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王家再生
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✦ 王宮 ― 静寂の執務室
薄暗い執務室。
昼を過ぎてもカーテンは閉じられ、机の上には書きかけの書類が山積みになっていた。
その中央で、ルイ王子は静かにペンを握っていた。
だが、手は止まっている。
書いても、誰も見ない。
決裁印を押しても、誰も動かない。
彼が書いた文書は、いつも「確認中」として、机の上で積もっていく。
⸻
ルイ(独白)
「……俺は、どこで間違えたんだろうな」
声を出しても、返事はない。
かつて机の周囲に立っていた補佐官たちは、すでにいない。
窓辺には、冷たい風が吹き込み、
古い書簡の紙をめくっていった。
⸻
ふと、机の端に目をやる。
そこには、見覚えのある印章がある。
――王家の紋章。
それを手に取りながら、ルイはかすかに笑った。
「“王家の象徴”か。
……いまじゃ、ただの飾りだ」
⸻
そこへ、控えめなノック音。
「入れ」
扉が静かに開く。
入ってきたのは、淡い金髪をまとめた女――エリシアだった。
⸻
ルイ(立ち上がりかけて)
「エリシア……どうしてここに」
エリシア「呼ばれたのよ。“王家再生のために”って」
ルイ「再生……だと?」
エリシアは机に近づき、山積みになった書類を見た。
一枚一枚、丁寧に目を通しながら、
静かに言葉を落とす。
「悪くないわ。内容も、筋も通ってる」
ルイ(驚いて)「……本当か?」
エリシア「ええ。
でも、誰も読まないのは、あなたが“信頼されていない”から」
その一言が、鋭く胸を貫いた。
⸻
ルイ「俺は……ただ、間違いを正したかった。
民が苦しまぬように、清らかな政治を……」
エリシア「“清らか”なんて言葉、政治にはいらないのよ」
ルイ「……!」
エリシアは一歩、彼に近づいた。
机越しに見つめる瞳は、まっすぐで、容赦がない。
「人を動かすのは、理想でも命令でもない。
――信頼よ」
⸻
ルイ「信頼……」
エリシア「あなたはそれを、涙と幻で失ったの。
そして今も、“許されるまで待ってる”顔をしてる」
ルイ「……じゃあ、どうすればいい」
エリシア「簡単よ。待つのをやめて、立てばいい」
その声は静かだったが、
王城の壁を震わせるほどの力があった。
⸻
エリシア「民も、議会も、あなたの行動しか見てない。
“書類を書く王子”から、“決断する王”に戻りなさい。
でなければ、この国は誰も救わない」
ルイ「……そんなに、俺は弱く見えるか?」
エリシア「ええ。だから――叩き直してあげる」
⸻
ルイは目を見開いた。
その瞳に、わずかな光が戻る。
「……お前、本当に鍛えにきたんだな」
エリシア「ええ。もう逃げない。
この国を立て直すために、そして――あなたを立たせるために」
⸻
窓のカーテンを開け放つ。
まぶしい光が部屋に流れ込み、
積もった書類の影を払いのけた。
エリシア「さあ、殿下。最初の仕事です」
ルイ「……何をすればいい」
エリシア「“謝罪”よ。まず、国民と部下に頭を下げなさい」
ルイ「……っ」
「それができたら、次の仕事を教えるわ」
彼女の声は凛として、美しかった。
そしてルイは、初めて真正面から彼女を見つめた。
⸻
エリシア「王家は終わらせないわ。
終わらせないように――私がここに来たの」
ルイ「……わかった。導いてくれ、エリシア」
エリシア「導く? 違うわ」
(微笑んで)
「私は、並んで歩くの」
⸻
――それは、王国再生の最初の朝だった。
✦ 王宮会議 ― エリシア、覚醒す
重厚な扉が開き、議会室に緊張が走った。
円卓には、王政を牛耳っていた老臣や財務卿たちが居並ぶ。
そしてその奥――
ルイ王子の隣に、堂々と立つエリシアの姿。
議長「……王太子殿下。本日はどのような議題で?」
ルイ「国庫の再建と――」
エリシア「――その前にや。
まずアンタら、誰が“殿下の指示”無視したんか、正直に言い」
室内がピシッと凍る。
エリシアの声は低く、しかしよく通る。
⸻
老臣「そ、それは……決して悪意ではなく……」
エリシア「悪意ちゃう? なら怠慢やな。もっとタチ悪いわ」
老臣「ひっ」
エリシア「書類は出した、でも通らん。命令は下ろした、でも動かん。
――この国、いつから“誰も責任取らん王国”になったん?」
重臣たちがうつむき、誰も口を開けない。
エリシア「言っとくけど、王家の看板にすがってるうちは安泰ちゃうで?
信用っちゅうのはな、毎日ちょっとずつ貯めるもんや。
あんたら、利息どころか元本もスッカラカンやないかい!」
議会、沈黙。
ルイ、うっかり拍手しそうになる。
⸻
ルイ「(心の声)……すごい。
誰も彼女の前じゃ言い返せない……。
いや、俺も言い返せない……!」
エリシア「殿下」
ルイ「は、はいっ!」
エリシア「アンタは黙って笑ってたらええ」
ルイ「……はい」
エリシア「今のうちに、全部覚えとき。
王は頭で動くんちゃう。腹で決めるんや」
ルイ「腹で……?」
エリシア「そう。腹くくれへん王に、国は動かへん。
書類より先に、腹筋鍛えとき」
⸻
議長「し、しかしエリシア様。
王家の財政はすでに――」
エリシア「“もう限界”って言葉、何年使うつもりや?
限界や言うて止まる国、見たことないわ」
議長「は、はぁ……」
エリシア「ええか。予算は“守るもん”やない、“動かすもん”や。
民の税は、埃かぶらせるためにあるんちゃう。
人が動いて初めて、生きた金になるんや」
老臣「……御意……」
エリシア「御意いらん、やるんや」
⸻
その場の空気が一変した。
誰も逆らえない。
誰も笑わない。
ただ、全員が「この人についていくしかない」と悟っていた。
エリシア「まず、停滞してる勅命を再承認。
次に、地方税の配分見直しや。
現場に任せる分、責任も持たせる。
“信頼できる者を動かす”――それが改革の第一歩や」
ルイ「……やります」
エリシア「そや。口で言うだけやのうて、足も動かせ。
人に動け言う前に、自分が動く。それがリーダーや」
ルイ「……はい!」
⸻
会議後、廊下。
ルイはぽつりと呟いた。
「……俺、もう王子じゃなくて、生徒みたいだな」
エリシア(肩で笑って)
「王子でも生徒でもええ。
成長する気がある奴は、見込みある」
ルイ「……お前、本当に俺を導くつもりなんだな」
エリシア「導く? ちゃうわ。引っ叩くねん。
王家が立ち上がるまで、な」
ルイ「……怖いけど、頼もしいな」
エリシア「ほなええやん」
⸻
それから数ヶ月――。
議会は再び動き始め、民の不満も少しずつ和らいでいった。
誰もが噂した。
「今の王家は、“関西弁の姫”が仕切ってる」
ルイは苦笑しながらも、隣でその言葉を誇らしげに聞いていた。
薄暗い執務室。
昼を過ぎてもカーテンは閉じられ、机の上には書きかけの書類が山積みになっていた。
その中央で、ルイ王子は静かにペンを握っていた。
だが、手は止まっている。
書いても、誰も見ない。
決裁印を押しても、誰も動かない。
彼が書いた文書は、いつも「確認中」として、机の上で積もっていく。
⸻
ルイ(独白)
「……俺は、どこで間違えたんだろうな」
声を出しても、返事はない。
かつて机の周囲に立っていた補佐官たちは、すでにいない。
窓辺には、冷たい風が吹き込み、
古い書簡の紙をめくっていった。
⸻
ふと、机の端に目をやる。
そこには、見覚えのある印章がある。
――王家の紋章。
それを手に取りながら、ルイはかすかに笑った。
「“王家の象徴”か。
……いまじゃ、ただの飾りだ」
⸻
そこへ、控えめなノック音。
「入れ」
扉が静かに開く。
入ってきたのは、淡い金髪をまとめた女――エリシアだった。
⸻
ルイ(立ち上がりかけて)
「エリシア……どうしてここに」
エリシア「呼ばれたのよ。“王家再生のために”って」
ルイ「再生……だと?」
エリシアは机に近づき、山積みになった書類を見た。
一枚一枚、丁寧に目を通しながら、
静かに言葉を落とす。
「悪くないわ。内容も、筋も通ってる」
ルイ(驚いて)「……本当か?」
エリシア「ええ。
でも、誰も読まないのは、あなたが“信頼されていない”から」
その一言が、鋭く胸を貫いた。
⸻
ルイ「俺は……ただ、間違いを正したかった。
民が苦しまぬように、清らかな政治を……」
エリシア「“清らか”なんて言葉、政治にはいらないのよ」
ルイ「……!」
エリシアは一歩、彼に近づいた。
机越しに見つめる瞳は、まっすぐで、容赦がない。
「人を動かすのは、理想でも命令でもない。
――信頼よ」
⸻
ルイ「信頼……」
エリシア「あなたはそれを、涙と幻で失ったの。
そして今も、“許されるまで待ってる”顔をしてる」
ルイ「……じゃあ、どうすればいい」
エリシア「簡単よ。待つのをやめて、立てばいい」
その声は静かだったが、
王城の壁を震わせるほどの力があった。
⸻
エリシア「民も、議会も、あなたの行動しか見てない。
“書類を書く王子”から、“決断する王”に戻りなさい。
でなければ、この国は誰も救わない」
ルイ「……そんなに、俺は弱く見えるか?」
エリシア「ええ。だから――叩き直してあげる」
⸻
ルイは目を見開いた。
その瞳に、わずかな光が戻る。
「……お前、本当に鍛えにきたんだな」
エリシア「ええ。もう逃げない。
この国を立て直すために、そして――あなたを立たせるために」
⸻
窓のカーテンを開け放つ。
まぶしい光が部屋に流れ込み、
積もった書類の影を払いのけた。
エリシア「さあ、殿下。最初の仕事です」
ルイ「……何をすればいい」
エリシア「“謝罪”よ。まず、国民と部下に頭を下げなさい」
ルイ「……っ」
「それができたら、次の仕事を教えるわ」
彼女の声は凛として、美しかった。
そしてルイは、初めて真正面から彼女を見つめた。
⸻
エリシア「王家は終わらせないわ。
終わらせないように――私がここに来たの」
ルイ「……わかった。導いてくれ、エリシア」
エリシア「導く? 違うわ」
(微笑んで)
「私は、並んで歩くの」
⸻
――それは、王国再生の最初の朝だった。
✦ 王宮会議 ― エリシア、覚醒す
重厚な扉が開き、議会室に緊張が走った。
円卓には、王政を牛耳っていた老臣や財務卿たちが居並ぶ。
そしてその奥――
ルイ王子の隣に、堂々と立つエリシアの姿。
議長「……王太子殿下。本日はどのような議題で?」
ルイ「国庫の再建と――」
エリシア「――その前にや。
まずアンタら、誰が“殿下の指示”無視したんか、正直に言い」
室内がピシッと凍る。
エリシアの声は低く、しかしよく通る。
⸻
老臣「そ、それは……決して悪意ではなく……」
エリシア「悪意ちゃう? なら怠慢やな。もっとタチ悪いわ」
老臣「ひっ」
エリシア「書類は出した、でも通らん。命令は下ろした、でも動かん。
――この国、いつから“誰も責任取らん王国”になったん?」
重臣たちがうつむき、誰も口を開けない。
エリシア「言っとくけど、王家の看板にすがってるうちは安泰ちゃうで?
信用っちゅうのはな、毎日ちょっとずつ貯めるもんや。
あんたら、利息どころか元本もスッカラカンやないかい!」
議会、沈黙。
ルイ、うっかり拍手しそうになる。
⸻
ルイ「(心の声)……すごい。
誰も彼女の前じゃ言い返せない……。
いや、俺も言い返せない……!」
エリシア「殿下」
ルイ「は、はいっ!」
エリシア「アンタは黙って笑ってたらええ」
ルイ「……はい」
エリシア「今のうちに、全部覚えとき。
王は頭で動くんちゃう。腹で決めるんや」
ルイ「腹で……?」
エリシア「そう。腹くくれへん王に、国は動かへん。
書類より先に、腹筋鍛えとき」
⸻
議長「し、しかしエリシア様。
王家の財政はすでに――」
エリシア「“もう限界”って言葉、何年使うつもりや?
限界や言うて止まる国、見たことないわ」
議長「は、はぁ……」
エリシア「ええか。予算は“守るもん”やない、“動かすもん”や。
民の税は、埃かぶらせるためにあるんちゃう。
人が動いて初めて、生きた金になるんや」
老臣「……御意……」
エリシア「御意いらん、やるんや」
⸻
その場の空気が一変した。
誰も逆らえない。
誰も笑わない。
ただ、全員が「この人についていくしかない」と悟っていた。
エリシア「まず、停滞してる勅命を再承認。
次に、地方税の配分見直しや。
現場に任せる分、責任も持たせる。
“信頼できる者を動かす”――それが改革の第一歩や」
ルイ「……やります」
エリシア「そや。口で言うだけやのうて、足も動かせ。
人に動け言う前に、自分が動く。それがリーダーや」
ルイ「……はい!」
⸻
会議後、廊下。
ルイはぽつりと呟いた。
「……俺、もう王子じゃなくて、生徒みたいだな」
エリシア(肩で笑って)
「王子でも生徒でもええ。
成長する気がある奴は、見込みある」
ルイ「……お前、本当に俺を導くつもりなんだな」
エリシア「導く? ちゃうわ。引っ叩くねん。
王家が立ち上がるまで、な」
ルイ「……怖いけど、頼もしいな」
エリシア「ほなええやん」
⸻
それから数ヶ月――。
議会は再び動き始め、民の不満も少しずつ和らいでいった。
誰もが噂した。
「今の王家は、“関西弁の姫”が仕切ってる」
ルイは苦笑しながらも、隣でその言葉を誇らしげに聞いていた。
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