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三章 境界のどちらが先に揺れたのか
5話 聖印静かに動く
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“結界”を守る動物たちがいる――
そんな噂話は、今では子どもでも知っている現実になっていた。
トリスが子どもたちを救った、あの村。
先端を鋭く削った大木で組まれた外壁が張り巡らされている。
篝火は一日中、絶えることがない。
そうやって、不安な気持ちを押さえている。
それでも、村人たちの心をいちばん静めてくれる物がある。
先祖の代から作り続けられてきた、関節の動く手作りの木人形――
家ごとに必ず置かれる、小さなお守りだった。
トリスが町へ戻り、真っ青な顔で母に伝えた、その出来事。
「そんなこと、ある訳ないでしょ」
などと、笑って一蹴するトリスの母ではなかった。
この町の行商隊にとっては、辺境の者たちとの交易が生命線――
山の方だけではないが、それが途絶えるような話は、まさに大打撃だった。
次の日には、町じゅうに兵士たちがあふれかえっていた。
帰らない兵士たちが、ああなったことを知ったのか――
それとも、これから知るのか。
「家にいろ、外に出るな」――そんなふざけた通達が、怒号のように飛び交う。
そんなことを、守る者などいるはずもなかった。
そのあとすぐに、聞いたこともない音楽が、町のはずれから聞こえてきた。
――音と共に傷ひとつない鎧をまとった、”騎士”が姿をあらわした。
勇者教の紋章――巨大な聖印が、マントいっぱいに描かれている。
たとえこんな辺境の町でも、それを見るや否や、地面に膝をつく者が大勢いた。
続いて、同じ紋を背負った音楽隊が通る。
楽器の銀の装飾が陽に反射し、ひときわ眩しい。
そのたびに、町の人々はさらに頭を深く垂れた。
まるでもう、問題が解決したかのように。
そこには、トリスのように若い者でさえいる――
いや、遊び半分か、あるいは周囲に倣っただけかもしれない。
それでも年寄りたちに交ざり、同じように額を地面すれすれまで下げていた。
ただ、トリスは知っている。
たしかに彼らは“騎士”と呼ばれている。
でも、この髭だらけの男も、元をたどればただの冒険者だ。
依頼を受けて報酬を得る――それだけの職業だ。
わざわざ地面に頭をこすりつける必要など、どこにもなかった。
それに――“あの中”にいるアセルのことを、奴らは知っているのだろうか……。
以前、山に入った調査隊のエレンスが、きっと報告を上げただろう。
だが、トリスが怪我から回復し、アセルに剣術を習いはじめるまでには――
長い時間がかかっていた。
そして、ようやくトリスが町へ帰ってきて、ほんの数日。
あの“結界”が生まれたのは、そのすぐ後のことだった。
それが偶然だったのか、トリスにはわからない。
あれから入れなくなった山が、日に日に不吉になっていく。
谷を通る風は重く、山肌は遠目にも黒ずんだように見えた。
――あそこに、アセルがいる。
知りたいことが沢山ある。
確かめたいことも、すごく話したかった。
だが、山道は閉ざされ、近づくほどに獣の気配が濃くなる。
そして目の前を行進する勇者教の列。
白々しい威厳をまとった聖印の光景は、どうにも受け入れがたい。
彼らには近づきたくなかった。
胡散臭さだけじゃなく、自分でもわからない何かがあった。
……どうしたら。
この状況をどうにかできるとしたら、アーサーただ一人しかいなかった。
長年、山を行き来し、アセルとも不思議なほど馬が合っていた。
虹の種のことも――あれの“本当の性質”も――
アーサーだけは、半ば知っていたように思う。
そして、あの人は言ったのだ。
「これが引退前の、最後の仕事だ」と。
笑っていたのに、どこか覚悟を滲ませた目で。
そのまま、西方の紛争地帯へ向かい――
消息を絶った。
そして今、トリスは、彼の行方を追う決意を固めていた。
こうなれば一刻も早くと、町中で準備を進めていた。
そのときだった。
周囲から影が差し込むように、勇者教の騎士たちが立ちふさがった。
「君が、トリス君かい?」
声は思っていたよりも若い。
むしろ、柔らかささえある。
「トリスですけど……何か用ですか?」
緊張と、それに混じるわずかな期待――
“今の自分はどこまで通用するのか”
トリスは、わざと不良じみた声音で返した。
「いや、少しお話を伺いたくてね。――君が最近、山に入っていたと聞いている」
……やっぱり、あの調査隊のことか?
だけど、彼には何も話していないし、あれは、ただの仕返しだ。
そうか――急に自分が変わったように見えて、驚いているのか。
いや、違う。
きっとアセルに怯えているだけだ。
……どうすればいい。
戦いで負けないためには、まず相手の出方を見る――
それが要だと、アセルに教わった。
そうだ。
ここで焦っては駄目だ。
落ち着け、と自分に言い聞かせ、トリスは小さく息を吐いた。
「ええ、あの山には、いくつか小さな集落がありますからね。私たちは、その人たちと商いをしているんです。……あれは、早くどうにかなりませんか?」
もちろん、あの“結界”だのと言われている場所に住んでいるのはアセルだけだ。
だが “あの辺りの山” という言い方なら、どこを指しても間違いではない。
「ふふ……どうやら、アーサー君が言っていた話とは少し違うのかな?」
その名が出た瞬間、トリスの心臓が大きく跳ねた。
アーサーを知っていても不思議ではない、が。
騎士のまっすぐな視線が、まるで「こちらはすべて把握している」
――そう、告げているように思えてならなかった。
「アーサーさんをご存じなんですか? 西地区で行方不明なんです」
「もちろん。わたしら勇者教の者は皆、心配していますよ。――なにせ、わたしの“親友”でもありますからね」
その言い方が妙に引っかかった。
ヒゲに隠れた口元が、ニタァ……と歪んだように見える。
トリスの呼吸が浅くなる。
この男は、まるで何もかも知っている――そう思わせる何かがあった。
それは単なる表情ではなく、
“こちらの想像をはるかに超えた力を持つ者” の余裕に見えた。
「安心しなさい。アーサー君の行方は――そのうち、わかりますよ」
そう言い残して騎士は踵を返した。
ただの挨拶のように聞こえるのに、背筋が凍るほどの予感が残った。
トリスはしばらく動けなかった。
山、アセル、それにアーサー――
すべてが、いやな形でつながり始めている。
そんな噂話は、今では子どもでも知っている現実になっていた。
トリスが子どもたちを救った、あの村。
先端を鋭く削った大木で組まれた外壁が張り巡らされている。
篝火は一日中、絶えることがない。
そうやって、不安な気持ちを押さえている。
それでも、村人たちの心をいちばん静めてくれる物がある。
先祖の代から作り続けられてきた、関節の動く手作りの木人形――
家ごとに必ず置かれる、小さなお守りだった。
トリスが町へ戻り、真っ青な顔で母に伝えた、その出来事。
「そんなこと、ある訳ないでしょ」
などと、笑って一蹴するトリスの母ではなかった。
この町の行商隊にとっては、辺境の者たちとの交易が生命線――
山の方だけではないが、それが途絶えるような話は、まさに大打撃だった。
次の日には、町じゅうに兵士たちがあふれかえっていた。
帰らない兵士たちが、ああなったことを知ったのか――
それとも、これから知るのか。
「家にいろ、外に出るな」――そんなふざけた通達が、怒号のように飛び交う。
そんなことを、守る者などいるはずもなかった。
そのあとすぐに、聞いたこともない音楽が、町のはずれから聞こえてきた。
――音と共に傷ひとつない鎧をまとった、”騎士”が姿をあらわした。
勇者教の紋章――巨大な聖印が、マントいっぱいに描かれている。
たとえこんな辺境の町でも、それを見るや否や、地面に膝をつく者が大勢いた。
続いて、同じ紋を背負った音楽隊が通る。
楽器の銀の装飾が陽に反射し、ひときわ眩しい。
そのたびに、町の人々はさらに頭を深く垂れた。
まるでもう、問題が解決したかのように。
そこには、トリスのように若い者でさえいる――
いや、遊び半分か、あるいは周囲に倣っただけかもしれない。
それでも年寄りたちに交ざり、同じように額を地面すれすれまで下げていた。
ただ、トリスは知っている。
たしかに彼らは“騎士”と呼ばれている。
でも、この髭だらけの男も、元をたどればただの冒険者だ。
依頼を受けて報酬を得る――それだけの職業だ。
わざわざ地面に頭をこすりつける必要など、どこにもなかった。
それに――“あの中”にいるアセルのことを、奴らは知っているのだろうか……。
以前、山に入った調査隊のエレンスが、きっと報告を上げただろう。
だが、トリスが怪我から回復し、アセルに剣術を習いはじめるまでには――
長い時間がかかっていた。
そして、ようやくトリスが町へ帰ってきて、ほんの数日。
あの“結界”が生まれたのは、そのすぐ後のことだった。
それが偶然だったのか、トリスにはわからない。
あれから入れなくなった山が、日に日に不吉になっていく。
谷を通る風は重く、山肌は遠目にも黒ずんだように見えた。
――あそこに、アセルがいる。
知りたいことが沢山ある。
確かめたいことも、すごく話したかった。
だが、山道は閉ざされ、近づくほどに獣の気配が濃くなる。
そして目の前を行進する勇者教の列。
白々しい威厳をまとった聖印の光景は、どうにも受け入れがたい。
彼らには近づきたくなかった。
胡散臭さだけじゃなく、自分でもわからない何かがあった。
……どうしたら。
この状況をどうにかできるとしたら、アーサーただ一人しかいなかった。
長年、山を行き来し、アセルとも不思議なほど馬が合っていた。
虹の種のことも――あれの“本当の性質”も――
アーサーだけは、半ば知っていたように思う。
そして、あの人は言ったのだ。
「これが引退前の、最後の仕事だ」と。
笑っていたのに、どこか覚悟を滲ませた目で。
そのまま、西方の紛争地帯へ向かい――
消息を絶った。
そして今、トリスは、彼の行方を追う決意を固めていた。
こうなれば一刻も早くと、町中で準備を進めていた。
そのときだった。
周囲から影が差し込むように、勇者教の騎士たちが立ちふさがった。
「君が、トリス君かい?」
声は思っていたよりも若い。
むしろ、柔らかささえある。
「トリスですけど……何か用ですか?」
緊張と、それに混じるわずかな期待――
“今の自分はどこまで通用するのか”
トリスは、わざと不良じみた声音で返した。
「いや、少しお話を伺いたくてね。――君が最近、山に入っていたと聞いている」
……やっぱり、あの調査隊のことか?
だけど、彼には何も話していないし、あれは、ただの仕返しだ。
そうか――急に自分が変わったように見えて、驚いているのか。
いや、違う。
きっとアセルに怯えているだけだ。
……どうすればいい。
戦いで負けないためには、まず相手の出方を見る――
それが要だと、アセルに教わった。
そうだ。
ここで焦っては駄目だ。
落ち着け、と自分に言い聞かせ、トリスは小さく息を吐いた。
「ええ、あの山には、いくつか小さな集落がありますからね。私たちは、その人たちと商いをしているんです。……あれは、早くどうにかなりませんか?」
もちろん、あの“結界”だのと言われている場所に住んでいるのはアセルだけだ。
だが “あの辺りの山” という言い方なら、どこを指しても間違いではない。
「ふふ……どうやら、アーサー君が言っていた話とは少し違うのかな?」
その名が出た瞬間、トリスの心臓が大きく跳ねた。
アーサーを知っていても不思議ではない、が。
騎士のまっすぐな視線が、まるで「こちらはすべて把握している」
――そう、告げているように思えてならなかった。
「アーサーさんをご存じなんですか? 西地区で行方不明なんです」
「もちろん。わたしら勇者教の者は皆、心配していますよ。――なにせ、わたしの“親友”でもありますからね」
その言い方が妙に引っかかった。
ヒゲに隠れた口元が、ニタァ……と歪んだように見える。
トリスの呼吸が浅くなる。
この男は、まるで何もかも知っている――そう思わせる何かがあった。
それは単なる表情ではなく、
“こちらの想像をはるかに超えた力を持つ者” の余裕に見えた。
「安心しなさい。アーサー君の行方は――そのうち、わかりますよ」
そう言い残して騎士は踵を返した。
ただの挨拶のように聞こえるのに、背筋が凍るほどの予感が残った。
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山、アセル、それにアーサー――
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