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第19話 緑魔法で出来る事
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これからミクルーカから魔法のレクチャーを受けるユウトは、疑問に思う事があった。
それはルビーの侵攻と、この国の王妃様の事だった。
この国の王妃様は、今は客人に姿を見せられないとの事だった。
青の国の龍脈のパワースポットは、龍神山だった。
この緑の国の龍脈のパワースポットは、鳳凰谷と言うらしい。
そこに異変が無いか調べたいのだが、ミクルーカの姉達とは連絡が取れなかった。
だからミクルーカが確認に行くしかなく、ユウトに対して、緑の魔法を教える時間は、それほど無かった。
「緑魔法ってひと言で言っても、種類は色々あります。」
と言ってミクルーカは右手を前方に出すと、手のひらの上に小さな竜巻を発生させる。
「基本は風を操る事ですが、こんな事も出来ます。」
ミクルーカの右手から竜巻は消え、右手はほのかに緑色の光りに包まれる。
その右手を、自らの左腕に近づける。
すると、先のルビーとの戦闘で負った傷が回復していく。
「命を育む恵みの癒し。回復魔法もあります。」
「回復魔法くらい、青魔法にもありますわ。」
得意げなミクルーカの言葉に、フィーナも口をはさむ。
「青の回復魔法なら、不浄物の浄化も出来ますわ。」
「あらレスフィーナさん、それくらい緑の回復魔法でも出来ますわよ。」
「何を言ってるのかしら、ミクルーカさん。
緑の浄化魔法は、回復魔法とは別系統でしょう。
青の回復魔法と一緒にされては、困りますわ。」
「で、出来る事には変わりないでしょ!」
フィーナに勝ち誇られて、ミクルーカはムッとする。
命の源に関連する青魔法。
回復魔法で言えば、青魔法は他の色の魔法よりも秀でている。
ちなみに回復魔法なら、他の色にも存在する。
赤、黄、白、紫。
これらの色でも、回復魔法は使える。
それぞれの元となる認識に違いはあるが、回復させると言う結果は同じだった。
「つまり、回復魔法には、それぞれの色の特徴があるのか。」
ユウトはふたりの会話から、その結論を導き出す。
「そう言う事。
まあ、その色から想定出来る事は、大抵出来ると思って、間違いないわ。」
とフィーナが相槌をうつ。
ミクルーカはフィーナにかりかりしていて、ユウトとの会話に出遅れた。
「だからユウトがミクルーカから習うのは、回復魔法以外にまるわね。
回復魔法だったら、私が教えてあげるから。」
フィーナはニヤりとミクルーカを見る。
「レスフィーナさん、あなたとの決闘は、後回しにしようと思いましたが、今すぐでも良さそうですわね。」
フィーナを睨むミクルーカの身体が、ほのかに緑色の光りを放つ。
「あらあら、緑の国の王女様は、この国の事よりも、私情を優先なさるんですね。」
「な、」
フィーナの言葉に、ミクルーカは絶句。
「おいおい、あんまり煽るなよ。」
見かねたユウトが、横から口をはさむ。
「だってミクルーカが、」
「ユウト様ぁ、レスフィーナさんがいじめるぅ。」
ミクルーカはフィーナのセリフを遮り、ユウトに泣きつく。
「な、何してんのよ、あんた。離れなさいよ。」
「やだー、私はユウト様の力になるのー。」
ユウトからミクルーカを引きはがそうと、フィーナはミクルーカを引っぱる。
だけどミクルーカはユウトにしがみついたまま、泣き出してしまった。
これにはユウトもフィーナも、困ってしまう。
「み、ミクさん、落ちついて。」
ユウトはとりあえず、ミクルーカをなだめる。
「私も、お姉ちゃん達みたいに、役に立ちたいのー。」
ミクルーカはユウトの胸に顔をうずめる。
ユウトは困惑して、フィーナに視線を向ける。
初対面のミクルーカがかかえる問題なんて、何も分からない。
お姉ちゃん達と言われても、何も分からない。
「はあ。」
そんなユウトの思いを感じとって、フィーナはため息をつく。
「シャキッとしなさい、ミク!」
「レスフィーナさん?」
フィーナの声に、ミクルーカは顔を上げる。
「あなたねえ、分かってるの?
こうやってる間にも、ルビーはこの国を攻め落とそうとしてるのよ!」
「は、はい!」
フィーナの言葉に、ミクルーカの表情も引きしまる。
「それが分かってるのなら、早くユウトに、緑魔法を教えてあげなさい。」
そう言うとフィーナは、後ろの壁に寄りかかり、腕を組んで目を閉じる。
「分かりました、レスフィーナさん。」
ミクルーカはユウトに向き直る。
「ユウト様が会得したい緑魔法って、どんな魔法ですか。」
先ほどまでの弱気な表情は、どこへやら。
ミクルーカはキリッとした表情で、ユウトに聞いてくる。
「俺が知りたいのは、これなんだけどさ。」
ユウトはミクルーカから横を向き、右手の手刀を地面に水平になるよう、左に傾ける。
そしてそのまま、手刀を左から右へ、横一閃。
手刀がユウトの正面を通過する時、刀を作り出す。
作り出された刀は、前方に切っ先を向けたまま、そのまま下に落ちる。
落ちる刀を左手でキャッチ。
「これを飛ばしたいんだけどさ。」
ユウトが物質精製魔法で作り出した刀を飛ばすのは、緑魔法の領分。
以前、フィーナからそう聞かされた。
「な、なんですか、それは。」
ミクルーカは、ユウトが何をしたのか分からなかった。
いきなり現れた刀に、驚くばかりだ。
「何って、」
ユウトは言葉につまる。
「物質精製魔法よ。」
フィーナが静かに口を開く。
「物質精製魔法、ですか?」
ミクルーカはあまり聞きなれないその単語をつぶやく。
「そう、物質精製魔法。
ユウトはね、物質精製魔法で作った武器を飛ばしたいの。
これって、緑魔法の領分でしょ?」
フィーナは、ユウトに代わって説明する。
「物質精製魔法。
本当に使える人って、いたんですね。」
ミクルーカは、ユウトの刀に手を伸ばす。
ユウトは刀をミクルーカに渡す。
ミクルーカは色々な角度から、刀を見る。
「持ち主の手から離れても、存在し続ける。
これって、消すのもユウト様の意思ですか?」
とミクルーカはユウトに尋ねる。
「多分、そうなのかな?」
そう答えるユウトは、よく分かっていない。
いつも戦い終わった時には消えてるけど、あれは自分の意思なのだろうか。
意思ならば、今この刀を消せるはず。
「あ、ちょっと待ってください、ユウト様。」
ミクルーカは、そんなユウトの意思を察する。
ミクルーカの両手が淡い緑色の光りに包まれる。
ミクルーカが刀から手を離すと、刀はそのまま宙に浮く。
「ふん!」
ミクルーカが気合いを込めると、刀は前方にひょろひょろと飛んでいき、緩やかに地面に落ちる。
そして刀は消える。
「はあはあ。」
ミクルーカは息をきらす。
「だ、大丈夫?ミクさん。」
ユウトは思わず心配して声をかける。
「これを飛ばすの?
確かに緑魔法の領分だけど、重すぎるわ。
烈風扇、いや疾風怒濤?
中位魔法か、あるいは上位魔法よ。
いきなりは無理よ。
やはり初歩のそよ風から始めるべきよね。」
ミクルーカは自問自答する。
「あの、ミクさん?」
そんなミクルーカに、ユウトは恐る恐る声をかける。
「あ、ごめんなさい。」
ミクルーカは自分の世界から帰ってくる。そして尋ねる。
「ユウト様が作れるのは、刀だけですか?」
「うーん、どうなんだろ。」
ユウトは右手を見つめる。
そう言えば、刀以外作った事ないな。
「弓矢って、作れますか。」
そんなユウトに、ミクルーカは尋ねる。
「作った事はないけど、多分。」
ユウトは両手を振り上げる。
左手に弓を持ち、右手に矢を持つイメージ。
矢を弓につがえて、弓を持った左腕を地面と水平になるよう、ゆっくり振り下ろす。
ユウトの両手には、矢をつがえた弓があった。
「失敗、ですね。」
その弓矢を見て、ミクルーカは言う。
「そうみたいですね。」
ユウトは、弓から矢をはずす。
弓のツルは、矢をつがえた状態のままだった。
弓のツルは伸びきった状態で固定され、弓本体も硬くてしならない。
弓としての柔軟性は、まったく無かった。
これでは、弓矢として機能しない。
「困りましたわ。
武器を飛ばす緑魔法の基礎は、そよ風。
そよ風は、弓矢の軌道を操る魔法なのですが、これでは練習にもなりません。」
物質精製魔法で作った刀を飛ばす。
それには、段階を踏まなくては駄目らしい。
最初は弓矢からなのだが、弓矢を作れないユウトは、いきなり行き詰まってしまった。
次回予告
よ、初めてのヤツは、初めまして、だな。
私はエメラルド・ジュエラル・マドカリアス。
ミクの姉にして、緑の国の第一王女だ。よろしくな。
私が異世界パルルサ王国に行ってる間に、故郷のジュエガルドは大変な事になってるみたいだな。
私もすぐに戻りたいけど、こっちは魔石の力で世界征服しようってヤツ等と、大混戦。
あ、この話しはジュエガルド混戦記の熱闘編辺りでやるかもしれないんで、よろしくな。
そんな事より今は、ミクに頑張ってもらわないとな。
全く、刀を飛ばしたいだなんて、ユウトってヤツは馬鹿なのか?
緑魔法に出来る事は、飛び道具の類いの軌道を修正する事だけだ。
でも、その応用が効くのも事実。
ミク、難しいかもしれんが、頑張ってくれよ。
次回、異世界を救ってくれと、妖精さんに頼まれました、特訓特訓猛特訓。
お楽しみに。
※次回のお話しは、まだ何も考えてません。今回のお話しも、何度書き直した事か。
実際の次回のお話しの内容と、大きく異なる場合もございますが、ご了承ください。
それはルビーの侵攻と、この国の王妃様の事だった。
この国の王妃様は、今は客人に姿を見せられないとの事だった。
青の国の龍脈のパワースポットは、龍神山だった。
この緑の国の龍脈のパワースポットは、鳳凰谷と言うらしい。
そこに異変が無いか調べたいのだが、ミクルーカの姉達とは連絡が取れなかった。
だからミクルーカが確認に行くしかなく、ユウトに対して、緑の魔法を教える時間は、それほど無かった。
「緑魔法ってひと言で言っても、種類は色々あります。」
と言ってミクルーカは右手を前方に出すと、手のひらの上に小さな竜巻を発生させる。
「基本は風を操る事ですが、こんな事も出来ます。」
ミクルーカの右手から竜巻は消え、右手はほのかに緑色の光りに包まれる。
その右手を、自らの左腕に近づける。
すると、先のルビーとの戦闘で負った傷が回復していく。
「命を育む恵みの癒し。回復魔法もあります。」
「回復魔法くらい、青魔法にもありますわ。」
得意げなミクルーカの言葉に、フィーナも口をはさむ。
「青の回復魔法なら、不浄物の浄化も出来ますわ。」
「あらレスフィーナさん、それくらい緑の回復魔法でも出来ますわよ。」
「何を言ってるのかしら、ミクルーカさん。
緑の浄化魔法は、回復魔法とは別系統でしょう。
青の回復魔法と一緒にされては、困りますわ。」
「で、出来る事には変わりないでしょ!」
フィーナに勝ち誇られて、ミクルーカはムッとする。
命の源に関連する青魔法。
回復魔法で言えば、青魔法は他の色の魔法よりも秀でている。
ちなみに回復魔法なら、他の色にも存在する。
赤、黄、白、紫。
これらの色でも、回復魔法は使える。
それぞれの元となる認識に違いはあるが、回復させると言う結果は同じだった。
「つまり、回復魔法には、それぞれの色の特徴があるのか。」
ユウトはふたりの会話から、その結論を導き出す。
「そう言う事。
まあ、その色から想定出来る事は、大抵出来ると思って、間違いないわ。」
