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第171話 昔の人間って結構強い
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これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
北部戦線の激戦が終わった。
この戦闘でアバター体に異常をきたしたリムは、脱出用システム前提のこの時代の戦闘が、出来なくなった。
そのためリムは、新人を育成する教官職についた。
この時代の人間は、過去からの召喚者に対して、心良く思っていない者も多くいた。
所詮は過去の時代の人間。
この時代より文明度の低い、知能も劣るヤツらだ。
しかも未来に来てまで戦争に参加する、野蛮人でもある。
そんな現代人の鼻をあかすため、我らのマイが呼び出された。
マイは早速、現代人に一矢報いてみせた。
マイとリム、そして教え子の五人は、戦闘機用シミュレータがある訓練ルームへと向かう。
前回マイにしてやられたゼロゴーは、うつむいたまま、列の一番後ろに続く。
そして思う。
あいつは原始時代の野蛮人だ。
そんなヤツと生身で戦って、かなうはずがない。
だけど戦闘機での戦いなら、話しは別のはず。
野蛮人に文明の力、見せつけてやるわ!
そして訓練ルームにたどり着く。
この訓練ルームの奥の部屋に、戦闘機用シミュレータがあった。
五台のシミュレータが、半円状に並んでいた。
そして同一円状の一番奥、五台のうちの真ん中のシミュレータの対角線上に、もう一台のシミュレータがあった。
この配置からして、並んだ五台に教え子達が乗り込み、残りの一台をマイが使うのだろう。
マイのシミュレータの後ろに少し行った所は、中二階になっていた。
その中二階からリムが声をかける。
「みんな、準備はいい?」
「はい、リム教官。」
五人の教え子達は、それぞれシミュレータの右側に立ち、リムに答える。
「マイも、準備はいい?」
返事の無かったマイに、リムはもう一度聞いてみる。
「えと、」
ここにきてマイは言葉につまる。
今までそれなりの行動をしていただけに、マイは言い出しづらかった。
そんなマイの態度を見て、リムは悟る。
「そう言えばマイって、このタイプのシミュレータは使った事ないわね。」
「ちょ、ちょっとリム。」
マイは、教え子達に見せていた威厳みたいなものを、崩したくなかった。
でもリムのそのひと言で、あっさり崩れさる。
「まあ、マイさんでも知らない事があるんですね。」
ゼロスリーと呼ばれた教え子は、なぜか瞳を輝かせる。
他の四人は、こらえきれない笑いをこぼす。
特にゼロゴーは、右手で口もとをおさえ、必死に笑いをこらえる。
ここは声高らかにマイを馬鹿にしたい所だが、前回殺されかけた経緯により、その殺されるかもしれない恐怖から、なんとか自重していた。
「大丈夫よ、いつも使ってたのと、そんなに違わないから。」
リムは中二階からの階段を駆け降りる。
そしてマイの隣に立ち、教え子達に声をかける。
「じゃあみんな、これから10分、マイが練習する時間をとります。
10分したら戦闘フィールドをつなげるから、準備して。」
「はい、リム教官。」
教え子達は、一斉にシミュレータに乗り込んだ。
「ちょっとリム、僕のイメージ崩さないでよ。」
ふたり残されたマイとリム。
「まあまあ、肩ひじはらないで。
どうせみんな、マイの事馬鹿にしてるわけだし。」
リムは右肘で、マイをつんつんする。
「えー、でもひとりだけ、僕の事尊敬してたじゃん。」
と、マイはリムに反論。
「はあ?」
リムは素っ頓狂な声をあげる。
「いや、あれって、どう見ても本心じゃないでしょ。」
「え、そうなの?」
マイは、どちらかというと純真。
人の裏の心なんて、分からない。
これには、リムなりの説明が必要だ。
「あのタイプはね、わざとおだてて、内心馬鹿にしてるタイプよ。」
「ちょ、ちょっとリム、何言ってるのよ、そんな訳ないでしょ。」
マイは、リムの言ってる意味が分からない。
「分かるのよ。私も同じタイプだから。」
「え?」
マイは言葉につまる。
リムは多少キツくあたる事はあっても、それは優しさの裏返し。
信頼出来る仲間だと思ったら、これ以上の頼もしい仲間はいない。
マイは、リムの事をその様に思っている。
実際、リムに救われた事も、一度や二度ではない。
「マイ、初めて会った頃の事、覚えてる?」
信じられない者を見る様なマイを見て、リムも話題をきりかえる。
「ええ、覚えてるわ。」
マイも記憶をさかのぼる。
「確か、僕の事を認めないって、勝負になったんだよね。」
マイのその答えに、リムは少しニヤける。
「ほんとはね、私もあの子みたいに接したかったんだ。」
あの子、つまりゼロスリーの様に接したかった。
マイにとっては、リムの知らなかった一面。
それに対して言葉が出ない。
「マイをおだてまくってね、わざと失敗させるの。
それをせせら笑ったら、気持ちいいと思ってた。」
「嘘よ、リムはそんな人じゃない!」
リムの独白を、マイは否定する。
「でも、出来なかった。」
マイの発言を意に解する事なく、リムは続けた。
「え?」
マイはリムの顔を見つめる。
なぜ出来なかったのかが、気になった。
「マインよ。」
と、リムは短く答える。
「マイン?」
なぜここでマインの名前が出るのか、マイには分からない。
「だって、あのマインが心を開いたのよ。
氷の女だとか、冷たい悪魔だとか、陰口叩かれてた、あのマインが、あなたには心を開いたのよ。」
「あは、もの凄い言われよう。」
一気にまくしたてるリムに対して、マイは少し引いてしまう。
でも、そんなマインに、マイも心当たりがある。
「そう言えば初めて話した時、黙れって口もとおさえられたっけ。」
と言ってマイは、自分の口もとを右手で鷲掴み。
「それがマインよ。」
マイの今言ったマインこそ、リムの良く知っていたマインだった。
「そのマインの心を、どうやって開いたのよ。
おかげで、私だけ猫をかぶる事が、出来なくなったわ。」
と、リムは当時をふり返る。
「んー、なんでだろ。」
マインの心を、どうやって開いたのか。
マイにその心当たりはなかった。
マインはマイの言葉で、大好きだったおばあちゃんの事を思い出した。
おかげで大好きだったおばあちゃんと過ごした頃の気持ちを、取り戻す事が出来た。
つまり、心の奥底にしまい込んだ、幼い日の性格が、表に出てきた感じだった。
マイは当然、その事に気がついてはいない。
「やっぱり、召喚された年代が近かったから、意気投合したのかなぁ?」
これがマイの見解だった。
「え、召喚年代を、お互いに教え合ったの?」
リムはその事実に驚く。
召喚者が召喚年代をバラすのは、タブーとされている。
未来からの召喚者に、未来の事を聞く事が出来る。
過去からの召喚者に、過去の事を聞く事が出来る。
それはつまり、禁則事項にあたる。
と思ったが、マイにもボディクリーナーを使わせろって、騒いでた事を思い出した。
リムは詳しく聞く気はないが、マイはボディクリーナーも無かった様な、はるか古代からの召喚者なのだろう。
そしてマインは、そんなマイに近い年代からの召喚者。
リムは不思議に思う。
そんなはるか古代からの召喚者であるマインが、相当な実力を持っていた事に、驚く。
ここでアラームが響く。
「開始まで、あと120秒。」
なんとリムと話し込んでたら、10分の猶予のうち、8分も費やしてしまっていた。
ここまでの分量で、8分もかかるとは思えない。
しかし、この話しがアニメ化された時、回想シーンをふんだんに使って、それくらい時間はかかるだろう。
「ちょっと、早く準備しなくっちゃ。」
慌てるマイに対して、リムは落ち着いている。
「大丈夫だって。普段のと大差ないから。」
リムはシミュレータの扉を開ける。
マイはシミュレータのコックピットの座席に座る。
そして計器類等を見渡す。
いやいや、大差あるって。
とマイは思った。
だけどその配置から、種類を把握出来るのも事実。
「ねえ、これ、アイからダウンロードする事は出来ないの?」
と、マイはダメもとで聞いてみる。
リムは首をふる。
「今回はね、同じ機体、サポートAIのサポート無しでやる事に、意味があるの。」
「開始まで、あと60秒。」
と、アナウンスが入る。
マイは焦りながらも、計器類の把握にかかる。
「マイ、北部戦線での事は、機体のおかげでも、サポートAIのおかげでもない。
マイだから出来た事だと、私は思ってるわ。
それを証明してみせて。」
リムはシミュレータを起動させ、扉を閉める。
シミュレータ内のマイの周囲は、戦闘機のコックピットごしの宇宙空間が広がる。
マイはシミュレータを操作する事無く、対戦に挑む事になった。
いわゆる出たとこ勝負のぶっつけ本番である。
中二階への階段を登るリム。
「悪いけどマイ、あなたの実力、今一度試させてもらうわ。」
眼帯に隠されたリムの右目が、青い輝きを放つ。
北部戦線の激戦が終わった。
この戦闘でアバター体に異常をきたしたリムは、脱出用システム前提のこの時代の戦闘が、出来なくなった。
そのためリムは、新人を育成する教官職についた。
この時代の人間は、過去からの召喚者に対して、心良く思っていない者も多くいた。
所詮は過去の時代の人間。
この時代より文明度の低い、知能も劣るヤツらだ。
しかも未来に来てまで戦争に参加する、野蛮人でもある。
そんな現代人の鼻をあかすため、我らのマイが呼び出された。
マイは早速、現代人に一矢報いてみせた。
マイとリム、そして教え子の五人は、戦闘機用シミュレータがある訓練ルームへと向かう。
前回マイにしてやられたゼロゴーは、うつむいたまま、列の一番後ろに続く。
そして思う。
あいつは原始時代の野蛮人だ。
そんなヤツと生身で戦って、かなうはずがない。
だけど戦闘機での戦いなら、話しは別のはず。
野蛮人に文明の力、見せつけてやるわ!
そして訓練ルームにたどり着く。
この訓練ルームの奥の部屋に、戦闘機用シミュレータがあった。
五台のシミュレータが、半円状に並んでいた。
そして同一円状の一番奥、五台のうちの真ん中のシミュレータの対角線上に、もう一台のシミュレータがあった。
この配置からして、並んだ五台に教え子達が乗り込み、残りの一台をマイが使うのだろう。
マイのシミュレータの後ろに少し行った所は、中二階になっていた。
その中二階からリムが声をかける。
「みんな、準備はいい?」
「はい、リム教官。」
五人の教え子達は、それぞれシミュレータの右側に立ち、リムに答える。
「マイも、準備はいい?」
返事の無かったマイに、リムはもう一度聞いてみる。
「えと、」
ここにきてマイは言葉につまる。
今までそれなりの行動をしていただけに、マイは言い出しづらかった。
そんなマイの態度を見て、リムは悟る。
「そう言えばマイって、このタイプのシミュレータは使った事ないわね。」
「ちょ、ちょっとリム。」
マイは、教え子達に見せていた威厳みたいなものを、崩したくなかった。
でもリムのそのひと言で、あっさり崩れさる。
「まあ、マイさんでも知らない事があるんですね。」
ゼロスリーと呼ばれた教え子は、なぜか瞳を輝かせる。
他の四人は、こらえきれない笑いをこぼす。
特にゼロゴーは、右手で口もとをおさえ、必死に笑いをこらえる。
ここは声高らかにマイを馬鹿にしたい所だが、前回殺されかけた経緯により、その殺されるかもしれない恐怖から、なんとか自重していた。
「大丈夫よ、いつも使ってたのと、そんなに違わないから。」
リムは中二階からの階段を駆け降りる。
そしてマイの隣に立ち、教え子達に声をかける。
「じゃあみんな、これから10分、マイが練習する時間をとります。
10分したら戦闘フィールドをつなげるから、準備して。」
「はい、リム教官。」
教え子達は、一斉にシミュレータに乗り込んだ。
「ちょっとリム、僕のイメージ崩さないでよ。」
ふたり残されたマイとリム。
「まあまあ、肩ひじはらないで。
どうせみんな、マイの事馬鹿にしてるわけだし。」
リムは右肘で、マイをつんつんする。
「えー、でもひとりだけ、僕の事尊敬してたじゃん。」
と、マイはリムに反論。
「はあ?」
リムは素っ頓狂な声をあげる。
「いや、あれって、どう見ても本心じゃないでしょ。」
「え、そうなの?」
マイは、どちらかというと純真。
人の裏の心なんて、分からない。
これには、リムなりの説明が必要だ。
「あのタイプはね、わざとおだてて、内心馬鹿にしてるタイプよ。」
「ちょ、ちょっとリム、何言ってるのよ、そんな訳ないでしょ。」
マイは、リムの言ってる意味が分からない。
「分かるのよ。私も同じタイプだから。」
「え?」
マイは言葉につまる。
リムは多少キツくあたる事はあっても、それは優しさの裏返し。
信頼出来る仲間だと思ったら、これ以上の頼もしい仲間はいない。
マイは、リムの事をその様に思っている。
実際、リムに救われた事も、一度や二度ではない。
「マイ、初めて会った頃の事、覚えてる?」
信じられない者を見る様なマイを見て、リムも話題をきりかえる。
「ええ、覚えてるわ。」
マイも記憶をさかのぼる。
「確か、僕の事を認めないって、勝負になったんだよね。」
マイのその答えに、リムは少しニヤける。
「ほんとはね、私もあの子みたいに接したかったんだ。」
あの子、つまりゼロスリーの様に接したかった。
マイにとっては、リムの知らなかった一面。
それに対して言葉が出ない。
「マイをおだてまくってね、わざと失敗させるの。
それをせせら笑ったら、気持ちいいと思ってた。」
「嘘よ、リムはそんな人じゃない!」
リムの独白を、マイは否定する。
「でも、出来なかった。」
マイの発言を意に解する事なく、リムは続けた。
「え?」
マイはリムの顔を見つめる。
なぜ出来なかったのかが、気になった。
「マインよ。」
と、リムは短く答える。
「マイン?」
なぜここでマインの名前が出るのか、マイには分からない。
「だって、あのマインが心を開いたのよ。
氷の女だとか、冷たい悪魔だとか、陰口叩かれてた、あのマインが、あなたには心を開いたのよ。」
「あは、もの凄い言われよう。」
一気にまくしたてるリムに対して、マイは少し引いてしまう。
でも、そんなマインに、マイも心当たりがある。
「そう言えば初めて話した時、黙れって口もとおさえられたっけ。」
と言ってマイは、自分の口もとを右手で鷲掴み。
「それがマインよ。」
マイの今言ったマインこそ、リムの良く知っていたマインだった。
「そのマインの心を、どうやって開いたのよ。
おかげで、私だけ猫をかぶる事が、出来なくなったわ。」
と、リムは当時をふり返る。
「んー、なんでだろ。」
マインの心を、どうやって開いたのか。
マイにその心当たりはなかった。
マインはマイの言葉で、大好きだったおばあちゃんの事を思い出した。
おかげで大好きだったおばあちゃんと過ごした頃の気持ちを、取り戻す事が出来た。
つまり、心の奥底にしまい込んだ、幼い日の性格が、表に出てきた感じだった。
マイは当然、その事に気がついてはいない。
「やっぱり、召喚された年代が近かったから、意気投合したのかなぁ?」
これがマイの見解だった。
「え、召喚年代を、お互いに教え合ったの?」
リムはその事実に驚く。
召喚者が召喚年代をバラすのは、タブーとされている。
未来からの召喚者に、未来の事を聞く事が出来る。
過去からの召喚者に、過去の事を聞く事が出来る。
それはつまり、禁則事項にあたる。
と思ったが、マイにもボディクリーナーを使わせろって、騒いでた事を思い出した。
リムは詳しく聞く気はないが、マイはボディクリーナーも無かった様な、はるか古代からの召喚者なのだろう。
そしてマインは、そんなマイに近い年代からの召喚者。
リムは不思議に思う。
そんなはるか古代からの召喚者であるマインが、相当な実力を持っていた事に、驚く。
ここでアラームが響く。
「開始まで、あと120秒。」
なんとリムと話し込んでたら、10分の猶予のうち、8分も費やしてしまっていた。
ここまでの分量で、8分もかかるとは思えない。
しかし、この話しがアニメ化された時、回想シーンをふんだんに使って、それくらい時間はかかるだろう。
「ちょっと、早く準備しなくっちゃ。」
慌てるマイに対して、リムは落ち着いている。
「大丈夫だって。普段のと大差ないから。」
リムはシミュレータの扉を開ける。
マイはシミュレータのコックピットの座席に座る。
そして計器類等を見渡す。
いやいや、大差あるって。
とマイは思った。
だけどその配置から、種類を把握出来るのも事実。
「ねえ、これ、アイからダウンロードする事は出来ないの?」
と、マイはダメもとで聞いてみる。
リムは首をふる。
「今回はね、同じ機体、サポートAIのサポート無しでやる事に、意味があるの。」
「開始まで、あと60秒。」
と、アナウンスが入る。
マイは焦りながらも、計器類の把握にかかる。
「マイ、北部戦線での事は、機体のおかげでも、サポートAIのおかげでもない。
マイだから出来た事だと、私は思ってるわ。
それを証明してみせて。」
リムはシミュレータを起動させ、扉を閉める。
シミュレータ内のマイの周囲は、戦闘機のコックピットごしの宇宙空間が広がる。
マイはシミュレータを操作する事無く、対戦に挑む事になった。
いわゆる出たとこ勝負のぶっつけ本番である。
中二階への階段を登るリム。
「悪いけどマイ、あなたの実力、今一度試させてもらうわ。」
眼帯に隠されたリムの右目が、青い輝きを放つ。
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