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モリガンの適正(第1話)
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モリガンの調合の腕前をリリィに見てもらうため、さっそくモリガンに実演させてみたものの・・・晶が、早苗が、ミケさんが・・・、つまりは、リリィとモリガン本人を除いた全員の予想した結果となった。
またもアトリエから大量の煙が噴き出し、一同は外への避難を余儀なくされた・・・。
「うははぁ、今回も派手に爆発したねぇ、モリガンちゃん」
・・・なぜか、早苗だけは面白がっていた・・・。
そして、またもやベンジャミンが穴から飛び出してきた。さすがに、今回はモリガンも土下座しての謝罪となった・・・。
「申し訳ない、ベンジャミンさん。決して悪意があるわけじゃなかったんだ。ただ、魔女組合の人にモリガンの調合の腕前を見てもらおうとしたんだが・・・」
土下座状態のモリガンの隣で、晶が必死になってベンジャミンに対して釈明する。
「見ての通りの結果だ。何度もすまん」
「まあ、事情はよく分かったよ。今回は、そこの魔女組合の人に実際に見てもらう必要があったんだろ?」
「そういうことだ・・・逆に、彼女の実力を知ってもらわなければ、改善することもできないからな」
「今回も驚かされたけれど、それで状況の改善につながるというのなら、今回は大目に見るよ」
このベンジャミンという巨大土竜、なかなか話が分かるやつである。もしかしたら、結構人がいいやつなのかもしれない。
「ただ、なるべく早くに調合の腕前を上げてもらわないと、さすがにこれから先もこの状況じゃおちおち寝てもいられないからな~」
「・・・まことに、ごもっともじゃ・・・」
モリガンが、土下座状態のまま応える。
「しかし、不思議ニャ話ニャ。モリガンニョ魔力は実際に高いし、戦闘用ニョ魔法も問題ニャく使いこニャせているというニョに、ニャぜ調合だけがうまくいかニャいニョか?」
「根本的に、適正の問題なんじゃねえか?」
ミケさんの疑問に対して、晶が自分なりの考えを述べる。
「モリガンの場合、魔法を使う時にしろ、遠慮なくぶっ放すタイプだろ?調合みたいな繊細かつ正確な手順を要するタイプの作業は、そういった点から考えてみれば、確かに不向きなのかもな」
「・・・ニャるほど」
うんうんと納得するミケさん。だが、当のモリガン自身は納得がいかないらしく、
「何じゃ、まるでわしが考えなしで繊細さに欠ける、とでも言いたいのか、晶!」
と激しく抗議した。
「・・・毎度毎度のこの結果や、普段のお前の戦い方とか見ていると、オレにはそうとしか思えないのだが?」
「な・・・!」
反論を試みようとはするものの、何も言い返すことができないモリガンであったー。
またもアトリエから大量の煙が噴き出し、一同は外への避難を余儀なくされた・・・。
「うははぁ、今回も派手に爆発したねぇ、モリガンちゃん」
・・・なぜか、早苗だけは面白がっていた・・・。
そして、またもやベンジャミンが穴から飛び出してきた。さすがに、今回はモリガンも土下座しての謝罪となった・・・。
「申し訳ない、ベンジャミンさん。決して悪意があるわけじゃなかったんだ。ただ、魔女組合の人にモリガンの調合の腕前を見てもらおうとしたんだが・・・」
土下座状態のモリガンの隣で、晶が必死になってベンジャミンに対して釈明する。
「見ての通りの結果だ。何度もすまん」
「まあ、事情はよく分かったよ。今回は、そこの魔女組合の人に実際に見てもらう必要があったんだろ?」
「そういうことだ・・・逆に、彼女の実力を知ってもらわなければ、改善することもできないからな」
「今回も驚かされたけれど、それで状況の改善につながるというのなら、今回は大目に見るよ」
このベンジャミンという巨大土竜、なかなか話が分かるやつである。もしかしたら、結構人がいいやつなのかもしれない。
「ただ、なるべく早くに調合の腕前を上げてもらわないと、さすがにこれから先もこの状況じゃおちおち寝てもいられないからな~」
「・・・まことに、ごもっともじゃ・・・」
モリガンが、土下座状態のまま応える。
「しかし、不思議ニャ話ニャ。モリガンニョ魔力は実際に高いし、戦闘用ニョ魔法も問題ニャく使いこニャせているというニョに、ニャぜ調合だけがうまくいかニャいニョか?」
「根本的に、適正の問題なんじゃねえか?」
ミケさんの疑問に対して、晶が自分なりの考えを述べる。
「モリガンの場合、魔法を使う時にしろ、遠慮なくぶっ放すタイプだろ?調合みたいな繊細かつ正確な手順を要するタイプの作業は、そういった点から考えてみれば、確かに不向きなのかもな」
「・・・ニャるほど」
うんうんと納得するミケさん。だが、当のモリガン自身は納得がいかないらしく、
「何じゃ、まるでわしが考えなしで繊細さに欠ける、とでも言いたいのか、晶!」
と激しく抗議した。
「・・・毎度毎度のこの結果や、普段のお前の戦い方とか見ていると、オレにはそうとしか思えないのだが?」
「な・・・!」
反論を試みようとはするものの、何も言い返すことができないモリガンであったー。
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