エマの異世界での幸せの作り方

ゆう

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秘密の魔法のレッスン

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​その日以来、あの青年が庭に現れるようになった。彼の名はアレン。
魔法省の若きエリート魔術師だという。
アレンはエマが作るお菓子を楽しみにして、ときどき庭に顔を出し、世間話をするようになった。
姉たちや屋敷の者たちは誰も裏庭には近づかないため、二人の秘密の時間がそこにはあった。

​ある日、アレンはエマが小さな花を育てているのを見て、尋ねた。
「君の魔法は、植物を育てる魔法なのか?」

エマは少し恥ずかしそうに頷いた。
「ほんの少し、成長を早めることができるだけなんです。姉さんたちみたいに、大きな力は持っていません」
アレンはふっと微笑んだ。

「大きな力だけが魔法じゃない。君の魔法は、とても優しい力だ。そうだ、よかったら、僕が君に魔法を教えようか?」
​アレンは、エマに植物に関する魔法を丁寧に教えてくれた。エマが使っていたのは、植物の生命力を引き出す初歩的な魔法だったが、アレンはそれをさらに応用する方法を教えてくれた。

「この魔法は、植物の成長を早めるだけじゃない。味を濃くしたり、香りを高めたりすることもできるんだ」

エマは初めて知る魔法の世界に、目を輝かせた。激務だった前世では知ることのなかった、探求する喜びがそこにあった。

「すごい…!こんなこともできるんですね!」

アレンはそんなエマの反応を見て、心から楽しそうに笑う。エマはアレンといる時間が好きだった。
彼はエマを「役立たず」と蔑むことなく、彼女の価値を認めてくれた。
そして、何よりも彼の笑顔は、エマの心を温かく満たしてくれた。
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