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206『天の斑駒だピョン₍ᐢ.ˬ.ᐡ₎!』
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RE・かの世界この世界
206『天の斑駒だピョン₍ᐢ.ˬ.ᐡ₎!』テル
この馬は天の斑駒だピョン₍ᐢ.ˬ.ᐡ₎!
白ウサギは、馬の背中に飛び乗ると、腰に手を当て胸を反らせて言い放った。
桃太郎二号:「アメノフチコマぁ?」
桃太郎二号がうさん臭そうに腕を組むとイザナギさんが「ハッ(゚д゚)!」と息を呑んだ。
イザナギ:「わたしは娘のアマテラスに高天原を治めさせるんですが、そのときに持たせてやったのがアメノフチコマなんです。おとなしく力持ちの馬なのですが……」
白ウサギ:「そうだピョン、でもスサノオのバカが皮を剥いて織姫の機屋に放り込んだんだピョン」
みんな:「「「「ええ( ゚Д゚)!?」」」」
白ウサギ:「で、神話の中でもいちばんかわいそうな馬なんで、活躍のチャンスをつくってやろうってことになったピョン」
与一:「わたしの馬は?」
白ウサギ:「もう歳だピョン、那須の田舎でさんざん働いて、余生を与一の家で畑耕していた年寄馬でしょ」
与一:「ああ、でも、乗り手の呼吸をよく読んで自在に動いてくれる名馬だったんだぞ。屋島で活躍できたのも、あの馬がいたからなんだ」
白ウサギ:「ああ、それなあ……馬も喜んでたピョン。でもな、もうあれが精いっぱいのとこさ。与一が乗る前に10人の兄ちゃんたちが、さんざん乗った馬だったからね。それに、壇ノ浦から鬼ノ城まで駆けに駆けて、もう中国山地を超えて黄泉平坂までは無理ピョン。療養させて那須に帰してやるから、天の斑駒に乗ってけピョン」
与一:「そ、そうであったか……」
ヒルデ:「このお膳立てをしたのは白ウサギではないだろう?」
白ウサギ:「えと……」
テル:「岡山でアルバイトしてたやつが、ここまでのお膳立ては無理っぽくないか?」
ケイト:「あ、ひょっとしてペギーのおばさんに頼まれたとか!?」
テル:「面倒見のいいペギーならあり得る話だけど、ここは、ペギーにとっての本拠地ではない、そこまでできるだろうか?」
白ウサギ:「じつはね……名前は言えないんだけど、ある人に託されたんだピョン。その人は、えと……黄泉平坂の途中の船通山てとこで待ってるから、途中で寄って欲しいピョン」
イザナギ:「船通山……」
ヒルデ:「ご存知か、イザナギ殿?」
イザナギ:「船上山というのもありましてね……申し訳ない、ちょっとゴッチャになっています」
白ウサギ:「ま、そういうことだから、ちゃんと行ってくれよね。じゃ、例の手紙もわすれないでねピョン!」
馬の背から大きく跳ぶと、すぐに林の中に隠れてしまって気配が無くなった。
タングニョースト:「急ぎましょう、うかうかしていると鬼ノ城で一泊することになります。車が走る道に出て距離を稼ぎましょう」
ヒルデ:「ああ、そうだな。雪舟ねずみ頼むぞ」
雪舟ねずみ:「はい、任せてください!」
そして、鬼も城を出たわたしたちは『黄泉の国を目指す有志の会』の旗を『黄泉の国を目指す勇者の会』に替えて、勇ましくも陽気に北を目指すのだった。
☆ ステータス
HP:20000 MP:400 属性:テル=剣士 ケイト=弓兵・ヒーラー
持ち物:ポーション・300 マップ:16 金の針:60 福袋 所持金:450000ギル(リポ払い残高0ギル)
装備:剣士の装備レベル55(トールソード) 弓兵の装備レベル55(トールボウ)
技: ブリュンヒルデ(ツイントルネード) ケイト(カイナティックアロー) テル(マジックサイト)
白魔法: ケイト(ケアルラ) 空蝉の術
オーバードライブ: ブロンズスプラッシュ(テル) ブロンズヒール(ケイト) 思念爆弾
☆ 主な登場人物
―― かの世界 ――
テル(寺井光子) 二年生 今度の世界では小早川照姫
ケイト(小山内健人) 照姫の幼なじみ 異世界のペギーにケイトに変えられる
ブリュンヒルデ 主神オーディンの娘の姫騎士
タングリス トール元帥の副官 ブリの世話係
タングニョースト トール元帥の副官 ノルデン鉄橋で辺境警備隊に転属
ロキ ヴァイゼンハオスの孤児
ポチ シリンダーの幼体 82回目で1/12サイズの人形に擬態
ペギー 異世界の万屋
ユーリア ヘルム島の少女
その他 フギンとムニン(デミゴッドブルグのホテルのオーナー夫婦)
日本神話の神と人物 イザナギ イザナミ 那須与一 桃太郎 因幡の白兎 雪舟ねずみ
206『天の斑駒だピョン₍ᐢ.ˬ.ᐡ₎!』テル
この馬は天の斑駒だピョン₍ᐢ.ˬ.ᐡ₎!
