152 / 215
異次元からの侵略者
第152話 巨大化にも限度があるよね
しおりを挟む
これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
超高次元空間で繰り広げられる、神武七龍神のブルードラゴンと、マイとユアとメドーラの戦闘機が三身合体したオメガクロスとの戦いは、激しい死闘となった。
我を忘れたマイが操るオメガクロスは、ブルードラゴンが化身する龍神騎を、はるかに凌駕した。
そしてオメガクロスの放つとどめのミサイルに、龍神騎は爆破される。
「ぐおおお!」
爆炎の中、龍神騎のブルードラゴンが断末魔の悲鳴をあげる。
「これで、良かったんだよな。」
マイは爆炎を見ながら、自分に言い聞かせる。
この超高次元空間のブルードラゴンが倒れれば、北部戦線でのブルードラゴンも倒れる。
これで、この戦争も終わる。
しかし、物事は、そんなに甘くはなかった。
「ぐおおおん!」
ブルードラゴンの雄叫びで、爆炎はかき消される。
中から黒焦げになった龍神騎が、そに無残な姿を現す。
龍神騎の装甲が膨らむように、肌から離れる。
プシュー。
装甲がわずかに離れた事により出来た隙間から、煙らしきものが掃き出される。
「おのれ、人間どもー!」
ブルードラゴンは、怒りの言葉をはく。
「く」
マイもびびってしまい、龍神騎に近づけない。
オメガクロスに搭載された飛び道具は、すでに撃ち尽くしてしまった。
攻撃するには、近づかないといけないが、それが出来なかった。
プシュー。
装甲の隙間から出る煙が、龍神騎を包んでいく。
「あれは、燐気?」
メドーラが驚きの声を上げる。
「りんき?」
マイは聞き返す。
「竜が天に昇る時に発するという、気の事です。」
メドーラは手短に、マイの質問に答える。
「なんでそんなもんが。」
マイは更なる疑問を口にするが、メドーラは燐気を発する龍神騎から、目が離せない。
「よくもこの我を、愚弄したなぁ!」
ブルードラゴンの怒りの言葉とともに、燐気はさらに濃くなっていく。
「まさか、今になって、この燐気を放つと言う事は。」
ユアは、その意味を理解する。
「許さん、許さんぞ人間どもぉ!」
燐気はさらに濃く、上空高く立ちこめる!
「ええ、神武七龍神ブルードラゴンが、本気になったと言う事。
真の姿を現すと言う事です。」
メドーラはユアの考えを肯定する。
「ぐおおん!」
ブルードラゴンの咆哮で、燐気の煙は一気にブルードラゴンに吸収される。
そしてブルードラゴンは、真の姿をこの超高次元空間にて、顕現させる!
二本の足で大地を踏みしめ、雄々しく直立する。
強靭な長い尻尾をもち、背中には巨大な一対の翼を生やす。
身体に似合わず短い腕の先には、鋭く光る四本のかぎ爪が獲物を狙う。
獰猛な牙に、鋭い眼差し。
全身を覆う鱗は、青系の色で統一され、神々しい美しさを感じさせる。
そしてその巨体は、オメガクロスなど手のひらに収まるほどの巨大さだ。
龍神騎の姿に比べると、およそ四十倍くらいには、巨大化したと言えよう。
「ぐおおおおおおおおお!!!」
変身後、ブルードラゴンはけたましい雄叫びを上げる。
マイ達は思わず両手で耳をふさぐ。
オメガクロスも、思わずそのポーズをとる。
オメガクロスの身体中がきしむ。
どんなに素早く動いても、なんともなかったオメガクロスだが、この雄叫びには、全身が引き裂かれそうになる。
ブルードラゴンは雄叫びをやめると、すかさず氷のブレスを吐く!
オメガクロスは右方向へ飛んで、ブレスをかわす。
ブルードラゴンはオメガクロスの方向へと首をまげ、そのまま氷のブレスを吐き続ける。
オメガクロスはブルードラゴンを中心に、円を描くようにかわし続ける。
そのブルードラゴンの背後へと飛んだ時、異変に気づく。
ブルードラゴンは左へと首を捻るのだが、それ以外は動かそうとしない。
足を動かして、向きの調整をしようとしない。
足が地面に張り付いたかのように、全く動かない。
背後に回ったオメガクロスに対して、左へとひねった首を戻して、今度は首を右からひねって、ブレス攻撃をする。
「何これ、動けないの?」
マイも、ブルードラゴンの異変に気がつく。
オメガクロスをブルードラゴンの背後の上空高く移動させる。
そこから、ブルードラゴンを見下ろす。
「ぐおおおお。」
ブルードラゴンも咆哮をあげるだけで、何も出来ない。
「まさか、大きくなりすぎたって事ですか?」
メドーラが、ブルードラゴンの動けない理由を探り当てる。
「どうやら、そのようね。」
ユアもメドーラと、同じ考えだ。
「どう言う事?」
マイは察する事が出来ず、ふたりに聞いてみる。
「油断しないで下さい。」
メドーラはブルードラゴンから目を逸らすマイを、注意する。
慌ててブルードラゴンに視線を向けるマイ。
その横で、ユアが説明する。
「物体の比率を変えるって事はね、体積は三乗に比例して、面積は二乗に比例するの。」
ユアの説明を、マイもなんとなく理解する。
「なるほど、つまりアレなのね。」
「本当に分かりましたか?」
メドーラはマイに問いかける。
マイはブルードラゴンを見つめながらうなずく。
「つまり、三乗倍に増えた体積を、二乗に増えた面積だけでは、支えきれないって事でしょ。」
「そう言う事。」
ユアはマイの意見を肯定する。
メドーラは、マイが答えられる事が意外すぎて、言葉がでない。
「巨大に膨れ上がった身体を、狭い面積の足の裏だけで支えられるとは、思えないもんね。」
と、ユアは付け加える。
「ええ、なぜブルードラゴンがこんなミスをおかしたのかは分かりませんが、これはチャンスですわ。」
「そうね、ブルードラゴンが対応する前に、攻撃しましょう。」
メドーラとユアの言葉に、マイはうなずく。
オメガクロスはナイフを両手に持つと、そのままブルードラゴン目がけて急降下。
ガキーン!
ブルードラゴンの背中に、ナイフを突き立てる!
ガゴっ!
だけどブルードラゴンの身体を覆う強靭な鱗に、ナイフは折れてしまう。
落下速度も乗ったオメガクロスの一撃も、通じない。
「ぐあああ!」
ブルードラゴンは、背中に張り付いたオメガクロスを、尻尾の一撃をぶち込んで、弾き飛ばす。
「そんな、アレが効かないなら、どうすればいいんだ。」
倒れたオメガクロスの中で、ユアは軽く絶望する。
「いいえ、まだです。」
だがメドーラはあきらめていない。
「鱗の薄いところを狙えばいいのです。
ケイお姉さまの言葉を、思い出してください。」
弱点は、ここ。
ユアもその言葉を思い出すが、そこを攻めるための武器がない。
二本あったナイフの一本は、先ほど折れてしまった。
もう一本は、龍神騎との攻防の最中、落してしまった。
それを探し出すのは、現実的ではなかった。
「ビームサーベル。」
攻める手段を見いだせないふたりに対して、マイはつぶやく。
「オメガクロスには、ビームサーベルがあるわ。」
「でもそれは、」
「僕がやるから!」
その手段を否定しようとするメドーラを、マイが制する。
オメガクロスのビームサーベルは、フォログラフの投影に質量を持たせる事で、実体化させる。
だけどそのフォログラフの投影は、サポートAIが担っている。
そのサポートAIがいない今、ビームサーベルの投影は不可能。
だけど、フォログラフの投影はサポートAIにしか出来ない訳ではない。
その設計図をセットすれば、フォログラフの投影自体は可能。
それは、マイにも出来る。
問題は、その設計図を作れるか、である。
「ですが、本当に出来るのですか?」
メドーラはマイに対して、疑問を投げかける。
「メドーラ、ここはマイを信じましょう。」
ユアはメドーラをたしなめる。
ユアはそのままメドーラを見つめる。
「で、ですが。」
メドーラは反論しようとするが、ユアのまなざしの前に、何も言い返せなかった。
「分かりました。私もマイお姉さまを信じます。」
メドーラは、渋々折れた。
その事は、今のセリフの話し方からも、感じ取れた。
「ありがとう、ユア。メドーラを説得してくれて。」
マイは目を閉じて、設計図のイメージに集中し始めていた。
「ついでに、オメガクロスの操縦を頼むわ。うまく逃げきって!」
マイはオメガクロスの操縦系統を、ユアとメドーラに託す。
「え?」
突然の事に驚くユアとメドーラ。
ブルードラゴンはいつの間にか、自身を強化していた。
ブルードラゴン自身の体重を軽くする事で、両足にかかる負担を軽減。
両手も地面に付く事で、なんとか自身の向きを変えられる様になっていた。
「油断しましたわ。」
メドーラはつぶやく。
そして苦笑い。
マイに対して油断するなと言ったのに、油断してたのは自分の方だった。
オメガクロスの方へと向きを変えたブルードラゴンは、大きく口を開き、氷のブレスを吐く体勢にはいる。
超高次元空間で繰り広げられる、神武七龍神のブルードラゴンと、マイとユアとメドーラの戦闘機が三身合体したオメガクロスとの戦いは、激しい死闘となった。
我を忘れたマイが操るオメガクロスは、ブルードラゴンが化身する龍神騎を、はるかに凌駕した。
そしてオメガクロスの放つとどめのミサイルに、龍神騎は爆破される。
「ぐおおお!」
爆炎の中、龍神騎のブルードラゴンが断末魔の悲鳴をあげる。
「これで、良かったんだよな。」
マイは爆炎を見ながら、自分に言い聞かせる。
この超高次元空間のブルードラゴンが倒れれば、北部戦線でのブルードラゴンも倒れる。
これで、この戦争も終わる。
しかし、物事は、そんなに甘くはなかった。
「ぐおおおん!」
ブルードラゴンの雄叫びで、爆炎はかき消される。
中から黒焦げになった龍神騎が、そに無残な姿を現す。
龍神騎の装甲が膨らむように、肌から離れる。
プシュー。
装甲がわずかに離れた事により出来た隙間から、煙らしきものが掃き出される。
「おのれ、人間どもー!」
ブルードラゴンは、怒りの言葉をはく。
「く」
マイもびびってしまい、龍神騎に近づけない。
オメガクロスに搭載された飛び道具は、すでに撃ち尽くしてしまった。
攻撃するには、近づかないといけないが、それが出来なかった。
プシュー。
装甲の隙間から出る煙が、龍神騎を包んでいく。
「あれは、燐気?」
メドーラが驚きの声を上げる。
「りんき?」
マイは聞き返す。
「竜が天に昇る時に発するという、気の事です。」
メドーラは手短に、マイの質問に答える。
「なんでそんなもんが。」
マイは更なる疑問を口にするが、メドーラは燐気を発する龍神騎から、目が離せない。
「よくもこの我を、愚弄したなぁ!」
ブルードラゴンの怒りの言葉とともに、燐気はさらに濃くなっていく。
「まさか、今になって、この燐気を放つと言う事は。」
ユアは、その意味を理解する。
「許さん、許さんぞ人間どもぉ!」
燐気はさらに濃く、上空高く立ちこめる!
「ええ、神武七龍神ブルードラゴンが、本気になったと言う事。
真の姿を現すと言う事です。」
メドーラはユアの考えを肯定する。
「ぐおおん!」
ブルードラゴンの咆哮で、燐気の煙は一気にブルードラゴンに吸収される。
そしてブルードラゴンは、真の姿をこの超高次元空間にて、顕現させる!
二本の足で大地を踏みしめ、雄々しく直立する。
強靭な長い尻尾をもち、背中には巨大な一対の翼を生やす。
身体に似合わず短い腕の先には、鋭く光る四本のかぎ爪が獲物を狙う。
獰猛な牙に、鋭い眼差し。
全身を覆う鱗は、青系の色で統一され、神々しい美しさを感じさせる。
そしてその巨体は、オメガクロスなど手のひらに収まるほどの巨大さだ。
龍神騎の姿に比べると、およそ四十倍くらいには、巨大化したと言えよう。
「ぐおおおおおおおおお!!!」
変身後、ブルードラゴンはけたましい雄叫びを上げる。
マイ達は思わず両手で耳をふさぐ。
オメガクロスも、思わずそのポーズをとる。
オメガクロスの身体中がきしむ。
どんなに素早く動いても、なんともなかったオメガクロスだが、この雄叫びには、全身が引き裂かれそうになる。
ブルードラゴンは雄叫びをやめると、すかさず氷のブレスを吐く!
オメガクロスは右方向へ飛んで、ブレスをかわす。
ブルードラゴンはオメガクロスの方向へと首をまげ、そのまま氷のブレスを吐き続ける。
オメガクロスはブルードラゴンを中心に、円を描くようにかわし続ける。
そのブルードラゴンの背後へと飛んだ時、異変に気づく。
ブルードラゴンは左へと首を捻るのだが、それ以外は動かそうとしない。
足を動かして、向きの調整をしようとしない。
足が地面に張り付いたかのように、全く動かない。
背後に回ったオメガクロスに対して、左へとひねった首を戻して、今度は首を右からひねって、ブレス攻撃をする。
「何これ、動けないの?」
マイも、ブルードラゴンの異変に気がつく。
オメガクロスをブルードラゴンの背後の上空高く移動させる。
そこから、ブルードラゴンを見下ろす。
「ぐおおおお。」
ブルードラゴンも咆哮をあげるだけで、何も出来ない。
「まさか、大きくなりすぎたって事ですか?」
メドーラが、ブルードラゴンの動けない理由を探り当てる。
「どうやら、そのようね。」
ユアもメドーラと、同じ考えだ。
「どう言う事?」
マイは察する事が出来ず、ふたりに聞いてみる。
「油断しないで下さい。」
メドーラはブルードラゴンから目を逸らすマイを、注意する。
慌ててブルードラゴンに視線を向けるマイ。
その横で、ユアが説明する。
「物体の比率を変えるって事はね、体積は三乗に比例して、面積は二乗に比例するの。」
ユアの説明を、マイもなんとなく理解する。
「なるほど、つまりアレなのね。」
「本当に分かりましたか?」
メドーラはマイに問いかける。
マイはブルードラゴンを見つめながらうなずく。
「つまり、三乗倍に増えた体積を、二乗に増えた面積だけでは、支えきれないって事でしょ。」
「そう言う事。」
ユアはマイの意見を肯定する。
メドーラは、マイが答えられる事が意外すぎて、言葉がでない。
「巨大に膨れ上がった身体を、狭い面積の足の裏だけで支えられるとは、思えないもんね。」
と、ユアは付け加える。
「ええ、なぜブルードラゴンがこんなミスをおかしたのかは分かりませんが、これはチャンスですわ。」
「そうね、ブルードラゴンが対応する前に、攻撃しましょう。」
メドーラとユアの言葉に、マイはうなずく。
オメガクロスはナイフを両手に持つと、そのままブルードラゴン目がけて急降下。
ガキーン!
ブルードラゴンの背中に、ナイフを突き立てる!
ガゴっ!
だけどブルードラゴンの身体を覆う強靭な鱗に、ナイフは折れてしまう。
落下速度も乗ったオメガクロスの一撃も、通じない。
「ぐあああ!」
ブルードラゴンは、背中に張り付いたオメガクロスを、尻尾の一撃をぶち込んで、弾き飛ばす。
「そんな、アレが効かないなら、どうすればいいんだ。」
倒れたオメガクロスの中で、ユアは軽く絶望する。
「いいえ、まだです。」
だがメドーラはあきらめていない。
「鱗の薄いところを狙えばいいのです。
ケイお姉さまの言葉を、思い出してください。」
弱点は、ここ。
ユアもその言葉を思い出すが、そこを攻めるための武器がない。
二本あったナイフの一本は、先ほど折れてしまった。
もう一本は、龍神騎との攻防の最中、落してしまった。
それを探し出すのは、現実的ではなかった。
「ビームサーベル。」
攻める手段を見いだせないふたりに対して、マイはつぶやく。
「オメガクロスには、ビームサーベルがあるわ。」
「でもそれは、」
「僕がやるから!」
その手段を否定しようとするメドーラを、マイが制する。
オメガクロスのビームサーベルは、フォログラフの投影に質量を持たせる事で、実体化させる。
だけどそのフォログラフの投影は、サポートAIが担っている。
そのサポートAIがいない今、ビームサーベルの投影は不可能。
だけど、フォログラフの投影はサポートAIにしか出来ない訳ではない。
その設計図をセットすれば、フォログラフの投影自体は可能。
それは、マイにも出来る。
問題は、その設計図を作れるか、である。
「ですが、本当に出来るのですか?」
メドーラはマイに対して、疑問を投げかける。
「メドーラ、ここはマイを信じましょう。」
ユアはメドーラをたしなめる。
ユアはそのままメドーラを見つめる。
「で、ですが。」
メドーラは反論しようとするが、ユアのまなざしの前に、何も言い返せなかった。
「分かりました。私もマイお姉さまを信じます。」
メドーラは、渋々折れた。
その事は、今のセリフの話し方からも、感じ取れた。
「ありがとう、ユア。メドーラを説得してくれて。」
マイは目を閉じて、設計図のイメージに集中し始めていた。
「ついでに、オメガクロスの操縦を頼むわ。うまく逃げきって!」
マイはオメガクロスの操縦系統を、ユアとメドーラに託す。
「え?」
突然の事に驚くユアとメドーラ。
ブルードラゴンはいつの間にか、自身を強化していた。
ブルードラゴン自身の体重を軽くする事で、両足にかかる負担を軽減。
両手も地面に付く事で、なんとか自身の向きを変えられる様になっていた。
「油断しましたわ。」
メドーラはつぶやく。
そして苦笑い。
マイに対して油断するなと言ったのに、油断してたのは自分の方だった。
オメガクロスの方へと向きを変えたブルードラゴンは、大きく口を開き、氷のブレスを吐く体勢にはいる。
0
あなたにおすすめの小説
Re:コード・ブレイカー ~落ちこぼれと嘲られた少年、世界最強の異能で全てをねじ伏せる~
たまごころ
ファンタジー
高校生・篠宮レンは、異能が当然の時代に“無能”として蔑まれていた。
だがある日、封印された最古の力【再構築(Rewrite)】が覚醒。
世界の理(コード)を上書きする力を手に入れた彼は、かつて自分を見下した者たちに逆襲し、隠された古代組織と激突していく。
「最弱」から「神域」へ――現代異能バトル成り上がり譚が幕を開ける。
ゲームコインをザクザク現金化。還暦オジ、田舎で世界を攻略中
あ、まん。@田中子樹
ファンタジー
仕事一筋40年。
結婚もせずに会社に尽くしてきた二瓶豆丸。
定年を迎え、静かな余生を求めて山奥へ移住する。
だが、突如世界が“数値化”され、現実がゲームのように変貌。
唯一の趣味だった15年続けた積みゲー「モリモリ」が、 なぜか現実世界とリンクし始める。
化け物が徘徊する世界で出会ったひとりの少女、滝川歩茶。
彼女を守るため、豆丸は“積みゲー”スキルを駆使して立ち上がる。
現金化されるコイン、召喚されるゲームキャラたち、 そして迫りくる謎の敵――。
これは、還暦オジが挑む、〝人生最後の積みゲー〟であり〝世界最後の攻略戦〟である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
【完結】発明家アレンの異世界工房 ~元・商品開発部員の知識で村おこし始めました~
シマセイ
ファンタジー
過労死した元商品開発部員の田中浩介は、女神の計らいで異世界の少年アレンに転生。
前世の知識と物作りの才能を活かし、村の道具を次々と改良。
その発明は村の生活を豊かにし、アレンは周囲の信頼と期待を集め始める。
異世界帰りの俺、現代日本にダンジョンが出現したので異世界経験を売ったり配信してみます
内田ヨシキ
ファンタジー
「あの魔物の倒し方なら、30万円で売るよ!」
――これは、現代日本にダンジョンが出現して間もない頃の物語。
カクヨムにて先行連載中です!
(https://kakuyomu.jp/works/16818023211703153243)
異世界で名を馳せた英雄「一条 拓斗(いちじょう たくと)」は、現代日本に帰還したはいいが、異世界で鍛えた魔力も身体能力も失われていた。
残ったのは魔物退治の経験や、魔法に関する知識、異世界言語能力など現代日本で役に立たないものばかり。
一般人として生活するようになった拓斗だったが、持てる能力を一切活かせない日々は苦痛だった。
そんな折、現代日本に迷宮と魔物が出現。それらは拓斗が異世界で散々見てきたものだった。
そして3年後、ついに迷宮で活動する国家資格を手にした拓斗は、安定も平穏も捨てて、自分のすべてを活かせるはずの迷宮へ赴く。
異世界人「フィリア」との出会いをきっかけに、拓斗は自分の異世界経験が、他の初心者同然の冒険者にとって非常に有益なものであると気づく。
やがて拓斗はフィリアと共に、魔物の倒し方や、迷宮探索のコツ、魔法の使い方などを、時に直接売り、時に動画配信してお金に変えていく。
さらには迷宮探索に有用なアイテムや、冒険者の能力を可視化する「ステータスカード」を発明する。
そんな彼らの活動は、ダンジョン黎明期の日本において重要なものとなっていき、公的機関に発展していく――。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる