14 / 30
仕事
しおりを挟む
「エリィ!仕事はどう?」
「アン!!ありがとう、大変だけどとてもやりがいがあるわ」
エリザベスはあの後アンを頼り、仕事を紹介してもらった。偽名を使い、エリィ・ベーカーという名前で仕事をしている。元々エリィは愛称だったのでエリザベスにとっても聞き慣れている。伯爵家の娘が平民の仕事をしているとなると、家の名前に傷がつくのでこの偽名を使ったのだ。変装もしていて、いつも髪を帽子に詰め込んで隠し、分厚い丸めがねを掛けている。
「エリィちゃん、君のコラムすごく好評だよ」
「ありがとうございます、編集長」
エリザベスは新聞社の記者として働いていた。元々文章を書くのが好きだったので、アンにこの仕事を紹介してもらったのだ。始めは雑用ばかりだったが、三ヶ月程経つとエリザベスの仕事ぶりが編集長や同僚に認知されるようになり、最近はコラムの一つを任されている。
(次のテーマは何にしようかしら・・・)
エリザベスは地方を回り、その地方の特産品や観光地、歴史などを記事とするのだが、そのコラムが堅苦しくない分かりやすい文面と絵で旅好きの旅行者や商人たちに大好評を受けている。エリザベスは何度も考えた末今回のテーマを決めた。
(よし、できた!!)
『戦後復興の物語~ダリル領の大改革』
エリザベスが王都の新聞社で働きだした後も、ダリル領の復興はさらに進んだようだ。フィルが国王からご褒美としてもらった賞金で、ダリル領で盛んなワインを集めたワインミュージアムを作る予定だと発表されている。そこでは試飲ができたり、子供が遊べる場所を作るそうだ。これから観光地としても栄えそうである。
(よかった・・・フィルも頑張ってるみたいね)
+
+
+
「エリィちゃん、前回君が書いたコラムに問い合わせがいくつか来てたんだけど、なんとあのダリル伯爵ご子息からも問い合わせがあったんだ」
「え・・・」
(まさか、バレた・・・?)
「あのコラムはダリル領のことが詳しく書かれていて素晴らしかったと褒めていたよ」
「そ、そうですか・・・」
「じゃ、また宜しく良い記事頼むねエリィちゃん」
「は、はい。頑張ります」
(ふぅ、焦ったわ・・・)
フィルの結婚の知らせはまだ聞こえてこない。エリザベスはどんだけ時間が経ってもフィルが忘れられなかったが、忘れようと必死に働いた。
(気持ちの整理がついたら会いにいこうって思ってたのに・・・全然整理がつかないんだもの)
フィルは他の女の人と結婚するのを見るなんて耐えられないとエリザベスは思う。考えるだけで胸がズキズキと傷んだ。
(恋って、こんなに苦しいものなのね・・・)
+
+
+
エリザベスが家を出て半年が過ぎようとしていた。仕事にも慣れ、フィルのことも思い出す日はほとんどなくなっていた。そんなある日、編集長に呼ばれたエリザベスはいつもと変わらぬ調子で編集長室へ向かった。
「編集長~なんですか、また仕事・・・」
(な、なんで・・・)
編集長室のドアを開くと、そこには会いたくてたまらなかった、でも会ってはいけない人が立っていた。
「フィル・・・」
「姉上・・・やっと見つけました・・・」
フィルは強く存在を確かめるかのごとくエリザベスを抱きしめる。編集長は状況を察したのか頭をポリポリとかきながら部屋を出ていった。
「本当に心配しましたよ・・・こんなに痩せて・・・」
フィルはまるで夢ではないかと確かめるようにエリザベスを抱きしめ、髪や頬を触ってていた。
「フィル、もう離して」
「この手を離したら妖精はどこかに飛んでいってしまう気がして」
「逃げないわ・・・」
エリザベスはアンに助けてもらい新聞社の仕事を紹介してもらったこと、皆親切に仕事を教えてくれたことを伝えた。
「くそっ・・・あの娘にも聞きに言ったのに、しれっと何も知らないって言ってたぞ」
アンはエリザベスの秘密をきちんと守ってくれていたようだ。フィルはエリザベスに関する情報を必死に集めたそうだが何も出てこなかった。新聞で小さなコラムを目にし、どこか文章にエリザベスの面影を感じ藁にもすがる思いで新聞社に連絡をすると、エリィ・ベイカーは若い二十歳くらいの女性で半年程前から働いていると言われ、ピンときたそうだ。
「お願いだ、伯爵家に戻ってくれ。父上もマニーも皆心配してるんだ。皆を安心させてやってくれ」
「・・・でも私仕事が」
