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二章 獣人の国
29 狐族の村
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それから数日後、この日訪れたのはマルティンさんの故郷ヴルプ村。
「ここがマルティンさんの生まれた村ですか。今まで兎族の村、鹿族の村、羊族の村と通って来ましたけど、なんだか草食の種族ばかりですね?」
「あぁ、それは街に近いとこに草食動物の種族が住んでるからや。肉食動物は森で獲物獲ったりできるし体力もあるから長距離移動も得意やろ? やから昔の王様がこの国全体の街づくりをするときにそうするように決めたんや」
なんと合理的な街づくりだろう。それに納得した国民も納得させた当時の王様もすごいんじゃないだろうか。
マルティンさんの家に着いた私たちは馬車を降りた。
「この国には王様がいるんですね?」
「おぉ? そうやで。各種族の代表が10年ごとに持ち回りで王をやることに決まってんねん。……これは珍しい制度で有名やから人間の世界でも知ってるやつ多いねんけど。さてはアンタ、お勉強ばっかの世間知らずさんか?」
そうです。この世界にきてまだ1年ちょっとの赤ちゃんです。
家に入るとマルティンさんのご家族が出迎えてくれた。
「◆⁂∮⌘◉⌘⁂□」
「⌘*◉⁂*◉◎*」
マルティンさんがご両親に私を紹介してくれているのがなんとなく察せられた。
お二人に視線を向けられて私はペコリとお辞儀をした。
「ハジメマシテ」
「っ! 初めまして、ナオと申します。お世話になります!」
まさかご両親がジルタニア語を話せるとは思わなかった。見知らぬ土地で言葉が通じる人に出会えるとこんなに嬉しくなるものか。
「ジルタニア語がお出来になるんですね」
「チョットネ」
お母様は指で1センチくらいの隙間を作って笑った。
「オレがちょいちょい教えてるからな。ほんでや、アンタは兄ちゃんの部屋使って。兄ちゃんはもう結婚して別の家住んでるから」
マルティンさんはリビングを通って廊下の奥の部屋を指差した。
「お兄さんが家を出る前は4人で暮らしてたんですか?」
「ん? そうやで」
「今まで泊めてもらった村のお家はどこも大家族だったので」
「あぁ、ほんまやな。キツネは群れじゃなくて小さな家族単位で生活する習性があるからその名残やな」
言われてみればここの村は少し閑散とした印象を受けたが、それは家と家の間隔が空いているだけで住民が少ないというのではないのだろう。
私は案内された部屋に荷物を置き、リビングに戻った。
リビングは暖炉の火で暖められ外気で冷えた体がほぐれる。
気づけば10月に入り、ジルタニアよりも北にあるこの国の夜は防寒具なしでは厳しくなってきた。この頃寒さを感じる時にはマルティンさんにくっついて暖を取っている。やはり毛皮は暖かい。
「ナオ、飯できたって。食お」
私はマルティンさん勧められた席に座った。ここは元々お兄さんが座っていた場所なんだろう。
対面にはお母様が座り、お父様がキッチンとテーブルを往復して料理を並べた。
「料理はお父様の担当?」
「今週はそうらしいな。ウチは週交代」
「獣人の家庭ってみんなそうなの?」
「そりゃ曜日交代とか月交代とか家によってちゃうやろ」
「いやじゃなくて、お父さんも家のことするんだ?」
「おん? 当たり前やん。オトンもオカンも畑仕事してるし。あーでも農家じゃなくて父親だけで商売やってるような家は家のことは母親が取り仕切ってたりするかな」
家庭の在り方も様々らしい。
食卓には野菜スープとロースト野菜にローストチキンを添えた大皿料理が置かれた。
心の中でいただきますと唱えて口に運ぶ。
生まれ変わってから誰かと食事をする機会が多くて口には出せず、そうしているうちに習慣になった。
「ナオチャンは、ナンデここに?」
「縁があってカニス村に行く途中で」
「あんな森の奥に住もうなんて物好きやで」
「住むノカ。大変。ガンバッテ」
居心地のいい食卓に美味しい食事。なんだか旅に出てからそういう小さな幸せをよく感じる。
お母様は狐の姿に近く、お父様は人の姿に近い。マルティンさんはお母様似なのだろうか。
「デモ残念。マルティンとお付き合いシテル人じゃナイ」
「ちょ、オカン! いきなり何言うねん!」
唐突な話題に飲んでいたスープを吹き出しかけた。マルティンさんはフォークからチキンを落としてしまった。
「デモ、好きな仕事シテ食ベテいける。幸せダネ」
お父様の言うとおりだ。果たしてそれで生きていける人はこの世にどれだけいるか。
「せや、ナオが着れるコートかなんかない? コレからどんどん寒なるのに持ってへんねん」
「マルティンさん! いえ大丈夫です! 自分でなんとかしますから!」
「なんとかってどうすんねん。この先に店なんかないで? なんかの動物狩って毛皮剥いで上着作ってる間に凍死すんで」
どこかで調達しようくらい考えていたがお店がないのか。もちろん自分で作れるはずもない。これは困ったことになった。
脳裏に動物を狩ろうとして逆に狩られるさまや獲物を捌くこともできず途方に暮れているさまが浮かぶ。
「すみません、なんとかお願いできますか?」
「イイよ! オニイチャンが着てたやつか何かないか探してアゲル」
ここは好意に甘えるほかない。
お母様が快く引き受けてくれて助かった。
(ここまで死に物狂いで頑張って勉強して生きていけるようになったのにこんなところで凍死なんていやだ)
私は国境の街での準備の悪さを呪った。
「それにしてもジルタニア語お上手ですね。どうして勉強を?」
この村で農場を営むというご両親がジルタニア語を使う機会があるのかが気になった。
「勉強は楽シイ。新しいこと学ブ楽シイ。ヨソの言葉を学ブはヨソの国の文化知るコト。大事」
勉強は、新しいことを学ぶことは楽しい。そうだ。治療魔法師の勉強を始めた時だってそうだった。
(忘れちゃいけない大事なことだわ。停滞は下降に等しいってこと)
お母様の言葉は大事なことを思い出させてくれた。
ディナーも終わって、お風呂にも入り__この国では魔法石が普及していないみたいでお風呂にも給湯機能はないものの、どの村にも温泉の源泉が湧き出ていて、そこから各家庭に引っ張ってきているので自宅で温泉が楽しめる。
私はホカホカの体をベッドに沈め、それから生まれ変わってから今までのことを振り返ってみた。
(最初は死神コノヤロウ! って思ったけど、周囲の人にはとても恵まれたわね。最初は川辺に倒れてたって聞いたけど、助けてくれる人がいなかったらすぐまた死んでたわけだし。ハリス先生だって分かりにくいけど優しい人だから、行くアテのない私を放り出したりしなかった。マリーさんとテイラーさんも色々と気遣ってくれて。治療魔法師の実習ではジェイミーとミシェルがいて、大変だったけど楽しかった。それからこの国で出会った人たち……。私はこの世界で支えられて生きてる)
これまでの記憶はどれも温かで、私はホワホワした気持ちで眠りについた。
翌朝、マルティンさんのお母様に、お兄さんが子供の頃に着ていたというウサギの毛皮のコートとそれから毛糸のマフラーと手袋、ブーツまで譲っていただいた。
何も返せるものを持っていない私は謝辞とともに『何か困ったことがあったらいつでも遠慮なく呼んでほしい。力になりたい』と伝えた。
それからいつものようにマルティンさんが御用聞きで家々を周り、私も治療が必要な人を診てから村を発った。
国境の街を出発してから予定通り2週間後。私は狼族の村カニスに到着した。
「ここがマルティンさんの生まれた村ですか。今まで兎族の村、鹿族の村、羊族の村と通って来ましたけど、なんだか草食の種族ばかりですね?」
「あぁ、それは街に近いとこに草食動物の種族が住んでるからや。肉食動物は森で獲物獲ったりできるし体力もあるから長距離移動も得意やろ? やから昔の王様がこの国全体の街づくりをするときにそうするように決めたんや」
なんと合理的な街づくりだろう。それに納得した国民も納得させた当時の王様もすごいんじゃないだろうか。
マルティンさんの家に着いた私たちは馬車を降りた。
「この国には王様がいるんですね?」
「おぉ? そうやで。各種族の代表が10年ごとに持ち回りで王をやることに決まってんねん。……これは珍しい制度で有名やから人間の世界でも知ってるやつ多いねんけど。さてはアンタ、お勉強ばっかの世間知らずさんか?」
そうです。この世界にきてまだ1年ちょっとの赤ちゃんです。
家に入るとマルティンさんのご家族が出迎えてくれた。
「◆⁂∮⌘◉⌘⁂□」
「⌘*◉⁂*◉◎*」
マルティンさんがご両親に私を紹介してくれているのがなんとなく察せられた。
お二人に視線を向けられて私はペコリとお辞儀をした。
「ハジメマシテ」
「っ! 初めまして、ナオと申します。お世話になります!」
まさかご両親がジルタニア語を話せるとは思わなかった。見知らぬ土地で言葉が通じる人に出会えるとこんなに嬉しくなるものか。
「ジルタニア語がお出来になるんですね」
「チョットネ」
お母様は指で1センチくらいの隙間を作って笑った。
「オレがちょいちょい教えてるからな。ほんでや、アンタは兄ちゃんの部屋使って。兄ちゃんはもう結婚して別の家住んでるから」
マルティンさんはリビングを通って廊下の奥の部屋を指差した。
「お兄さんが家を出る前は4人で暮らしてたんですか?」
「ん? そうやで」
「今まで泊めてもらった村のお家はどこも大家族だったので」
「あぁ、ほんまやな。キツネは群れじゃなくて小さな家族単位で生活する習性があるからその名残やな」
言われてみればここの村は少し閑散とした印象を受けたが、それは家と家の間隔が空いているだけで住民が少ないというのではないのだろう。
