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伝説の次元空間編
第171話 勇者よく分かってない
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過去のサーイターマルドを模した次元世界に来た俺は、俺が帰る時、この次元世界に存在する物はみな消されてしまう事に、今さらながら気づいてしまった。
「ど、どうしよう、ユミコ。」
俺は目の前のユミコに泣きつく。
本来なら、元の時代のユミコに言うべき事だが、ユミコはユミコ。同じユミコだ。多分。
「どうしようって、あんた。
あんたが言ってる事が本当なら、早くこの次元世界を消すべきでしょうね。」
「え?」
ユミコから落ち着きはらった答えが返ってくる。
「はあ、この次元世界が存在するほど、元の次元空間に影響するんでしょ。なら早く消さなくちゃ。」
「ま、待ってください。それじゃあ、ユミコさんは消えちゃうんですよ?」
落ち着きはらったユミコの答えに、俺は慌ててしまう。
「ははは、よくゆーわ。」
慌てる俺を、ユミコは鼻で笑う。その真意が、俺には分からない。
「最初から、そのつもりで作ったんでしょ?今さら何言ってるのよ。」
なるほど、そう言う事か。
「でも俺、そんな事になるなんて、思ってなくて。」
「普通は、作る時に分かりそうなものでしょ。そんな凄い技術がある時代でも、なんで気づかないのよ。」
ユミコは呆れている。
でも、俺に言われても困る。
「作ったのは俺じゃなくて、ユミコなんです。」
「私?」
「はい。俺の時代のユミコが、自分の記憶を元に作りました。」
「ふーん、なるほどねぇ。」
何かを理解して、ニヤけるユミコ。
ユミコからいつしか、殺気の様な物は消えていた。
「ユミコさん?」
そんなユミコの変化に、俺は戸惑う。
「いや、何がショックって、私が存命中にまた、照光子の杖が必要になったって事よ。
これって、タカスナがもたらす平和が、短いって事でしょ。」
「あ、いえ、450年くらい、平和は続きます。」
「はあ?私がそんなに長生きしてんの?」
「あ、えと、神々の仮死の秘法で、なんか生き永らえてます。」
「ふーん、神々の仮死の秘法ね。って、え?神々の仮死の秘法?」
ユミコは、なぜかその単語に驚く。
「あれって、エリュシオンに連なる神々が開発した秘法でしょ?
神以外が使っても、300年くらいしか効果はないわよ。」
うーん、また訳わからん設定が、もとい、単語が出てきたぞ。
ルギア様も、エリュシオンに連なる神々なのだろうか。
でも、それはまた別の物語だ。
「えと、なんか、アバ?なんとかに魂を移植?とか、よく分からないけど、生きてます。」
ユミコは朽ちゆく身体の代わりに、アバター体を作り、そこに自分の魂を込めたのだが、俺には説明が難しかった。
「あ、ははは。」
俺の説明に、ユミコはかわいた笑いを浮かべる。
「ど、どうしよう、ユミコ。」
俺は目の前のユミコに泣きつく。
本来なら、元の時代のユミコに言うべき事だが、ユミコはユミコ。同じユミコだ。多分。
「どうしようって、あんた。
あんたが言ってる事が本当なら、早くこの次元世界を消すべきでしょうね。」
「え?」
ユミコから落ち着きはらった答えが返ってくる。
「はあ、この次元世界が存在するほど、元の次元空間に影響するんでしょ。なら早く消さなくちゃ。」
「ま、待ってください。それじゃあ、ユミコさんは消えちゃうんですよ?」
落ち着きはらったユミコの答えに、俺は慌ててしまう。
「ははは、よくゆーわ。」
慌てる俺を、ユミコは鼻で笑う。その真意が、俺には分からない。
「最初から、そのつもりで作ったんでしょ?今さら何言ってるのよ。」
なるほど、そう言う事か。
「でも俺、そんな事になるなんて、思ってなくて。」
「普通は、作る時に分かりそうなものでしょ。そんな凄い技術がある時代でも、なんで気づかないのよ。」
ユミコは呆れている。
でも、俺に言われても困る。
「作ったのは俺じゃなくて、ユミコなんです。」
「私?」
「はい。俺の時代のユミコが、自分の記憶を元に作りました。」
「ふーん、なるほどねぇ。」
何かを理解して、ニヤけるユミコ。
ユミコからいつしか、殺気の様な物は消えていた。
「ユミコさん?」
そんなユミコの変化に、俺は戸惑う。
「いや、何がショックって、私が存命中にまた、照光子の杖が必要になったって事よ。
これって、タカスナがもたらす平和が、短いって事でしょ。」
「あ、いえ、450年くらい、平和は続きます。」
「はあ?私がそんなに長生きしてんの?」
「あ、えと、神々の仮死の秘法で、なんか生き永らえてます。」
「ふーん、神々の仮死の秘法ね。って、え?神々の仮死の秘法?」
ユミコは、なぜかその単語に驚く。
「あれって、エリュシオンに連なる神々が開発した秘法でしょ?
神以外が使っても、300年くらいしか効果はないわよ。」
うーん、また訳わからん設定が、もとい、単語が出てきたぞ。
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でも、それはまた別の物語だ。
「えと、なんか、アバ?なんとかに魂を移植?とか、よく分からないけど、生きてます。」
ユミコは朽ちゆく身体の代わりに、アバター体を作り、そこに自分の魂を込めたのだが、俺には説明が難しかった。
「あ、ははは。」
俺の説明に、ユミコはかわいた笑いを浮かべる。
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