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咲那と鏡香(第1話)
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モリガンがいる浮遊大陸からかなり離れた場所にある浮遊小島ー。
ほぼ全裸の状態でありながら、何とか捜索の手から逃れることに成功した咲那は、お日様が中天に差し掛かろうかという時に、ようやく鏡香を合流を果たすことができた。
「っかぁぁ!!助かったぜ、鏡香!さすがにマッパで丸一日過ごすのはきつかったわ・・・」
「咲那さんこそ、ご無事で何よりです」
生体端末で、お互いこまめに連絡を取り合っていたので、状況はわかっていたとはいえ、やはりこうして直接再会しなければ安心はできなかった。
「おうよ、まあ、害蟲よりもむしろあたしを追い掛け回してきた男どもから逃げ回る方が大変だったけどなぁ」
鏡香が持ってきた衣服をさっそく着て、ようやく咲那は安堵のため息をついた。ほぼ徹夜で捜索隊から逃げ回っていたため、それなりに疲労感はあるが、それでもまだまだ動き回れるだけの余力は十分にある。
「それにしても・・・最初連絡を受けた時には本当に驚きました・・・まさか、咲那さんをこんな目に合わせることができる害蟲がいるなんて・・・」
「・・・それに関しては、あたしにも油断があった・・・すまん、手間をかけさせたな鏡香」
バツの悪そうな顔つきで謝罪する咲那。鏡香は、そんな彼女の様子に微笑しながら、
「いえいえ、お体の方はなんともなさそうで何よりですよ・・・それから、早苗ちゃんや晶君も心配していましたから、帰ったらすぐにお声をかけてあげてくださいね」
「・・・ああ、あいつらにも心配かけたな・・・って、ええと鏡香、早苗はともかく、晶には・・・」
「もちろん、「女性特有の事情」としか伝えていませんよ。大丈夫です」
「よかった~」
盛大に安堵のため息をついた咲那。さすがに異性である晶には知られたくない話である。
「それよりも、モリガンちゃんのことですが・・・」
咲那の様子が一旦落ち着いたのを見計らって、鏡香はモリガンのことを切り出した。
「ああ、そうだった・・・あいつ、まだ連絡が付かないんだよな・・・確か、惑星Σ-11・・・ええと、カイトと杏里だっけ?そいつらの故郷にいるんだろ?」
「杏里ちゃんはそこの出身らしいですが、カイト君は元々は空のチームの出のようですね・・・まあ、それはともかく、モリガンちゃん、まだ連絡が付かないのはさすがに心配だし、これから午後の定期便に乗って、惑星Σ-11まで行こうかと思っているのですが・・・」
鏡香は、ほぼ完徹且つほぼ全裸状態で森の中で過ごした咲那の体調を少し気にかけたが、当の咲那本人は、これ見よがしに握りこぶしを作ってから、
「あたしのことなら心配すんなって!大丈夫、あいつのためなら多少は無理できるし、今回は戦いというより慣れない環境と状況でってだけだから、そんなに堪えちゃいないよ」
咲那の方はどうやら大丈夫そうだ。この調子なら、あともう一日徹夜してもいけそうだろう。
「わかりました・・・ただ、あんまり無理はしないでくださいね」
「おう」
こうして、無事に鏡香と合流した咲那は、二人で惑星Σ-11を目指すことにしたー。
ほぼ全裸の状態でありながら、何とか捜索の手から逃れることに成功した咲那は、お日様が中天に差し掛かろうかという時に、ようやく鏡香を合流を果たすことができた。
「っかぁぁ!!助かったぜ、鏡香!さすがにマッパで丸一日過ごすのはきつかったわ・・・」
「咲那さんこそ、ご無事で何よりです」
生体端末で、お互いこまめに連絡を取り合っていたので、状況はわかっていたとはいえ、やはりこうして直接再会しなければ安心はできなかった。
「おうよ、まあ、害蟲よりもむしろあたしを追い掛け回してきた男どもから逃げ回る方が大変だったけどなぁ」
鏡香が持ってきた衣服をさっそく着て、ようやく咲那は安堵のため息をついた。ほぼ徹夜で捜索隊から逃げ回っていたため、それなりに疲労感はあるが、それでもまだまだ動き回れるだけの余力は十分にある。
「それにしても・・・最初連絡を受けた時には本当に驚きました・・・まさか、咲那さんをこんな目に合わせることができる害蟲がいるなんて・・・」
「・・・それに関しては、あたしにも油断があった・・・すまん、手間をかけさせたな鏡香」
バツの悪そうな顔つきで謝罪する咲那。鏡香は、そんな彼女の様子に微笑しながら、
「いえいえ、お体の方はなんともなさそうで何よりですよ・・・それから、早苗ちゃんや晶君も心配していましたから、帰ったらすぐにお声をかけてあげてくださいね」
「・・・ああ、あいつらにも心配かけたな・・・って、ええと鏡香、早苗はともかく、晶には・・・」
「もちろん、「女性特有の事情」としか伝えていませんよ。大丈夫です」
「よかった~」
盛大に安堵のため息をついた咲那。さすがに異性である晶には知られたくない話である。
「それよりも、モリガンちゃんのことですが・・・」
咲那の様子が一旦落ち着いたのを見計らって、鏡香はモリガンのことを切り出した。
「ああ、そうだった・・・あいつ、まだ連絡が付かないんだよな・・・確か、惑星Σ-11・・・ええと、カイトと杏里だっけ?そいつらの故郷にいるんだろ?」
「杏里ちゃんはそこの出身らしいですが、カイト君は元々は空のチームの出のようですね・・・まあ、それはともかく、モリガンちゃん、まだ連絡が付かないのはさすがに心配だし、これから午後の定期便に乗って、惑星Σ-11まで行こうかと思っているのですが・・・」
鏡香は、ほぼ完徹且つほぼ全裸状態で森の中で過ごした咲那の体調を少し気にかけたが、当の咲那本人は、これ見よがしに握りこぶしを作ってから、
「あたしのことなら心配すんなって!大丈夫、あいつのためなら多少は無理できるし、今回は戦いというより慣れない環境と状況でってだけだから、そんなに堪えちゃいないよ」
咲那の方はどうやら大丈夫そうだ。この調子なら、あともう一日徹夜してもいけそうだろう。
「わかりました・・・ただ、あんまり無理はしないでくださいね」
「おう」
こうして、無事に鏡香と合流した咲那は、二人で惑星Σ-11を目指すことにしたー。
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