魔王が現れたから、勇者の子孫らしい俺がちょっくら倒してくる

あさぼらけex

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章なしって設定できないの?~イワツキからサカドへ

第48話 勇者サカドの街を目指す

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 勇者専用の転移蘇生の儀式とやらを知った俺は、とりあえずサカドの街を目指す。
 死んだらヤバい事になるみたいだが、今は魔王討伐にまい進するしか、やる事がない。


 海峡を海底洞窟から超え、サカドの街を目指す。
 以前はドラゴンに殺されたが、それはわき道にそれたため。
 普通に向こう岸への一本道を辿るなら、普通の弱い魔物しか出てこない。

 向こう岸に着いた俺とユミコは、南下してサカドの街を目指す。
 そんな俺たちの前に、新種の魔物が出現。
 二足歩行するオオカミが、服を着た様な魔物だった。

 早速俺は、鉄の斧で攻撃。
 どごっ。
 オオカミの魔物は倒れない。

 オオカミの魔物の反撃。
 ずがしゃが、ズガン!
 なんか知らんが、すげー強力な一撃。
 一気に目の前が赤くなる。

 俺は回復呪文を唱える。
「ヒーリング。」
 それなりに体力が回復。
 赤かった目の前も、普通の景色になる。

 オオカミの魔物の攻撃。
 ザシュ。
 さっきの攻撃の三分の一の威力しかない。

 俺は鉄の斧で攻撃。
 どごっ。
 オオカミの魔物を倒した。
 43円落ちていた。

「ヒーリングっと。」
 戦闘が終わり、ユミコが回復呪文を唱えてくれた。
 ユミコは戦闘には参加しないが、こうやって色々サポートしてくれる。

 ここら辺は、オオカミの魔物とがいこつの魔物の棲家だった。
 今の俺では、どちらも一撃では倒せない。反撃をくらう。
 ユミコの回復呪文は、ありがたかった。

 サカドの街は北と東を高い山に囲まれていて、一旦南の方へ迂回する必要があった。
 深い森の中を進むのだが、ユミコの案内で道に迷う事なく進めた。
 つまりここら一帯は、453年前から、あまり変化ないと言える。
 それだけ文明レベルが停滞しているのか。
 まあ、新しい進化を求められない生活なら、そんなもんかもしれない。
 貝塚なんかは、一万年くらい使い回してたらしいし。

 しかしこの森、やたらとエンカウント率が高い。
 魔物が列を作っていやがる。
 俺が一匹倒して一歩進むと、次の魔物が襲ってくる感じだ。
 集団で一度に襲ってこないのは、正直助かるが。
 ユミコもマジックパワー節約のため、ある程度ダメージが溜まってからじゃないと、回復呪文を使ってくれなくなった。

 そんな感じの森を抜けて、西に少し歩く。
 したら、北西方向に見えてきた。サカドの街が。

 サカドの街は、周りを湖に囲まれていた。
 街の東側のみ、陸繋砂洲でつながっている。

 サカドの街に着いた俺とユミコは、すぐに宿屋に直行。
 ふたりともマジックパワーが尽きかけていた。
 宿代はふたり分で、160円もとられてしまった。
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