エリザベスは頑なに帰らないと主張したので、一旦フィルは引き取ることにした。フィルは不満そうであったがこれ以上言っても仕方ないと思ったのだろう。
「じゃ、フィルお元気で・・・」
「姉上も・・・」
+
+
+
朝のミーティングが始まった。この新聞社には記者が十人。そこまで大きな会社ではないが、地元密着型なのでダリル領を含め南地区で部数が徐々に増えてきている。
「そこで発表だけど、ダリル伯爵ご子息がエリィちゃんのコラムを気に入ってくれたみたいで、今月からダリル伯爵からも出資していただくこととなったよ」
「すごいじゃないですか!」
「これで記者の数も増やせそうだ」
(な、なんですって!?)
「今日ダリル伯爵ご子息が視察に来られるのできちんと仕事をしておくように!」
『はい!』
その日フィルが視察に来ていた。相変わらず無表情で新聞社を眺めていた。皆緊張の面持ちである。エリザベスは平然を装い仕事をこなしていた。
「先輩、ここの文章ですけど、なんかしっくりこないんですよね」
「どれどれ、うーん。そうだねぇ、ここをこう表現してみたらどうだい?」
「確かに!ありがとうございます」
新聞社のベテラン記者であるジークは五十歳手前の優しい雰囲気をしたおじさんである。彼はエリザベスに的確な助言をくれるのでとても助かっているのだ。
「エリィちゃん、この記事、印刷業者に回しといて!」
「はい!」
エリザベスはバタバタと仕事をこなしていった。仲良くなれない同僚もいるが他の人たちはエリザベスに女性だからといって差別をしたりせず仕事をきちんと教えてくれていた。
「エリィちゃん、急だけど君に新しい仕事を与えたいんだよ~」
「なんですか?編集長」
「最近開幕したダリル領のミュージアムの取材に行ってきてほしいんだ」
「え・・・」
「フィル様の馬車で連れていってもらえるそうだからご厚意に甘えて今から行ってきなさい、ね?」
「い、今からですか!?」
フィルは新聞社の前に馬車を止めた。フィルはエリザベスの手を取り、馬車の中へと導いた。その馬車はゆっくりとダリル領に向けて出発した。
「・・・」
「怒ってますか?無理やりこっちに帰ってこさせようとして」
「余計なことしないでほしいわ・・・出資したってどういうこと?」
「姉上が心配で・・・もし出資して上司になったら姉上をいつでも保護できますし・・・」
「余計なお世話だわ!」
(もう忘れたいのに・・・なんでそんなことするの・・・?)
涙目になったエリザベスの手をフィルが握る。エリザベスはフィルの熱い視線から目を逸らした。
「あんな男ばかりに囲まれて・・・本当に心配ですよ」
「皆よくしてくださるわ・・・」
ーポツリ、ポツリ
急に雨が降りだしてきた。視界が悪くなり馬車も進みが悪い。エディタ町を通過しようとしたときに馬車が止まり、馬丁が馬車を降りフィルに話しかけた。
「どうかしたか?」
「道がかなりぬかるんでいて、この調子だと今日中にダリル領に入ることができそうにありません。今日はこのエディタ町でお泊まりした方がいいかもしれません」
「そうか、分かった」
エリザベスとフィルはこの町に唯一ある宿に入った。部屋が一つだけなら空いていると言われて二人はその部屋に泊まることになった。
「アン!!ありがとう、大変だけどとてもやりがいがあるわ」
エリザベスはあの後アンを頼り、仕事を紹介してもらった。偽名を使い、エリィ・ベーカーという名前で仕事をしている。元々エリィは愛称だったのでエリザベスにとっても聞き慣れている。伯爵家の娘が平民の仕事をしているとなると、家の名前に傷がつくのでこの偽名を使ったのだ。変装もしていて、いつも髪を帽子に詰め込んで隠し、分厚い丸めがねを掛けている。
「エリィちゃん、君のコラムすごく好評だよ」
「ありがとうございます、編集長」
エリザベスは新聞社の記者として働いていた。元々文章を書くのが好きだったので、アンにこの仕事を紹介してもらったのだ。始めは雑用ばかりだったが、三ヶ月程経つとエリザベスの仕事ぶりが編集長や同僚に認知されるようになり、最近はコラムの一つを任されている。
(次のテーマは何にしようかしら・・・)
エリザベスは地方を回り、その地方の特産品や観光地、歴史などを記事とするのだが、そのコラムが堅苦しくない分かりやすい文面と絵で旅好きの旅行者や商人たちに大好評を受けている。エリザベスは何度も考えた末今回のテーマを決めた。
(よし、できた!!)
『戦後復興の物語~ダリル領の大改革』
エリザベスが王都の新聞社で働きだした後も、ダリル領の復興はさらに進んだようだ。フィルが国王からご褒美としてもらった賞金で、ダリル領で盛んなワインを集めたワインミュージアムを作る予定だと発表されている。そこでは試飲ができたり、子供が遊べる場所を作るそうだ。これから観光地としても栄えそうである。
(よかった・・・フィルも頑張ってるみたいね)
+
+
+
「エリィちゃん、前回君が書いたコラムに問い合わせがいくつか来てたんだけど、なんとあのダリル伯爵ご子息からも問い合わせがあったんだ」
「え・・・」
(まさか、バレた・・・?)
「あのコラムはダリル領のことが詳しく書かれていて素晴らしかったと褒めていたよ」
「そ、そうですか・・・」
「じゃ、また宜しく良い記事頼むねエリィちゃん」
「は、はい。頑張ります」
(ふぅ、焦ったわ・・・)
フィルの結婚の知らせはまだ聞こえてこない。エリザベスはどんだけ時間が経ってもフィルが忘れられなかったが、忘れようと必死に働いた。
(気持ちの整理がついたら会いにいこうって思ってたのに・・・全然整理がつかないんだもの)
フィルは他の女の人と結婚するのを見るなんて耐えられないとエリザベスは思う。考えるだけで胸がズキズキと傷んだ。
(恋って、こんなに苦しいものなのね・・・)
+
+
+
エリザベスが家を出て半年が過ぎようとしていた。仕事にも慣れ、フィルのことも思い出す日はほとんどなくなっていた。そんなある日、編集長に呼ばれたエリザベスはいつもと変わらぬ調子で編集長室へ向かった。
「編集長~なんですか、また仕事・・・」
(な、なんで・・・)
編集長室のドアを開くと、そこには会いたくてたまらなかった、でも会ってはいけない人が立っていた。
「フィル・・・」
「姉上・・・やっと見つけました・・・」
フィルは強く存在を確かめるかのごとくエリザベスを抱きしめる。編集長は状況を察したのか頭をポリポリとかきながら部屋を出ていった。
「本当に心配しましたよ・・・こんなに痩せて・・・」
フィルはまるで夢ではないかと確かめるようにエリザベスを抱きしめ、髪や頬を触ってていた。
「フィル、もう離して」
「この手を離したら妖精はどこかに飛んでいってしまう気がして」
「逃げないわ・・・」
エリザベスはアンに助けてもらい新聞社の仕事を紹介してもらったこと、皆親切に仕事を教えてくれたことを伝えた。
「くそっ・・・あの娘にも聞きに言ったのに、しれっと何も知らないって言ってたぞ」
アンはエリザベスの秘密をきちんと守ってくれていたようだ。フィルはエリザベスに関する情報を必死に集めたそうだが何も出てこなかった。新聞で小さなコラムを目にし、どこか文章にエリザベスの面影を感じ藁にもすがる思いで新聞社に連絡をすると、エリィ・ベイカーは若い二十歳くらいの女性で半年程前から働いていると言われ、ピンときたそうだ。
「お願いだ、伯爵家に戻ってくれ。父上もマニーも皆心配してるんだ。皆を安心させてやってくれ」
「・・・でも私仕事が」
エリザベスは頑なに帰らないと主張したので、一旦フィルは引き取ることにした。フィルは不満そうであったがこれ以上言っても仕方ないと思ったのだろう。
「じゃ、フィルお元気で・・・」
「姉上も・・・」
+
+
+
朝のミーティングが始まった。この新聞社には記者が十人。そこまで大きな会社ではないが、地元密着型なのでダリル領を含め南地区で部数が徐々に増えてきている。
「そこで発表だけど、ダリル伯爵ご子息がエリィちゃんのコラムを気に入ってくれたみたいで、今月からダリル伯爵からも出資していただくこととなったよ」
「すごいじゃないですか!」
「これで記者の数も増やせそうだ」
(な、なんですって!?)
