不遇な王の娘は邪神と騎士に愛を注がれる

高倉阿佐

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第4話

「あっ……あっ、あぁ~」



寝室にミリアムの矯声が響く。寝台の上でミリアムは尻を高く上げ突っ伏している。その彼女の秘所には太い楔が突き刺っており、ミリアムの下肢は自身が垂れ流した蜜ではしたなく濡れそぼっている。

ギデオンの精の求餌はいつも執拗だ。精を与えるだけでなく、ミリアムを快楽の沼に引きずり込もうと精を与えないまま指と舌を使って絶頂させようとしてくる。



今もミリアムに挿入はしているが一切動いていない。ギデオンはミリアムの耳や首筋、背中に舌を這わせていた。

ギデオンの舌が這い回る度にミリアムの身体がビクビクと震え、膣内で肉棒を締めるのをギデオンは愉しんでいた。

シーツを掴み、ハアハアと肩で息をするミリアムの耳に、ギデオンの熱い吐息が掛かる。



「気持ちいい、ですか?……気持ちいいんですね……まだ動いてないのにこんなエロい声出して……ミリアム様、随分セックス大好きになられましたね」



「そ、そんな、こと……ひゃあぁん!!」



「んーー……中ヌッルヌルでグッチャグチャですよ?私の形も覚えてくれていますし……気持ちいいでしょう」



「う、ううう……」



──何一つ否定出来ないのが悔しい。今もギデオンに挿入されただけでイってしまい、彼の舌と指で何度絶頂したかも分からない。そして、今も埋められている太くて大き過ぎるものが腹の中で暴れて欲しくて切なくなっている。精液だけでなく、肉の交わりの快楽をミリアムは望むようになっていた。



ギデオンの手がミリアムの腹部に当てられる。薄い腹を撫でさするギデオンは低く湿った声でミリアムに囁く。



「……ミリアム様。ここ、分かりますよね。ミリアム様の中に私がいるんです。もう貴方はアーヴァドの雛を身籠っているのに……仔を産んだ後も、また身籠っても、抱いて差し上げます、精液を注ぎこんであげますからね……!」



「ああああぁん!」



ギデオンはミリアムに覆い被さり抽送を開始した。激しく肉を打ち付ける音、粘着質な水音、ベッドが軋む音、全てがミリアムの官能を高めていく。



──ああ、やっと動いてくれた……!うれしい……



揺すぶられながら多幸感で目尻に涙を浮かべるミリアムに、ギデオンは涙を舐めとり抽送を速めた。



「ミリアム…好きだよ、好き、好き、ずっとそばにいるよ……出るっ……!」



嵩を増した肉棒が子宮口を叩きつけ、白濁を注ぎ込む。しかし肉襞が夫のものではない子種だと分かるとじゅるじゅると啜り上げ、ミリアムは満腹感に包まれる。



すべて出しきったギデオンは荒く息をつくと萎えた自身を引き抜き、ミリアムを仰向けに抱き直し口付けた。



「ミリアム様、どうでした?気持ちよかったですか?おいしかったですか?」



「あ……すごく、よかった……」



「そうですか…次は、もう少し激しくしてもよさそうですね……」



「え……?」



「いえ、大したことではないのです……ふふ、もう少し抱きあっていましょうか」











──ミリアムがアーヴァドの仔を孕んでから半年程が経った。

しかし見た目は変わりもなく、つわりなどの症状もない。本当に妊娠したのか首を傾げたが、アーヴァドは順調に雛は育っている……そう答えるだけだった。



妊婦の自覚も持てないミリアムだったが、肉体の変化はあった。アーヴァドの種付けからどんどん胸と尻が大きくなっていた。あまりにも大きくなるのでゆったりとしたシュミーズドレスしか着られなくなってしまった。



しかしそれよりも深刻だったのは精神面だった。性欲が日増しに高まっているのだ。

ギデオンの贈り物の中に、男女の性についての本、いわゆる官能小説……というのがあり、最初見つけたときはただただ困惑したのだが、今では毎日読み耽っており、贈り物の一つの玩具……男性器を模した性具での一人遊びが日課になってしまった。

