戦国武将と晩ごはん

戦国さん

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第二十話 政宗と信長とちらし寿司・後編

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 ◇

 御角家キッチン。
 料理の前にわたしは自分専用エプロンをつけたのだけれど。

「——うん、似合う似合う」

 ピンク色でワンポイントにヒヨコの刺繍が施されたエプロンを政宗さんにつけてもらっている。
 エプロンをつけてくれるまでには、それは言葉で表せないような特殊な交渉術を用いたのだけれど。

「……本当にこれエプロンを着ねばならんのか……?」

 政宗さんは、怪訝な表情で拳をぷるぷると震わせている。

「当然です! 毎回料理が終わったら、着物がよく汚れていましたからね!」

 疑い深そうにしてわたしを睨んでもエプロンを外すことはしない。
 上等そうな着物を毎回毎回汚してるを、わたしはずっと我慢出来なかったのだよ。

 今回は念願が叶って、ようやくエプロンをつけさせる事に成功したのだ。

「政宗さんの準備も完了しましたし……さっそくちらし寿司を作るとしましょう!」

「……そうだな。山海の幸を散りばめた鮓であれば信長殿も必ず満足してくれよう」

「ですよねぇ。こんなに派手な色彩の料理なら信長さんは喜んでくれること間違いなしですからね……それじゃあ下準備をですね——」

「ここはわし一人で料理をさせてもらおう」

「ええと……政宗さんが一人でですか?」

「ふん、そうだ。今回はわし一人で信長殿のために料理を作って差し上げたいのだ」

 政宗さん、このキッチンを何度か利用してるし、火の使い方も問題はないのだけれど。

「わしをみくびるでない! 貴様が持ってきた書物を読んで、既に作り方を理解しておるわ! 貴様はおとなしく居間で待っておるがいい!」

 言うと、政宗さんは最初に冷蔵庫に手を伸ばすと材料を取り出し始めた。

「書物によれば……まずは干し椎茸を薄く切り、次ににんじんを細切りにするのであったな」

 取り出した干し椎茸とにんじんを政宗さんは、スタタタタっと軽快な音をさせ、あっという間に切り分けてしまった。

「ふん。次は鍋に湯を張り、筋を取った絹さやを軽く茹でるのか」

 無駄な動きがまったくないぞ、政宗さん。
 手際が良すぎて、本当にわたしが手伝う隙がないし。
 絹さやをさっと茹で終わると、今度はお鍋に醤油と砂糖、お酒を入れて切り終えた干し椎茸とにんじんを煮ている。

 というかだよ。
 政宗さんに見惚れている場合じゃない。

「ええと……わたしも少しくらい手伝わせてもらいますからね?」

「……ふむ。貴様がそれほど手伝いたいのであれば……良いだろう。わしを手伝ってもらおうではないか」

「了解です。それじゃあわたしは錦糸卵でも作りますね!」

 ここは少しでも政宗さんの役に立ちたいしね。

「それじゃあ……錦糸卵を作る準備を始めるとしますか」

 まずはボウルとざるを用意する。
 ボウルに卵を入れて溶き、ざるで濾す。
 濾した卵に塩と砂糖を加えて、お箸でかき混ぜてやる。

「うん、こんなものかしらね」

 次に中火で熱したフライパンに油を入れ、そこへ卵液を流し込んでうすく広げてやって弱火で焼く。
 このときフライパン全体に卵液を流し広げて均一にしてやる必要があるのだよ。

「ええと、そろそろいいかな」

 卵の表面が乾いてきたらお箸を使って裏返して裏面も焼き——

「火からおろすっと」

 フライパンから卵を取り出して、まな板にのせたら、まずは半分に切ってやる。
 そして重ねて折りたたんだら、端から細く切ってやり——

「ほぐして完成!」

 と、わたしの作業は簡単だから終わったのだけれど。
 政宗さんの進捗具合はどうだろう?

「……ふむ。赤身はマグロに、この柿色の切り身は鮭か……エビと筋子をほぐして醤油に漬け込んでおるのか! 生の海鮮を喰えるようになっておるとは……この時代は本当に良い時代なのだな」

 まな板に並べた材料を染み染みと見つめている。

「ええと、政宗さん?」

「……手を止めてわしを見ておる暇があるのか、貴様? 卵の方はどうしたのだ?」

「もう錦糸卵は終わってますよ。他に政宗さんのお手伝いできることありませんか?」

 錦糸卵が入ったタッパを政宗さんの前に差し出すと——

「ふん。ならば貴様の出番はもう無いわ」

 不敵に微笑むと、政宗さんはキッチンの上を指差した。

「ええと……桶に入ってるご飯もお酢の匂いがするんですけど……わたしが錦糸卵作ってる間にここまで終わってるんですか!?」

「——ふん」

 得意げに鼻を鳴らてるし。

「それじゃあ最後の仕上げ、政宗さんにお任せしてもいいですか?」

「ふん。分かっておるわ!」

 言うと、政宗さんは酢飯の中へと椎茸とにんじんを入れると、手際良く混ぜて始めると——

「次は細切りの卵を乗せ、その上に赤身に鮭とエビ、絹さや……そして最後に筋子を散らせば——」

「——海鮮ちらし寿司の完成ですね!」

 派手で鮮やかな彩りのちらし寿司は、本当美味しそうだ。

「これなら信長さんも気に入ってくれますよね」

「ふん、当然であろうが……」

 うん?
 政宗さん、何か急に考え込むような表情をして、キッチンの天井を仰いでいるし。

「……しかしこの艶やかな色彩の料理はこの時代にしか作れぬのであろうか……いや、わしならば——」

「ええと、政宗さん!」

「……なんだ、貴様。わしの耳元で急にでかい声を出しおって」

「このちらし寿司、早く食べませんか。でないと——」


 ——ごぎゅうううううう!!


「ふん。貴様の腹の虫が騒ぎ立てておるようだな」

「えへへ……です」

「……仕方があるまい。信長殿をお待ちしたかったのだが……貴様の腹が五月蝿くて構わん。早速喰うとするか」

「——はい!」


 ◇


「の、信長さん!?」

 出来立てホヤホヤのちらし寿司を桶ごと運んで来てみれば、テーブルの前に座した信長さんがいるじゃあない。
 しかも——

「あれ、ずんだ餅が全部無い!?」

 テーブルの上には虚しく空になった重箱が置かれているだけ。
 信長さんはチュパチュッパと指先を舐めているし。
 絶対にずんだ餅の餡が手に付いた残りを堪能してることは、わたしには分かるのだよ。

「なんだ、倫。そんなに恨めしそうな目をしおって。お前が作ったんだろう、この餅? だったらまた作ればいいことでないか」

「ええと……その餅はわたしが作ったんじゃなくてですね——」

 その刹那。
 わたしの耳の横をピュンと風切り音が聞こえたかと思えば——

「信長殿! その餅はわしが信長殿のために作り上げた一品でございます!」

 キッチンから猛ダッシュで駆けてきた政宗さんは信長さんの前で正座をすると——

「ど、どうでございますか!? 餅のお味をお聞かせいただきとうございます!」

 はぁはぁと鼻息を荒くさせて、信長さんの顔に自分の顔をぐぃっと近づけているし。

「旨かったぞ、政宗。俺が今まで喰ってきたどの餅よりも、今日ここで喰った餅がな」

「ほほほんとでございますか、信長殿!? で、ではこれも見てくだされ!」

「あ——」

 政宗さんはわたしから素早く桶を奪うと、どうぞ見てくださいと言わんばかりの勢いで信長さんの前に差し出した。

「これはわしが渾身を込めてお作りした一品、海鮮ちらし寿司でございます!」

 信長さんに美味しいって誉められたから政宗さんは、めちゃくちゃ嬉しそうにずんだ餅のことやちらし寿司のことを語っている。

 それを聞いてる信長さんはというと。
 頬をほころばせ口元が緩ませ、その端からタラリとヨダレを垂らしているし。

「政宗、お前の話はよく分かったが……そろそろちらし寿司を喰わせてもらおうではないか」

「分かり申した! ではさっそく——」

 政宗さんは、いそいそとお皿にちらし寿司を盛っている。
 これでもかーってくらい盛りすぎて、お皿の端からご飯がこぼれ落ちそうだよ。

「——ふむ。なんとも言えぬ旨そうな漂ってくる匂いが堪らんな」

 言って信長さんはニヤリと微笑むと、マグロやサーモンを含んだちらし寿司をお箸で口の中へと放り込んだ。

「どうでございますか、信長殿——」

 政宗さん。
 さっきまであれだけ自信満々だったのに、今は信長さんの口から出てくる言葉を、じぃっと固唾を呑んで見守っている。

 そんな政宗さんを知ってか知らずか——
 信長さんは無言のままバクバクとちらし寿司を食べているのだよ。

 と、それよりもだ。

「ええと、政宗さん。わたしのお皿には何もまだ入っていないんですけれど……?」

 信長さんには特盛ちらし寿司を用意してくれたのに。
 わたしのお皿は何も入っておらず、すかーんとした淋しい状態なのだよ。

「ええと、あのですねぇ……」

 催促するように空のお皿を政宗さんの前に突き出すと——

「なぜわしが貴様の分まで取り分けないといかんのだ?」

 政宗さんめちゃくちゃ怪訝そうにしてわたしをギラリと睨んでくるし。
 信長さんにはめちゃくちゃ良い絵顔を見せているのに対して、わたしには全く正反対の顔を見せている。

 うぅ~……いろいろと相談にも乗ってあげたのに、この仕打ちはひどいぞ。

「いいですよ、もう。自分の分は自分でお皿に盛りますから——」

「……と、いつもであればそう言うのだがな——信長殿が喜ぶ料理が作れたのも貴様のおかげでもある。今回だけはいいだろ」

「ええと……?」

 政宗さんはわたしから取り上げたお皿へ、ちらし寿司を盛ってくれている。
 それもちょびっとな少量ではなくて、信長さん以上の特盛で、だ。

「——貴様には感謝しておる」

 そう素っ気なく応えると、政宗さんはまた信長さんの方を向きを変えて——

「ふん。我ながら旨く出来ておるわ」

 自分で作ったちらし寿司を食べ始めだしてるし。
 それもめちゃくちゃに美味しそうな表情をして——


 ◇


 ちらし寿司——
 由来は諸説あって、平安時代からあったなれ鮨にこれに華やかな具材を足して食べられるようになった言う説や、江戸時代に食材をご飯に混ぜることで、いろいろな食材を食べられるように考えられたという説がある。

 と、まあ諸説なんて正直わたしにとってどうでもいいのだよ。
 だって——

「美味しく食べられるなら、なんでもいいのです」

 ごぎゅうううううっと鳴り響くわたしのお腹に応えるべく、パクリとまずは一口を口へと放り込む。

「んふふふ、んふふっ……美味しい」

 椎茸を噛むと、じわぁ~っと口の中に甘辛味が染み出すし、酢飯とマグロとサーモンの一体感には、美味しいって言葉しか出てこない。
 絹さや、にんじんと錦糸卵も美味しいからいくらでも食べられそう。

「ふん。わしが手をかけた料理が不味い訳がないのは至極当然のことなのだが……」

 不安げな面持ちで、信長さんへと視線を向けたままだ。

 さっきからずぅーっと一言も喋らないまま、信長さんはちらし寿司を食べ続けている。
 政宗さんはそんな信長さんからの「美味しい」の言葉をまだ聞けてないから不安なんだろうけれど。

「でもまあ、信長さんがあれだけ食べているのを見れば、美味しいって言ってるようなものなんですけどね」

 それにだよ。
 桶の中にあるお寿司がさ、すごい勢いでどんどん減っていってる。

 減ってる理由は当然信長さんだけが原因ではない。
 信長さんに負けじと、わたしも食べているのだから当然ではあるのだよ。

 食べるという幸福な時間は過ぎていく。
 わたしと信長さんが散々食べ尽くし、空になった寿司桶の中には米粒ひとつ粒も残っていない。

 食事が終わった。
 それは政宗さんにとって待ち侘びた時間がやっと来たことを意味するのだ。

 わたしも信長さんの言葉を政宗さんと同じように待っているのだ。

 最後のちらし寿司を信長さんは食べ終え、ゆっくりお皿をテーブルの上に置くと——

「——うまいっ!!」

 口にお米を付けたまま、満面の笑顔で声を上げた。

「ほ、本当でございますか!?」

 待ちに待った信長さんの一言に、政宗さんが飛び跳ねるくらいの勢いで喜んでいる。

 破顔一笑って、まさに今の政宗さんにピッタリと合う言葉だ。
 信長さんに「美味しい」って言われて、すっかり舞い上がってるようにも見える。

「ああ、このちらし寿司は本当に旨かった」

 言って信長さんは名残り惜しそうにして、空になった寿司桶を眺めているし。

「……この魚の切り身と酢飯がこれほど合うとは思いもしなかったが……褒めてやるぞ、政宗」

「信長さんが美味しいって褒めてくれてますよ! 作った甲斐がありましたね——って、政宗さん?」

 信長さんが誉めてくれているのに、政宗さんは顔を下げ肩をぷるぷると震わせている。
 もしかして信長さんが誉めてくれたのが嬉しかったんだろうな。
 男の嬉し泣きって云うやつかな……なんだかわたしまでもらい泣きしちゃいそうだよ。

「……政宗さん——」

 打ち震える政宗さんの肩に、労うようにわたしがそっと手をおいた、その瞬間——

「ふ……ふははははっ! 聞いたか、倫! 信長殿がわしの料理を褒めてくれたのだ!」

「ま、政宗さん!?」

 わたしの手を払い退けて勢いよく立ち上がったと思えばだよ。
 めちゃくちゃ勝ち誇ったように高笑いしてるんですけど!

 ええと、嬉しくて泣いてるんじゃなかったの!?

「ふははは! 貴様の料理よりわしの料理の方が上だと言うことを、今この場ではっきりと理解できたであろう!」

「ええと……え? 信長さんはそんな事言っては無い——」

「ふはははは! 負け惜しみを言うでない! この政宗、これからは信長殿のためだけに料理を作ることを決めたわ! 貴様の出番は二度と無いと知れ!」

 いやぁ……政宗さんも暇じゃないでしょ。
 毎回信長さんの料理を作りに来れるの? って疑問だけれど……いやでもちょっと待って。
 これって——

「……もしかして政宗さん、わたしのご飯も作ってくれると言うことになりますよね?」

 お爺ちゃんがいなくなって、自分でご飯を作る毎日だったからね。
 だから他の人が作ってくれるご飯を食べられるなら素直に嬉しい。

「何を抜かしておるのだ? なぜわしが貴様にも料理を作らねばならぬのだ?」

「だって信長さんのご飯を作るついでにですね——」

「そうだ。先ほども言ったが、わしは信長殿のためだけに料理を作るのだ! 分かったか!」

「むむ……」

 うう、政宗さんの作るご飯、かなり美味しいんだよなぁ。
 食べられないのは残念だ。
 
「だが……貴様は悔しく無いのか?」

「ええと……? まあ確かに政宗さんの作るご飯が食べられないのは残念ですけど……悔しくはないで——」

「そうではない!」

「——へ? 違うんですか?」

「今まで信長殿のために貴様が料理を作っておったではないのか? その座をわしに奪われて悔しくは無いのかと問うておるのだ!」

「あ——ああ! そう言うことですか」

 政宗さんが怒ってる理由はそれか。
 ん? でも自分が作るって言い切ったのに、どうしてわたしに悔しくないのかって聞いてくるのよ?

「うーん。信長さんのために作る機会が減るには少し残念ですが……特に悔しいってのはないんですよね」

「貴様……本当に悔しくはないか……!? わしに負けたと思わんのか?」

「ええ。まあ」

「ぐ……!」

 歯軋りをして悔しそうにわたしを睨んでますけれど。
 信長さんのためにご飯を作ってくれるなら、悔しくはないのよね。
 だって政宗さんの美味しいご飯を食べられるなら、信長さんも満足できるし。

「くははは! お前の負けだ、政宗」

 信長さんはお酒を飲みながら愉快そうに大笑いしてるし。
 その横で政宗さんはガックリと肩を落としている。

「そんなに落ち込むことはあるまい、政宗。お前が作ったちらし寿司と餅は本当に旨かった。また俺のために作ってくれぬか?」

「——信長殿ぉ!」

 褒められて感極まったのかな。
 信長さんにがっしりと抱きついた政宗さんは、嬉しくてずっと「信長殿」って名前を連呼してるよ。

「ふ……ふはははは! 聞いたであろう、倫! 今回はこの勝負は痛み分けということにしておいてやるわ!」

 信長さんに抱きついたまま、政宗さんはわたしに勝ち誇った表情を見せてるし。
 というか、勝負とか痛み分けとか意味が分からないんですけど。

「ええと、あのですね。さっきから政宗さんが言ってる意味が分からないんですけど?」

「よいか倫! 次に会うときは貴様すら度肝を抜くちらし寿司より色彩溢れる料理を作ってやるから覚悟し——」

「——あ、消えちゃった」

 何か言いかけてたけど、政宗さんはいつも途中で消えちゃうんだからなぁ。
 それに最後の最後まで人の話を聞いてくれなかったし。

「ふぅ……なんだか今日は政宗さんに振り回された気がしますね」

「ふ。まあ俺は旨い飯が喰えたから文句はないがな」

「美味しいご飯を食べた信長さんはそうだったかも知れませんけどね。わたしは——あ、そう言うことか」

 政宗さんが勝敗に拘った理由がなんとなく分かった気がする。
 毎回わたしが信長さんにご飯を作ってあげてるのが羨ましかったんじゃないのかな。

「——だとしたら、今日は政宗さんの勝ちってことだ。うんうん」

「……なに一人で納得しておるのだ、倫?」

「まあ……信長さんにはあまり関係ないことですよ」

「うん——? 意味が分からぬな。俺にも教えろ、倫」

「えへへ。内緒です」

「……ぬ」

 唸って信長さんは怪訝そうに首を横にしていたけれど。

 これは信長さんに教えても理解できないだろうな。
 そして政宗さんが今度来たとき、この勝敗の結果を伝えてやろう。
 喜ぶより先に、わたしにまたご飯で勝負挑んできそうだけど。

 そんな政宗さんを想像して、わたしは可笑しくて笑っていた——


 ちなみに余談なのだけれど。
 戦国時代の御節は今ほどカラフルではないのだよ。
 色彩豊かな御節を最初に作ったのは、政宗さんってことらしいけど——

 この海鮮ちらし寿司がヒントになった、のかも知れないな。
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