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146『修学旅行・三日目・1』
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巡(めぐり)・型落ち魔法少女の通学日記
146『修学旅行・三日目・1』
興福寺は八角形の南円堂に「お伽話に出てきそうなフォルムねえ」とおもしろがり。五重塔を仰ぎ見て「よくぞお風呂屋さんの焚きつけにならなかったねえ」と運の強さを喜んであげる。
あれからMJスマホで調べたら五重塔は国宝だし、興福寺そのものが1998年に世界文化遺産になってるよ(^_^;)。
あ、MJスマホって魔法少女スマホで、昭和に来てても使えるんだ。
ここで時間を食っては予定をこなせないんで、鹿せんべい買って、鹿との約束を果たしただけで東大寺へ。
「……やっぱり大きいねえ( ゜Д゜)」
「三回目ですよぉ(^_^;)」
佳奈子が感嘆してロコが付け加える。
仁王門の仁王、仁王門潜って大仏殿、そして中に入って大仏様を拝んで三回目の感嘆。ほかの四人も「へえ」とか「ほお」とか声を上げてるんだけどね。
「でも、この大仏って三代目なんだよね」
「はい、初代のは平重衡が、二代目は戦国時代に松永久秀が焼いてしまって、今のは江戸時代に作られた三代目です」
「じゃあ、鎌倉の大仏の方が年季が入ってるんだ」
湘南地方の我々としては地元に近い鎌倉の大仏を贔屓にしたくなる。
「でもでも、足の一部とか蓮の葉のところは初代のままなんですよ」
ロコが公正に指摘する。
「あ、柱の穴潜りだ!」
佳奈子が声を上げて、大仏様の右ひざ方向に走る。
「子どもの頃に読んだ『弥次喜多道中』の書いてあったんだけど、ほんとにあるんだ!」
「ああ、弥二さんが引っかかって抜けなくなるってやつ!」
面白そうなので、スカートの真知子以外の四人でやってみる。
案内を読んでみると、鬼門封じのためとか厄除けのためとか説明があったけど、高校生はおもしろればOKなんだ(^▽^)/
あらためて大仏様に手を合わせ、大仏殿を出てからロコがこっそり注釈。
「あのう、弥次喜多が潜ったのは京都の大仏なんですよね(^_^;)」
「「「「え?」」」」
「あ、まあ、おもしろかったし、いいんですけどね」
「京都に大仏あったの?」
「あ、落雷で焼けたみたいです。木造だったみたいです」
道理で、年配の参拝客の人たちが笑っていたけど、考え過ぎなのかもしれない。
来た道を少し戻って春日大社を目指す。
少し登りの参道を人の流れにのって進む。参道脇には千年以上の歴史の中で献納された石灯籠がいっぱい並んでいて、その背後には今を盛りの紅葉が栄えてとっても雰囲気。学校のある宮之森の町自体が、奥宮と呼ばれる神社と宮之森城址があって紅葉が素晴らしいんだけど、やっぱり千年の都のはすごいよ。木々の背の高さが違うし、奥行きも深いしね。
ちなみに、奈良の鹿は、この春日大社の神さまのお使いだということで大事にされているらしい。
社殿は、どこか八坂神社に似ていて朱塗りの柱が女性的。
「すごいぃ」「雰囲気ぃ」「ほう……」「おお……」「いいねえ……」
高校生らしく五文字にもならない感嘆の声をあげながらお参りを済ませて、石段を下りると雅な雅楽の音が聞こえて来た。
☆彡 主な登場人物
時司 巡(ときつかさ めぐり) 高校2年生 友だちにはグッチと呼ばれる
時司 応(こたえ) 巡の祖母 定年退職後の再任用も終わった魔法少女 時々姉の選(すぐり)になる
滝川 志忠屋のマスター
ペコさん 志忠屋のバイト
猫又たち アイ(MS銀行) マイ(つくも屋) ミー(寿書房)
宮田 博子(ロコ) 2年3組 クラスメート
辻本 たみ子 2年3組 副委員長
高峰 秀夫 2年3組 委員長
吉本 佳奈子 2年3組 保健委員 バレー部
横田 真知子 2年3組 リベラル系女子
加藤 高明(10円男) 留年してる同級生
安倍晴天 陰陽師、安倍晴明の50代目
藤田 勲 2年学年主任
先生たち 花園先生:3組担任 グラマー:妹尾 現国:杉野 若杉:生指部長 体育:伊藤 水泳:宇賀 音楽:峰岸 世界史:吉村先生 教頭先生 倉田(生徒会顧問) 藤野先生(大浜高校)
須之内直美 証明写真を撮ってもらった写真館のおねえさん。
御神楽采女 結婚式場の巫女 正体は須世理姫 キタマの面倒を見ている
早乙女のお婆ちゃん 三軒隣りのお婆ちゃん
時司 徒 (いたる) お祖母ちゃんの妹
妖・魔物 アキラ
その他の生徒たち 滝沢(4組) 栗原(4組) 牧内千秋(演劇部 8組) 明智玉子(生徒会長)
灯台守の夫婦 平賀勲 平賀恵 二人とも直美の友人
146『修学旅行・三日目・1』
興福寺は八角形の南円堂に「お伽話に出てきそうなフォルムねえ」とおもしろがり。五重塔を仰ぎ見て「よくぞお風呂屋さんの焚きつけにならなかったねえ」と運の強さを喜んであげる。
あれからMJスマホで調べたら五重塔は国宝だし、興福寺そのものが1998年に世界文化遺産になってるよ(^_^;)。
あ、MJスマホって魔法少女スマホで、昭和に来てても使えるんだ。
ここで時間を食っては予定をこなせないんで、鹿せんべい買って、鹿との約束を果たしただけで東大寺へ。
「……やっぱり大きいねえ( ゜Д゜)」
「三回目ですよぉ(^_^;)」
佳奈子が感嘆してロコが付け加える。
仁王門の仁王、仁王門潜って大仏殿、そして中に入って大仏様を拝んで三回目の感嘆。ほかの四人も「へえ」とか「ほお」とか声を上げてるんだけどね。
「でも、この大仏って三代目なんだよね」
「はい、初代のは平重衡が、二代目は戦国時代に松永久秀が焼いてしまって、今のは江戸時代に作られた三代目です」
「じゃあ、鎌倉の大仏の方が年季が入ってるんだ」
湘南地方の我々としては地元に近い鎌倉の大仏を贔屓にしたくなる。
「でもでも、足の一部とか蓮の葉のところは初代のままなんですよ」
ロコが公正に指摘する。
「あ、柱の穴潜りだ!」
佳奈子が声を上げて、大仏様の右ひざ方向に走る。
「子どもの頃に読んだ『弥次喜多道中』の書いてあったんだけど、ほんとにあるんだ!」
「ああ、弥二さんが引っかかって抜けなくなるってやつ!」
面白そうなので、スカートの真知子以外の四人でやってみる。
案内を読んでみると、鬼門封じのためとか厄除けのためとか説明があったけど、高校生はおもしろればOKなんだ(^▽^)/
あらためて大仏様に手を合わせ、大仏殿を出てからロコがこっそり注釈。
「あのう、弥次喜多が潜ったのは京都の大仏なんですよね(^_^;)」
「「「「え?」」」」
「あ、まあ、おもしろかったし、いいんですけどね」
「京都に大仏あったの?」
「あ、落雷で焼けたみたいです。木造だったみたいです」
道理で、年配の参拝客の人たちが笑っていたけど、考え過ぎなのかもしれない。
来た道を少し戻って春日大社を目指す。
少し登りの参道を人の流れにのって進む。参道脇には千年以上の歴史の中で献納された石灯籠がいっぱい並んでいて、その背後には今を盛りの紅葉が栄えてとっても雰囲気。学校のある宮之森の町自体が、奥宮と呼ばれる神社と宮之森城址があって紅葉が素晴らしいんだけど、やっぱり千年の都のはすごいよ。木々の背の高さが違うし、奥行きも深いしね。
ちなみに、奈良の鹿は、この春日大社の神さまのお使いだということで大事にされているらしい。
社殿は、どこか八坂神社に似ていて朱塗りの柱が女性的。
「すごいぃ」「雰囲気ぃ」「ほう……」「おお……」「いいねえ……」
高校生らしく五文字にもならない感嘆の声をあげながらお参りを済ませて、石段を下りると雅な雅楽の音が聞こえて来た。
☆彡 主な登場人物
時司 巡(ときつかさ めぐり) 高校2年生 友だちにはグッチと呼ばれる
時司 応(こたえ) 巡の祖母 定年退職後の再任用も終わった魔法少女 時々姉の選(すぐり)になる
滝川 志忠屋のマスター
ペコさん 志忠屋のバイト
猫又たち アイ(MS銀行) マイ(つくも屋) ミー(寿書房)
宮田 博子(ロコ) 2年3組 クラスメート
辻本 たみ子 2年3組 副委員長
高峰 秀夫 2年3組 委員長
吉本 佳奈子 2年3組 保健委員 バレー部
横田 真知子 2年3組 リベラル系女子
加藤 高明(10円男) 留年してる同級生
安倍晴天 陰陽師、安倍晴明の50代目
藤田 勲 2年学年主任
先生たち 花園先生:3組担任 グラマー:妹尾 現国:杉野 若杉:生指部長 体育:伊藤 水泳:宇賀 音楽:峰岸 世界史:吉村先生 教頭先生 倉田(生徒会顧問) 藤野先生(大浜高校)
須之内直美 証明写真を撮ってもらった写真館のおねえさん。
御神楽采女 結婚式場の巫女 正体は須世理姫 キタマの面倒を見ている
早乙女のお婆ちゃん 三軒隣りのお婆ちゃん
時司 徒 (いたる) お祖母ちゃんの妹
妖・魔物 アキラ
その他の生徒たち 滝沢(4組) 栗原(4組) 牧内千秋(演劇部 8組) 明智玉子(生徒会長)
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