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咲那・全裸の逃避行(第14話)
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軽く背を伸ばして、何とはなしに、高台の幹線道路に目をやった咲那。そこに見えたのはー。
「・・・あれは・・・人か!?」
なんと、幹線道路に車を停めて、何人かが降りてこちらへ向かってきているではないかー。
「・・・って、おいおい!!」
さすがに、この恰好で人と会うのはまずい、まずすぎるー。
何せ、蔓と葉っぱで無理やり作り上げた下着くらいしか身に着けていないのだ。昨日までのほぼ全裸状態よりはまだましなのかもしれないが、とてもではないが、こんなところで他人に見られていいような恰好ではない。
「やばいな・・・とりあえず、、奥の方へ隠れないと」
咲那は、刀を携えて、人目が届きそうにない森の中へと身を隠した。
「・・・こいつら、いったいなんでこんなところに来てるんだ・・・?」
木陰から、彼らの様子を窺う咲那。人数は3~4人程度、その中には見覚えのある顔もあった。
「あいつら、あたしに害蟲駆除を依頼した連中だ・・・こんなところになんで・・・?」
少なくとも、この辺りの害蟲は倒した(そして、衣類を失ったが)から、その点では危険はないのだが・・・。
「あれは・・・害蟲計か・・・あれで害蟲がいなくなったのを知ったのか」
一人が手にしていたのは、害蟲の存在反応を探る機械、通称「害蟲計」と呼ばれるものだった。どうやら、それで森にいた害蟲の存在が消えたのを確認し、安全が確保できたとして、ここまで降りて来たらしい。
「まあ、感度のいい害蟲計なら、町からでも測ることはできるからな・・・」
ちなみに、害蟲は倒したものの、報告にはまだ行っていない(当たり前だ、服を溶かされて全裸状態ではとてもではないが、町へは行けない)。
「安全が確保されたからここに様子を見に来たってことか・・・」
咲那が、木々の間から訝し気に彼らの様子を窺っていると、そのうちの一人がふいに大きな声で叫んだ。
「薬師寺さーん!!薬師寺咲那さーん!!いませんかー!いたらどうか、返事をしてください!!」
「はぁ!?」
いきなりの大声に、思わず自分も素っ頓狂な声で返してしまいそうになる咲那。慌てて口元を抑え込み、何とか無理やり抑え込んだ。
「害蟲の反応は消えてるし、多分彼女が退治したのは間違いないでしょうね・・・ただ、肝心の薬師寺さん自身が見当たりませんね・・・」
「彼女は、大した相手じゃないと言っていたが、やはり、女の子ですからね・・・昨日一晩戻らなかったことから考えて、何かあったんじゃないでしょうか、心配ですね」
「何か事があってからでは遅い・・・この辺りをくまなく探そう」
「え、え?」
・・・なんてこった・・・。
咲那は、思わず頭を抱えた。
そういえば、この町の人々はいやに親切だったが、昨日一晩戻らなかったから、自分に何かあったのではないかと心配して(まあ実際に服を失ったわけだが)ここまでわざわざ探しに来たってことなのだろう。
なんというお人好しだーこんな恰好でなければ、来てくれたことに感謝するのだが。
こんな恰好でなければ!!
「・・・さすがに、この恰好でこいつらの前には出られんな・・・」
心配して探しに来てくれたのに悪いが、こんな恰好ではさすがに人前には出られない・・・( ;∀;)
咲那は、そっとその場を後にし、身を隠せそうな場所を探し始めたー。
「・・・あれは・・・人か!?」
なんと、幹線道路に車を停めて、何人かが降りてこちらへ向かってきているではないかー。
「・・・って、おいおい!!」
さすがに、この恰好で人と会うのはまずい、まずすぎるー。
何せ、蔓と葉っぱで無理やり作り上げた下着くらいしか身に着けていないのだ。昨日までのほぼ全裸状態よりはまだましなのかもしれないが、とてもではないが、こんなところで他人に見られていいような恰好ではない。
「やばいな・・・とりあえず、、奥の方へ隠れないと」
咲那は、刀を携えて、人目が届きそうにない森の中へと身を隠した。
「・・・こいつら、いったいなんでこんなところに来てるんだ・・・?」
木陰から、彼らの様子を窺う咲那。人数は3~4人程度、その中には見覚えのある顔もあった。
「あいつら、あたしに害蟲駆除を依頼した連中だ・・・こんなところになんで・・・?」
少なくとも、この辺りの害蟲は倒した(そして、衣類を失ったが)から、その点では危険はないのだが・・・。
「あれは・・・害蟲計か・・・あれで害蟲がいなくなったのを知ったのか」
一人が手にしていたのは、害蟲の存在反応を探る機械、通称「害蟲計」と呼ばれるものだった。どうやら、それで森にいた害蟲の存在が消えたのを確認し、安全が確保できたとして、ここまで降りて来たらしい。
「まあ、感度のいい害蟲計なら、町からでも測ることはできるからな・・・」
ちなみに、害蟲は倒したものの、報告にはまだ行っていない(当たり前だ、服を溶かされて全裸状態ではとてもではないが、町へは行けない)。
「安全が確保されたからここに様子を見に来たってことか・・・」
咲那が、木々の間から訝し気に彼らの様子を窺っていると、そのうちの一人がふいに大きな声で叫んだ。
「薬師寺さーん!!薬師寺咲那さーん!!いませんかー!いたらどうか、返事をしてください!!」
「はぁ!?」
いきなりの大声に、思わず自分も素っ頓狂な声で返してしまいそうになる咲那。慌てて口元を抑え込み、何とか無理やり抑え込んだ。
「害蟲の反応は消えてるし、多分彼女が退治したのは間違いないでしょうね・・・ただ、肝心の薬師寺さん自身が見当たりませんね・・・」
「彼女は、大した相手じゃないと言っていたが、やはり、女の子ですからね・・・昨日一晩戻らなかったことから考えて、何かあったんじゃないでしょうか、心配ですね」
「何か事があってからでは遅い・・・この辺りをくまなく探そう」
「え、え?」
・・・なんてこった・・・。
咲那は、思わず頭を抱えた。
そういえば、この町の人々はいやに親切だったが、昨日一晩戻らなかったから、自分に何かあったのではないかと心配して(まあ実際に服を失ったわけだが)ここまでわざわざ探しに来たってことなのだろう。
なんというお人好しだーこんな恰好でなければ、来てくれたことに感謝するのだが。
こんな恰好でなければ!!
「・・・さすがに、この恰好でこいつらの前には出られんな・・・」
心配して探しに来てくれたのに悪いが、こんな恰好ではさすがに人前には出られない・・・( ;∀;)
咲那は、そっとその場を後にし、身を隠せそうな場所を探し始めたー。
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