオンよ!エリザベスも頑張ってね」
「もう、私は結婚しないって言ってるじゃない」
「でもザック様よ!彼に満足しない女性なんていないわよきっと。考えてみなさいよ」
アンは「ポルタ様が迎えにきたから踊ってくるわね」と言って去っていった。二人の様子を眺めているととても幸せそうでエリザベスも安心した。賑やかなダンスが終わるとしっとりした音楽が始まった。ザックがエリザベスを迎えにきたので踊りはじめた。
「平民と貴族が一緒に楽しめるお祭りなんて、ここだけでしょうね。本当に素晴らしいお祭りだ」
「ふふふ、ありがとうございます。父もそれを聞いたら喜びますわ」
ザックのステップは美しく、エリザベスをしっかりとリードしてくれている。その様子を皆が羨ましそうに見ていた。
「それにしても、伯爵家がエリザベス嬢を手放したくない気持ちが分かるなぁ。こんなに小柄ですぐに折れてしまいそうな小さな手だ」
「十代であまり成長しなかったんです・・・いつまでも子供みたいですわね」
「いやいや、こんな小さな体に大人の色気も含まれていて、本当に危険な気持ちにさせられますよ」
曲が終わり、ザックとエリザベスはワインを飲んだ。彼は話も上手く、エリザベスは彼との会話を楽しめ、好印象が持てた。ザックが友人に呼ばれてしまったが、去り際に彼はエリザベスに耳元で囁いた。
「次の王城でのパーティー、あなたを僕にエスコートさせてください。無理強いはしません」
「・・・はい」
「よかった。じゃあドレスは僕に任せてくださいね」
エリザベスはなぜかザックにノーとは言えなかった。彼には自信と魅力が溢れていて、まるで好印象を受ける術やノーと言わせない術をすべて把握しているかのようだ。
「エリザベス!!ザック様といい感じだったじゃない!」
「ええ、とても良い人だったわ。次の王城のパーティーのエスコートしたいって」
「キャー!すごいじゃない!もしかしたらゴールインってことになるかもね」
「やだ!あんな大人な男性が私なんかと結婚するはずないわよ。でも友人としてとても良い関係が持てそうだわ」
エリザベスは平民のなかで流行っている陽気な音楽に、街の人たちと一緒に楽しく踊って笑うことができた。感謝祭は大成功をおさめ、史上最高の売上となった。その売上の一部は戦争で壊れた橋などの修理に当てられたりと有用に活用され、ダリル領は再び活気づいたのであった。
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