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ポンコツ婚約者達、自分が悪いことしたかもと不安になる
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✦ 王宮の密議
王都の離宮。
金糸のカーテンが垂れ下がり、煌々としたシャンデリアが照らす豪奢な会議室。
集められたのは――
・王子ルイ(ヒルデガルトを捨てた王太子)
・ルイス(武門の侯爵家子息で、リゼットを捨てた男)
・マイケル(伯爵家子息で、才媛メロディを捨てた男)
・カイン(神殿所属の神官見習いで、聖女を捨てた男)
そして、冷たい視線を浴びせる重臣たち。
部屋に足を踏み入れた瞬間、彼らは直感する。
――これは説教部屋だ、と。
⸻
✦ 廃嫡の影
年配の重臣が机をどん、と叩いた。
「殿下。今回の裁判で、国外追放の正当性は完全に崩れました!
理由もなく有力令嬢を追い出すなど、千年の歴史にも例がない! しかも皆、規格外の力を持つ娘たちばかり!」
ルイ王子「なっ、廃嫡だと!? 私は王太子だぞ!」
重臣は冷ややかに笑う。
「殿下。規格外の魔力を持つ公爵令嬢、聖女候補、さらには武門を担う侯爵家の娘まで。……全員追い出しましたよね?」
王子たち「……」
「おかげで国力は大幅ダウンです。どう責任を取るおつもりですか?」
ルイ「うっ……」
ルイス「わ、私はただ……」
マイケル「……」
カイン「運命だったんだ!」
しかし声は震え、説得力はゼロ。
⸻
✦ ザラ嬢の疑念
若い廷臣が、にやりと皮肉を込めて口を開く。
「……で、ザラ嬢とはどうするおつもりですか?
まさか、この場にいる殿方“全員”と結婚するおつもりでは?」
ルイス・マイケル・カイン「な、なにぃっ!?」
廷臣は涼しい顔で続ける。
「世間ではそう噂されています。“ひとりの令嬢に四人の婚約者が群がる”とね」
会議室は静まり返った。
誰も完全に否定できないのが痛い。
全員、心のどこかで「もしかして……」と思ってしまったからだ。
⸻
✦ 正気を問う
玉座に座る国王は、こめかみを押さえて深いため息をついた。
「お前ら……正気か?
王妃教育を終えた公爵令嬢を捨て、泣き芝居の女を選ぶとは……」
ルイ王子「ザラは真実の愛だ!」(声が震えている)
マイケル「そ、そんなはずは……」
ルイス「俺たちは……間違ってない……はず……」
カイン「俺たちの心は……」
だが四人の声はどんどん小さくなり、最後は蚊の鳴くような音に。
国王「黙れ! お前たちが選んだのは愛じゃない、ただの愚かさだ!」
広間は国王の一喝で震え上がった。
⸻
✦ 各家での叱責
ルイ(王太子)
父王「お前は何をした! 王妃教育を終えた娘を捨てるなど、この国の恥だ!」
ルイ「で、でもザラが……」
→ 無理やり引きずられる。
ルイス(侯爵家)
父侯爵「我が家を侮辱したな! 軍門を敵に回したのだぞ!」
ルイス「そ、そんなつもりじゃ……」
→ 父の拳が飛び、正座。
マイケル(伯爵家)
伯爵「才ある魔導師を国外へ? 国を売ったも同然だ!」
マイケル「……」
→ 無言でうなだれる。
カイン(神官)
神殿代表「聖女候補を追放? 神を敵に回したも同然だ!」
カイン「運命だったんだ!」
→ しかし誰も信じてくれない。
⸻
✦ 夜の私室
その夜。
ルイ王子は寝室で、ザラ嬢と二人きりになった。
ザラは潤んだ瞳で腕に絡みつき、甘えた声を出す。
「ルイ様……わたくしが癒して差し上げますわ」
ルイ「……ああ、君だけだ……」
そう言いながらも、心の奥では冷たい疑念が芽生えつつあった。
(……あの涙、演技っぽかったよな? 舞台女優みたいだった……)
⸻
✦ 疑念
ルイ「ザラ。王妃教育はどこまで進んでいる?」
ザラ「えっ……ま、まだ途中ですけど……愛があれば関係ございませんわ!」
ルイ「…………」
心の声:(“愛”しか言わない。王妃としての覚悟を語ったことは、一度もない)
ザラ「ルイ様? どうかなさいました?」
ルイ「……いや、なんでもない」
だが視線は自然と逸れた。
彼の胸に芽生えたのは――愛ではなく、確かな疑念。
⸻
✦ 再び四人会議
数日後。王宮の一室。
ルイ「……彼女、家系図が怪しい。正統な令嬢かも分からん」
ルイス「ま、まさか……」
マイケル「俺たち、そもそも誰が彼女を紹介したか知らないよな?」
カイン「……聖女が“危うい女”だと言っていた。無視した俺が愚かだったのかもしれん」
沈黙が落ちる。
四人の頭に浮かんだのは、同じ言葉。
⸻
✦ オチ
「……俺たち、もしかして騙されてる?」
豪奢な会議室に、しょっぱい結論が響き渡った。
誰も「そんなはずはない」と言えなかった。
王都の離宮。
金糸のカーテンが垂れ下がり、煌々としたシャンデリアが照らす豪奢な会議室。
集められたのは――
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・ルイス(武門の侯爵家子息で、リゼットを捨てた男)
・マイケル(伯爵家子息で、才媛メロディを捨てた男)
・カイン(神殿所属の神官見習いで、聖女を捨てた男)
そして、冷たい視線を浴びせる重臣たち。
部屋に足を踏み入れた瞬間、彼らは直感する。
――これは説教部屋だ、と。
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✦ 廃嫡の影
年配の重臣が机をどん、と叩いた。
「殿下。今回の裁判で、国外追放の正当性は完全に崩れました!
理由もなく有力令嬢を追い出すなど、千年の歴史にも例がない! しかも皆、規格外の力を持つ娘たちばかり!」
ルイ王子「なっ、廃嫡だと!? 私は王太子だぞ!」
重臣は冷ややかに笑う。
「殿下。規格外の魔力を持つ公爵令嬢、聖女候補、さらには武門を担う侯爵家の娘まで。……全員追い出しましたよね?」
王子たち「……」
「おかげで国力は大幅ダウンです。どう責任を取るおつもりですか?」
ルイ「うっ……」
ルイス「わ、私はただ……」
マイケル「……」
カイン「運命だったんだ!」
しかし声は震え、説得力はゼロ。
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✦ ザラ嬢の疑念
若い廷臣が、にやりと皮肉を込めて口を開く。
「……で、ザラ嬢とはどうするおつもりですか?
まさか、この場にいる殿方“全員”と結婚するおつもりでは?」
ルイス・マイケル・カイン「な、なにぃっ!?」
廷臣は涼しい顔で続ける。
「世間ではそう噂されています。“ひとりの令嬢に四人の婚約者が群がる”とね」
会議室は静まり返った。
誰も完全に否定できないのが痛い。
全員、心のどこかで「もしかして……」と思ってしまったからだ。
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玉座に座る国王は、こめかみを押さえて深いため息をついた。
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王妃教育を終えた公爵令嬢を捨て、泣き芝居の女を選ぶとは……」
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マイケル「そ、そんなはずは……」
ルイス「俺たちは……間違ってない……はず……」
カイン「俺たちの心は……」
だが四人の声はどんどん小さくなり、最後は蚊の鳴くような音に。
国王「黙れ! お前たちが選んだのは愛じゃない、ただの愚かさだ!」
広間は国王の一喝で震え上がった。
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✦ 各家での叱責
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ルイ「で、でもザラが……」
→ 無理やり引きずられる。
ルイス(侯爵家)
父侯爵「我が家を侮辱したな! 軍門を敵に回したのだぞ!」
ルイス「そ、そんなつもりじゃ……」
→ 父の拳が飛び、正座。
マイケル(伯爵家)
伯爵「才ある魔導師を国外へ? 国を売ったも同然だ!」
マイケル「……」
→ 無言でうなだれる。
カイン(神官)
神殿代表「聖女候補を追放? 神を敵に回したも同然だ!」
カイン「運命だったんだ!」
→ しかし誰も信じてくれない。
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✦ 夜の私室
その夜。
ルイ王子は寝室で、ザラ嬢と二人きりになった。
ザラは潤んだ瞳で腕に絡みつき、甘えた声を出す。
「ルイ様……わたくしが癒して差し上げますわ」
ルイ「……ああ、君だけだ……」
そう言いながらも、心の奥では冷たい疑念が芽生えつつあった。
(……あの涙、演技っぽかったよな? 舞台女優みたいだった……)
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✦ 疑念
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ザラ「えっ……ま、まだ途中ですけど……愛があれば関係ございませんわ!」
ルイ「…………」
心の声:(“愛”しか言わない。王妃としての覚悟を語ったことは、一度もない)
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ルイ「……いや、なんでもない」
だが視線は自然と逸れた。
彼の胸に芽生えたのは――愛ではなく、確かな疑念。
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ルイ「……彼女、家系図が怪しい。正統な令嬢かも分からん」
ルイス「ま、まさか……」
マイケル「俺たち、そもそも誰が彼女を紹介したか知らないよな?」
カイン「……聖女が“危うい女”だと言っていた。無視した俺が愚かだったのかもしれん」
沈黙が落ちる。
四人の頭に浮かんだのは、同じ言葉。
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