病んでる僕は、

蒼紫

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【改訂前】なんて面倒くさい…

目が覚めたら

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※注意※

この先、暴力表現が出てきます。
苦手な方はご注意を。


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「…だから、……ってば」
「…いい加減に……」
「……ないでっ!」
「…って、……からっ…」
「……だろっ!」

あー、五月蝿い。
人の睡眠を邪魔するなよ…。

て言うか、僕は空き教室で寝ていたはず…。

「…ん、…んぅ?」

目を擦ろうとしたが手が動かせない。

「あ、こっちも起きたみたいだねっ!」
甲高い声が頭にキンキンと響いた。

「…んんぅ…」
眠い…。

「…おやすみなさい…」

「ちょっと!」
「起きなよっ!」

急に長い前髪を強く引っ張られ、痛みが走る。

「っ!」

バッと目を空けると目の前に知らない男の娘達が居た。

「…誰ですか?」
そしてここは何処?
恐らく親衛隊とかだろうな、とは思うが、寝起きで上手く頭が回らない。

「ふんっ、そう簡単に教えると思う!?」
「馬鹿なんじゃない!」
「根暗の癖に喋んないで!」
酷い言われようだ。

キャンキャンと犬のように騒ぐ──犬の方が賢いか──男の娘達を一瞥してそっと周りに目をやる。
多分、加奈川くんが言っていた制裁というやつなんだろう。

「…痛いから、手、離して」
面倒くさげに口を開く僕にその男の娘は眉をピクッと動かす。
気に入らなかったのだろう。
「言われなくても離すしっ!うっわ、気持ち悪い。早く手洗いたいからさっさとしてよ」
余程力が強かったのか何本かの毛がその男の娘の手に絡まっていた。
甲高い声の後男の娘達の後ろからがたいの良い男が数人出てきた。

「お前らなんなんだよっ!」
その声に毬藻が居たことに気付く。

何で居るんだよ。
半ば呆れ気味にそんなことを思う。

「五月蝿いよ、キモオタのくせに」
へぇ、毬藻ってオタクなんだ。

「キモオタって何だよ!俺はオタクなんかじゃない!」
「そんな格好で何言ってんの?」
「「アハハハハッ」」
て言うかさ、何で僕呼ばれたわけ?
こんな戯言を吐きに来たわけじゃないでしょ。
はぁ、本当に面倒くさいな。

「用件をさっさと言ってください」
半目になりつつそう言うとカチンと来たのか平手打ちをくらう。
ヒリヒリと耳と頬が痛む。

「五月蝿いって言ったでしょ!」
「本当に生意気!!」
睨まれても正直言って怖くない。
歳下に喧嘩を売られた気分だ。
まぁ、出てきた男達を見ればそんな悠長なことも言ってられないけどさ。
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