その者は悪霊武者なり!

和蔵(わくら)

文字の大きさ
12 / 16

第12話 集落の者達!

しおりを挟む


佐吉に連れられて、拉致されていた集落の者達が、落とし穴まで
やって来たのである。此の後の事は、集落の者達に任せてある。

穴の近くには、掘った時に出てきた手ごろな、石を穴の周りに置いてある
それを、どう使うかは集落の者達しだいなのだ。もしも、あの者達が集落
の者達に酷い行いをしていないのであれば、あの者達は助かるであろうが
そんな事は、万に一つも無いであろうな!

案の定、集落の者達は穴に石を投げ込み始めていた。拙者は集落の長を探し
その者に松明を渡したのである!集落の長老が、松明を穴の中に投げ込むと
瞬く間に、穴は火の海に変わったのである!それでも集落の者は石を投げる
事を止めてはいなかったのである!どれだけの事をしたのかが解る!

最後の1人が、焼け死ぬまでに10分も掛かっていないであろうか?辺りには
肉が焦げる匂いが充満していたので、場所を集落に移してから、長老に話を
聞くことにした。



......................................................



{集落にて}

この集落の長老じゃな?

【はい!此処の集落の長老をしている、ヴィレームと申します】

ヴィレーム殿と申されるのか!好い名じゃな。

【此の度は助けて頂き、ありがとうございます。】

拙者は、この者達の頭目をしている武将で、吉弘統幸と申す!

【吉弘統幸様!変わった名前ですな?】

此の国の人間では無いからの!

【なるほど!此処には何をしに来たのですか?】

森の精霊・エリーカ・ペルヌに国を作って遣る為に旅をしておる!

【ペルヌと言いますと、森の精霊王の血族ですかな?】

良く知っておるの?その通りじゃ!

【我々は、土の精霊と森の精霊の加護を貰って、鍛冶の仕事をしている者です】

ほう!森の精霊の加護を貰っているのか?

【はい!此れは森の精霊王の加護で助かったと言っても過言ではないです】

そうじゃな!森の精霊王の娘に救われたのじゃからな!

【我等一同もエリーカ様の国造りに参加させて下され!】

そち達は、何人いるのじゃ?

【幸いに殆どの者は逃げおおせたので、此処で一週間も居たら、
                  集落の者も、みな戻って来るでしょう。】

そうなのじゃな?ならば此処で待つとしようか!

【はい!後は亡くなった者達を埋葬してやりたいので、
                   協力をして貰えませぬか?】

良かろう!拙者の手の物に手伝わせよう!

【何から何まで、ありがとうございます!】

ヴィレーム殿!気にするでないわ!

【わたしめの事は、呼び捨てでかまいませぬ!】

そうであるか?あいわかった!

【それと攫われた子供達の、行方を捜すのも手伝って貰えませんか?】

攫われた子供は何人なのだ?

【20人になります!】

それならば、ハンシュの町の近くで、山賊の塒を襲撃した時に捕えられた
         子供を救出して、ハッシュの町の衛兵に保護して貰ってるぞ!

【それでは、ハッシュの町に迎えの者を遣わします!】

護衛に忍軍の者を数名付けておこう!

【ありがとうございます!】

よいよい!気にするでないわ!



......................................................



五郎丸!

[此処に!]

長老のヴィレームの手の者と一緒に、ハッシュの町に子供を迎えに行ってくれ!

[心得ました!]

忍軍の者が10人とハイエルフの者を10人連れて行けば、問題ないだろう!

[その用に手配いたします!]

頼んだぞ!

[はっ!]

エリーカは何処に居るか知ってるか?

[集落の広場に先程お見かけたでござる!]

そうか!拙者は、エリーカと話があるので行ってくる!

[はっ!]



......................................................



{集落の広場にて}

エリーカ!此処に居たのか!

「あら~統幸じゃないの?」

少し話があるのじゃが、今話せるかの?

「良いわよ!何の話なの?」

此処の集落の長老達の事なのじゃ!

「長老達の事?」

うむ!此処の集落の者達は、土の精霊と森の精霊の加護を貰って、
鍛冶を営んでいると言っておったのじゃ!そこに森の精霊王の娘が
集落の危機に助けに来てくれた事に、感謝してだなエリーカの国造り
を一緒に手伝いたいと申しているのじゃ。

「良かったじゃない!鍛冶職人は必要って言ってたから、好都合よね!」

うむ!此処の鍛冶職人の事をエリーカは知っているのか?

「詳しくは知らないけども、噂話には聞いた事はあるわよ!」

その噂話とは、どんな物なのだ?

「此処の集落で作られた、武具は品質が良く長持ちする、って話よ!」

なるほど!ここの者達の種族名はなんっと言うのだ?

「此処の集落の人達は、キュクロープス族よ!」

キュクロープス族とは、どんな種族なのだ?

「キュクロープス族は、巨人族の中でも人間と一緒に生活出来るほど
      温厚で慎重も2m前後の人しか居ないわ!体格は見ての通りね!」

戦闘は得意なのか?

「鍛冶は得意だけど、キュクロープス族が戦闘をする何って聞いた事も無いわ!」

他に鍛冶が出来る種族はいるのか?

「ドワーフ族って種族と小人族って種族が、鍛冶が出来るけど、キュクロープス族の足元にも及ばないわよ?キュクロープス族の卓越した鍛冶技術は、真似しようとしても、無理よ!」

それ程の卓越した鍛冶技術が、キュクロープス族にあるのか?

「そうよ!何せ元は、下級神だったからね!」

何で神様が、精霊の加護を求めてるのじゃ?

「そんな大昔の事を私が知るわけないでしょう!」

そうなんじゃな?

「解ってるのは、鍛冶の神の眷属だったのが、
        キュクロープス族だったってだけよ!」

なるほど!鍛冶の神の家臣じゃったのか!それで、
        卓越した鍛冶技術を持っておるのじゃな?

「そう言うことね!」

これは、鉄砲の大量生産が出来るかも知れんぞ!

「あの音が煩い筒の事ね?」

そうじゃ!種子島銃は、数が多くないと威力が発揮できないのじゃ!

「そうなの?1本の筒でも威力は凄いけど?」

命中精度が問題なのじゃ!全員が鉄砲に精通している訳ではないからの!
         誰でも撃てるが、誰でも簡単に当てる事は難しいのじゃ!

「そうなのね?」

だから、数撃てば当たる!これを実戦するには数が入るのじゃ!

「数を揃えて、的から外れても誰かの撃ったのが、誰かに当たるって事かな?」

そう言うことじゃ!

「なるほどね!」

今の鉄砲の数では、狙撃や小競り合いでしか使えん!

「それを戦争規模でも、使える様にしたいって統幸は言ってるのね?」

うむ!数は正義じゃからの!

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く

ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。 5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。 夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! 仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。 カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。

沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。 すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。 だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。 イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。 変わり果てた現実を前に、 夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。 深い後悔と悲しみに苛まれながら、 失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。 しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。 贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。 そして、母の心を知っていく子供たち。 イネスが求める愛とは、 そして、幸せとは――。

処理中です...