77 / 84
077『魔王子トバルと御息所の激闘』
しおりを挟む
やくもあやかし物語 2
077『魔王子トバルと御息所の激闘』
「ミヤスドコロぉ?」「 なんだ、その観光地の休憩場所みたいな名前はぁ?」
「ふん、哀れなな異世界王子よ。読み仮名だけ拾っても妾(わらわ)の値打ちは分かるまいぞ」
「なにを……ぼくは世界中の言語を理解する力があるんだぞ」「六条御息所……か、フフ、休憩所どころか京都の公衆トイレみたいな字面ね」「トバリヤクモは容赦ないね」「あなたは力でおしていきなさい」「ああ、リアルメイソンと同じ力だからね」「その意気よトバルメイソン」
トバルヤクモとトバルメイソンが交互に反論してくる。
「フン、では、その公衆トイレに勝ってみよ!」
「「望むところ!」」
「あぶない、御息所ぉ!」
ブン! ブブン! ブン!
姉のトバリと同じような音をさせて御息所に攻撃を仕掛ける二人の分身トバル。
フワリ フワフワ
ブブン! ブン!
フワ
ブブン!
フワリ
トバルヤクモとトバルメイソンに分身してるんで敵わないかと心配になったけど、けっこう身軽に躱していく御息所。
「なかなかやるじゃないか、おチビちゃん」
悪気無く禁句を使って応援するメイソン。いつもだったら「おチビちゃん言うなあ!」と文句を言うんだけど、黙々と異世界王子の攻撃をかわしていく御息所!
ブン! ブブン! ブン!
フワ フワ ヒラリ フワワ
ブブン! ブン!
フワリ フワフワ ヒラリ
「頑張ってるけど、なんだか躱してばかりだなあ……だいじょうぶか?」
「だいじょうぶ、なにか考えがあってのことだと思う」
「フワフワ逃げてばかりいないでぇ」「かかってこいぃ!」
ブブン! ブン!
ハラリ フワフワ ヒラリ
『よし、もうこのくらいで良いであろう』
「「なんだと?」」
呆気にとられるトバルを尻目に両手を広げてトバリの周囲をグルリと回る御息所。
その入っている手袋からはハラハラと星くずみたいな花粉みたいなのが振りまかれ、二人のトバリは急速に眠くなってきて一つになって元の一人トバリの姿になったよ。
『トドメじゃ!』
ウワァアアア!
トバルは目をつぶったまま恐慌状態になって、叫び声をあげると逃げるように急上昇した。
ズゴン! ギャフン!
衝撃音と悲鳴があがる。
急上昇したトバルは、そのまま結界の頂点にいた姉のトバリに激突して消えてしまった。
ピ~~ピピ~
ヒバリの声だけがして、あたりは元の穏やかな草原に戻ったよ。
でも、メイソンも他の仲間も姿が見えない。
時間切れになったんだ。
メイソンも言ってたし、ちょっと寂しいけど……まあ、仕方がない。
「ねえ、どうやってやっつけたの?」
御息所に聞いてみる。
『あれはね、あいつがこれまで見た悪夢をぜんぶ思い出させてやったのよ』
もう通常モードになって、それだけ言うとポケットの中に戻ってしまう御息所。
ZZZZ……ZZZZ……ZZZZZZ……
「疲れちゃったんだね……しかたない、一人で行くかぁ」
メイソンたちが持ってきてくれた食料の中からチキンラーメンを出して、ボリボリ齧りながら先に進んだ。
ゲフ
一袋まるまるかじって食べたら、けっこうお腹がいっぱいになった。
キーストーンを取り返す旅はまだまだ続いていきそうだ……。
☆彡主な登場人物
やくも ヤマセンブルグ王立民俗学校一年生 ミチビキ鉛筆、おもいやり等が武器
ネル コーネリア・ナサニエル やくものルームメイト エルフ
ヨリコ王女 ヤマセンブルグ王立民俗学学校総裁
ソフィー ソフィア・ヒギンズ 魔法学講師
メグ・キャリバーン 教頭先生
カーナボン卿 校長先生
酒井 詩 コトハ 聴講生
同級生たち アーデルハイド メイソン・ヒル オリビア・トンプソン ロージー・エドワーズ ヒトビッチ・アルカード ヒューゴ・プライス ベラ・グリフィス アイネ・シュタインベルグ アンナ・ハーマスティン
先生たち マッコイ(言語学) ソミア(変換魔法) フローレンス(保健室)
あやかしたち デラシネ 六条御息所 ティターニア オーベロン 三方 少彦名 朝飯前のラビリンス くわせもの ブラウニー(家事妖精) プロセス(プロセスティック=義手・義足の妖) 額田王 織姫 間人皇女 マーフォーク(半魚人) トバル(魔王子) トバリ(魔王女)
077『魔王子トバルと御息所の激闘』
「ミヤスドコロぉ?」「 なんだ、その観光地の休憩場所みたいな名前はぁ?」
「ふん、哀れなな異世界王子よ。読み仮名だけ拾っても妾(わらわ)の値打ちは分かるまいぞ」
「なにを……ぼくは世界中の言語を理解する力があるんだぞ」「六条御息所……か、フフ、休憩所どころか京都の公衆トイレみたいな字面ね」「トバリヤクモは容赦ないね」「あなたは力でおしていきなさい」「ああ、リアルメイソンと同じ力だからね」「その意気よトバルメイソン」
トバルヤクモとトバルメイソンが交互に反論してくる。
「フン、では、その公衆トイレに勝ってみよ!」
「「望むところ!」」
「あぶない、御息所ぉ!」
ブン! ブブン! ブン!
姉のトバリと同じような音をさせて御息所に攻撃を仕掛ける二人の分身トバル。
フワリ フワフワ
ブブン! ブン!
フワ
ブブン!
フワリ
トバルヤクモとトバルメイソンに分身してるんで敵わないかと心配になったけど、けっこう身軽に躱していく御息所。
「なかなかやるじゃないか、おチビちゃん」
悪気無く禁句を使って応援するメイソン。いつもだったら「おチビちゃん言うなあ!」と文句を言うんだけど、黙々と異世界王子の攻撃をかわしていく御息所!
ブン! ブブン! ブン!
フワ フワ ヒラリ フワワ
ブブン! ブン!
フワリ フワフワ ヒラリ
「頑張ってるけど、なんだか躱してばかりだなあ……だいじょうぶか?」
「だいじょうぶ、なにか考えがあってのことだと思う」
「フワフワ逃げてばかりいないでぇ」「かかってこいぃ!」
ブブン! ブン!
ハラリ フワフワ ヒラリ
『よし、もうこのくらいで良いであろう』
「「なんだと?」」
呆気にとられるトバルを尻目に両手を広げてトバリの周囲をグルリと回る御息所。
その入っている手袋からはハラハラと星くずみたいな花粉みたいなのが振りまかれ、二人のトバリは急速に眠くなってきて一つになって元の一人トバリの姿になったよ。
『トドメじゃ!』
ウワァアアア!
トバルは目をつぶったまま恐慌状態になって、叫び声をあげると逃げるように急上昇した。
ズゴン! ギャフン!
衝撃音と悲鳴があがる。
急上昇したトバルは、そのまま結界の頂点にいた姉のトバリに激突して消えてしまった。
ピ~~ピピ~
ヒバリの声だけがして、あたりは元の穏やかな草原に戻ったよ。
でも、メイソンも他の仲間も姿が見えない。
時間切れになったんだ。
メイソンも言ってたし、ちょっと寂しいけど……まあ、仕方がない。
「ねえ、どうやってやっつけたの?」
御息所に聞いてみる。
『あれはね、あいつがこれまで見た悪夢をぜんぶ思い出させてやったのよ』
もう通常モードになって、それだけ言うとポケットの中に戻ってしまう御息所。
ZZZZ……ZZZZ……ZZZZZZ……
「疲れちゃったんだね……しかたない、一人で行くかぁ」
メイソンたちが持ってきてくれた食料の中からチキンラーメンを出して、ボリボリ齧りながら先に進んだ。
ゲフ
一袋まるまるかじって食べたら、けっこうお腹がいっぱいになった。
キーストーンを取り返す旅はまだまだ続いていきそうだ……。
☆彡主な登場人物
やくも ヤマセンブルグ王立民俗学校一年生 ミチビキ鉛筆、おもいやり等が武器
ネル コーネリア・ナサニエル やくものルームメイト エルフ
ヨリコ王女 ヤマセンブルグ王立民俗学学校総裁
ソフィー ソフィア・ヒギンズ 魔法学講師
メグ・キャリバーン 教頭先生
カーナボン卿 校長先生
酒井 詩 コトハ 聴講生
同級生たち アーデルハイド メイソン・ヒル オリビア・トンプソン ロージー・エドワーズ ヒトビッチ・アルカード ヒューゴ・プライス ベラ・グリフィス アイネ・シュタインベルグ アンナ・ハーマスティン
先生たち マッコイ(言語学) ソミア(変換魔法) フローレンス(保健室)
あやかしたち デラシネ 六条御息所 ティターニア オーベロン 三方 少彦名 朝飯前のラビリンス くわせもの ブラウニー(家事妖精) プロセス(プロセスティック=義手・義足の妖) 額田王 織姫 間人皇女 マーフォーク(半魚人) トバル(魔王子) トバリ(魔王女)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる