221 / 432
221『さくらと椛(もみじ)』
しおりを挟む
せやさかい
221『さくらと椛(もみじ)』さくら
バレイって言葉知ってますぅ( ̄ー ̄)b?
英語で谷とか峡谷とか ちゃいます。
優雅に踊る西洋の踊り そら、バレーです。
オリンピック予選リーグで敗退 それはバレーボール。
ポテトチップスの原料 それは馬鈴薯。
地縛霊の短縮形 なるほど、場に憑く霊で場霊。 座布団一枚!
さっきから、留美ちゃんも詩ちゃんもスカタンばっかり言うてます。
ほんまの意味知ってるさかい。
バレイとは馬齢のことなんです。
馬っちゅうのんは、歳をとったら馬力が無くなってしもて役に立たんとこからきた『無駄に年を取る』という意味やさかいです。
プ、プフフフ(* ´艸`)
アハハハハハ(^◇^)
二人とも笑い出した。
「だって十五やそこらで馬齢だなんて、ふつう笑っちゃうよ」
「そうよ、お祖父ちゃん気ぃ悪くするわよ。さくらが馬齢なら、お祖父ちゃんなんか馬齢の化石でしょ!」
「だれが、馬齢の化石やてえ?」
聞きつけたお祖父ちゃんが作務衣姿でリビングに入って来る。
「ああ、オリンピックのタメどりか」
「うん、三人で感動を噛み締めようって」
「しかし、よう録画しといたなあ」
「テイ兄ちゃんが録画してくれてたさかい」
「ライブでは三人とも観てるんですけどね、三人で観れば感動がちがいますからね」
そう答えながらも、留美ちゃんはお祖父ちゃんにお茶を淹れてる。
「大橋悠衣の二冠達成は五回も観ちゃった」
「あんな素敵な笑顔は初めて見ました!」
「いやいや、そない感動してる留美ちゃんの笑顔もピカイチやと思うよ(^▽^)」
「いえ、そんな、わたしなんか(〃´∪`〃)」
うん、たしかに留美ちゃんの笑顔はようなった。うちに越してきたことがプラスに働いてるんや。
「いやいや、なかなか……」
「だったら、きっと阿弥陀さまのおかげです(#´□`#)」
留美ちゃんもお寺の子ぉらしいこと言うようになった。
「で、なにが馬齢やねん?」
「ああ、これよ、お祖父ちゃん」
詩ちゃんがリモコンをクリック。
「ああ、スケボーの西矢椛(にしやもみじ)か!」
お祖父ちゃんが身を乗り出す。
もう三回も観たんやけど、うちらも観てしまう。
「この西矢椛いう子ぉは、まだ中二やねんで、うちよりも一個下!」
「せやなあ……て、さくら、それで自分を馬齢て言うてんのんか?」
「う、うん、うちはスケボどころかスケートもようしいひん」
「いや、だから笑っちゃうって」
バシバシ
詩ちゃんが肩を叩く。
「せやけど……詩、ちょっと巻き戻して……そこそこ……この椛いう子、ちょっとさくらに似てへんか?」
「へ?」
「笑顔がな……」
「え、え、なによ、お祖父ちゃん(;'∀')」
お祖父ちゃんが、じっとうちの顔見るもんやさかい、留美ちゃんも詩ちゃんもマジマジ。
「あ、そういえば……」
「似てるかも」
丸い鼻 笑うと線になってしまう目ぇ 離れた眉毛 で、丸まっちい童顔(^_^;)
「一つ一つは、ベッピンさんの造作やないねんけど、笑うてると、実に美しい。オリンピックいう晴れの舞台に立ってるいうこともあるんやろけど、この子の笑顔は天性のもんやろなあ……」
「ちょ、お祖父ちゃん、なに泣いてんのん?」
「いや、一昨年、うち来たころのさくらのこと思い出してなあ」
「え、あ……(#^~^#)」
「『椛とさくら』、なんだか語呂もいいわね」
「なんだか、ラノベになりそうです」
アハハ、ラノベのヒロインにされてしもた。
あとで、二年前の写真を開いてみる。
山門前で、みんなで撮った写真。
あの時は、そう思わへんかったけど、今から見ると、ちょっと痛々しい。
『椛とさくら』
いや、
『さくらと椛』や。
あ、いや、単に語呂がね、出席番号順でも、うちが先やしね。
え、出席番号は苗字の順?
えと……酒井と西矢……って、ほら、やっぱし、うちが先やんか(* ´艸`)。
221『さくらと椛(もみじ)』さくら
バレイって言葉知ってますぅ( ̄ー ̄)b?
英語で谷とか峡谷とか ちゃいます。
優雅に踊る西洋の踊り そら、バレーです。
オリンピック予選リーグで敗退 それはバレーボール。
ポテトチップスの原料 それは馬鈴薯。
地縛霊の短縮形 なるほど、場に憑く霊で場霊。 座布団一枚!
さっきから、留美ちゃんも詩ちゃんもスカタンばっかり言うてます。
ほんまの意味知ってるさかい。
バレイとは馬齢のことなんです。
馬っちゅうのんは、歳をとったら馬力が無くなってしもて役に立たんとこからきた『無駄に年を取る』という意味やさかいです。
プ、プフフフ(* ´艸`)
アハハハハハ(^◇^)
二人とも笑い出した。
「だって十五やそこらで馬齢だなんて、ふつう笑っちゃうよ」
「そうよ、お祖父ちゃん気ぃ悪くするわよ。さくらが馬齢なら、お祖父ちゃんなんか馬齢の化石でしょ!」
「だれが、馬齢の化石やてえ?」
聞きつけたお祖父ちゃんが作務衣姿でリビングに入って来る。
「ああ、オリンピックのタメどりか」
「うん、三人で感動を噛み締めようって」
「しかし、よう録画しといたなあ」
「テイ兄ちゃんが録画してくれてたさかい」
「ライブでは三人とも観てるんですけどね、三人で観れば感動がちがいますからね」
そう答えながらも、留美ちゃんはお祖父ちゃんにお茶を淹れてる。
「大橋悠衣の二冠達成は五回も観ちゃった」
「あんな素敵な笑顔は初めて見ました!」
「いやいや、そない感動してる留美ちゃんの笑顔もピカイチやと思うよ(^▽^)」
「いえ、そんな、わたしなんか(〃´∪`〃)」
うん、たしかに留美ちゃんの笑顔はようなった。うちに越してきたことがプラスに働いてるんや。
「いやいや、なかなか……」
「だったら、きっと阿弥陀さまのおかげです(#´□`#)」
留美ちゃんもお寺の子ぉらしいこと言うようになった。
「で、なにが馬齢やねん?」
「ああ、これよ、お祖父ちゃん」
詩ちゃんがリモコンをクリック。
「ああ、スケボーの西矢椛(にしやもみじ)か!」
お祖父ちゃんが身を乗り出す。
もう三回も観たんやけど、うちらも観てしまう。
「この西矢椛いう子ぉは、まだ中二やねんで、うちよりも一個下!」
「せやなあ……て、さくら、それで自分を馬齢て言うてんのんか?」
「う、うん、うちはスケボどころかスケートもようしいひん」
「いや、だから笑っちゃうって」
バシバシ
詩ちゃんが肩を叩く。
「せやけど……詩、ちょっと巻き戻して……そこそこ……この椛いう子、ちょっとさくらに似てへんか?」
「へ?」
「笑顔がな……」
「え、え、なによ、お祖父ちゃん(;'∀')」
お祖父ちゃんが、じっとうちの顔見るもんやさかい、留美ちゃんも詩ちゃんもマジマジ。
「あ、そういえば……」
「似てるかも」
丸い鼻 笑うと線になってしまう目ぇ 離れた眉毛 で、丸まっちい童顔(^_^;)
「一つ一つは、ベッピンさんの造作やないねんけど、笑うてると、実に美しい。オリンピックいう晴れの舞台に立ってるいうこともあるんやろけど、この子の笑顔は天性のもんやろなあ……」
「ちょ、お祖父ちゃん、なに泣いてんのん?」
「いや、一昨年、うち来たころのさくらのこと思い出してなあ」
「え、あ……(#^~^#)」
「『椛とさくら』、なんだか語呂もいいわね」
「なんだか、ラノベになりそうです」
アハハ、ラノベのヒロインにされてしもた。
あとで、二年前の写真を開いてみる。
山門前で、みんなで撮った写真。
あの時は、そう思わへんかったけど、今から見ると、ちょっと痛々しい。
『椛とさくら』
いや、
『さくらと椛』や。
あ、いや、単に語呂がね、出席番号順でも、うちが先やしね。
え、出席番号は苗字の順?
えと……酒井と西矢……って、ほら、やっぱし、うちが先やんか(* ´艸`)。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
恋とキスは背伸びして
葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員
成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長
年齢差 9歳
身長差 22㎝
役職 雲泥の差
この違い、恋愛には大きな壁?
そして同期の卓の存在
異性の親友は成立する?
数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの
二人の恋の物語
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜
小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。
でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。
就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。
そこには玲央がいる。
それなのに、私は玲央に選ばれない……
そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。
瀬川真冬 25歳
一ノ瀬玲央 25歳
ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。
表紙は簡単表紙メーカーにて作成。
アルファポリス公開日 2024/10/21
作品の無断転載はご遠慮ください。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
後宮の手かざし皇后〜盲目のお飾り皇后が持つ波動の力〜
二位関りをん
キャラ文芸
龍の国の若き皇帝・浩明に5大名家の娘である美華が皇后として嫁いできた。しかし美華は病により目が見えなくなっていた。
そんな美華を冷たくあしらう浩明。婚儀の夜、美華の目の前で彼女付きの女官が心臓発作に倒れてしまう。
その時。美華は慌てること無く駆け寄り、女官に手をかざすと女官は元気になる。
どうも美華には不思議な力があるようで…?
それぞれの道
真田直樹
現代文学
主な登場人物
藤川優斗(ふじかわ ゆうと)
高校野球部ショート。堅実な守備と冷静な判断力が武器。チームの精神的支柱。
丹羽雅人(にわ まさと)
野球部エースピッチャー。豪速球と強気の性格。優斗とは中学からの親友。
尾上紀子(おのえ のりこ)
吹奏楽部トランペット担当。県大会常連校の中心メンバー。優斗に密かな想い。
富田さゆり(とみた さゆり)
演劇部。表現力が高く、舞台では別人のようになる。クラスのムードメーカー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる