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対決
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鬼森龍彦が死んだ、あの雨の日。祖父は『土門』一族の黄色の装束を身に着け、背に魔除けの弓矢を背負っていた。そして、僕も今日、あの日の祖父と同じ姿をしている。
鬼森三兄妹が住んでいるアパートの郵便受けに、日時を指定して呼出状を入れておいた。場所はここ、先日の事件があった、大学の旧校舎跡。手紙の署名は、少し迷った後、『土門 幸太郎』と書いた。
旧校舎跡はすっかりただの焼け野原で、怨霊の影響か、僕の呪術の影響か、あれ以来雑草の一本も生えていない。僕はその焼け野原の真ん中に座して、虎丸の訪れを待っている。
果たして、虎丸はやって来た。今日は黒いシンプルなTシャツにデニム。まるで、ちょっと街をブラブラするだけのような、身軽な格好だ。
そうして、僕を見て、実に複雑そうな顔をした。
「おまえが、『土門』だったんだな」
「ええ」
「おまえ自身に恨みはないんだけどよ──龍彦兄貴を殺した張本人はどうした」
僕は、首を横に振る。
『人形』であった羽島源三郎を失った祖父には、もう、人を殺すような負荷の高い呪術は行えないと、協会は判断したのだろう。
「まぁいいや。おまえには借りがあるが──『土門』は、兄貴の仇だ」
そう言って、虎丸が尻ポケットから取り出し、僕に向けて構えたのは、黒くて小さな──拳銃だった。
「呪術の陣が敷かれている様子もねぇな。ここまでお膳立てしておいて、罠の一つも仕掛けてないなんて、『協会』の制御が利いて呪術が仕えない俺なら、楽勝だとでも思ったか?」
僕は表情を変えなかった。正直、予想はついていた。おそらく、虎丸と卯月には、『土門』一族への呪術的な攻撃について、制御がかけられている。だが、この間一般人を蹴り飛ばしていたことからしても、『協会』の制御は、こと物理的な方面については、随分甘い──というか、そもそも考慮していないのではないかと思われた。古参の呪術師ほど、呪術に特化し、現代社会の技術を邪道と切り捨てる傾向にある。『協会』のトップは、そんな連中が占めているのだから、当然の結果ともいえる。
虎丸は、やるせないような瞳をした。
「なぁ、『土門』。兄貴は本当に、あんな殺され方をしなきゃならなかったのかよ。そりゃ、呪殺は悪いことさ。俺だって知ってる。だけど、兄貴は俺と卯月を守って育てるために、自分の手を汚したんだぜ? 『協会』の汚れ仕事だって、たくさんこなしたんだ。それなのに、『協会』を通さない仕事をしたってだけで、それかよ」
憎しみを通り越して、哀しみに満ちた声だった。だが、僕も退くわけにはいかない。
源三郎じいちゃんの死に顔。もう僕は顔すら覚えていない、亡くなってしまった美鳥ちゃんのご両親。そして、膝を抱えて泣いていた、幼い日の美鳥ちゃん。
「あなたの兄は」
僕の声は、自分でもひどく冷たく聞こえた。
「『土門』一族の、大切な人達にとっての仇でした」
虎丸が、少し驚いたような顔で目を見開く。僕は言葉を続けた。
「あなたは、その仇の弟です。だから──この土門幸太郎。『協会』のためではなく、私怨により、あなたを殺します」
はっ、と虎丸が笑う。
「いいねぇ、いいねぇ。互いに私怨のやり取りってわけか。善だ悪だとか、あのクソくだらねぇ『協会』の指令だなんだっていうより、ずっと気持ちいい。──いいぜ、これで俺らは対等な立場だ。勝っても負けても恨みっこなし。すべてをここで決めよう」
虎丸が拳銃の引き金を引いた。だが、当たらない。弾は僕の顔すれすれを掠めるものの、そのまま後方へ流れていく。
「矢避けの加護の術か」
さすがに気づいたようで、虎丸は僕に向けてズカズカと歩いてくる。
「でもよ、額に銃口押し付けて引き金引いてやったら、さすがに死ぬだろ、おまえも」
「さて。銃が暴発して、あなたの手がお釈迦になるかもしれませんよ」
「そんときゃ、残った片手で殴り殺してやるよぉ!」
虎丸が地面を蹴り、走り出す。僕は紙片を宙に撒いた。それらは鷹の姿になり、左右から虎丸へと襲いかかる。だが、虎丸は時にそれを身軽に避け、時に、呪術を施したと思われる短刀でそれを切り裂いた。そして、まっすぐに僕のもとへと走ってくる。
──それが、僕の狙いだった。式神は囮。必要なポイントに、虎丸を誘い込むための。そして、虎丸の足が、その場所を踏んだ。
「──あ?」
虎丸の身体が、バランスを失い、落下する。そう、そこには、僕が式神に作らせた、巨大な落とし穴があった。落とし穴の底には、先を尖らせた細い竹を無数に仕込んである。
覗き込めば、果たして、虎丸の身体は無数の竹に貫かれ、血に塗れていた。だが、なんとか致命傷は逃れているらしい。運のいいやつ……いや、何らかの防御の術をかけていたのか。
僕は別に、協会から呪術的な攻撃を制御されてはいない。──が、だからといって、物理攻撃をしてはいけないという法はあるまい?
何よりも、呪術攻撃をしないのならば、当然呪術の反動が来ることもなく、美鳥ちゃんを『人形』として利用する必要もないのだ。
そして僕も、装束の背に背負った魔除けの弓矢を構えた。鏃は鋭く尖っている。術を使わなくとも、これで射れば、人は死ぬ。
「何か、言い残すことはありますか」
僕は静かに聞いた。虎丸は、ヒュー、ヒュー、と息を吐きながら、何かを呟いた。僕は耳を澄ませる。
「づ、きは……」
虎丸の声が、必死に言葉を紡ぐ。
「卯月は、関係ない。何もしていない。俺が、連れ回しただけだ──!」
その言葉に、僕は卯月のか細い体躯を思い出した。
『幸太郎のお嫁さんになってあげてもいいよ』
僕なんかに、そう言ってくれた彼女のあどけない笑顔。
『卯月にも普通の生活をさせてやりたい』
そう言った虎丸の優しい笑顔も。
虎丸が今日ここに卯月を連れてこなかったのは、万一の時、彼女だけは巻き込まないため。その気持ちが、僕にはよく分かる。
弓を引く手が震える。だが、やらなければ。
その時。背中が熱くなる。一瞬遅れて、激痛が全身を走った。
振り返れば、そこに卯月がいた。こっそり虎丸に着いてきていたらしい。憤怒と憎しみの形相で、僕の背にナイフを突き立てている。黄色い装束に、じわり、と紅く血が滲んだ。
だが、僕はまだ動けた。ほとんど本能のまま、腕を振り上げると、卯月の顔を全力で殴った。卯月は悲鳴を上げ、鼻血を出しながら、地面に転がる。
何が起きたか見えなくても、察したのだろう。虎丸が悲鳴を上げる。
「卯月……!」
まだ身体は動く。卯月を、兄と同じ穴に放り投げ、そうして、二人を矢で射る。それで、任務完了だ。それで、美鳥ちゃんのご両親の仇を討てる。
──それで、協会が美鳥ちゃんを『鬼森』一族に狙わせることも、二度とない。
やらなければ。
僕は卯月の腕を掴んだ。卯月は暴れるが、僕は普段からは信じられないほどの力で、彼女を落とし穴に向けて引きずっていく。
「やめろ! 卯月は、卯月だけは助けてくれ!」
虎丸の悲痛な叫び声がする。
──やらなければ。
それだけで頭がいっぱいになった、その時。僕の人差し指の指輪から、僕の脳裏に、声が流れ込んできた。
──やめて、幸ちゃん! 殺したらだめ!
それは、美鳥ちゃんの声だった。
……どうして。
この指輪は、美鳥ちゃんの危機を僕に知らせるために作った。
だから、美鳥ちゃんの心身に激しい変動があれば、この指輪は僕にそれを伝える。ならば、逆もありえると、そういうことなのか──?
僕の心の動揺と、刃物で刺されたという大きな刺激が、美鳥ちゃんに、僕の心を伝えた?
そして今、美鳥ちゃんの心を、僕に伝えているというのか。
──殺すなと、美鳥ちゃんが言っている。
卯月の腕を掴んでいた僕の手から、力が抜けた。
僕の目から、涙が、ボロリとこぼれ落ちる。そのまま僕の身体は力を失い、ぺたりと地面にへたり込んだ。
烏が一羽、僕のもとに飛び降りて、確かめるように小首を傾げた。『協会』の使いだろう。僕はそれに、一つ頷いて応えた。
「与えられた任務──鬼森虎丸の抹殺、『又は捕獲』、完了しました。『協会』への報告をお願いいたします」
烏は、了解したとばかりに飛び去った。
鬼森三兄妹が住んでいるアパートの郵便受けに、日時を指定して呼出状を入れておいた。場所はここ、先日の事件があった、大学の旧校舎跡。手紙の署名は、少し迷った後、『土門 幸太郎』と書いた。
旧校舎跡はすっかりただの焼け野原で、怨霊の影響か、僕の呪術の影響か、あれ以来雑草の一本も生えていない。僕はその焼け野原の真ん中に座して、虎丸の訪れを待っている。
果たして、虎丸はやって来た。今日は黒いシンプルなTシャツにデニム。まるで、ちょっと街をブラブラするだけのような、身軽な格好だ。
そうして、僕を見て、実に複雑そうな顔をした。
「おまえが、『土門』だったんだな」
「ええ」
「おまえ自身に恨みはないんだけどよ──龍彦兄貴を殺した張本人はどうした」
僕は、首を横に振る。
『人形』であった羽島源三郎を失った祖父には、もう、人を殺すような負荷の高い呪術は行えないと、協会は判断したのだろう。
「まぁいいや。おまえには借りがあるが──『土門』は、兄貴の仇だ」
そう言って、虎丸が尻ポケットから取り出し、僕に向けて構えたのは、黒くて小さな──拳銃だった。
「呪術の陣が敷かれている様子もねぇな。ここまでお膳立てしておいて、罠の一つも仕掛けてないなんて、『協会』の制御が利いて呪術が仕えない俺なら、楽勝だとでも思ったか?」
僕は表情を変えなかった。正直、予想はついていた。おそらく、虎丸と卯月には、『土門』一族への呪術的な攻撃について、制御がかけられている。だが、この間一般人を蹴り飛ばしていたことからしても、『協会』の制御は、こと物理的な方面については、随分甘い──というか、そもそも考慮していないのではないかと思われた。古参の呪術師ほど、呪術に特化し、現代社会の技術を邪道と切り捨てる傾向にある。『協会』のトップは、そんな連中が占めているのだから、当然の結果ともいえる。
虎丸は、やるせないような瞳をした。
「なぁ、『土門』。兄貴は本当に、あんな殺され方をしなきゃならなかったのかよ。そりゃ、呪殺は悪いことさ。俺だって知ってる。だけど、兄貴は俺と卯月を守って育てるために、自分の手を汚したんだぜ? 『協会』の汚れ仕事だって、たくさんこなしたんだ。それなのに、『協会』を通さない仕事をしたってだけで、それかよ」
憎しみを通り越して、哀しみに満ちた声だった。だが、僕も退くわけにはいかない。
源三郎じいちゃんの死に顔。もう僕は顔すら覚えていない、亡くなってしまった美鳥ちゃんのご両親。そして、膝を抱えて泣いていた、幼い日の美鳥ちゃん。
「あなたの兄は」
僕の声は、自分でもひどく冷たく聞こえた。
「『土門』一族の、大切な人達にとっての仇でした」
虎丸が、少し驚いたような顔で目を見開く。僕は言葉を続けた。
「あなたは、その仇の弟です。だから──この土門幸太郎。『協会』のためではなく、私怨により、あなたを殺します」
はっ、と虎丸が笑う。
「いいねぇ、いいねぇ。互いに私怨のやり取りってわけか。善だ悪だとか、あのクソくだらねぇ『協会』の指令だなんだっていうより、ずっと気持ちいい。──いいぜ、これで俺らは対等な立場だ。勝っても負けても恨みっこなし。すべてをここで決めよう」
虎丸が拳銃の引き金を引いた。だが、当たらない。弾は僕の顔すれすれを掠めるものの、そのまま後方へ流れていく。
「矢避けの加護の術か」
さすがに気づいたようで、虎丸は僕に向けてズカズカと歩いてくる。
「でもよ、額に銃口押し付けて引き金引いてやったら、さすがに死ぬだろ、おまえも」
「さて。銃が暴発して、あなたの手がお釈迦になるかもしれませんよ」
「そんときゃ、残った片手で殴り殺してやるよぉ!」
虎丸が地面を蹴り、走り出す。僕は紙片を宙に撒いた。それらは鷹の姿になり、左右から虎丸へと襲いかかる。だが、虎丸は時にそれを身軽に避け、時に、呪術を施したと思われる短刀でそれを切り裂いた。そして、まっすぐに僕のもとへと走ってくる。
──それが、僕の狙いだった。式神は囮。必要なポイントに、虎丸を誘い込むための。そして、虎丸の足が、その場所を踏んだ。
「──あ?」
虎丸の身体が、バランスを失い、落下する。そう、そこには、僕が式神に作らせた、巨大な落とし穴があった。落とし穴の底には、先を尖らせた細い竹を無数に仕込んである。
覗き込めば、果たして、虎丸の身体は無数の竹に貫かれ、血に塗れていた。だが、なんとか致命傷は逃れているらしい。運のいいやつ……いや、何らかの防御の術をかけていたのか。
僕は別に、協会から呪術的な攻撃を制御されてはいない。──が、だからといって、物理攻撃をしてはいけないという法はあるまい?