しかしやはり玩具でしかなく、本物の──肉の悦びには程遠いもので、余計アーヴァドとギデオンの来訪を待ちわびる日々だった。





その日はギデオンが訪れる日で、ミリアムは玄関ホールでギデオンを迎えたミリアムは驚いた。



「ギデオン様……と、アーヴ?」



ミリアムがこの館に住み初めてから、男達は単独で訪れていた。あまりにも珍しいので、なにかあったのではないかと不安がるミリアムにギデオンは微笑して答えた。



「ああ、私がアーヴァド様をお呼びしたのです。ミリアム様もそろそろよろしいかと……ね」



「私……ですか?」



いつもは応接間にギデオンを通し、軽食を済ましてから寝室へ向かうのだが、今日は違った。応接間には向かわず、ミリアムが清掃する時しか入らない、客室にギデオンは向かった。



客室は広い間取りの部屋で、天蓋付のキングサイズのベッドが鎮座している。そしてカーテンもベッドリネンも全てが白色で、清潔感と、なにか近寄りがたい雰囲気を醸し出している。



「あの、ギデオン様、応接間に軽食を用意しているのですが……」



「ああ、後で傀儡に持ってこさせましょう。今日は泊まりになりますので」



「そう、お泊まり……えっ?!」



寝耳に水のミリアムを気にもしないで、ギデオンは上着を脱ぎ始めた。アーヴもいるのに?!と混乱するミリアムに、アーヴは腰に巻いた布を取り払うと言った。



「服を脱げミリアム。今日は──三人で交わるぞ」







──寝台の上で座り込むミリアムは羞恥で俯いていた。ベッドの前に立つ男達は一糸纏わぬ姿で、その姿には慣れきったものだと思っていたのだが、二人揃ってとなると、もう無くしていたと思っていた恥ずかしさが込み上げてきた。



「駄目ですよ、ミリアム様。ちゃんと見ていてください」



ミリアムが顔を上げると──ギデオンが己の竿を扱いていた。驚くミリアムの眼前、ギデオンの隣にはアーヴァドが立ち、やはり、肉棒を扱いている。



面食らいベッドの上で後ずさるミリアムに、ギデオンは荒い息をついてミリアムを見下ろす。



「ミリアム様はこのやり方はご存知なかったでしょうか?私の贈り物の中に、これを描いたものがあるのですが」



もちろん知っている。好色な妻が不貞を働き、夫と愛人に制裁として両方とベッドを共にする話だ。その後夫婦と愛人は和解し、三人で愛しあう話……



「セックスが大好きなミリアム様に、もっとセックスを好きになってもらいます……私とアーヴァド様を、いつでも受け入れれるように……セックス無しでは生きられないようになってもらいます」



ギデオンの声はミリアムには届いていなかった。ギデオンの、がっしりとしつつ、しなやかな胴の下、金色の下生えから上を向いてそそり立つそれから、目が離せない。



「こら、ミリアム。ギデオンばかり見ないで、我のもしっかり見るのだ」

「あうっ……」



アーヴァドに頭を押さえつけられ青黒い肉棒を眼前に向かされる。鎌首をもたげる陰茎は、まるで大きな蛇のようだ。



アーヴァド、ギデオンとの交合、読み耽った淫靡な物語が重なり、これから起こるであろう淫らな情事に、ミリアムの下腹は切なげに収縮し、頭はぼうっとした。



「さあ、どうぞ、握って下さい」

「え……?握る…?」

「ここからはミリアム様が大きく……我々を奉仕してください。もちろんアーヴァド様、私の両方です」







「ん……こう、でいいのですか……?」



寝台にへたり込むミリアムは眼前に立つ男達の肉茎を握らされていた。何度も挿入されていたとはいえ、こう正面から見るのは初めてだった。それも、二本同時に……



「…ミリアム……もう少し、強く…」



アーヴァドは自身の肉棒を掴むミリアムの手に己の手を重ねるとグッと握り締め、激しく上下させた。



こんなに握って、痛くないのかと心配するミリアムが見上げるとアーヴァドは眉根を寄せて快楽に耐えている様子だ。

ギデオンはどうだろうと見上げるとギデオンは目を閉じ、こちらも堪えるように呻き声を漏らしている。



痛くはないか心配になったミリアムはギデオンに尋ねる。



「ギデオン様、痛むのなら一度止めましょうか?」

「いえ、はあ……ミリアム様の小さくて可愛らしい柔らかい手の感触と、あまりに淫らで、刺激的な光景に、もう、堪えられそうに、ないっ…」

「きゃあああ!!」



ギデオンはミリアムをベッドに押し倒すと性急に挿入した。パンパンパンパンと肉を打つ音が、部屋に響く。



「あっ、あんっ、あっ……つよい~…」

「うっ、出る……ミリアム様、精液味わって……ああっ」



そのまま激しく腰を数度振るとギデオンは果てた。息を整えると己の萎びたものを引き抜きベッドから下りると、アーヴァドがベッドに上がった。



「面目ないです…では、交代です」

「こう…たい…?」

「ああ、では参るぞ、ミリアム」

「まって、まだイってるのぉ……」



アーヴァドはミリアムを後ろから抱えると、勃ち上がった肉杭にミリアムを覆い被せた。青黒い肉棒に串指しにされるような体位と、直前に激しく突かれ敏感になっていた膣内は蠕動し、邪神の肉竿を刺激する。



──あ、イってる最中なのに、挿れられて、感じすぎて、戻ってこれない……



絶頂を繰り返すミリアムの柔襞は動かずとも邪神の肉楔を絞め上げて悦ばせる。結合部が丸見えのはしたない体位、全身を紅潮させ、ビクビクと身体を快感に震わせるミリアムの姿に、ギデオンの萎えた男根が大きさを取り戻していた。



「ああ、アーヴァド様のチンポをずっぽり咥え込んで……ミリアム様のおまんこ……浅ましくて、いやらしくて、綺麗だ…」



「ひゃあぁぁん!!」



ギデオンがミリアムの淫核を摘まみ、扱くとミリアムは身体を大きく仰け反らせた。指でくにくにと捏ね繰り回し、ずりずり擦るとぶしゃっと潮を吹き出し、ギデオンの顔を濡らした。



「あ……あ……」

「あらら、アーヴァド様にハメられているというのに、潮を吹くなんて……ミリアム様はホントにふしだらな方だ……」

「あっ……あ~…」

「……そろそろ動くぞ」



邪神が腰を使い始めるとミリアムの腰を掴み上下に揺さぶった。妊娠後から徐々に肥大して雌牛のようになった乳房と、艶のある黒髪が跳ねる度に甘い香りが漂った。堪らず乳房にむしゃぶりついたギデオンは尖りきった乳頭を舌で転がした。



「あっあああぁぁ~!!」



邪神の陰茎を受け入れながら両乳房を騎士にしゃぶられる。その間にも男達の舌と手はミリアムの肉体を這いずり回った。



邪神の突き上げが速度を増し、膣内で弾けた。どくどくと精を注がれミリアムはぐったりと邪神にもたれ掛かった。



「気持ちよかったですか?」

「あ……きもち……い……」

「それなら、今後は私達二人で、ミリアム様を気持ちよくしてさしあげます」

「アーヴと……ギデオンさまが……うれしい……」





──その日を境に、ミリアムが床を共にするのは邪神と騎士の二人、三人での同衾が常となった。そしてそれまでは男達がミリアムをリードしていたのが、ミリアム自身が彼らを行為に誘う事が多い、積極的なものになった。



「あ……おかえりなさい…」



客室のキングサイズのベッドの上で、ミリアムは男達を迎えた。あと数週間で出産という日に、ミリアムの腹部は膨らみ始め、肥大化した乳房や臀部と相まってもう着れる服は無くなり、常に全裸の状態だった。それでもミリアムは不平不満も訴えず寝室で過ごしていた。



「ただいま、ミリアム様……お腹、また大きくなりましたね」

「ギデオンさま……はやく、セックスしましょう?……いつもみたいに、いっぱい突いてぇ……」



ミリアムはギデオンにしなだれかかれ甘えた声で誘惑する。しかしギデオンはミリアムの大きく膨らんだお腹に口付けて答えた。



「まずは腹ごしらえをしましょう。傀儡に用意させた軽食を部屋に運ばせます」

「いやぁ……ごはんたべても味しないもの」

「これなら食べれますでしょう?」

「お肉……これなら……」





ミリアムの変化は性欲の亢進だけでなく、味覚にも及んだ。それまで常食していた穀物、野菜、果物、肉、乳製品全て味がしなくなり、味が分からなくなってしまっていた。それを知ったギデオンは塩漬け肉をミリアムに与えた。肉の味も分からなくなったミリアムだったが、そのギデオンが用意する肉ははっきりと味が分かり、美味なのだった。



軽食が終わるとさっそくミリアムはベッドの上に横たわった。



「ギデオンさまぁ……精液ごくごくさせてください……アーヴゥ……子種ちょうだい……はやく、淫乱おまんこに突っ込んでぇ……」



媚びた声色でミリアムはギデオンに教わった卑猥な言葉を使い、両手で脚を抱え、股を大きく拡げミリアムは男達を誘った。

「下の口をもうこんなに涎を垂らしてパクパクさせて……挿れるぞ」

「あっ……はあぁぁぁん……!」



先んじて邪神の肉茎が淫裂に埋め込まれた。邪神が肉を出し入れする度に泥濘を踏み歩くような音を立てて突き込む。

ミリアムは挿入されただけでイったようで、身体をビクンビクンと痙攣させている。



「……あ……」



急に邪神が肉竿を抜き取った。不満そうなミリアムに、邪神はにんまりしながら言う。



「我とギデオンで味比べだ」

「いつもとは趣向を変えて……楽しみましょう?」



ギデオンの肉竿がズブズブと肉沼に呑み込まれ、肉襞は別の生き物のように精を搾り取ろうと蠢いた。

ミリアムの膣肉は肉棒が抜き取られるのを察すると追いすがって更に締め付けを強め、それがえもいわれぬ快感なのだった。



「もっ……出る……!」

「ああ、お前は最高の肉壺だ……!」

「ああぁぁ……うれしい、びゅーびゅー出てるぅ……」



──二人の射精をすべて受け止めるとミリアムは満足げに意識を失った。男達はミリアムが目覚めるまで寄り添っていた。











「ふうっ……うう、ああぁ……」



寝台の上で苦しげにミリアムは喘いだ。産気づいたミリアムの元には邪神と騎士がいた。ミリアムの妊娠は極秘であり、産婆は呼べなかった。むしろ、彼女の産むものを産婆に見せる訳にはいかなかった。ミリアムは、邪神の苗床。彼女が産むのは、邪神の雛なのだから。



「う、うう、うあぁ……!」



ミリアムが息むと、ずるりと卵型の物体をひり出した。ぬめる肉色の薄膜の卵は胎児ほどの大きさで、出血しているミリアムの血を帯びていた。



ギデオンはミリアムの止血の処理をすると肉の卵を洗い清め、アーヴァドの造り出した肉の孵化器に嵌め込んだ。



「よくやったな、ミリアム」

「初めての出産、ご苦労様でした」



男達はミリアムを労うとお互いを見やり、ミリアムに質問した。



「ミリアム、我らの契約を覚えているか?」

「けい……やく……?」

「ミリアム様がアーヴァド様の雛を出産し、望むならミリアムを自由にする……その契約です」

「お前は我の雛を産んでくれた。我はミリアムと交わり、我の仔をもっともっと産んでほしい」



「……いいよ」

「ミリアム……!」

「アーヴァドの赤ちゃんまた産んであげる……だから、アーヴとギデオンさま……もっと気持ちよくして……」



「ええ、精をこれからも注いであげますよ」



「ミリアムには極上の快楽を与えるのを約束する。そして、これからも我の仔を産み続けるのだ……ふふふ、楽しみだ……廃聖堂を潰し、跡に我の神殿を建てるのだ。その地下に我の力で箱庭を造り、ミリアムをそこに移し、我とギデオンで、苗床の巣としよう……」



「あ……お乳が……」



早くもミリアムの乳房から母乳が垂れ始めた。



「母乳か……我の雛は乳を必要せぬ。だから──ギデオン、ミリアムの母乳を吸え」

「私が……よろしいのですか?」

「お前もいずれ我の肉を喰わせ眷属にする。その時には我の肉とミリアムの乳で腹を満たす身体になるのだ……今の内に馴れておけ」



「はい、では……」

「ひゃあん……!」



ギデオンはミリアムの乳頭を含むと強く吸いたてた。じゅるじゅると音を立てて母乳を吸った。



「ギデオンさまったら、あかちゃんみたい……かわいい……」



ミリアムはギデオンの頭を抱え、淫欲の熱が灯るのを感じていた。しかしなにも問題はない。アーヴァドとギデオン、二人がいればこの熱を沈めてくれるのだ。この二人がいれば……



「ああぁん、アーヴ、ギデオン様、もっと強くおっぱいちゅうちゅうしてぇ……」



大きく張った、左右の乳房を男達に吸われ、充足感にミリアムは包まれていた。ベッドの横の、肉の台座に嵌め込まれた卵はドクドクと脈を打ち、孵化するのは時間の問題だろう。その頃にはミリアムはまた邪神の仔を身に宿すのだ。



「いい、いいのぉ……ああぁ~……」



邪神の苗床の甘い悲鳴はいつまでも鳴り止まなかった。
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