「今日ダリル伯爵ご子息が視察に来られるのできちんと仕事をしておくように!」
『はい!』
その日フィルが視察に来ていた。相変わらず無表情で新聞社を眺めていた。皆緊張の面持ちである。エリザベスは平然を装い仕事をこなしていた。
「先輩、ここの文章ですけど、なんかしっくりこないんですよね」
「どれどれ、うーん。そうだねぇ、ここをこう表現してみたらどうだい?」
「確かに!ありがとうございます」
新聞社のベテラン記者であるジークは五十歳手前の優しい雰囲気をしたおじさんである。彼はエリザベスに的確な助言をくれるのでとても助かっているのだ。
「エリィちゃん、この記事、印刷業者に回しといて!」
「はい!」
エリザベスはバタバタと仕事をこなしていった。仲良くなれない同僚もいるが他の人たちはエリザベスに女性だからといって差別をしたりせず仕事をきちんと教えてくれていた。
「エリィちゃん、急だけど君に新しい仕事を与えたいんだよ~」
「なんですか?編集長」
「最近開幕したダリル領のミュージアムの取材に行ってきてほしいんだ」
「え・・・」
「フィル様の馬車で連れていってもらえるそうだからご厚意に甘えて今から行ってきなさい、ね?」
「い、今からですか!?」
フィルは新聞社の前に馬車を止めた。フィルはエリザベスの手を取り、馬車の中へと導いた。その馬車はゆっくりとダリル領に向けて出発した。
「・・・」
「怒ってますか?無理やりこっちに帰ってこさせようとして」
「余計なことしないでほしいわ・・・出資したってどういうこと?」
「姉上が心配で・・・もし出資して上司になったら姉上をいつでも保護できますし・・・」
「余計なお世話だわ!」
(もう忘れたいのに・・・なんでそんなことするの・・・?)
涙目になったエリザベスの手をフィルが握る。エリザベスはフィルの熱い視線から目を逸らした。
「あんな男ばかりに囲まれて・・・本当に心配ですよ」
「皆よくしてくださるわ・・・」
ーポツリ、ポツリ
急に雨が降りだしてきた。視界が悪くなり馬車も進みが悪い。エディタ町を通過しようとしたときに馬車が止まり、馬丁が馬車を降りフィルに話しかけた。
「どうかしたか?」
「道がかなりぬかるんでいて、この調子だと今日中にダリル領に入ることができそうにありません。今日はこのエディタ町でお泊まりした方がいいかもしれません」
「そうか、分かった」
エリザベスとフィルはこの町に唯一ある宿に入った。部屋が一つだけなら空いていると言われて二人はその部屋に泊まることになった。
31
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
結婚式に結婚相手の不貞が発覚した花嫁は、義父になるはずだった公爵当主と結ばれる
狭山雪菜
恋愛
アリス・マーフィーは、社交界デビューの時にベネット公爵家から結婚の打診を受けた。
しかし、結婚相手は女にだらしないと有名な次期当主で………
こちらの作品は、「小説家になろう」にも掲載してます。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました
春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。
名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。
誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。
ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、
あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。
「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」
「……もう限界だ」
私は知らなかった。
宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて――
ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話
よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。
「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる