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静彦の秘密
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その晩、耀は離れ──といっても耀の実家よりずっと大きい一軒家だ──に用意された部屋で布団に潜り、横になっていたが、どうにも寝付けなかった。障子の向こうから鳥の声、獣の遠吠えが聞こえてきて落ち着かないのもあるが、何よりも、脳裏に浮かんで離れない雫の泣き顔が一番の理由だった。
『……、耀ぅ……っ!』
助けを求める声。
確かに、彼女は耀を利用していたのだろう。耀の人格を消し、『蛮神』の人格が再びこの世に現れることを願っていたのだ。だが、どうにも彼女を恨む気持ちが湧いてこなかった。
『みんな、私を置いて行ってしまう』
と、そう泣いていたあの夜を思い出す。
──あの子は、ただ、寂しかったのだ。人間の寿命では、どうあっても彼女に付き添えない。時を超えて傍にいてくれる、そんな存在が欲しかったのだ。
耀は寝るのを諦めて上体を起こす。障子の向こうから月の光が差し込んでいる。そうえいば今日は満月だったか。立ち上がって障子を開けると、白々とした光に照らされた庭園は、昼間と変わらずはっきりと見えた。離れを出て庭に降りる。冷たい夜風が頬を撫でるのが気持ちよかった。
そのまま庭園をぶらついていると、話し声が聞こえた。一人は静彦の声だったので、なんとなく足が向く。あいつも寝付けないなら、少し話でもしようと思ったのだ。
だが、足を向けた先、池の畔にある東屋に見た光景に、耀は目を見開いた。
東屋のベンチに座った静彦の膝上に、美波が向かい合わせに伸し掛かっている。美波の両手は静彦の両頬に添えられ、唇が触れ合いそうなほどに顔を近づけている。つまるところ、妙齢の清楚な美女が、儚げな美少年を押し倒し誘惑している光景──に見えた。
喧嘩ならともかく、色ごとにはまったく縁のなかった耀はどうしていいか分からず立ちすくむ。
「ねぇ……あの人に会わせて。どうして出てきてくれないの? 私はこんなにもあなたを想っているのに、ああ、会いたい。会いたくてたまらない。お願いだから、早く。だって──だってあなたは、あの人なんでしょう?」
狂気すら感じるその声の吐息から、静彦は必死に顔を背けている。美波の身体を押し戻そうとしているが、強く突っぱねることはできていない。彼の腕力なら、華奢な女一人、突き飛ばすことは簡単なはずなのだが。
だが、静彦が嫌がっていることはその表情からも明らかで、耀は放っておけなかった。息を吐いて覚悟を決める。
わざと大きな足音を立てて東屋に歩み寄り、片手を上げる。
「いよぉ、シズ! 遅いと思ったら、こんなとこにいたのかよ! お前の部屋でゲームする約束だろ?」
わざと作った明るい声はいかにも間抜けに響き、美波どころか静彦までぽかんと口を開けているが構っていられない。美波の肩を掴むと静彦から引き剥がし、静彦の腕を引いて立ち上がらせる。そのまま、呆然とした美波に貼り付けた笑顔を向けて、手を振る。
「じゃ、こいつ、俺と約束があるんで」
静彦の腕を掴んだまま歩き出す。二人の背を見送る美波の視線を感じなくなった頃、静彦が言った。
「……おい、どこへ行く」
「俺が知るかよ」
この家は広大すぎて、たった一日で地理など把握できるわけがない。
静彦は、はぁ、とため息をついた。
「俺の部屋に行くぞ。後で確認されたら厄介だ。嘘を誠にしておこう。……言っておくが、ゲームはないからな」
静彦の部屋は四方の壁に、床から天井までを覆う本棚が聳え立ち、小難しそうな分厚い本が並んでいた。愛書家にとってはたまらない空間なのだろうが、これが静彦の趣味というわけではなさそうなのは、今となってはさすがに予想がついた。耀には到底読めそうもない呪術書や古文書の数々。彼はただ、いつか彼が彼でなくなる日のために、これらを読破する必要があったのだ。
「……なぁ、さっきの、なんだったんだよ。合意には見えなかったけど」
年の差のある恋愛を否定するわけではないが、二十代半ばに見えるあの女性が、まだ高校生の静彦に執着する有様は、あまりに異様に見えた。合意なく性的に触れることは、男から女へに限らず、女から男への行為とて暴力だ。大人と子どもの差があるならなおさら。
静彦は目を逸らしてため息をついた。
「……可哀想な人なんだ。本当は優しくて穏やかな人で、俺が『水神』の器に選ばれる前は、弟のように可愛がってくれた。」
耀が納得していないのに気づくと、諦めたように言葉を続ける。
「美波従姉さんは……先代の『水神』の器の時代、『水神』の恋人として傍に侍っていた女性だ。だが先代の器は脱走して、『水神』の宝珠を有楽に渡した。先代はそのまま戻らず、従姉さんは取り残されて──俺が次の『水神』に成ることで、恋人と再会するのを待っている」
「──」
耀は絶句する。ならば、あの女性は、静彦の人格を見てすらいないのだ。
同情心より、そう怒りが先立つのは、あるいは耀がまだ男女の機微のそのあやめを知らぬからなのかもしれなかった。
「おまえ……それでいいのかよ」
「いいも悪いも。俺が完全に『水神』に成り果てた時、彼女は再び俺──『水神』の恋人になるだろうよ。とても仲睦まじい間柄だったそうだから」
諦めるような、吐き捨てるような声だった。本当にそれで良いのか。人生を、将来を、伴侶まですべて決められて。
耀は拳を握るが、静彦は話は終わりと決めたようだった。
「そういえば、俺のパソコンはオンライン授業用だからネットに繋がってるし、何かゲームができるかもしれない」
と、部屋の片隅に鎮座する文机に歩み寄り、その上のノートパソコンの蓋を開いて、エンターキーを押した。
その途端。パソコンから軽快な音楽とともに、歌が流れ出した。
『ゴッドレンジャー♪ ゴッドレンジャー♪ 我ら最強の戦士♪』
「……」
「……」
静彦は黙ってパソコンを閉じた。耀はさっさとパソコンに近づき、再びそれを開いた。
「やめろ!」
「うるせえ」
静彦は必死に耀を止めようとするが、耀も全力でパソコンを奪い取る。
超神戦隊《ちょうしんせんたい》ゴッドレンジャー。ヒロカが熱烈に語るから、耀もその存在は知っている。そういえば、静彦のスマートフォンのやけに軽快な着メロ、あれはゴッドレンジャーの主題歌だった。
先程の音声は動画サイトのもの。一旦クローズする。パソコンの壁紙はデフォルトだった。が、デスクトップに『雑』と名前のつけられた怪しげなフォルダを発見し、邪魔しようとする静彦の手を払い除けながらダブルクリックする。
出てくる出てくる、ゴッドレンジャーだけじゃない、過去数年の戦隊ものの画像がわんさかと。その中に、文字ばかりのスクリーンショットが一枚紛れているのを開くと、芸能事務所の募集要項だった。
耀は振り向いて静彦を見る。静彦はもはや抵抗する気力もなくなったようで、真っ赤な顔を両手に埋めている。静彦が特撮研究部に毎日通い詰めていたのも、今やまったく別の意味を持って思い出された。
「おまえ……特撮ヒーローになりたいの?」
「笑うなら笑え……」
これが余人であれば、耀も笑うだけ笑ったかもしれなかった。が、静彦だ。自分の希望を持つことそれ自体が、すでに奇跡的な静彦だ。
目と目が合う。耀は言った。
「──『水神』になってる場合じゃねーじゃん、おまえ」
「……」
否定は返ってこなかった。それは、静彦にとって、決して否定できない夢なのだと分かる。耀は立ち上がる。ぽけっとしている静彦の腕を掴んで立たせた。
「おい、行くぞ」
行くってどこへ、などとうるさい静彦に、うるさい黙れ誰かに聞かれるだろうが、と有無を言わせぬ口調で切り捨て、耀が向かったのは屋敷の入口だった。静彦の案内がなかったため、ぐるぐる迷いながらの到着だ。この屋敷に来た時、鍵が刺さったままのバイクが置いてあるのを耀は目に止めていた。今思えば、竜彦のものなのかもしれない。
耀はメットインからヘルメットを取り出して静彦に投げる。
