6 / 16
第6話 “くノ一の”里!
しおりを挟む{此処は安心院忍軍の“くノ一”達の産まれ故郷の里である}
ほう!立派な里じゃ!みんな顔が生き生きとしておるの!
[我が妻の産まれ里でござる!]
「此処って、ハイエルフの里ではないの?」
[確か妻が、そんな事を言っておったような?]
「ハイエルフって森の精霊の亜種よ!」
それは、どう言うことじゃエリーカ?
「簡単に言えばね!私の種族を守ってる人達って事なの」
ハイエルフって種族は、エリーカを守ってるのか?
「私は此れでも、森の精霊の王の娘なのよ!」
お主は、姫様じゃったのか?たまげた!
『じゃじゃ馬なお姫様~!』
パシ!.....パシ!.....
『ツタで叩かないでよ!痛い....痛いよ.....』
エリーカよ!余り苛めるでないぞ!
「解ったわよ!」
[妻達“くノ一”は、近くの町で間者に出してるので
全ての“くノ一”を里に呼び戻してる所です!]
そうじゃったか!ならば里で、全員が集まるまで休息をしようぞ!
『里に着いたら休めるの?やった~!』
[妻達が帰って来たら、エリーカ殿と妻達で話を聞かせてくだされ!]
「それもそうね!そうしましょうか!」
{ハイエルフの里に到着!}
【誰かと思ったら五郎丸殿ではないか!無事じゃったか?】
[長老殿!いえ義父様おひさしゅうござる!
六郎丸達も怪我無く無事に連れ戻せまたでござる!]
[六郎丸も無事なのじゃな!六郎丸は何処じゃ?顔が見たい!]
<六郎丸は此処です!お爺様!>
【良くぞ無事で戻ってきてくれた!もう二年になるかの.....良く帰った。】
..........
.............
................
五郎丸達は、奥方が帰って来るまで、そっと見守っておこう!
さっき程言っておったが、二年ぶりの再会だそうだ!
無粋なまねは駄目じゃな!家族で無事を喜んだ方が良いじゃろう!
あれはエリーカか?何だか里の者に囲まれておるの!安心院忍軍の
者達も里も者との再会を喜んでおるわい!
無事に助け出せて良かった.....拙者はそれだけで満足じゃ!
拙者がしたかった事とは、少し違う様な気はするが.....
元々、何をしたいかも忘れてる拙者には、どれも同じかも知れの!
まさか、こんな婆娑羅世界に遣って来てから、人助けを
するとは拙者も酔狂じゃわい!
でも旧知の仲である、五郎丸じゃったから仲間を助けるのは気分が
良くもある!これで知らない者ならば、見捨てていたかも知れぬな!
でも力無き者ならば、助けたやも知れぬ.....拙者は何を言っておるのだ?
知らぬ者ならば見捨てれば良いのじゃ!力無き者でさえもな!
それが生き残る事に繋がるのじゃから.....甘い事を言っておると
死んでしまうわ!
でも.....何じゃ.....心の中がモヤモヤした気持ちは.....弱気を助けろ
そう言っておるようじゃ!苦しい.....苦しい......
拙者は御人好しではないわ!拙者は武士ぞ!
それも戦国の世で戦ってきた、戦国武者ぞぉ!
甘えを見せれば、即、屍を晒す事になるだけじゃ.......なのに.....
弱気を助け強気を挫く善人にでもなれと言うておるのか?
あの白い洞窟であった者の仕業か?馬鹿な.....ありえんわ!
拙者が、あの様な軟弱な者にどうにか出来るはずがないわ!
ありえん!あってたまるか!拙者は.....弱くは無いのじゃ!
あの様な者の謀事に掛かる様な拙者ではない!
なんじゃろう.....心が清らかになって行くような気持ちは.....
心地よいのに、拒否しないと行けないような.....そんな.....
感じがする!危険じゃ!甘い考えになっては危険なんじゃ!
父上もお爺様も皆、死んだのは心のが甘かったからじゃ!
拙者は違う!心を鬼にしても大友家を再興しなければならぬ!
大友家の再興!?それが拙者の本当の望みだったのか?
でも....それが本当に望みだったのか?解らぬ.....
我がお婆様は大友義鑑様の娘であったし.....我が家は元々は、
大友氏の庶家|《しょけ》にあたる家柄なのである!
もしも拙者しか、この世界に大友家の血を引き継いだ者が
居なければ拙者が、大友家を継いでも、良いのではないか?
んっ!?もしかして拙者は、大名になりたかったのか?
下克上をした訳ではないが、大友氏で残ったのは拙者1人だけ
ならば、拙者が大友氏を継いでも、誰からも文句は言われまい
あぁ~拙者は、これを望んでいたのか?此れが拙者のしたかった
事なのか?
解らぬ!解せぬ!こんな事で悩むのか?ま~良いわ!今考えるべき
事柄は、甘さを捨てないとならぬ事じゃからな!余計な雑念は捨て
ねばならぬ!此の事は、その内に考えるとしよう!
{統幸が目を見開いたまま、考え事をしていた為に周りに
居た者達は、統幸から距離を取って見守っていたのである!}
『旦那!旦那ってば~!統幸様?』
「駄目ね?どうしようか.....」
[幻術の類にでも、掛かっておるのですか?]
「考え事をしてるだけじゃないの?」
『旦那様~~~てぃ!』
統幸に向かって、ラウノが後ろ足で蹴り上げていた!宙に舞う統幸!
満足そうなウラノ!焦るエリーカ!ウラノに斬りかかろうとする者達!
「止め!止め!みんな止まりなさい!」
エリーカの静止で、ウラノに斬りかかろうとした者達が止まった!
そして、直ぐに怒られるウラノ!エリーカだけではなく、他の者も説教
に加わりだしていた!
いたたぁ~何じゃ行き成り!拙者が考え事をしておったのに!
邪魔しおってから、許さんぞ!誰の仕業じゃ?
皆の者がウラノを見ている!統幸は愛刀の猫丸をスラリと抜き去っていた!
今宵の猫丸は馬の血を所望じゃ!覚悟するが良いわ!きぇ~~~い!
カッキ~~ン!
ウラノは前足で器用に、真剣白刃取りをしていたのである!
お主!その技を何処で習った?
『誰からも習ってないよ!咄嗟にしただけだよ!』
お主の見事な技に免じて、今日は許そうぞ!
『ボクって馬だから、何しても許されると思うんだ?』
次にしたら、また斬るからの!
『ん~~気をつけます!』
{ウラノが馬鹿をしていると、里の女子衆の“くノ一”が帰ってきたのである}
[ジゼル!六郎丸を無事に助け出したぞ!]
〈アナタ!どれは本当なのね!?それで六郎丸は何処にいるの?〉
<母上!六郎丸は此処にいます!>
〈あぁ~~六郎丸!.....アナタ邪魔よ!バン!〉
<母上!>
〈六郎丸~!〉
{感動の再会であったが.....五郎丸が邪魔だと押しのけて息子の側に
ジゼルは行ったのである.....亭主は辛い!}
〈主人から話は聞きました。統幸様の助力がなければ、六郎丸達は未だに
捕まったままでした。それを助けて頂いて、ありがとうございます。〉
五郎丸が山賊に身を落としてると、此処に居るウラノから聞いてな、あの五郎丸
が山賊に身を窶してまで、山賊なんかを続けてるのが気になっての!
それで調べてみたら、息子が囚われてるが解ったのじゃ!旧知の間柄でもある
五郎丸だからの、助けない訳には行かんじゃろうて!
〈旧知の仲ってだけで危険な事をしてまで、助けてくれる人が何人いましょうか? 統幸様は、ご立派なお方です!是非とも妾の姪っ子など嫁に如何でしょうか?〉
[ジゼル!それは失礼であろう!]
〈アナタは黙っていて!此れはハイエルフ族の問題よ!〉
[某達も関係あるのだが......]
まぁ~まぁ~奥方よ!落ち着きなされ!拙者にはエリーカと言う者が居るのじゃ!
「えっ!?何でそうなった?」
『その立ち位置だと.....ボクはペットの馬って事かな?』
〈エリーカ様って森の精霊のエリーカ姫様ですか?〉
そうじゃな!そのエリーカじゃ!すまんが姪っ子は貰えないぞ!
「ジゼルよ!私がエリーカ姫である!」
≪はっはぁぁぁぁぁ~!≫
{ハイエルフが全員、土下座している!}
後で五郎丸に聞いた話では、エリーカの事は森の精霊としか伝えてなかったとか!
五郎丸はうっかり者じゃからの!はっはははははは!
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる