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続・モリガン一人旅(第17話)
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ガレスの放った攻撃魔法が、アサギに襲い掛かるー。
「この程度、大したことはない!!」
アサギは、闘気を纏った刀を振りぬき、自らに襲い掛かる魔法弾を切り裂いていく。
「はあぁぁぁ!!」
そして、跳躍の勢いそのまま、上空で悠然と構えているガレスへと斬りかかった。
しかしー。
「・・・!?がはっ!!」
突然、アサギの体を強い衝撃が襲った。見えない何かにぶつかった・・・?いや、それにしてはなんだか感触がおかしい。
衝撃に耐えきれず、アサギはそのまま地面へと落ちるーかに見えたが、すんでのところで何とか体勢を持ち直し、無事に着地した。
「・・・貴様、いったい何をしたのだ!?」
上空でニヤケ面をするガレスに怒鳴りつけるアサギ。その傍らで、モリガンが盛大にため息をついた。
「だから、言ったのじゃ・・・わしと手を組め、と・・・」
頭を振りながら、モリガンはガレスの真正面より少し下の辺りの何もない空間を指さす。
「相手の闘気に反応するタイプの術式を使っておるな・・・なるほど、お主にとってはかなり厄介な相手というわけか」
「・・・闘気に反応するだと!?」
アサギがモリガンの方を振り返る。
「・・・おい、そこの小娘・・・どういうことなのか説明しろ!!」
「だあぁぁ!!わしを小娘呼ばわりするでないわ!!全く、失礼じゃのう、お主は」
自分を小娘呼ばわりするアサギに盛大に抗議するモリガン。自立心の強い彼女だけに、子供呼ばわりされるのが一番気に入らないらしかった。
「魔法と闘気は、その性質の違いから、対処法もまた異なるー簡単に属性分けしてしまえば、力属性か魔力属性かということじゃな・・・」
「面倒な説明などいらん・・・結論だけ言え!!」
アサギの傲岸不遜な態度に、モリガンも苛立ちを募らせながら、
「・・・お主、実は友達おらんじゃろ!?」
「・・・ああ!?」
図星を突かれて、少したじろぐアサギ。確かに、心から友と呼べるような相手はほとんどいなかった・・・。
気を取り直して、モリガンが説明を続ける。
「あのガレスという輩、魔法使いとしても相当の腕前じゃが、闘気を使う相手の対策も行っておるとは・・・かなり抜け目ないのう・・・要は、闘気を闘気で防いだわけじゃな」
つまりは、磁石の反発などと同じで、同極のものがぶつかり合った結果が、先ほどアサギが感じた衝撃というわけだった。
「とはいえ、やつ自身の闘気ではない・・・というか、明らかに魔法タイプのあの男には、闘気など使いこなせんじゃろう・・・おそらくは、別な輩が潜んでいるはずじゃ」
「・・・なんだと!?」
モリガンの見立てに、驚愕の声を上げるアサギだったー。
「この程度、大したことはない!!」
アサギは、闘気を纏った刀を振りぬき、自らに襲い掛かる魔法弾を切り裂いていく。
「はあぁぁぁ!!」
そして、跳躍の勢いそのまま、上空で悠然と構えているガレスへと斬りかかった。
しかしー。
「・・・!?がはっ!!」
突然、アサギの体を強い衝撃が襲った。見えない何かにぶつかった・・・?いや、それにしてはなんだか感触がおかしい。
衝撃に耐えきれず、アサギはそのまま地面へと落ちるーかに見えたが、すんでのところで何とか体勢を持ち直し、無事に着地した。
「・・・貴様、いったい何をしたのだ!?」
上空でニヤケ面をするガレスに怒鳴りつけるアサギ。その傍らで、モリガンが盛大にため息をついた。
「だから、言ったのじゃ・・・わしと手を組め、と・・・」
頭を振りながら、モリガンはガレスの真正面より少し下の辺りの何もない空間を指さす。
「相手の闘気に反応するタイプの術式を使っておるな・・・なるほど、お主にとってはかなり厄介な相手というわけか」
「・・・闘気に反応するだと!?」
アサギがモリガンの方を振り返る。
「・・・おい、そこの小娘・・・どういうことなのか説明しろ!!」
「だあぁぁ!!わしを小娘呼ばわりするでないわ!!全く、失礼じゃのう、お主は」
自分を小娘呼ばわりするアサギに盛大に抗議するモリガン。自立心の強い彼女だけに、子供呼ばわりされるのが一番気に入らないらしかった。
「魔法と闘気は、その性質の違いから、対処法もまた異なるー簡単に属性分けしてしまえば、力属性か魔力属性かということじゃな・・・」
「面倒な説明などいらん・・・結論だけ言え!!」
アサギの傲岸不遜な態度に、モリガンも苛立ちを募らせながら、
「・・・お主、実は友達おらんじゃろ!?」
「・・・ああ!?」
図星を突かれて、少したじろぐアサギ。確かに、心から友と呼べるような相手はほとんどいなかった・・・。
気を取り直して、モリガンが説明を続ける。
「あのガレスという輩、魔法使いとしても相当の腕前じゃが、闘気を使う相手の対策も行っておるとは・・・かなり抜け目ないのう・・・要は、闘気を闘気で防いだわけじゃな」
つまりは、磁石の反発などと同じで、同極のものがぶつかり合った結果が、先ほどアサギが感じた衝撃というわけだった。
「とはいえ、やつ自身の闘気ではない・・・というか、明らかに魔法タイプのあの男には、闘気など使いこなせんじゃろう・・・おそらくは、別な輩が潜んでいるはずじゃ」
「・・・なんだと!?」
モリガンの見立てに、驚愕の声を上げるアサギだったー。
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