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アサギと黒羽(第4話)
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チーム《ラピュタ》の飛空船「白波号」は、害蟲を打ち破った後に惑星Σ-11へと進路を取ったー。
アサギの搭乗する飛空鎧・紫の牙もその後を追跡する。
「あやつら、この惑星に降りるつもりか・・・」
惑星Σ-11の外殻部分をうまく隠れ蓑にして、相手側に感づかれないようにしながら、アサギは飛空船の後を追い、惑星の圏内へと進入した。
「わずかな外殻と、浮遊大陸か・・・」
この惑星Σ-11は、鉱物が主成分でできており、見た目上は巨大な回転ジャングルジムといったところだった。その内部に、これまた巨大な浮遊大陸が内包されているのだ。
ジャングルジムのような形ということからも想像できるように、この惑星の鉱物部分の体積は、実際にはかなり小さい。その分、空隙部分が大きく、通過するのにほとんど何の障害もなく、容易に浮遊大陸へと降りることが可能である。
もちろん、浮遊大陸側の国家群などが領空権を主張して常に警戒されている場合は、この限りではないが。
「一応、この惑星の情報を確認してみるか・・・」
念のため、この惑星に関する情報を、飛空鎧に搭載されているAIに集積させてみる。ネットワークにより得られた情報を、ホロスクリーン上に投影してみると・・・。
「惑星Σ-11か。燎原の拠点から、結構離れてしまったな」
勝手な単独行動は控えるようにといつも注意されがちなアサギだったが、ここまで来てさすがに手ぶらで戻るというわけにもいかなくなった。
何せ、宿敵である邪術師がいるのだ。これは見過ごせないだろう。
「あやつらの進路も予測させてみるか・・・」
AIに、飛空船の進路予測を行わせる。ホロスクリーン上に、浮遊大陸の地図が表示され、点在している集落の情報が輝点と名称で示された。
「VILLAGE:JERKINS・・・」
ゼルキンス村ー特に何もない村だった。しいて言うならば、綿花の栽培で何とかやっていけている村ーくらいしか情報がない。本当に辺鄙な田舎だとしか言いようがないところだ。
「あやつらが、何の目的で行くにせよ、後を追わねばならんな・・・」
せっかく見つけた獲物をみすみす見逃すわけにもいかない。
さらに追跡を行う。飛空船は、ゼルキンス村の南方の空き地に着陸したようだ。
アサギは、飛空船側から死角になりそうな場所を探した。飛空船の少し西側に、窪地となっている場所がある。降りるなら、ここだろう。
アサギは、自らの機体紫の牙を窪地に着陸させ、そこから飛空船の様子を窺うことにしたー。
アサギの搭乗する飛空鎧・紫の牙もその後を追跡する。
「あやつら、この惑星に降りるつもりか・・・」
惑星Σ-11の外殻部分をうまく隠れ蓑にして、相手側に感づかれないようにしながら、アサギは飛空船の後を追い、惑星の圏内へと進入した。
「わずかな外殻と、浮遊大陸か・・・」
この惑星Σ-11は、鉱物が主成分でできており、見た目上は巨大な回転ジャングルジムといったところだった。その内部に、これまた巨大な浮遊大陸が内包されているのだ。
ジャングルジムのような形ということからも想像できるように、この惑星の鉱物部分の体積は、実際にはかなり小さい。その分、空隙部分が大きく、通過するのにほとんど何の障害もなく、容易に浮遊大陸へと降りることが可能である。
もちろん、浮遊大陸側の国家群などが領空権を主張して常に警戒されている場合は、この限りではないが。
「一応、この惑星の情報を確認してみるか・・・」
念のため、この惑星に関する情報を、飛空鎧に搭載されているAIに集積させてみる。ネットワークにより得られた情報を、ホロスクリーン上に投影してみると・・・。
「惑星Σ-11か。燎原の拠点から、結構離れてしまったな」
勝手な単独行動は控えるようにといつも注意されがちなアサギだったが、ここまで来てさすがに手ぶらで戻るというわけにもいかなくなった。
何せ、宿敵である邪術師がいるのだ。これは見過ごせないだろう。
「あやつらの進路も予測させてみるか・・・」
AIに、飛空船の進路予測を行わせる。ホロスクリーン上に、浮遊大陸の地図が表示され、点在している集落の情報が輝点と名称で示された。
「VILLAGE:JERKINS・・・」
ゼルキンス村ー特に何もない村だった。しいて言うならば、綿花の栽培で何とかやっていけている村ーくらいしか情報がない。本当に辺鄙な田舎だとしか言いようがないところだ。
「あやつらが、何の目的で行くにせよ、後を追わねばならんな・・・」
せっかく見つけた獲物をみすみす見逃すわけにもいかない。
さらに追跡を行う。飛空船は、ゼルキンス村の南方の空き地に着陸したようだ。
アサギは、飛空船側から死角になりそうな場所を探した。飛空船の少し西側に、窪地となっている場所がある。降りるなら、ここだろう。
アサギは、自らの機体紫の牙を窪地に着陸させ、そこから飛空船の様子を窺うことにしたー。
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