4 / 61
4『日本列島を生む!……その③』
しおりを挟む誤訳怪訳 日本の神話
4『日本列島を生む!……その③』
書き落としましたが、淡路島を生む前にイザナギ・イザナミは淡島を生んでいますが、この子も具合が悪く流されています。
で、早とちりのイザナギが「これは、女子から声かけたんでまずかったんだぜ。今度はオレの方から声かけて、やり直してみよう!」と書きましたが、二人は、それまでに天上の神さまにお伺いをたてます。ただ古事記には天の神さまとあるだけで、具体的には書いていません。
まあ、物語的には、その後の淡路島以下の島々を生む描写を際立たせるためのハッタリ的描写なんだと言われています。
しかし、こういうハッタリにこそ、時代の背景や民族性が出るものです。
天界の神さまは、鹿の肩甲骨を持ってきて、これを火で焼いて、そのヒビの入り方で占います。日本史の授業で古代の占いの方法で習う「太占(ふとまに)」が、まさにこれです。そして「女から声をかけたのが良くない」という卦が出ます。
ここから、古代の占いの方法と、それが広く一般的に行われていたこと。そして、この古代においても女から男に声を掛けるのは少しハシタナイと思われていたことなどがうかがわれます。
で、ハッタリの民族性ですが、従軍慰安婦や南京大虐殺の『日本軍の蛮行』が日本的ではなく、ひどく水滸伝などに出てきそうな大陸的な残虐性で表現されていることを思い浮かべます。日本人は人を殺すのに、あまり残虐な方法はとりません。大概一気に命を絶っています。
中世から近世にかけて「のこぎり引き」という刑法がありました。
罪人を首まで土中に埋め、のこぎりで、みんなが一切りずつやっていくというのですが、実際は手馴れた処刑人が一気に頸動脈を切ったようです。日本の中世というのは、例外的に人の殺し方にバリエーションがあった時代ですが、大陸のそれには及びません。
江戸時代も形式的には「のこぎり引き」は残っていましたが、ほとんど形式だけで、実際に生きた人間の首をのこぎりでひけるものではありません。実際は「のこぎりでひくものがいなかった」ということで、罪一等減じて島流しなどですませています。
脱線の脱線ですが、江戸時代酔っぱらいが、その気になって罪人の首をのこぎり(形式化していて、木製でした)で一ひき。
罪人が悲鳴を上げたので、番所の役人が慌てて出てきて保護したという記録があります。
脱線ついでに拷問の話。
時代劇を見て居ると、しょっちゅう拷問をやっていますが、実際に拷問をするのは江戸では老中、大坂では大阪城代の許可がなければできなかったようです。
こんな長閑な話が残っています。江戸末期に大泥棒が捕まり、仲間の名前を吐かせるために、海老責めという拷問にかけることになったのですが、役人の誰もやったことがありません。そこで記録を調べると50年前にやったことがわかり、もう隠居していた当時の役人を呼び出して、見学のために奉行所の役人が大勢集まったという記録があります。うる覚えなのですが、隠居の牢役人も忘れてしまい、ああでもない、こうでもないとやっているうちに、たまらなくなった罪人は白状したようです。
本題に戻ります。
淡路島を生んだ後、四国、九州、本州などの島々……本当は、本州などは大倭豐秋津島(おおやまととよあきつしま)別命アマツミソラトヨアキツネワケなどと言いますが、とてもややこしいので、総称の大八島としておきます。
八はたくさんという意味で大八島、八島は日本の美称にもなっており、日露戦争の前に、どうしても強力な海軍力が必要だということで、イギリスに発注した戦艦に八島という名前を付けています。
旅順港の閉鎖に他の艦艇共々使われましたが、1904年ロシアの機雷に触れて僚艦初瀬と共に沈没しています。この時の機雷は、日本艦隊の動きを観察していたロシア海軍の頭のいい将校が「日本艦隊は、毎日同じコースを走ってくる」ことに気づいて、試しに仕掛けたら大当たりしたという背景があり、悲しいまでの日本人の律義さと規則性が出ています
ちなみに、この日は5月15日で、後の5・15事件も、この日で日本にとっては厄日であります。
で、わたしの誕生日も同月同日で、そのせいか、もうひとつ運がよくありません、嗚呼嘆息!
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜
KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞
ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。
諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。
そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。
捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。
腕には、守るべきメイドの少女。
眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。
―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。
死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。
だが、その力の代償は、あまりにも大きい。
彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”――
つまり平和で自堕落な生活そのものだった。
これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、
守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、
いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。
―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる