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196『高松塚古墳・4・釆女の青』
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巡(めぐり)・型落ち魔法少女の通学日記
196『高松塚古墳・4・釆女の青』
「突然お呼び止めいたして申し訳ございません」
小腰をかがめ、お辞儀をしながらのお詫びをされて、ちょっとアタフタ。
青いロングスカートみたいな上に赤の上着、ベルトというか帯というか、ローウェストの腰ひもで、黒髪はバレッタで留めたみたいな感じで、両手でラクロスのスティックみたいなのを捧げ持っている。
「あ、いえ(^_^;)」
「わたくし、あの御陵(みささぎ)に眠っておられるお方に仕えております。采女の青と申します」
「え、あ……えと……(;'∀')」
わたし一人アタフタ。ナースチャはカーテンコールのバレリーナみたいに軽く片足を引いて会釈した。
「お二方とも尋常ならざるお方とお見受けいたしました。ご身分もさることながら、そのお力……」
「いえ、ただの高校生で……」
「いえいえ、こなたさまは外つ国のやんごとなき姫君。あなたさまは、陰陽寮は時司のお方とお見受けいたしました」
ナースチャは皇女らしくアルカイックスマイルをカマシてるけど、わたしは素性を暴露されて、いよいよアタフタ。
「あ、時司というのはただの苗字でぇ(^_^;)」
「いえいえ、わたくしも、いささかの力を持って皇子に仕える身。陰陽の道の方は分かります」
「えと、その釆女さんが、なんの御用でしょうか?」
「はい、実は、あの御陵の君は大切な宝剣と共にお眠りになっていたのですが、五百余年前に盗掘に遭って盗まれてしまいました」
「あ、そう言えば、説明に剣の金具は見つかったけど、剣そのものは発見されていないって書いてあったわ!」
ナースチャはよく読んでる。
「はい、あの剣は百済の王子から譲られた聖剣なのです。百済滅亡の時に守り刀としてお持ちになったもので、近江の国に安住の地を頂かれた折り、この日ノ本の国を護るためにと、我が君にお譲りになられたものなのです。その元は秦の始皇帝の御物であるとか、持つ者の力に呼応して鎮護の力を発揮いたします。いわば、東洋のエクスカリバー、我が君がこの飛鳥の地に鎮もって天下の安寧を祈り守護されるには必携の品にございます」
「で……(^_^;)」
悪い予感に胃のあたりがキリキリ、ナースチャは目をキラキラ。
「どうか取り戻してくださいませ」
「あぁ、そういうのは、ちょっと……」
「時司の君が訪れてくださったのは、神々がお設えなさってのことに違いありません、伏してお願い申し上げます。なにとぞなにとぞ……そうです、これをお渡ししなければ」
釆女さんは、手に捧げ持っていたラクロスのスティックみたいなのを差し出した。
「え、これは?」
「如意にございます」
「ニョウイ?」
「尿意ではございません、如意でございます」
「あ、ニョイニョイ(^_^;)」
「はい、大和言葉では孫の手……」
あ、背中を掻くやつ。
「……の形をしておりますが、力を備えた者が使えば、またとない得物になります」
「えもの?」
「中国では猿の妖怪が使っておりました」
「あ、如意棒……でも、ちょっと大きいし……(^_^;)」
引き受けたわけじゃないし、引き受けるつもりもないし、遠回しに断る。
「いえ、普段は、このように……」
青さんが指を動かすと如意は、たちまちニ三ミリに縮んで右の耳に入ってしまった!
シュポ
「え、ちょ、ちょっと(;゚Д゚)!」
たまげているうちに青さんは「それでは、よしなにぃ~~~」と声だけを残して消えてしまった。
「なんだか面白くなってきたわねぇ(^▢^)」
ナースチャは目を輝かせ、どこかで晴天の笑い声がして、モヤモヤしながら宮之森に帰った。
むろん瞬間移動。
少し上手くなって、志忠屋の真ん前。ご飯をゴチになって家まで歩いて帰った。
☆彡 主な登場人物
時司 巡(ときつかさ めぐり) 高校2年生 友だちにはグッチと呼ばれる
時司 応(こたえ) 巡の祖母 定年退職後の再任用も終わった魔法少女 時々姉の選(すぐり)になる
滝川 志忠屋のマスター
ペコさん 志忠屋のバイト
猫又たち アイ(MS銀行) マイ(つくも屋) ミー(寿書房)
宮田 博子(ロコ) 2年3組 クラスメート
辻本 たみ子 2年3組 副委員長
高峰 秀夫 2年3組 委員長
吉本 佳奈子 2年3組 保健委員 バレー部
横田 真知子 2年3組 リベラル系女子
加藤 高明(10円男) 留年してる同級生
ナースチャ アナスタシア(ニコライ二世の第四皇女)
ユリア ナースチャを狙う魔法少女
安倍晴天 陰陽師、安倍晴明の50代目
藤田 勲 2年学年主任
先生たち 花園先生:3組担任 グラマー:妹尾 現国:杉野 若杉:生指部長 体育:伊藤 水泳:宇賀 音楽:峰岸 世界史:吉村先生 教頭先生 倉田(生徒会顧問) 藤野先生(大浜高校)
須之内直美 証明写真を撮ってもらった写真館のおねえさん。
御神楽采女 結婚式場の巫女 正体は須世理姫 キタマの面倒を見ている
早乙女のお婆ちゃん 三軒隣りのお婆ちゃん
時司 徒 (いたる) お祖母ちゃんの妹
妖・魔物 アキラ 戦艦石見(アリヨール) 藍(アオ、高松塚の采女)
その他の生徒たち 滝沢(4組) 栗原(4組) 牧内千秋(演劇部 8組) 明智玉子(生徒会長) 関根(MITAKA二代目リーダー)
灯台守の夫婦 平賀勲 平賀恵 二人とも直美の友人
196『高松塚古墳・4・釆女の青』
「突然お呼び止めいたして申し訳ございません」
小腰をかがめ、お辞儀をしながらのお詫びをされて、ちょっとアタフタ。
青いロングスカートみたいな上に赤の上着、ベルトというか帯というか、ローウェストの腰ひもで、黒髪はバレッタで留めたみたいな感じで、両手でラクロスのスティックみたいなのを捧げ持っている。
「あ、いえ(^_^;)」
「わたくし、あの御陵(みささぎ)に眠っておられるお方に仕えております。采女の青と申します」
「え、あ……えと……(;'∀')」
わたし一人アタフタ。ナースチャはカーテンコールのバレリーナみたいに軽く片足を引いて会釈した。
「お二方とも尋常ならざるお方とお見受けいたしました。ご身分もさることながら、そのお力……」
「いえ、ただの高校生で……」
「いえいえ、こなたさまは外つ国のやんごとなき姫君。あなたさまは、陰陽寮は時司のお方とお見受けいたしました」
ナースチャは皇女らしくアルカイックスマイルをカマシてるけど、わたしは素性を暴露されて、いよいよアタフタ。
「あ、時司というのはただの苗字でぇ(^_^;)」
「いえいえ、わたくしも、いささかの力を持って皇子に仕える身。陰陽の道の方は分かります」
「えと、その釆女さんが、なんの御用でしょうか?」
「はい、実は、あの御陵の君は大切な宝剣と共にお眠りになっていたのですが、五百余年前に盗掘に遭って盗まれてしまいました」
「あ、そう言えば、説明に剣の金具は見つかったけど、剣そのものは発見されていないって書いてあったわ!」
ナースチャはよく読んでる。
「はい、あの剣は百済の王子から譲られた聖剣なのです。百済滅亡の時に守り刀としてお持ちになったもので、近江の国に安住の地を頂かれた折り、この日ノ本の国を護るためにと、我が君にお譲りになられたものなのです。その元は秦の始皇帝の御物であるとか、持つ者の力に呼応して鎮護の力を発揮いたします。いわば、東洋のエクスカリバー、我が君がこの飛鳥の地に鎮もって天下の安寧を祈り守護されるには必携の品にございます」
「で……(^_^;)」
悪い予感に胃のあたりがキリキリ、ナースチャは目をキラキラ。
「どうか取り戻してくださいませ」
「あぁ、そういうのは、ちょっと……」
「時司の君が訪れてくださったのは、神々がお設えなさってのことに違いありません、伏してお願い申し上げます。なにとぞなにとぞ……そうです、これをお渡ししなければ」
釆女さんは、手に捧げ持っていたラクロスのスティックみたいなのを差し出した。
「え、これは?」
「如意にございます」
「ニョウイ?」
「尿意ではございません、如意でございます」
「あ、ニョイニョイ(^_^;)」
「はい、大和言葉では孫の手……」
あ、背中を掻くやつ。
「……の形をしておりますが、力を備えた者が使えば、またとない得物になります」
「えもの?」
「中国では猿の妖怪が使っておりました」
「あ、如意棒……でも、ちょっと大きいし……(^_^;)」
引き受けたわけじゃないし、引き受けるつもりもないし、遠回しに断る。
「いえ、普段は、このように……」
青さんが指を動かすと如意は、たちまちニ三ミリに縮んで右の耳に入ってしまった!
シュポ
「え、ちょ、ちょっと(;゚Д゚)!」
たまげているうちに青さんは「それでは、よしなにぃ~~~」と声だけを残して消えてしまった。
「なんだか面白くなってきたわねぇ(^▢^)」
ナースチャは目を輝かせ、どこかで晴天の笑い声がして、モヤモヤしながら宮之森に帰った。
むろん瞬間移動。
少し上手くなって、志忠屋の真ん前。ご飯をゴチになって家まで歩いて帰った。
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時司 応(こたえ) 巡の祖母 定年退職後の再任用も終わった魔法少女 時々姉の選(すぐり)になる
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高峰 秀夫 2年3組 委員長
吉本 佳奈子 2年3組 保健委員 バレー部
横田 真知子 2年3組 リベラル系女子
加藤 高明(10円男) 留年してる同級生
ナースチャ アナスタシア(ニコライ二世の第四皇女)
ユリア ナースチャを狙う魔法少女
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先生たち 花園先生:3組担任 グラマー:妹尾 現国:杉野 若杉:生指部長 体育:伊藤 水泳:宇賀 音楽:峰岸 世界史:吉村先生 教頭先生 倉田(生徒会顧問) 藤野先生(大浜高校)
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御神楽采女 結婚式場の巫女 正体は須世理姫 キタマの面倒を見ている
早乙女のお婆ちゃん 三軒隣りのお婆ちゃん
時司 徒 (いたる) お祖母ちゃんの妹
妖・魔物 アキラ 戦艦石見(アリヨール) 藍(アオ、高松塚の采女)
その他の生徒たち 滝沢(4組) 栗原(4組) 牧内千秋(演劇部 8組) 明智玉子(生徒会長) 関根(MITAKA二代目リーダー)
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