「被っとけよ。言っとくけど俺、免許取り立てだからな」
「……っ、夜の山道だぞ!?」
「月が明るいし、このくらいならなんとかなんだろ」
押し問答の末、耀もヘルメットを被って運転席に座り、静彦はタンデムシートに乗って、耀の腹に手を回した。
夜の中、バイクは発進した。
『……、耀ぅ……っ!』
助けを求める声。
確かに、彼女は耀を利用していたのだろう。耀の人格を消し、『蛮神』の人格が再びこの世に現れることを願っていたのだ。だが、どうにも彼女を恨む気持ちが湧いてこなかった。
『みんな、私を置いて行ってしまう』
と、そう泣いていたあの夜を思い出す。
──あの子は、ただ、寂しかったのだ。人間の寿命では、どうあっても彼女に付き添えない。時を超えて傍にいてくれる、そんな存在が欲しかったのだ。
耀は寝るのを諦めて上体を起こす。障子の向こうから月の光が差し込んでいる。そうえいば今日は満月だったか。立ち上がって障子を開けると、白々とした光に照らされた庭園は、昼間と変わらずはっきりと見えた。離れを出て庭に降りる。冷たい夜風が頬を撫でるのが気持ちよかった。
そのまま庭園をぶらついていると、話し声が聞こえた。一人は静彦の声だったので、なんとなく足が向く。あいつも寝付けないなら、少し話でもしようと思ったのだ。
だが、足を向けた先、池の畔にある東屋に見た光景に、耀は目を見開いた。
東屋のベンチに座った静彦の膝上に、美波が向かい合わせに伸し掛かっている。美波の両手は静彦の両頬に添えられ、唇が触れ合いそうなほどに顔を近づけている。つまるところ、妙齢の清楚な美女が、儚げな美少年を押し倒し誘惑している光景──に見えた。
喧嘩ならともかく、色ごとにはまったく縁のなかった耀はどうしていいか分からず立ちすくむ。
「ねぇ……あの人に会わせて。どうして出てきてくれないの? 私はこんなにもあなたを想っているのに、ああ、会いたい。会いたくてたまらない。お願いだから、早く。だって──だってあなたは、あの人なんでしょう?」
狂気すら感じるその声の吐息から、静彦は必死に顔を背けている。美波の身体を押し戻そうとしているが、強く突っぱねることはできていない。彼の腕力なら、華奢な女一人、突き飛ばすことは簡単なはずなのだが。
だが、静彦が嫌がっていることはその表情からも明らかで、耀は放っておけなかった。息を吐いて覚悟を決める。
わざと大きな足音を立てて東屋に歩み寄り、片手を上げる。
「いよぉ、シズ! 遅いと思ったら、こんなとこにいたのかよ! お前の部屋でゲームする約束だろ?」
わざと作った明るい声はいかにも間抜けに響き、美波どころか静彦までぽかんと口を開けているが構っていられない。美波の肩を掴むと静彦から引き剥がし、静彦の腕を引いて立ち上がらせる。そのまま、呆然とした美波に貼り付けた笑顔を向けて、手を振る。
「じゃ、こいつ、俺と約束があるんで」
静彦の腕を掴んだまま歩き出す。二人の背を見送る美波の視線を感じなくなった頃、静彦が言った。
「……おい、どこへ行く」
「俺が知るかよ」
この家は広大すぎて、たった一日で地理など把握できるわけがない。
静彦は、はぁ、とため息をついた。
「俺の部屋に行くぞ。後で確認されたら厄介だ。嘘を誠にしておこう。……言っておくが、ゲームはないからな」
静彦の部屋は四方の壁に、床から天井までを覆う本棚が聳え立ち、小難しそうな分厚い本が並んでいた。愛書家にとってはたまらない空間なのだろうが、これが静彦の趣味というわけではなさそうなのは、今となってはさすがに予想がついた。耀には到底読めそうもない呪術書や古文書の数々。彼はただ、いつか彼が彼でなくなる日のために、これらを読破する必要があったのだ。
「……なぁ、さっきの、なんだったんだよ。合意には見えなかったけど」
年の差のある恋愛を否定するわけではないが、二十代半ばに見えるあの女性が、まだ高校生の静彦に執着する有様は、あまりに異様に見えた。合意なく性的に触れることは、男から女へに限らず、女から男への行為とて暴力だ。大人と子どもの差があるならなおさら。
静彦は目を逸らしてため息をついた。
「……可哀想な人なんだ。本当は優しくて穏やかな人で、俺が『水神』の器に選ばれる前は、弟のように可愛がってくれた。」
耀が納得していないのに気づくと、諦めたように言葉を続ける。
「美波従姉さんは……先代の『水神』の器の時代、『水神』の恋人として傍に侍っていた女性だ。だが先代の器は脱走して、『水神』の宝珠を有楽に渡した。先代はそのまま戻らず、従姉さんは取り残されて──俺が次の『水神』に成ることで、恋人と再会するのを待っている」
「──」
耀は絶句する。ならば、あの女性は、静彦の人格を見てすらいないのだ。
同情心より、そう怒りが先立つのは、あるいは耀がまだ男女の機微のそのあやめを知らぬからなのかもしれなかった。
「おまえ……それでいいのかよ」
「いいも悪いも。俺が完全に『水神』に成り果てた時、彼女は再び俺──『水神』の恋人になるだろうよ。とても仲睦まじい間柄だったそうだから」
諦めるような、吐き捨てるような声だった。本当にそれで良いのか。人生を、将来を、伴侶まですべて決められて。
耀は拳を握るが、静彦は話は終わりと決めたようだった。
「そういえば、俺のパソコンはオンライン授業用だからネットに繋がってるし、何かゲームができるかもしれない」
と、部屋の片隅に鎮座する文机に歩み寄り、その上のノートパソコンの蓋を開いて、エンターキーを押した。
その途端。パソコンから軽快な音楽とともに、歌が流れ出した。
『ゴッドレンジャー♪ ゴッドレンジャー♪ 我ら最強の戦士♪』
「……」
「……」
静彦は黙ってパソコンを閉じた。耀はさっさとパソコンに近づき、再びそれを開いた。
「やめろ!」
「うるせえ」
静彦は必死に耀を止めようとするが、耀も全力でパソコンを奪い取る。
超神戦隊《ちょうしんせんたい》ゴッドレンジャー。ヒロカが熱烈に語るから、耀もその存在は知っている。そういえば、静彦のスマートフォンのやけに軽快な着メロ、あれはゴッドレンジャーの主題歌だった。
先程の音声は動画サイトのもの。一旦クローズする。パソコンの壁紙はデフォルトだった。が、デスクトップに『雑』と名前のつけられた怪しげなフォルダを発見し、邪魔しようとする静彦の手を払い除けながらダブルクリックする。
出てくる出てくる、ゴッドレンジャーだけじゃない、過去数年の戦隊ものの画像がわんさかと。その中に、文字ばかりのスクリーンショットが一枚紛れているのを開くと、芸能事務所の募集要項だった。
耀は振り向いて静彦を見る。静彦はもはや抵抗する気力もなくなったようで、真っ赤な顔を両手に埋めている。静彦が特撮研究部に毎日通い詰めていたのも、今やまったく別の意味を持って思い出された。
「おまえ……特撮ヒーローになりたいの?」
「笑うなら笑え……」
これが余人であれば、耀も笑うだけ笑ったかもしれなかった。が、静彦だ。自分の希望を持つことそれ自体が、すでに奇跡的な静彦だ。
目と目が合う。耀は言った。
「──『水神』になってる場合じゃねーじゃん、おまえ」
「……」
否定は返ってこなかった。それは、静彦にとって、決して否定できない夢なのだと分かる。耀は立ち上がる。ぽけっとしている静彦の腕を掴んで立たせた。
「おい、行くぞ」
行くってどこへ、などとうるさい静彦に、うるさい黙れ誰かに聞かれるだろうが、と有無を言わせぬ口調で切り捨て、耀が向かったのは屋敷の入口だった。静彦の案内がなかったため、ぐるぐる迷いながらの到着だ。この屋敷に来た時、鍵が刺さったままのバイクが置いてあるのを耀は目に止めていた。今思えば、竜彦のものなのかもしれない。
耀はメットインからヘルメットを取り出して静彦に投げる。
「被っとけよ。言っとくけど俺、免許取り立てだからな」
「……っ、夜の山道だぞ!?」
「月が明るいし、このくらいならなんとかなんだろ」
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