何よりも、呪術攻撃をしないのならば、当然呪術の反動が来ることもなく、美鳥ちゃんを『人形』として利用する必要もないのだ。
そして僕も、装束の背に背負った魔除けの弓矢を構えた。鏃は鋭く尖っている。術を使わなくとも、これで射れば、人は死ぬ。
「何か、言い残すことはありますか」
僕は静かに聞いた。虎丸は、ヒュー、ヒュー、と息を吐きながら、何かを呟いた。僕は耳を澄ませる。
「づ、きは……」
虎丸の声が、必死に言葉を紡ぐ。
「卯月は、関係ない。何もしていない。俺が、連れ回しただけだ──!」
その言葉に、僕は卯月のか細い体躯を思い出した。
『幸太郎のお嫁さんになってあげてもいいよ』
僕なんかに、そう言ってくれた彼女のあどけない笑顔。
『卯月にも普通の生活をさせてやりたい』
そう言った虎丸の優しい笑顔も。
虎丸が今日ここに卯月を連れてこなかったのは、万一の時、彼女だけは巻き込まないため。その気持ちが、僕にはよく分かる。
弓を引く手が震える。だが、やらなければ。
その時。背中が熱くなる。一瞬遅れて、激痛が全身を走った。
振り返れば、そこに卯月がいた。こっそり虎丸に着いてきていたらしい。憤怒と憎しみの形相で、僕の背にナイフを突き立てている。黄色い装束に、じわり、と紅く血が滲んだ。
だが、僕はまだ動けた。ほとんど本能のまま、腕を振り上げると、卯月の顔を全力で殴った。卯月は悲鳴を上げ、鼻血を出しながら、地面に転がる。
何が起きたか見えなくても、察したのだろう。虎丸が悲鳴を上げる。
「卯月……!」
まだ身体は動く。卯月を、兄と同じ穴に放り投げ、そうして、二人を矢で射る。それで、任務完了だ。それで、美鳥ちゃんのご両親の仇を討てる。
──それで、協会が美鳥ちゃんを『鬼森』一族に狙わせることも、二度とない。
やらなければ。
僕は卯月の腕を掴んだ。卯月は暴れるが、僕は普段からは信じられないほどの力で、彼女を落とし穴に向けて引きずっていく。
「やめろ! 卯月は、卯月だけは助けてくれ!」
虎丸の悲痛な叫び声がする。
──やらなければ。
それだけで頭がいっぱいになった、その時。僕の人差し指の指輪から、僕の脳裏に、声が流れ込んできた。
──やめて、幸ちゃん! 殺したらだめ!
それは、美鳥ちゃんの声だった。
……どうして。
この指輪は、美鳥ちゃんの危機を僕に知らせるために作った。
だから、美鳥ちゃんの心身に激しい変動があれば、この指輪は僕にそれを伝える。ならば、逆もありえると、そういうことなのか──?
僕の心の動揺と、刃物で刺されたという大きな刺激が、美鳥ちゃんに、僕の心を伝えた?
そして今、美鳥ちゃんの心を、僕に伝えているというのか。
──殺すなと、美鳥ちゃんが言っている。
卯月の腕を掴んでいた僕の手から、力が抜けた。
僕の目から、涙が、ボロリとこぼれ落ちる。そのまま僕の身体は力を失い、ぺたりと地面にへたり込んだ。
烏が一羽、僕のもとに飛び降りて、確かめるように小首を傾げた。『協会』の使いだろう。僕はそれに、一つ頷いて応えた。
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