とフィーナが相槌をうつ。
ミクルーカはフィーナにかりかりしていて、ユウトとの会話に出遅れた。
「だからユウトがミクルーカから習うのは、回復魔法以外にまるわね。
回復魔法だったら、私が教えてあげるから。」
フィーナはニヤりとミクルーカを見る。
「レスフィーナさん、あなたとの決闘は、後回しにしようと思いましたが、今すぐでも良さそうですわね。」
フィーナを睨むミクルーカの身体が、ほのかに緑色の光りを放つ。
「あらあら、緑の国の王女様は、この国の事よりも、私情を優先なさるんですね。」
「な、」
フィーナの言葉に、ミクルーカは絶句。
「おいおい、あんまり煽るなよ。」
見かねたユウトが、横から口をはさむ。
「だってミクルーカが、」
「ユウト様ぁ、レスフィーナさんがいじめるぅ。」
ミクルーカはフィーナのセリフを遮り、ユウトに泣きつく。
「な、何してんのよ、あんた。離れなさいよ。」
「やだー、私はユウト様の力になるのー。」
ユウトからミクルーカを引きはがそうと、フィーナはミクルーカを引っぱる。
だけどミクルーカはユウトにしがみついたまま、泣き出してしまった。
これにはユウトもフィーナも、困ってしまう。
「み、ミクさん、落ちついて。」
ユウトはとりあえず、ミクルーカをなだめる。
「私も、お姉ちゃん達みたいに、役に立ちたいのー。」
ミクルーカはユウトの胸に顔をうずめる。
ユウトは困惑して、フィーナに視線を向ける。
初対面のミクルーカがかかえる問題なんて、何も分からない。
お姉ちゃん達と言われても、何も分からない。
「はあ。」
そんなユウトの思いを感じとって、フィーナはため息をつく。
「シャキッとしなさい、ミク!」
「レスフィーナさん?」
フィーナの声に、ミクルーカは顔を上げる。
「あなたねえ、分かってるの?
こうやってる間にも、ルビーはこの国を攻め落とそうとしてるのよ!」
「は、はい!」
フィーナの言葉に、ミクルーカの表情も引きしまる。
「それが分かってるのなら、早くユウトに、緑魔法を教えてあげなさい。」
そう言うとフィーナは、後ろの壁に寄りかかり、腕を組んで目を閉じる。
「分かりました、レスフィーナさん。」
ミクルーカはユウトに向き直る。
「ユウト様が会得したい緑魔法って、どんな魔法ですか。」
先ほどまでの弱気な表情は、どこへやら。
ミクルーカはキリッとした表情で、ユウトに聞いてくる。
「俺が知りたいのは、これなんだけどさ。」
ユウトはミクルーカから横を向き、右手の手刀を地面に水平になるよう、左に傾ける。
そしてそのまま、手刀を左から右へ、横一閃。
手刀がユウトの正面を通過する時、刀を作り出す。
作り出された刀は、前方に切っ先を向けたまま、そのまま下に落ちる。
落ちる刀を左手でキャッチ。
「これを飛ばしたいんだけどさ。」
ユウトが物質精製魔法で作り出した刀を飛ばすのは、緑魔法の領分。
以前、フィーナからそう聞かされた。
「な、なんですか、それは。」
ミクルーカは、ユウトが何をしたのか分からなかった。
いきなり現れた刀に、驚くばかりだ。
「何って、」
ユウトは言葉につまる。
「物質精製魔法よ。」
フィーナが静かに口を開く。
「物質精製魔法、ですか?」
ミクルーカはあまり聞きなれないその単語をつぶやく。
「そう、物質精製魔法。
ユウトはね、物質精製魔法で作った武器を飛ばしたいの。
これって、緑魔法の領分でしょ?」
フィーナは、ユウトに代わって説明する。
「物質精製魔法。
本当に使える人って、いたんですね。」
ミクルーカは、ユウトの刀に手を伸ばす。
ユウトは刀をミクルーカに渡す。
ミクルーカは色々な角度から、刀を見る。
「持ち主の手から離れても、存在し続ける。
これって、消すのもユウト様の意思ですか?」
とミクルーカはユウトに尋ねる。
「多分、そうなのかな?」
そう答えるユウトは、よく分かっていない。
いつも戦い終わった時には消えてるけど、あれは自分の意思なのだろうか。
意思ならば、今この刀を消せるはず。
「あ、ちょっと待ってください、ユウト様。」
ミクルーカは、そんなユウトの意思を察する。
ミクルーカの両手が淡い緑色の光りに包まれる。
ミクルーカが刀から手を離すと、刀はそのまま宙に浮く。
「ふん!」
ミクルーカが気合いを込めると、刀は前方にひょろひょろと飛んでいき、緩やかに地面に落ちる。
そして刀は消える。
「はあはあ。」
ミクルーカは息をきらす。
「だ、大丈夫?ミクさん。」
ユウトは思わず心配して声をかける。
「これを飛ばすの?
