その者は悪霊武者なり!

和蔵(わくら)

文字の大きさ
4 / 16

第4話 その者は忍びなり!

しおりを挟む
「何を思い出したのラウノ?」
『実は、ボクの足で此処から1日って場所に山賊が出る街道があるんだ』


ほうほう!拙者は山賊退治をするのじゃな?


「それで?」
『そこの山賊が、何でか知らないんだけどね、
         間抜けで山賊もまともに出来ない奴等なんだよね!』

「何その、間抜けな山賊達は?」
『話を聞くだけでも弱そうな連中でしょ?でもね!
             悪い商人や悪い役人とかは襲うんだって!』

そ奴等は義賊なのか?


「へ~~悪い事してる奴だけを襲うんだ!何で悪い奴って解るの?」
『それがね!何でも山賊の頭が物凄く頭が良くて、あっちこっちの町や村に
 仲間が居るそうなんだよ。その仲間が山賊の頭に情報を教えてるんだって!』

それって、もしかして!忍ではないのか?

「何って名前の山賊達なの?」
『あじむにんぐん?とか言うらしいよ!』


何ぃ~!それは拙者の身内でござる!


「あじむにんぐんって山賊なのね?」
『うん!あじむにんぐんを倒そうか!』


おい!拙者の話を聞いておるか?安心院あじむ忍軍って
         安心院五郎丸あじむごろうまるが頭領じゃぞ。お主等では、瞬殺されるぞ!

「よし!私の霧魔法で、撹乱した後に統幸が奇襲したら勝てるわね。」
『それならボクが、旦那を乗せて空から突撃するよ!』

「あら~ラウノったら戦いは嫌では無かったの?」
『ボクは、負け戦ではなかったら大丈夫!』


安心院五郎丸は、飯母呂いぼろ一族の出じゃぞ!勝てないから止めておけ!


「ラウノ道案内を頼めるかしら?」
『うん!ボクの足で1日の距離だからね!楽勝だよ。』


おぉ~い!盛り上がってる所ですまんのじゃが!聞こえておるか?
「統幸!どうしたの?」
『統幸の旦那!話は決まったから行きましょう。』

ちょっと待てぇ~!はい....そこで2人とも正座じゃ!
「へっ?」
『旦那どうしたの?』

良いから正座するのじゃ.....拙者が怒る前に座れ!
≪う...うん....≫

お主等が忍びに戦いを挑むなど、片腹痛いわ!如何様いかようにお主達が戦うかは
知らぬが、忍びを甘く見るでないわ!直ぐに屍をさらす事になる。後、
安心院五郎丸は同じ主君に仕えた者じゃ、拙者が頼めば良きに計らってくれるわ。

「すいませんでした。」
『旦那ごめんね。』

解れば良いのじゃ!あんずるな、見知った中であるから戦いにはならぬ!
いざ、安心院五郎丸の元へ参ろうか!
≪は~い!≫

「足が痺れた....嫌だ立てないよ.....きやぁ~」
『うわぁ~こっちに来ないでよ!』






............................................................





{安心院忍軍が潜伏している街道沿いにて}

ラウノ此処で間違いはないのじゃな?
『うん、この場所に山賊が出るって噂だよ!』
「空の上から山賊が出るのを待ってましょ。」


{それから30分後}


「商人らしき人が着たわよ!」
『幌馬車が2台に騎馬が4頭いるね!』
うむ!様子を見るのじゃぞ!

「あっ!アレじゃないの?」
『何処?ボクは飛んでいる時は、あんまり下が見えないんだよ!』
あれじゃな!ラウノまだ空中で待機じゃぞ!

『わかった!』
「うわぁ~!何よ~あの出鱈目でたらめな速さは?」
忍びに何故勝てないかが解ったか?

「うん...何となくね。」
忍びは、とにかく素早いのが特徴なのじゃ!
『ボクも見たいよ...』


{商人を襲撃してから5分後}


誰も殺してないのか?凄い早業じゃな!
「あいつら帰って行くわよ。」
『よし!追いかけよう。』

険しい山に入っているな、2つ先に大きな山が見えるが、あそこがねぐらじゃな?
「大きな山ね!」
『あの山は、確か.....なんだったかな?』

洞窟に入って行ってるぞ!ラウノ近くに降ろしてくれ!
『は~い』
「降りると同時に、霧を発生させた方が良いかな?」

霧はまだ入らぬ!相手が警戒したら話し合いも出来ぬ!
「霧が必要な時は言ってよね。」

うむ!ラウノとエリーカは此処で待機してるのじゃぞ!
「えっ1人で行くの?」
『旦那!危ないよボクも行くよ。』

お主等は、足音を消せぬであろうが?駄目じゃ!
「足音って消せるの?」
『ボク何って、パッカパッカ言うね!』


{2人をその場に残して、統幸は洞窟に忍び寄った}


こう言う洞窟は、空気穴があるはずじゃから、まずは穴を探すか!
安心院の里で、忍びの技を身に付けて置いて良かったわい!

コソコソ!コソコソ!

此処じゃな!どれどれ?この小さな穴を掘れば....やはりそうじゃ!
人一人が入れる穴になっている!もしもの時の脱出通路にもなる
空気穴じゃわい!入り口を木の枝で隠さないと、直ぐにばれるだろうな!

これで良し!後は、奥に進むか!

ゴソゴソ!ゴソゴソ!

んっ!明かりが見えるの!此処じゃな?


{統幸が見た場所は、洞窟で広くなっている場所だった}


おっ五郎丸が居るの!何じゃ?五郎丸より偉そうな奴がいるの?

五郎丸が蹴られた?何でじゃ?化け物みたいに醜い面じゃの!


五郎丸が必死に何か言っておるの?......息子をか...え....せ....
アヤツ、息子を人質に捕られているのか!この空気穴ならば隅々まで掘ってある
じゃろうから、牢屋まで繋がっていよう!待っておれよ五郎丸、そち悔しさ拙者が
晴らしてくれようぞ!同じ大友家家臣の中じゃ!見捨てはせんぞ.....

此処は台所か.....もっと奥じゃな!安心院一族が掘った穴ならば、牢は一番奥に作る
はずじゃろうてな!......こ.....腰に来るの......五郎丸の為じゃ!しばし待とれよ。
牢屋じゃ!やっと見つけたぞ!

見張りは2人か.....殺れるな!早く隙を見せよ......

見張りの1人が厠に行ったか、今じゃ!

スタッ......統幸は土壁を静に崩すと静に地面に降り立ったのである
そして、忍び足で敵の背後に忍び寄り、脇の下から心の蔵目掛けて
小刀を突き立てていた.....

悪いが友の為に死ね!

静に!大友家家臣・吉弘統幸じゃ!安心院五郎丸の子は居るか?

そちが五郎丸の子じゃな?.....そちを助けに参った!

そちの年は幾つじゃ?12歳か!後3年で元服じゃな!烏帽子親になってやるぞ!

えっ....烏帽子親は決まってる.....そうか......それならば良いのじゃ......

気にするな!拙者は大丈夫じゃぞ!

そちも大友家家臣の子じゃ!武家の心得はあろうな?

鉄砲と手裏剣が得意なのか!ならば武器庫は何処じゃ?

んっ!着いて来てくれと.....解った!

おっっと!ザッシュ!危なかったな!無理はするでないぞ。

あの部屋がそうか?見張りは2人じゃぞ?投げ小刀を貸して欲しいじゃと?

ほれ!此れしかないが、構わないか?

シュ!シュ!おぉ~!見事なり!中々の腕前じゃな!

鍵が掛かっているな.....開かぬ....ぶち壊してくれるわ!

えっ!開けれる?面目ない.....んっ!開いたって早いな?

そち達、戦の準備じゃ!父上達を助け出すぞ!

いざ!合戦じゃ!!!!!


どっか~!敵の雑兵ぞうひょうを蹴り飛ばす統幸!

大友家家臣・吉弘統幸参上せり!

いざ尋常に勝負じゃ~悪党共!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

側妃契約は満了しました。

夢草 蝶
恋愛
 婚約者である王太子から、別の女性を正妃にするから、側妃となって自分達の仕事をしろ。  そのような申し出を受け入れてから、五年の時が経ちました。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

処理中です...