私は案内された部屋に荷物を置き、リビングに戻った。
リビングは暖炉の火で暖められ外気で冷えた体がほぐれる。
気づけば10月に入り、ジルタニアよりも北にあるこの国の夜は防寒具なしでは厳しくなってきた。この頃寒さを感じる時にはマルティンさんにくっついて暖を取っている。やはり毛皮は暖かい。
「ナオ、飯できたって。食お」
私はマルティンさん勧められた席に座った。ここは元々お兄さんが座っていた場所なんだろう。
対面にはお母様が座り、お父様がキッチンとテーブルを往復して料理を並べた。
「料理はお父様の担当?」
「今週はそうらしいな。ウチは週交代」
「獣人の家庭ってみんなそうなの?」
「そりゃ曜日交代とか月交代とか家によってちゃうやろ」
「いやじゃなくて、お父さんも家のことするんだ?」
「おん? 当たり前やん。オトンもオカンも畑仕事してるし。あーでも農家じゃなくて父親だけで商売やってるような家は家のことは母親が取り仕切ってたりするかな」
家庭の在り方も様々らしい。
食卓には野菜スープとロースト野菜にローストチキンを添えた大皿料理が置かれた。
心の中でいただきますと唱えて口に運ぶ。
生まれ変わってから誰かと食事をする機会が多くて口には出せず、そうしているうちに習慣になった。
「ナオチャンは、ナンデここに?」
「縁があってカニス村に行く途中で」
「あんな森の奥に住もうなんて物好きやで」
「住むノカ。大変。ガンバッテ」
居心地のいい食卓に美味しい食事。なんだか旅に出てからそういう小さな幸せをよく感じる。
お母様は狐の姿に近く、お父様は人の姿に近い。マルティンさんはお母様似なのだろうか。
「デモ残念。マルティンとお付き合いシテル人じゃナイ」
「ちょ、オカン! いきなり何言うねん!」
唐突な話題に飲んでいたスープを吹き出しかけた。マルティンさんはフォークからチキンを落としてしまった。
「デモ、好きな仕事シテ食ベテいける。幸せダネ」
お父様の言うとおりだ。果たしてそれで生きていける人はこの世にどれだけいるか。
「せや、ナオが着れるコートかなんかない? コレからどんどん寒なるのに持ってへんねん」
「マルティンさん! いえ大丈夫です! 自分でなんとかしますから!」
「なんとかってどうすんねん。この先に店なんかないで? なんかの動物狩って毛皮剥いで上着作ってる間に凍死すんで」
どこかで調達しようくらい考えていたがお店がないのか。もちろん自分で作れるはずもない。これは困ったことになった。
脳裏に動物を狩ろうとして逆に狩られるさまや獲物を捌くこともできず途方に暮れているさまが浮かぶ。
「すみません、なんとかお願いできますか?」
「イイよ! オニイチャンが着てたやつか何かないか探してアゲル」
ここは好意に甘えるほかない。
お母様が快く引き受けてくれて助かった。
(ここまで死に物狂いで頑張って勉強して生きていけるようになったのにこんなところで凍死なんていやだ)
私は国境の街での準備の悪さを呪った。
「それにしてもジルタニア語お上手ですね。どうして勉強を?」
この村で農場を営むというご両親がジルタニア語を使う機会があるのかが気になった。
「勉強は楽シイ。新しいこと学ブ楽シイ。ヨソの言葉を学ブはヨソの国の文化知るコト。大事」
勉強は、新しいことを学ぶことは楽しい。そうだ。治療魔法師の勉強を始めた時だってそうだった。
(忘れちゃいけない大事なことだわ。停滞は下降に等しいってこと)
お母様の言葉は大事なことを思い出させてくれた。
ディナーも終わって、お風呂にも入り__この国では魔法石が普及していないみたいでお風呂にも給湯機能はないものの、どの村にも温泉の源泉が湧き出ていて、そこから各家庭に引っ張ってきているので自宅で温泉が楽しめる。
私はホカホカの体をベッドに沈め、それから生まれ変わってから今までのことを振り返ってみた。
(最初は死神コノヤロウ! って思ったけど、周囲の人にはとても恵まれたわね。最初は川辺に倒れてたって聞いたけど、助けてくれる人がいなかったらすぐまた死んでたわけだし。ハリス先生だって分かりにくいけど優しい人だから、行くアテのない私を放り出したりしなかった。マリーさんとテイラーさんも色々と気遣ってくれて。治療魔法師の実習ではジェイミーとミシェルがいて、大変だったけど楽しかった。それからこの国で出会った人たち……。私はこの世界で支えられて生きてる)
これまでの記憶はどれも温かで、私はホワホワした気持ちで眠りについた。
翌朝、マルティンさんのお母様に、お兄さんが子供の頃に着ていたというウサギの毛皮のコートとそれから毛糸のマフラーと手袋、ブーツまで譲っていただいた。
何も返せるものを持っていない私は謝辞とともに『何か困ったことがあったらいつでも遠慮なく呼んでほしい。力になりたい』と伝えた。
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