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1 わたくしのフィアンセ
今日は、わたくしの最愛の婚約者、ラファエル=フランソワ・ド・ブルボン王太子殿下とのデートの日ですの。
あぁ、楽しみでたまりませんわぁっ……!
「お嬢様、殿下がいらっしゃいました」
「すぐに参りますわ」
わたくし、冷静な顔を取り繕うのだけは上手いんですの。
狂喜乱舞する心の内を隠し、すまし顔をするのです。
そうすれば、ギーズ家の精鋭侍女ですら騙せるのですわ!
「オーホッホッホ!」
「お嬢様、デートが嬉しい気持ちはよくわかりますが、件の王太子殿下が下でお待ちになっているのもお忘れにならないでください」
なっ……わ、わたくしの取り繕いを見破ったですって?!
生意気ですわぁ……。
「早く上着を着てください」
「わかりましたわ……」
階下に下りていきますと……あぁ、あそこにいらっしゃるのは天使ですわっ。
わたくしの天使、ラフィ殿下ですの!
わたくしにはまだ、愛称呼びは許されてないのですけど――心の中ぐらい、いいはずですわよね?
「アリアンヌ嬢、おはよう」
「ラファエル殿下……ごきげんようっ!」
感極まって半分叫んでしまいましたわ、なんてお恥ずかしいこと……。
「じゃあ、行こう。アリアンヌ嬢、お手をどうぞ」
ラフィ殿下の手に……わたくしの手が……あぁ……!
嬉しすぎて、ちょっと涙が出てきてしまいましたわ。
どうしましょう……。
「アリアンヌ嬢、これを」
さすがはラフィ殿下、さっとハンカチを出せるだなんて、どこまでも紳士ですわ!
ラフィ殿下のエスコートで馬車に乗ったのですけれど……寂しすぎますわ……。
なんで……なんで……
「……なんで隣じゃなくて向かいに座るんですの?!」
「え?」
――はっ……やってしまいましたわ……。
わたくしは本当にお馬鹿すぎるんじゃありませんこと。
どうしてわざわざ口に出してしまうんですの?!
「ふ~ん、そうかそうか」
な、なんですの?
ちょっと、ラフィ殿下が、怖い、ですわ……。
「アリアンヌ嬢、隣に座っても?」
「……どうぞっ」
は、恥ずかしいですわぁ……。
ラフィ殿下の隣が、こんなにも照れてしまう場所だなんて、想像もしてみませんでしたわ……。
「アリアンヌ嬢、熱でもあるのかい?」
「あ、ありませんわ! 触らないでくださいましっ」
触られた日には、脳内がヒートして気絶してしまいますもの。
「……悪かった」
あぁぁぁぁ……!
ダメ、ダメ、ラフィ殿下が誤解されていらっしゃいますわ!
「ラフィ殿下、違いますわ! 恥ずかしいだけですの!」
「……」
お、おかしいですわ。
いつもは優しく返事をしてくださるラフィ殿下が――って、イヤアァァァァァ~ッ!
「も、申し訳ございませんっ!」
きょ、今日はいくらなんでも失言が多すぎではありませんこと?!
しかも、今度のはレベルが違いますわ、不敬罪ですわよ、不敬罪!
王族――それも王太子殿下に向かっての不敬ですわ、死刑になっても文句は言えないのですわよ……!
「……いや、大丈夫だ。そのままラフィと呼んでもらって構わない」
え?
これって、愛称呼びが許可されたということですの?
嬉しすぎて土に埋まってしまいそうですわ……!
「ただ、私もアリアンヌ嬢のことはアリアと呼ぶけど」
「それくらい、全然よろしいのですわ!」
ラフィ殿下の笑顔……麗しすぎますわ……。
この胸の高鳴りを抱いたまま、土に埋もれてしまおうかしら……?
あぁ、楽しみでたまりませんわぁっ……!
「お嬢様、殿下がいらっしゃいました」
「すぐに参りますわ」
わたくし、冷静な顔を取り繕うのだけは上手いんですの。
狂喜乱舞する心の内を隠し、すまし顔をするのです。
そうすれば、ギーズ家の精鋭侍女ですら騙せるのですわ!
「オーホッホッホ!」
「お嬢様、デートが嬉しい気持ちはよくわかりますが、件の王太子殿下が下でお待ちになっているのもお忘れにならないでください」
なっ……わ、わたくしの取り繕いを見破ったですって?!
生意気ですわぁ……。
「早く上着を着てください」
「わかりましたわ……」
階下に下りていきますと……あぁ、あそこにいらっしゃるのは天使ですわっ。
わたくしの天使、ラフィ殿下ですの!
わたくしにはまだ、愛称呼びは許されてないのですけど――心の中ぐらい、いいはずですわよね?
「アリアンヌ嬢、おはよう」
「ラファエル殿下……ごきげんようっ!」
感極まって半分叫んでしまいましたわ、なんてお恥ずかしいこと……。
「じゃあ、行こう。アリアンヌ嬢、お手をどうぞ」
ラフィ殿下の手に……わたくしの手が……あぁ……!
嬉しすぎて、ちょっと涙が出てきてしまいましたわ。
どうしましょう……。
「アリアンヌ嬢、これを」
さすがはラフィ殿下、さっとハンカチを出せるだなんて、どこまでも紳士ですわ!
ラフィ殿下のエスコートで馬車に乗ったのですけれど……寂しすぎますわ……。
なんで……なんで……
「……なんで隣じゃなくて向かいに座るんですの?!」
「え?」
――はっ……やってしまいましたわ……。
わたくしは本当にお馬鹿すぎるんじゃありませんこと。
どうしてわざわざ口に出してしまうんですの?!
「ふ~ん、そうかそうか」
な、なんですの?
ちょっと、ラフィ殿下が、怖い、ですわ……。
「アリアンヌ嬢、隣に座っても?」
「……どうぞっ」
は、恥ずかしいですわぁ……。
ラフィ殿下の隣が、こんなにも照れてしまう場所だなんて、想像もしてみませんでしたわ……。
「アリアンヌ嬢、熱でもあるのかい?」
「あ、ありませんわ! 触らないでくださいましっ」
触られた日には、脳内がヒートして気絶してしまいますもの。
「……悪かった」
あぁぁぁぁ……!
ダメ、ダメ、ラフィ殿下が誤解されていらっしゃいますわ!
「ラフィ殿下、違いますわ! 恥ずかしいだけですの!」
「……」
お、おかしいですわ。
いつもは優しく返事をしてくださるラフィ殿下が――って、イヤアァァァァァ~ッ!
「も、申し訳ございませんっ!」
きょ、今日はいくらなんでも失言が多すぎではありませんこと?!
しかも、今度のはレベルが違いますわ、不敬罪ですわよ、不敬罪!
王族――それも王太子殿下に向かっての不敬ですわ、死刑になっても文句は言えないのですわよ……!
「……いや、大丈夫だ。そのままラフィと呼んでもらって構わない」
え?
これって、愛称呼びが許可されたということですの?
嬉しすぎて土に埋まってしまいそうですわ……!
「ただ、私もアリアンヌ嬢のことはアリアと呼ぶけど」
「それくらい、全然よろしいのですわ!」
ラフィ殿下の笑顔……麗しすぎますわ……。
この胸の高鳴りを抱いたまま、土に埋もれてしまおうかしら……?
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