白ウサギは、馬の背中に飛び乗ると、腰に手を当て胸を反らせて言い放った。
桃太郎二号:「アメノフチコマぁ?」
桃太郎二号がうさん臭そうに腕を組むとイザナギさんが「ハッ(゚д゚)!」と息を呑んだ。
イザナギ:「わたしは娘のアマテラスに高天原を治めさせるんですが、そのときに持たせてやったのがアメノフチコマなんです。おとなしく力持ちの馬なのですが……」
白ウサギ:「そうだピョン、でもスサノオのバカが皮を剥いて織姫の機屋に放り込んだんだピョン」
みんな:「「「「ええ( ゚Д゚)!?」」」」
白ウサギ:「で、神話の中でもいちばんかわいそうな馬なんで、活躍のチャンスをつくってやろうってことになったピョン」
与一:「わたしの馬は?」
白ウサギ:「もう歳だピョン、那須の田舎でさんざん働いて、余生を与一の家で畑耕していた年寄馬でしょ」
与一:「ああ、でも、乗り手の呼吸をよく読んで自在に動いてくれる名馬だったんだぞ。屋島で活躍できたのも、あの馬がいたからなんだ」
白ウサギ:「ああ、それなあ……馬も喜んでたピョン。でもな、もうあれが精いっぱいのとこさ。与一が乗る前に10人の兄ちゃんたちが、さんざん乗った馬だったからね。それに、壇ノ浦から鬼ノ城まで駆けに駆けて、もう中国山地を超えて黄泉平坂までは無理ピョン。療養させて那須に帰してやるから、天の斑駒に乗ってけピョン」
与一:「そ、そうであったか……」
ヒルデ:「このお膳立てをしたのは白ウサギではないだろう?」
白ウサギ:「えと……」
テル:「岡山でアルバイトしてたやつが、ここまでのお膳立ては無理っぽくないか?」
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テル:「面倒見のいいペギーならあり得る話だけど、ここは、ペギーにとっての本拠地ではない、そこまでできるだろうか?」
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ヒルデ:「ご存知か、イザナギ殿?」
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白ウサギ:「ま、そういうことだから、ちゃんと行ってくれよね。じゃ、例の手紙もわすれないでねピョン!」
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タングニョースト:「急ぎましょう、うかうかしていると鬼ノ城で一泊することになります。車が走る道に出て距離を稼ぎましょう」
ヒルデ:「ああ、そうだな。雪舟ねずみ頼むぞ」
雪舟ねずみ:「はい、任せてください!」
そして、鬼も城を出たわたしたちは『黄泉の国を目指す有志の会』の旗を『黄泉の国を目指す勇者の会』に替えて、勇ましくも陽気に北を目指すのだった。
☆ ステータス
HP:20000 MP:400 属性:テル=剣士 ケイト=弓兵・ヒーラー
持ち物:ポーション・300 マップ:16 金の針:60 福袋 所持金:450000ギル(リポ払い残高0ギル)
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技: ブリュンヒルデ(ツイントルネード) ケイト(カイナティックアロー) テル(マジックサイト)
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