確かに緑魔法の領分だけど、重すぎるわ。
烈風扇、いや疾風怒濤?
中位魔法か、あるいは上位魔法よ。
いきなりは無理よ。
やはり初歩のそよ風から始めるべきよね。」
ミクルーカは自問自答する。
「あの、ミクさん?」
そんなミクルーカに、ユウトは恐る恐る声をかける。
「あ、ごめんなさい。」
ミクルーカは自分の世界から帰ってくる。そして尋ねる。
「ユウト様が作れるのは、刀だけですか?」
「うーん、どうなんだろ。」
ユウトは右手を見つめる。
そう言えば、刀以外作った事ないな。
「弓矢って、作れますか。」
そんなユウトに、ミクルーカは尋ねる。
「作った事はないけど、多分。」
ユウトは両手を振り上げる。
左手に弓を持ち、右手に矢を持つイメージ。
矢を弓につがえて、弓を持った左腕を地面と水平になるよう、ゆっくり振り下ろす。
ユウトの両手には、矢をつがえた弓があった。
「失敗、ですね。」
その弓矢を見て、ミクルーカは言う。
「そうみたいですね。」
ユウトは、弓から矢をはずす。
弓のツルは、矢をつがえた状態のままだった。
弓のツルは伸びきった状態で固定され、弓本体も硬くてしならない。
弓としての柔軟性は、まったく無かった。
これでは、弓矢として機能しない。
「困りましたわ。
武器を飛ばす緑魔法の基礎は、そよ風。
そよ風は、弓矢の軌道を操る魔法なのですが、これでは練習にもなりません。」
物質精製魔法で作った刀を飛ばす。
それには、段階を踏まなくては駄目らしい。
最初は弓矢からなのだが、弓矢を作れないユウトは、いきなり行き詰まってしまった。
次回予告
よ、初めてのヤツは、初めまして、だな。
私はエメラルド・ジュエラル・マドカリアス。
ミクの姉にして、緑の国の第一王女だ。よろしくな。
私が異世界パルルサ王国に行ってる間に、故郷のジュエガルドは大変な事になってるみたいだな。
私もすぐに戻りたいけど、こっちは魔石の力で世界征服しようってヤツ等と、大混戦。
あ、この話しはジュエガルド混戦記の熱闘編辺りでやるかもしれないんで、よろしくな。
そんな事より今は、ミクに頑張ってもらわないとな。
全く、刀を飛ばしたいだなんて、ユウトってヤツは馬鹿なのか?
緑魔法に出来る事は、飛び道具の類いの軌道を修正する事だけだ。
でも、その応用が効くのも事実。
ミク、難しいかもしれんが、頑張ってくれよ。
次回、異世界を救ってくれと、妖精さんに頼まれました、特訓特訓猛特訓。
お楽しみに。
※次回のお話しは、まだ何も考えてません。今回のお話しも、何度書き直した事か。
実際の次回のお話しの内容と、大きく異なる場合もございますが、ご了承ください。
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