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18 親友ゲットですわっ!
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不意に、正面から涼やかなお声が聞こえましたの。
「ギーズ公爵令嬢」
思考に沈みそうになっていたわたくしは慌てて顔を上げ、ボワセロー侯爵令嬢に、無理やり貼り付けた笑顔をお見せしましたわ。
……はぁ……いやですわね……。
こんなふうに己を嘘で塗り固めてゆくだなんて……激しく自己嫌悪してしまいますわ……。
「何かつらいことなどありましたら、壊れてしまう前に周りを頼ってくださいね」
ボワセロー侯爵令嬢……本当に、なんて美しい心根なんでしょう……。
レアと一緒ですわね。
負けましたわ!
まあ、何に負けたのかは自分でも存じませんけれども。
言ってみたかっただけでございますわ。
「ありがとう存じます、ボワセロー侯爵令嬢。あと……お名前で呼ばせていただいても、よろしくて?」
「――もちろんです! 光栄です!」
あぁもう、どこまでもかわいいお方ですわね……!
今のところは順風満帆ですわね、ならばこの流れできっとわたくしのお願いを聞いてくださいますわ。
「マティルド様、わたくしのことも名前で読んでくださいませ」
「ぇ……ですがわたくしは侯爵家のしがない一令嬢で」
ダメでしたわ……ですが、ダメならダメで受け入れてくださるまで粘るのですわ!
必殺!
社交の術その一、とにかく押しに押す、ですわ。
「それを言うならば、わたくしも公爵家のしがない一令嬢ですわ」
まだ眉を下げておりますわね……。
はっ……もしかして――。
「お友達と、親友と思っていたのは、わたくしだけだったんですの……? それで、親しいと思われたくなくて」
「ち、違いますっ!」
力強い否定のお言葉に、いつの間にか俯けてしまっていた顔を上げましたわ。
マティルド様は数秒逡巡し、それから覚悟を決めたような表情になられましたわ。
「アリアンヌ様、これからも親友としてよろしくお願いいたします!」
はぅぅっ……そんな恥ずかしげに……照れたように上目遣いで……。
お父様の照れたお顔とは次元が違いますわね……出直してきてくださいまし、敗北者のお父様。
「……あの、アリアンヌ様……?」
あぁ、わたくしとしたことがいけませんわ。
返答を忘れて相手を不安にしてしまうだなんて、まだまだですわね。
「ええ、よろしくお願いいたしますわ」
「はいっ」
わたくし、この弾けるような笑顔を守るためならば、何でも――世界征服すらできるような気がいたしますわぁ……。
ラファエル王太子殿下と同列――とまでは流石に行きませんけれども、心の支えであるレアとならば並んでも遜色ございませんわ。
どちらもわたくしの大切なお方、もはや身内ですもの。
「ギーズ公爵令嬢」
思考に沈みそうになっていたわたくしは慌てて顔を上げ、ボワセロー侯爵令嬢に、無理やり貼り付けた笑顔をお見せしましたわ。
……はぁ……いやですわね……。
こんなふうに己を嘘で塗り固めてゆくだなんて……激しく自己嫌悪してしまいますわ……。
「何かつらいことなどありましたら、壊れてしまう前に周りを頼ってくださいね」
ボワセロー侯爵令嬢……本当に、なんて美しい心根なんでしょう……。
レアと一緒ですわね。
負けましたわ!
まあ、何に負けたのかは自分でも存じませんけれども。
言ってみたかっただけでございますわ。
「ありがとう存じます、ボワセロー侯爵令嬢。あと……お名前で呼ばせていただいても、よろしくて?」
「――もちろんです! 光栄です!」
あぁもう、どこまでもかわいいお方ですわね……!
今のところは順風満帆ですわね、ならばこの流れできっとわたくしのお願いを聞いてくださいますわ。
「マティルド様、わたくしのことも名前で読んでくださいませ」
「ぇ……ですがわたくしは侯爵家のしがない一令嬢で」
ダメでしたわ……ですが、ダメならダメで受け入れてくださるまで粘るのですわ!
必殺!
社交の術その一、とにかく押しに押す、ですわ。
「それを言うならば、わたくしも公爵家のしがない一令嬢ですわ」
まだ眉を下げておりますわね……。
はっ……もしかして――。
「お友達と、親友と思っていたのは、わたくしだけだったんですの……? それで、親しいと思われたくなくて」
「ち、違いますっ!」
力強い否定のお言葉に、いつの間にか俯けてしまっていた顔を上げましたわ。
マティルド様は数秒逡巡し、それから覚悟を決めたような表情になられましたわ。
「アリアンヌ様、これからも親友としてよろしくお願いいたします!」
はぅぅっ……そんな恥ずかしげに……照れたように上目遣いで……。
お父様の照れたお顔とは次元が違いますわね……出直してきてくださいまし、敗北者のお父様。
「……あの、アリアンヌ様……?」
あぁ、わたくしとしたことがいけませんわ。
返答を忘れて相手を不安にしてしまうだなんて、まだまだですわね。
「ええ、よろしくお願いいたしますわ」
「はいっ」
わたくし、この弾けるような笑顔を守るためならば、何でも――世界征服すらできるような気がいたしますわぁ……。
ラファエル王太子殿下と同列――とまでは流石に行きませんけれども、心の支えであるレアとならば並んでも遜色ございませんわ。
どちらもわたくしの大切なお方、もはや身内ですもの。
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